山ガールだった人もそうでなかった人も、子どもを自然に触れさせたい、と思ったことはありませんか?今回は1歳児を連れての冬の親子登山・ハイキングについて紹介したいと思います!


この記事の目次


子連れ登山・ハイキング当日の情報


日程 2017年12月2日 土曜日 
天候 晴れ 東京都の最高気温11度 最低気温5度


子連れ登山・ハイキング当日のルート


1号路→途中昼食休憩→1号路→高尾山山頂→4号路→ケーブルカー


所要時間合計:4時間30分


1歳の子ども・赤ちゃんの準備物

・着替え 

・おむつ 

・おしりふき 

・おむつ替え用シート 

・お手拭き 

・離乳食 

・おかし 

・お茶 

・ジュース 

・タオル 

・食事用スタイ 

・レジャーシート


親の準備物

・昼食 

・お湯(300㏄×2) 

・飲み物 

・タオル 

・防寒着 

・雨具 

・ヘッドライト
・背負子のリュックサック(ベビーキャリア) 

・ウエストポーチ


1歳の子ども・赤ちゃんの服装

・肌着 

・長袖の服 

・ベスト 

・ダウン 

・裏起毛のズボン 

・スパッツ 

・登山用靴下
・運動靴 

・帽子


大人の服装

・長袖シャツ 

・長ズボン 

・フリース 

・サポートスパッツ 

・登山用靴下 

・ローカットの登山靴 

・帽子


モンベルの背負子リュック「ベビーキャリア」を使用

(画像引用元:Amazon

今回、子連れで高尾山登山をするにあたって購入したのがこちら。子供を背負いながら荷物も持てるという優れもの。

子どもを支えるハーネスもしっかりとしたつくりで、正しく装着すれば子供が落ちるということもなさそうです。


モンベルショップで実際に子どもをのせて背負うことができます。ハーネスのつけ方も丁寧に教えて下さるので、つけ方に不安がある人はショップで買う方がおすすめです。


ベビーキャリアはレンタルも出来る

『今まで登山やハイキングには行ったことがないけど、子どもができたから行ってみたい!』という人は、まずはレンタルしてみるというのもいいかもしれません。

やまどうぐレンタル屋
石井スポーツレンタル山専

アウトドアギアレンタルそらのした


高尾山は都内から電車でおよそ1時間~2時間!


今回は電車を使って高尾山までやってきました。今回はベビーキャリアに子どもを乗せての移動でしたので、出来るだけ周りに迷惑にならないよう、基本は車いすやベビーカーの方が乗車するゾーンに荷物をおろして、その付近にいるようにしました。


北野駅から高尾山口駅へは親子で座って乗車

北野駅での乗り換えからは大分空いていたため、座って乗車しました。


電車内でベビーキャリアの上げ下ろしは一人では難しい!

家を出る時からベビーキャリアに子どもを乗せて移動開始。電車に乗車後もずっと背負いっぱなしで1時間近くいるのはつらかったので、床におろしたのですがその後背負うのに少し苦戦しました。

電車へ乗車する前に、ホームでベビーキャリアをおろしてキャリアは手に持って移動する方が楽かもしれません。


0歳・1歳・2歳の子連れ登山・ハイキングでは「おむつ替え」ができる「だれでもトイレ」を要チェック!

大人とは違っておむつをしている赤ちゃんは、おむつを交換できるトイレがあるかどうかが重要になってきます。


緊急時にはレジャーシートの上におむつ替え用シートをひいて、人気の少ないところで交換するつもりでした。しかし出来るだけそれは避けたかったので「だれでもトイレ」を探しておむつ交換をすることに。


おむつ替えポイント1.高尾山口駅のだれでもトイレ


とても広くて使いやすいトイレでした!高尾山に入る前にここでまずはおむつを替えておきたいですね。


同じように子連れの方やそれ以外の方も使用されますので、土曜だということもあってか”だれでもトイレ待ち“の列がありました。


おむつ替えポイント2.1号路山頂手前のだれでもトイレ


駅でのおむつ替えからおよそ3時間後にこちらのトイレを発見。こちらのだれでもトイレも広めの作りでした。そして大人用のトイレは暖房便座で、さらに子供用の補助便座も設置されていました。

他にも行きには見落としていたのですが、ケーブルカーの高尾山駅のところにもだれでもトイレがあるようでした。


登山中の離乳食は和光堂ベビーフードの「栄養マルシェ」シリーズがおすすめ!

