2019年の春に日本でも発売された液体ミルク。母乳・粉ミルク・液体ミルク、の3つの授乳経験がある筆者が液体ミルクの気になる疑問を徹底追及!さらには実際に使って感じた液体ミルクのおすすめ活用方法を紹介します。

 

この記事の目次


液体ミルクは紙パックと缶の2種類

現在液体ミルクは、紙パックのものと缶タイプのものの2種類があります。


紙パックの液体ミルク


グリコから出ている、「アイクレオ 赤ちゃんミルク」です。


1パックに125mlの液体ミルクが入っています。紙パックについている専用のストローを刺して哺乳瓶に注ぎます。
紙パックなので、飲み終わった後は捨てるだけで簡単。捨てる場所がなくとも折りたたんでゴミ袋などに入れておけばかさばりません。


量的には生後半月程度の新生児期から使えます。1回に200ml以上飲みだす頃になると2パック必要になるので、コストが倍増するのはお財布には痛手かもしれません。


賞味期限は半年ほどですので、防災用の備蓄する場合は期限切れに注意してください。

 

缶タイプの液体ミルク


明治から出ている「ほほえみ らくらくミルク」です。


缶は240mlサイズ。生後3~4ヶ月ぐらいで、1回の授乳につき200mlほど飲めるようになるので、そのころには1本丸々飲みきれるようになってくるでしょう。


プルタブで開けて注ぐだけなのでとても簡単。


こちらも飲み終われば捨てるだけですが、おでかけ先では缶やペットボトル専用のごみ箱を探す必要があります。また、紙パックと違いたたんで小さくまとめることが出来ないので少しかさばります。


賞味期限が1年と長いので、防災用の備蓄にもぴったりですね。

  

液体ミルクの気になる疑問


哺乳瓶に注ぐだけで授乳できる液体ミルク。気になる疑問をまとめてみました。


液体ミルクは新生児から使っていいの?

0ヶ月からOK。


基本的には粉ミルクと同じです。発売日の関係で我が子は生後5ヶ月からしか使えませんでしたが、3月のまだ冬の寒さが残る時期に常温のまま、ごくごく飲んでくれましたよ。


残った液体ミルクは次の授乳につかってもいい?

開封後すぐ飲む、飲み残しは捨てる。


液体ミルクは開封後、すぐに赤ちゃんへ飲ませましょう。哺乳瓶に移し替えたあとの飲み残しはもちろん、哺乳瓶に移し替えなかった飲み残しも破棄してください。

 

液体ミルクの色が少し茶色い…!赤ちゃんに授乳して大丈夫?

高温殺菌の証です。


液体ミルクを哺乳瓶に注いだ時に、いつもの粉ミルクと違って茶色ががった色をしていて、心配になった、という方もいらっしゃるかもしれません。この色は、液体ミルクを高温で殺菌するためなんです。


注意書きを読んでいても、実際にその色を見るとやはりびっくり。しかし、我が子はいつもと変わらずごくごくといい飲みっぷりでした。

 

缶タイプと紙パックタイプ。どちらの液体ミルクがいいの?

状況に応じて使い分けてを。


粉ミルクにもいろんなメーカーの種類があるように、どちらがよいというものではありません。ただ、内容量が違うため、その点においては月齢に応じて使い分けるのがいいでしょう。


月齢が小さい頃は紙パックで、ごくごく飲めるようになってきたら、缶タイプ、離乳食が始まって飲む量を調整するころには缶と紙パックの両方を使う、という風にママが使いやすいように使い分けてみてはいかがでしょうか。


液体ミルクのおすすめの使い方


ここでは、実際に私が実践したおすすめの液体ミルクの使い方を紹介します。


旅行や帰省時などおでかけ時の授乳に

粉ミルクだと、「お湯」と「湯冷まし」が必要になります。「お湯」だけでももちろん調乳できますが冷ますのに時間がかかり、赤ちゃんが待ちきれずにぐずってしまうことも。


どこにでもお湯があるわけではないため、お湯を携帯するためには真空の重たい水筒に入れて持ち歩くことになります。そして、湯冷ましも500mlのペットボトルで持ち歩いていました。


そうなると荷物は重くかさばるため、おでかけするのがおっくうになることも。しかし、液体ミルクだと飲む量の重さのみ!さらに飲み終えれば捨てられるのでかさばることもなく、調乳も不要なのでおでかけ先でもラクチンで授乳が出来ますね。

 

液体ミルクを湯冷ましに使うのもOK

常温で飲める液体ミルクですが、冬場や月齢の小さい赤ちゃんに常温のまま与えるのははばかられる…というママもいらっしゃることでしょう。


また150や160などの中途半端な量を液体ミルクで用意しようとすると、飲み残しが出てしまいもったいないですよね。


そのため、私がよく使っていた方法は粉ミルク+液体ミルクのミックスミルク!
粉ミルクをお湯で溶かし、そこに液体ミルクを注げば、液体ミルクが湯冷ましになり温かいミルクにもできますし、ミルクの量も調節できます。


液体ミルクと使い捨て哺乳瓶で外出がラクチン!

液体ミルクにするとおでかけがだいぶ快適になります。しかし、哺乳瓶はやはりかさばるうえになかなか出先で洗えず、衛生面も気になるところですよね。


そこで、思い切って哺乳瓶も使い捨てにしてみました。するとこれがとっても快適!!特に旅行先だと、授乳ごとに荷物の重さとかさが減っていき、ミルク&おむつが減ったスペースにお土産を詰めて帰ることができました。


液体ミルクと使い捨て哺乳瓶のセット使い、おすすめです。

 

ママの体調不良時や夜間授乳にも便利

液体ミルクはおでかけだけでなく、普段使いも◎。

コストがかかるので毎度の授乳で液体ミルクを使うのは厳しいですが、ママの体調の悪い時や、サッと授乳したい夜間時にのみ活用するのもおすすめです。


災害時の備蓄用に

災害大国日本。近年は毎年のように日本全国で甚大な被害が起こっています。赤ちゃんがいるご家庭は気が気ではないですよね。


液体ミルクはガスも電気も不要、移し替えるだけで授乳できるので、ミルクでしか栄養が摂れない赤ちゃんの備蓄用にもってこいです。ただし、紙パックのものは賞味期限が半年ほどですので、こまめにチェックしておきましょう。


おでかけで液体ミルクを使う前に試飲をしよう!


便利な液体ミルクですが、赤ちゃんによっては液体ミルクを受けつけないことがあります。液体ミルクだからというわけではなく、母乳が大好きでミルクは飲まない赤ちゃんや、哺乳瓶を嫌がる赤ちゃん、粉ミルクでもいつものメーカーの粉ミルクでないと飲まない赤ちゃんもいます。


万が一おでかけ先で液体ミルクを飲まない、というトラブルが起こるとおなかが減った赤ちゃんは大泣きし、どうすることもできないままはヘトヘト…ということにもなりかねません。


まずはおうちで液体ミルクで授乳しておくのが無難ですよ。

 

液体ミルクを取り入れて育児ストレス軽減!備えあれば憂いなし


赤ちゃんのお世話は本当に大変。ましてや災害に遭えば想像を絶する大変さでしょう。
災害でなくとも、ママの体調不良などハプニングもあるものです。そしておでかけだって気軽に楽しみたいですよね。


私は液体ミルクと使い捨て哺乳瓶を利用することで、子連れで海外旅行を満喫することが出来ました。

液体ミルクをうまく取り入れて、ママも赤ちゃんも楽しい時間を過ごしましょう。


(Photo by:写真AC