妊娠・出産をするといろんな方から、お祝いをもらうことがあります。今回はそのお祝いの品へのお返し、内祝いを贈る際の「熨斗(のし)紙」についてみていきたいと思います。


この記事の目次

出産にかかわる内祝い(お返し)ののし紙の基本のポイント4つ


まずはのし紙の説明です。基本のポイントは4つあります。


①のし

元々は熨斗鮑(のしあわび)といって、鮑の細片を包んだもので、祝儀や進物に添えていました。


今では、図のようにのし紙に印刷されていることが多いですね。


②表書き

贈る目的を記入します。


③水引

出産にかかるお祝いでは蝶結びの水引を用います。蝶結びはすぐにほどけて結びやすいことから、何度繰り返してもよい祝い事の際に用いられます。


④名前

差出人の名前を記入します。


それでは、続いて出産にかかるお祝いをもらった時にお返しする品、内祝いにつけるのし紙をみていきましょう。


戌の日のお祝いへの内祝い(お返し)ののし紙


もらうお祝いの表書き例

岩田帯・祝帯掛・御帯祝・帯掛之御祝・帯掛御祝など


お返しの表書き

帯掛之内祝・帯掛内祝・内祝・寿


お返しの名入れ

ご自身の姓(苗字)を記入。


※個人的には、義両親や両親からお祝いをもらった時のお返しをする際には、苗字をいれずに夫婦の名前を連名で贈っています。
 くだけた記入の仕方にはなりますが、「家」と「家」のやり取りというよりは「親」と「子」のやり取り、というフランクな雰囲気を残したい、という理由からです。しきたりに則った書き方ではありませんが、参考まで。


出産のお祝いへの内祝い(お返し)ののし紙


もらうお祝いの表書き例

出産御祝・御出産御祝・御安産御祝・御誕生祝福など


お返しの表書き

出産内祝・出産之内祝・内祝


お返しの名入れ

子供の名前を記入。出来ればふりがなをうつのがベター。


命名紙の短冊を別につける場合


この場合は、のし紙の名入れは苗字を記入でOKです。


お宮参りのお祝いへの内祝い(お返し)ののし紙


もらうお祝いの表書き例

祝御宮参・祝初宮参・御祝など


お返しの表書き

御宮参内祝・内祝


お返しの名入れ

子供の名前を記入。


基本的に御宮参りのお祝いには、お返しは不要のようです。ただし、地域や風習によっては、赤飯や菓子折りを内祝いとして贈ることもあります。

 

お食い初めお祝いへの内祝い(お返し)ののし紙


もらうお祝いの表書き例

御食初御祝・御初膳御祝・祝御食初・御祝など


お返しの表書き

内祝


お返しの名入れ

子供の名前を記入。


基本的にお食い初めのお祝いには、お返しは不要のようです。


ただしこちらも御宮参りと同様、地域や風習によっては、赤飯や菓子折りを内祝いとして贈ることもあります。


のし紙の表書きは大き目・名前は小さ目で毛筆や筆ペンで書く


次にのし紙の文字の書き方です。表書きは名前より大き目に書き、名前は表書きより大きくならないよう小さ目に書きます。


また、表書きや名前を鉛筆やボールペンで書くのはNG。


正式には毛筆で書きますが、筆で書くということは今のご時世、なかなか難しいかと思いますので、筆ペンでOKです。


筆ペンがない、筆ペンで書くのが苦手、という方はサインペンでもよいでしょう。


表書きや名前をパソコンで印字するのもアリ!


そもそも、字をきれいに書くのが苦手、という場合はパソコンで印字するのもアリです。


特に出産後は育児に追われ、ゆっくりと表書きを書いている状況ではないかもしれません。


オンラインショッピングなどでののし紙サービスの場合は、表書きや名前はパソコンで印字が多いのも事実です。


表書きが四文字なのはよくない?


「出産内祝」など、表書きが漢字四文字になることが「死文字」に繋がり、避けられる地域・風習もあるようです。


気になるようでしたら「出産之内祝」など、五文字の表書きにするようにしましょう。


内のし・外のしの基本のマナー


のし紙を巻く際に、内のし、外のし(上のし)、という言葉を聞いたことがあると思います。


内のしとは

包装紙の内側にのし紙を巻くこと


外のしとは

包装した後、外側にのしを巻くこと


そのため、内のしですとパッとみた状態では、のしが巻いてあるかどうかわかりません。


内のしは進物を郵送で贈る際など、包装紙の内側にのしを巻くことで、のしを汚さないようにといった配慮や、控えめにお渡ししたいと言った時に用いられます。


内祝いを手渡しする、外のしをした進物をさらに梱包して贈る、などと言った場合は基本は外のしで問題ないようです。


実は「内祝い」=「お返し」ではなかった!?


ここまで「内祝い」と「お返し」は同意義でみてきましたが、厳密にいうとイコールではありません。


内祝いとはそもそも、自分の家の祝い事の記念・報告を兼ねて、親しい人に贈り物をしたり、近親者だけでするお祝いのことであったり、と「内輪で祝う」ことを指しています。


しかし、現代ではお祝いをもらった際のお返しを内祝い、と呼ぶことから内祝い=お返しのイメージが強いのかもしれません。


お返しはあくまでもお返しです。してもらったことに対しての御礼です。


そのため、地域や風習によってはお祝いをせずとも、内祝いが贈られてくることも。


また、場合によっては内祝いを先に贈ることで、お祝いの催促?と受け取られてしまうこともあります。


両親や義両親と内祝いの風習について、事前に確認しておきましょう!


最近はデザインのしというものもある


のし鮑という干した鮑を添えていたのが、いつしかのし鮑に見立てた紙を包んだ折りのしとなり、折りのしや水引などを印字したのし紙へと、のしも変化しています。


最近では従来ののし紙ではなく、イラストが盛り込まれておりカラフルなデザインののし紙も存在します。


厳密に言いますと、上記のようにのしの印字がないデザインのものはのし紙ではなく掛紙なのですが、オシャレでかわいいものが多いため人気のようです。


しかし、こちらも地域や風習、そして世代によって受け取られ方が違いますので、デザインのしの掛紙をする場合は、贈る相手を選んだ方が無難かもしれませんね。


出産内祝いには子供の写真付きメッセージカードが喜ばれる


出産の内祝いでは、産まれた赤ちゃんの写真付きのメッセージカードを添えるととても喜ばれます。


特に遠方に住む両親や親戚、友人など普段なかなか会えない人たちには贈り物と共に赤ちゃんの写真が届くのは会えない分、嬉しいのだとか。


我が家も双方の実家が、新幹線もしくは飛行機の距離でなかなか会えないためか、実家に帰ると出産の内祝いにつけた子供の写真入りメッセージカードが飾られていました。


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など、特に第一子目のママは内祝いで困ったと感じている方が多いことが判明。


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お返しは気持ちが大切!マナーを押さえるところはしっかり押さえよう

お返しの内祝いは気持ちが大切です!とはいえ、マナーやしきたりを知らずに贈ってしまうと、逆に失礼になることもあるかもしれません。


お目出度いことですので、大目に見る人が多いかとは思いますが、押さえるべきポイントはしっかり押さえて、今後もよいお付き合いができるようにしていきたいですね。


(Photo by:写真AC

(参考文献:高島屋のしきたり辞典