(画像引用元:Amazon


普段の外出時もだいたい和光堂の栄養マルシェシリーズを持って出かけることが多いため、今回の子連れ登山でもこちらの離乳食を持参しました。


和光堂ベビーフード「栄養マルシェ」おすすめポイント5つ

・使い捨てスプーンがついている
・湯せんで温めることができる
・蓋を外すとレンジで温めることができる
・ご飯とおかずがついている
・7ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、1歳4ヶ月と月齢に合わせて購入可能


湯せん+保温バッグ+ホッカイロであたたかい離乳食

今回私が離乳食持参で工夫したのは「いかに温かい状態で食べられるか」という点です。コッヘルとバーナーを持って山中で湯せんすることも考えたのですが、日帰り登山な上に荷物が増えると思ったため、家であらかじめ温めて持参しました。


あたたかい離乳食の持参方法
①湯せんで温める(この時しっかりと温めておく)
②お湯から取り出し、水分をふき取る
③ホッカイロと一緒にお弁当を包む布でくるむ
④布でくるんだ離乳食を保温バックに入れる

この方法で家を出てからおよそ4~5時間ほどで昼食でしたが、ちょうどいい温かさでした。

※メーカーが推奨している方法ではありません。そのため自己判断での対応になります。


1歳児連れ登山!高尾山コースレポート~1号路・4号路~

11:00

Sugiさんと京王線高尾山口駅にて合流。

私と娘とSugiさんの3人で高尾山山頂に向かいます。


1号路前半は登り坂がきつい!焦らずこまめな休憩を


11:30
高尾山1号路入り口から子連れ登山スタート。

1号路は写真のように道が舗装されているので、登山靴や運動靴でなくても登ることが可能です。しかし、ケーブルカーの高尾山駅までずっと急坂なため、ベビーキャリア(子供を含めておよそ16kg!)を背負いながら登るのはなかなかしんどかったです。

普通の荷物と違い、自分自身が転ぶと子供にケガをさせてしまうかもしれませんので、こまめな休憩を心がけたほうがいいと感じました。

 


思ったより自分自身の体力が落ちていました。なんと登り始めて20分ほどでリュックをおろして休憩。モンベルのベビーキャリアは、子どもののせたままでもしっかり安定しています。(子供が激しく動いたりしない限りは)

そして想定以上の差かに大量の汗をかいたため上着を脱いだり、タオルを取り出したり、などしてすぐに再出発。


小休憩は5分ほど!立った状態で荷物だけをイスや丸太の上において休む

休憩ごとに10分20分と休んでしまうと、かえって疲れてしまうことも。呼吸を整え、軽く水分補給をする程度の休憩をするのがコツです。


そして登山中のリュックの上げ下ろしは意外と体力を消耗します。


小休憩の時はベビーキャリアは背負ったままで、ベビーキャリアの部分だけ丸太や椅子の背の部分に預けて、自分の肩や腰にかかる負荷をなくして休むようにします。こうすると休憩後のスタートが楽ですよ。


十一丁目茶屋前に広い休憩ポイント有!


12:40
十一丁目茶屋に到着。お昼休憩に。


ケーブルカーの高尾山駅をこえて、高尾山山頂に向かう途中に出てくる休憩ポイント。お店の前に木のイスやテーブルがあります。


この日は混んでいたので、空いていた道沿いにあるベンチにて昼食をとることにしました。


冬登山の昼食は大人は「スープ」離乳食は「家で温めて保温」して持参

この日は晴れていたとはいえ、12月ですので外は肌寒い季節。ましてや山の中ですので、いくら低山の高尾山でも立ち止まると寒く感じます。

そうなると、昼食でいかに暖をとるかということが大切になってきます。十一丁目茶屋ではあたたかいお蕎麦を食べることができますので、昼食を持参せずに山小屋や茶屋で食事をするのもいいかもしれません。

しかし、0歳・1歳・2歳の場合はおそばを食べるのは難しく、また我が子はまだ離乳食完了期真っ只中のため、まだまだ食べられるものに限りがあります。そのため先に述べた方法で離乳食を持参しました。


高尾山はケーブルカーを使ってベビーカーでの子連れ登山も多し


13:20
十一丁目茶屋を出発。


ここからはSugiさんがベビーキャリアを体験。浄心門をくぐると道の左右に灯籠があるため、ルートが参道らしくなります。途中ベビーカーでの親子も見かけました。


おそらくケーブルカーで山の中腹まで来て、薬王院に参拝に来られたのかと思います。(私たちが通ってきた1号路ですと、急斜面のため、ベビーカーを押して登るのは難しい)


参道は舗装されているため、ベビーカーでも難なく移動されている様子に見えましたが、最初ほどではないにしろ斜度があるので、上り坂は押すのに少し力がいるかもしれません。


