子供が生まれると、"貯金方法"って気になりますよね。世の中のママたちは、その貯金をうまく"運用"して、貯金を増やしている人もいます。今回は、ママたちが実践している、貯金運用についてみていきましょう!


この記事の目次


貯金方法で圧倒的に多いのは「貯金用の銀行口座」


ママ部が行った調査によると貯金の方法で圧倒的に多かったのが、「貯金用の銀行口座にご自身(パートナー)が直接振込み」という方法で、実に半数以上の方が実践していました。


続いて定期預金、保険商品、自宅保管となっており、その後に、投資信託や外貨預金・株などが続きます。


『投資信託』や『株』と聞くと、「とっつきにくそう。」「難しそう。」「運用に失敗して損しそう。」といったイメージがあるのかもしれません。そのせいか少数派となりました。


貯金をうまく運用しているママたちの「貯金のコツ」


それでは、実際に貯金をうまく運用しているママたちの声を集めました。


世帯収入:350万~400万未満 貯金額:400万~500万未満 のママ

「先取り定期預金をしています。(私は)投資にはむかないので、JAの子ども優待利率の高いとこに預けています。」

(30代後半 子供2人 パート勤務 )


世帯収入:550万~600万未満 貯金額:秘密

「プロに相談。うちはファイナンシャルプランナーの方に相談して投資タイプの保険始めました。」

(30代後半 子供1人 専業主婦)


世帯収入:550万~600万未満 貯金額:200万~300万未満

「貯蓄の保険で、強制先取り貯蓄!」

(30代後半 子供2人 フルタイム勤務)


どうやら『利率の高い定期預金』『投資や貯蓄の保険』という方法で、貯金を運用しているようですね。


「保険商品」も実は貯金運用のひとつ!


保険商品といえば、生命保険やがん保険など、なんとなく『医療にかかる費用負担のもの』といったイメージを持つ方が多いかもしれません。


しかし、この保険商品も、実は貯金運用のひとつとして利用することが可能なんです!


先に述べた貯金方法でも、およそ5人に1人が保険商品での貯金を選択し、貯金運用を実践しています。


「学資保険」で貯金を運用しよう!


妊娠や出産をきっかけに検討する保険といえば、「学資保険」ではないでしょうか。


子供の進学の頃にお金がかかるため、学資保険に加入すれば、必要なタイミングまで、"保険"として積み立てておき、進学の際に"返戻金"として受け取ることができます。


返戻率が銀行預金の利率より高い

保障内容にもよりますが、銀行に預金するよりも、学資保険の方がより多く受けとれることがあります。


普通預金 金利 年0.001% のケース

毎年10万ずつ誕生から18歳まで預ける場合。(合計180万円貯金)
毎月の預金額:およそ8333円。


1年目  10万 に100円の利子。
2年目  20万100円に200円の利子。

10年目 100万4592円に1005円の利子。

17年目 171万3750円に1714円の利子。
18年目 181万5464円に1815円の利子。


180万円預けて、"1万7279円の利子"を得ることができます。


学資保険 返戻率105% のケース

払込保険料の総額が180万円で、10歳までに支払いを完了し、18歳に学資金を受け取る場合。


毎月の支払額:1万5千円
年間の支払額:18万円


18歳の時点での受取額資金総額189万円。


180万円払い込んで9万円多く学資金として受け取ることが可能!


学資保険の方が貯金より受取額が高くなる

上記の例の場合、普通預金と比較して、学資保険の方が、受取額が72,721円も多くなります。


ただし、あくまで例なので、必ずしも総額の差がこれほどあるとは言い切れません。


しかし、一般的に、学資保険の方が普通預金に比べると、貯金額をうまく増加することが可能です。


学資保険は満期になるまで受取れない・途中解約すると「受取額<払込額」になる

基本的に、学資保険は"満期"の時点で、受取額は多くなります。


そのため、途中解約すると、受取額が払込額より減ってしまうケースも。


いくら満期時点の返戻率が高くなるとは言え、家計を圧迫するようなあまりにも高い保険料の場合、もしもの時に損をする可能性があるため、注意が必要です。


ただし、銀行に預ける場合とは違い、多くの学資保険は、契約者(パパやママなど)に万が一のことがあった場合でも、契約は継続することができます。


そしてその場合は、以降の保険料の払い込みが免除となり、満期に満額を受け取ることができる補償がついている場合が多いため、学資保険は入っておくことがおすすめです。


外貨建ての学資保険だと返戻率が高くなることが多い

同じような仕組みで、外貨建ての保険ですと返戻率が120%以上のものが多く、円の学資保険よりも受取額が高くなることが見込まれます。


ただし、為替相場の変動に多少左右されるため、円高になると返戻率が120%以上でも実際、手にする円の額は、さほど変わらないというケースもあるかもしれません。


学資保険の他にも積立保険など保険の種類はさまざま

他にも、貯金の運用という観点で保険商品をみると積立保険などもあります。


『よくわからないな…。』という方はまずはファイナンシャルプランナーの方に相談するのがベストですよ。


実際にファイナンシャルプランナーの方に相談しました


私自身も先日学資保険の資料請求をして、ファイナンシャルプランナーの方にいろいろと教えて頂きました。


お話を聞いて、やはりプロはプロだと感じました。


一部だけをみて貯金運用をせず家計全体の収支を見るべし

特に印象的だったのは、


「子供の進学用のお金の額だけをみれば、貯金より、"学資保険"の方が受け取る額が多いかもしれません。しかし、これから家を購入されるのであれば住宅ローンなどもっと『家計全体』で物事を考えていった方がいいです。」


というセリフ。


確かに、金額だけでみれば、金利や利率の高いものに越したことはありません。


しかし、一方で、無駄遣いをしてしまっていては運用でお金を得ても、家計が楽にはならないのです。


貯金を運用する前に、まずは、将来設計と家計管理をしっかりとすることが大切だと感じました。


子供の進学に関しては児童手当をうまく運用する人も

また、子供の進学という部分だけでの運用としては、児童手当分だけを運用している人が多い、という話も聞きましたよ。


貯金運用は目先の利益だけで判断しない!自分に合った保険をプロに相談しよう

5人に1人が行っている"保険商品"での貯金。


目先の利益や安易な数字だけでの判断は、家計全体でみるとデメリットが多くなることもあります。


まずはプロに相談して、自分の家庭にあった方法を知ることが大切なのかもしれませんね!


【調査概要】

期間: 2017年9月8日~11日

方法: カラダノ―トママ部調査

対象: 妊娠・育児中のママ部ユーザー(N=259)

(Photo by:写真AC