赤ちゃんが生まれると、お世話に奮闘し、毎日があっという間です。いつの間にか「新生児」期間を終えて、生後1ヶ月に。


生後1ヶ月といえば、はじめての赤ちゃんとの健診「生後1ヶ月健診」が大事なミッション。この健診が、赤ちゃんとの初めての外出という方も少なくないのでは?


この記事で「生後1ヶ月健診はいつ・どのように受診するか」事前にポイントをチェックしておきましょう。


この記事の目次

1.1ヶ月健診はいつ受診するの?


1ヶ月健診は、その名のとおり生後1ヶ月を目安に受診します。だいたい生後4週目〜5週目に受診することが多いようです。


1ヶ月健診の日にちは、いつ決めるの?


生まれた産院で、入院中に日にちを決めることが多いですよ。私も入院中に日にちを指定されました。


赤ちゃんやママの体調が芳しくない時は、受診日をずらすことも考慮しましょう。あくまで赤ちゃんとママの体調が最優先です。


2.1ヶ月健診の目的


赤ちゃんがおなかの外の環境に適応しているかを確認し、発育・発達の状況をチェックすることが、1ヶ月健診の目的。


里帰り出産のママは自宅に戻るタイミングとして、1ヶ月健診を目安にすることも多いです。


1ヶ月健診は赤ちゃんが主役のようですが、ママのための健診でもありますママの体調を確認したり、母乳のことや慣れない育児のことを、相談する大事な機会なんです。


【私の体験談】1ヶ月健診を心待ちにしていた


私は1ヶ月健診を心待ちにしていました。理由は2点あります。


理由1.秋に出産したため早くお風呂に浸かりたかったから。

1ヶ月健診でママの健康状態に「OK」が出るまでは、ママはシャワー浴。


寒い時期のシャワー「だけ」は寒くて地獄です…。秋・冬生まれのママは覚悟しておきましょう。


<補足>

1ヶ月健診でOKが出てから、沐浴だった赤ちゃんも一緒に入浴することができます。ママ1人で入浴を行う場合はどのように入浴するか、先輩ママのアドバイスを参考にしたいですね。


理由2.母乳のことで相談したいことがたくさんあったから。

産後は母がサポートしてくれていましたが、母が新生児をお世話していたのももう30年も前のこと。


ネットで検索すれば色々な情報があふれていますが、やはり「専門家の方に尋ねてみて、安心したい」という思いがありました。


久々の再会が嬉しかった!

産後の入院は約1週間、大部屋で入院。たまたまかもしれませんが、1ヶ月健診当日は同じ部屋だったママや、授乳室で喋っていたママに1ヶ月ぶりに会うことができました。


ほんの束の間でしたが、家族以外の、しかも同じく育児に奮闘する仲間とのおしゃべりが、とても楽しかったことを今でも覚えています。


1ヶ月健診は赤ちゃんのための健診ですが、ママの慣れない育児の悩みを聞いてもらえる大事な時間なんです。


3.気になる健診内容は?


1ヶ月健診では、赤ちゃんの発育・発達の状態を中心にチェックします。身体測定のほか、医師が赤ちゃんの全身の様子を見たり、ママに問診をします。


主な内容を3点まとめてみました。

1.身体測定


おむつを脱がせた状態で、体重や身長をはかります。胸囲や頭囲も測ります。私の産院の場合、体重に関しては「1日あたり何グラム増えているのか」という日増量が母子手帳に記入されました。


必ずおむつを脱がせるので、替えのおむつは必須アイテムです。


2.おへその確認


へその緒がとれたあと、ジュクジュクしていないか・乾燥しているかをチェックします。ジュクジュクしている場合は、対処の仕方を教えていただけますよ。


3.原始反射の確認


原始反射の反応をチェックすることで、中枢神経が発達しているかどうかを確認します。具体的には「モロー反射」など。

※モロー反射:音や動きなどの刺激があったとき、ビクッとして手足を広げる反射のこと。


4.他にも赤ちゃんの様子をチェック!

このほか、湿疹などの皮膚の様子や、問診では授乳・ミルクの様子を聞かれます。生後1ヶ月あたりから、赤ちゃんの湿疹(乳児湿疹)で悩むママが多いです。


乳児湿疹が気がかりなママは、この時に相談してみるとよいでしょう。


4.生後1ヶ月の赤ちゃんの身長・体重は?