高野山薬王寺は見どころ沢山!境内の階段を登るときはバランスに注意


山頂に向かう途中に薬王院というお寺があります。天狗の像があったり、色とりどりの様々な動物・人間がかかれた御本社があったり、と見どころが沢山ある寺院です。

薬王院の中を通り抜けて頂上を目指したため、途中で階段を登ることに。階段は歩幅を階段に合わせなければいけませんので、普通に歩くより歩調が崩れ疲れやすくなることも。


子連れの場合は、子供の安全を考えてしっかりと手すりをもって登るのが無難でしょう。


1歳児の子連れ登山にて高尾山山頂に登頂!気温が下がっているので防寒対策


14:10
高尾山山頂到着。


紅葉がとてもきれいで、子どももしばらく眺めていまいた。そういう姿を見ると子供を連れてきてよかったな、と感じます。


そして登るごとに寒くなってきたため、子どもに自分の防寒アイテム(ラップスカート)を装着。


下山は4号路で!舗装されていないが遠足気分で山を楽しめるルート


14:50
下山スタート。来た時のルートとは違うルートで下山すべく4号路を使って山を下りました。4号路は舗装されていませんので、登山の気分が味わえます。途中のつり橋も見どころです。


特に大きな難所はありませんので、遠足気分で楽しむことが出来るルートでした。


しかし山道ですので根っこや石の段差など、つまづきやすい箇所もあります。今回はありませんでしたが、前日や数日前の天候によってはぬかるみがある可能性も。十分に注意をして下さい。


子供のお昼寝タイムを想定して防寒装備をさらにアップ


登りの間、ずっと興奮していたのか一睡もしなかった娘。そのため下山は確実に寝ると思い、私のダウンジャケットで子供とベビーキャリアを一緒に覆うようにしました。

秋・冬は気候が変わりやすいため、防寒具は多めに持っていく方がいいかもしれません。


ケーブルカーのある山は0歳・1歳・2歳の子連れ登山のハードルが下がり登りやすい


15:50
日がどんどん暮れていき、その分寒さも増してきたため、寝ている我が子のことを考えケーブルカーでの下山に。こういった下山ルートがあるのは子連れ登山では登山のハードルが低くなるため、気軽に行くことができやすくなります。


16:00

出発地点に到着。およそ4時間半ほどの日帰り高尾山登山でした。


高尾山はベビーカーや抱っこひもでも親子で登山を楽しめる!だけど登山装備を揃えて登るのも楽しい!

高尾山はワンちゃんを連れて参拝に来ている人や、ベビーカー、抱っこひもでの親子連れやよちよち歩いている1歳・2歳連れの親子など様々な人が来ているのが印象的でした。

そのため「登山」としてはコース次第ですが、遠足気分で行ける難易度です。子連れで気軽にチャレンジできると思います。


また「高尾山山頂」に到達できずとも、途中の神社仏閣や景色で十分に楽しむことができるのも高尾山の魅力です。

子連れ登山に限ったことではありませんが、登山で無理は禁物。山の天気は変わりやすいので、登頂を断念した登山経験は私も何度かあります。

子連れ登山では無理はより一層禁物です。まずは楽しむということを意識して、無理のない登山を始めてみてくださいね。


ライターの登山歴 ※一部抜粋

幼少の頃は父親の実家の里山を駆け回る野生児。高校生の頃よりマメさんキャンプにてジュニアスタッフとして小学生の野外活動をサポート。大学生になるとスタッフとして小中高生の登山やキャンプ、沢登り(シャワークライミング)、スキーなどの野外活動の引率・プログラムディレクターを経験。社会人になってからも登山やトレッキング、ケイビング、雪上キャンプなど色々なアウトドアに挑戦しており、ママになってからは子連れでできるアウトドア活動に挑戦中。


2003年8月   八ヶ岳(長野県・山梨県)
2004年2月  ダイヤモンドヘッド(ハワイ)
2004年9月   剣尾山(大阪府)
2006年8月   乗鞍岳(岐阜県)
2011年6月   三角山~大倉山(北海道)
2011年9月   経ヶ岳(福井県)
2012年12月 刀剣山※猿ヶ城渓谷(鹿児島県)
2013年10月 燕岳(長野県)
2014年9月   三徳山(鳥取県)
2015年9月  トランブラン山(カナダ)
2016年3月   鋸山(千葉県)※妊娠中
2016年5月   尾瀬(群馬県)※妊娠中
2017年5月   筑波山(茨城県)※0歳児連れ登山
2017年12月 高尾山(東京都)