母子手帳(※)によると、平均的な身長と体重は下記のとおり。


●男の子 身長:50.9~59.6cm  / 体重:3.53~5.96kg


●女の子 身長:50.0~58.4cm / 体重:3.39~5.54kg


男女差もありますが、出生から1,000グラムほど体重が増えていることが多いようです。


生後2ヶ月にかけて1キロ、1日30グラムほどのペースで体重が増えていくのが標準ペースです。体には皮下脂肪がつきはじめ、ふっくらとして肉づきがよくなっていきます。


5.タダの場合も!?費用はいくら?


1ヶ月健診は、病気ではないため「健康保険」の対象外となります。お住まいの地域(自治体)によって、補助があることが多いです。


補助の有無、また一部補助なのか全額補助なのか等必ず確認しておきましょう。


私の場合は「1ヶ月健診無料券」があったので、「無料」でした。母子手帳別冊に付属していた「1ヶ月健診無料券」を提出する必要がありました。


赤ちゃんの保険証と乳児医療証は発行済み?


赤ちゃんの健康状態が気になる場合は、診察を同時に行うこともあるため、保険証や乳幼児医療症を用意しておきたいところです。


もし間に合わなそうであれば、健診日を変更する相談をしてみてはいかがでしょうか?


保険証や乳児医療証が間に合わず、1ヶ月健診の予定を変えることができなければ、当日は自費で支払うことになります。お金は余裕をもって持参したいところ。


なお、この場合後から精算して返金をしてもらえるので、領収書などは保管しておきましょう。


私の場合は、私が勤める会社で保険証を申請しましたが会社の規定で通らず、夫が勤める会社側で保険証を申請することになり、発行が遅れた経緯がありました。出産前に詳しく確認するべきでした。


6.必要な持ち物は?


外出直前に限って「うんちしてしまった!」「泣き止まない!」なんてことも、赤ちゃんにはよくある話。


できれば前日のうちに、ある程度準備しておくと安心です。


●母子手帳・診察券


●自治体などで発行される「1ヶ月健診の補助券」


●おむつ・おしりふき


●使用済みおむつを入れるためのビニール袋


●母乳の場合…授乳ケープ


●ミルクの場合…哺乳瓶・お湯を入れた水筒・湯冷まし・ミルク


●おくるみ(体温調節用)


●帽子(夏の日除け)


●赤ちゃんの気を引くラトルなどのおもちゃ


事前に受診する病院の設備を確認しておくことをおすすめします。授乳室があったり、ミルク用の設備があると心強いです。


7.移動・交通手段の確認を


1ヶ月健診が、初めての外出になるママも少なくないですよね。初めての赤ちゃんとの移動に、私も緊張したことを今でも覚えています。


ママや赤ちゃんにとって、なるべく負担のかからない交通手段で移動したいもの。


1ヶ月健診の移動は、抱っこ紐でもベビーカーでもOK。どちらでも赤ちゃんの負担になることはないでしょう。


ベビーカーで電車利用の場合、事前に駅のエレベーターの位置を確認しておくと安心ですよ。駅の構内図は、たいていインターネットで検索可能です。


私は、11月下旬だったので抱っこ紐を選択しました。行きは電車を利用し、帰りは病院からタクシーが出ているのでタクシーを利用(片道20分程度)。


生後1ヶ月の赤ちゃんにはママからももらった免疫があるとはいえ、病気はもらいたくないですよね。冬場の感染症シーズンが心配なママは、電車を避けることも検討してみて。


1ヶ月健診は赤ちゃんの成長の証


1ヶ月健診で、1,000g以上増えていることがわかった時、わたしはとても安心しました。夕方以降ミルクを足していた私は「自分の母乳が足りているのか?」いつも半信半疑だったから。


我が子の成長は、誰だって嬉しいですよね。ですが、身長や体重のことに心配し過ぎないでほしいな、とも思います。


身長や体重以外にも、赤ちゃんは日々いろんなことができるようになり、成長しています。1ヶ月健診はひとつの通過点ととらえて、赤ちゃんの成長を見守りたいですね。


(photo by:写真AC)