赤ちゃんが寝返りをうちはじめ、腰が座るようになってくるとハイハイ期がやってきます。だけど「ハイハイっていつから?」「これって正しいハイハイ?」「練習は必要なの?」など、はじめての育児で疑問や不安がいっぱいなママもいらっしゃるはず。今回はハイハイにまつわる悩みに、二児のママである筆者がおこたえします。


この記事の目次


ハイハイは赤ちゃんの移動方法!


9ヶ月、10ヶ月健診のチェック項目にもなっているハイハイ。


ハイハイは寝返りで横にころころと転がって移動していた赤ちゃんが、手足を使って前後に移動する方法のこと。


ハイハイをしだすと、赤ちゃんの行動範囲が増えるのでママはますます目が離せなくなりますね。


ハイハイの種類

ハイハイとひとくちに言っても、実はいくつか種類があります。


ハイハイ(スタンダード)


手のひらを床につけ、膝立ちで前後に移動するオーソドックスなスタイル。赤ちゃんのハイハイのイメージの多くがこのスタイルです。


ずりばい


うつ伏せになり、お腹を床につけた状態で腕を使ったり、腰をひねったりしながら前に進みます。ほふく前進のようなスタイルのハイハイ。


赤ちゃんの多くは、ずりばいからハイハイをはじめていきます。


高ばい


手のひらと足の裏を床につけて、お尻をあげた姿勢のハイハイのこと。


頭が重たいので、頭が床についた状態で移動する赤ちゃんも。また前に進むより後ろに進み始めることが多いのもこのスタイルの特徴です。


尻ばい(シャフリングベビー)

お座りの姿勢のまま、お尻を使って移動するスタイル。手や腕は使いませんが、ハイハイのひとつとしてとらえられているようです。


尻ばいは、うつ伏せが嫌いな赤ちゃんの場合にみられる移動方法で、成長や発達には大きな影響はないと考えられています。


ただし、歩きはじめは遅れる傾向にありますので、気になるようなら医師に相談するようにしましょう。


ハイハイは生後7ヶ月~1歳頃まで!だけど個人差が大きい


ハイハイは寝返りが出来るようになってから、およそ生後7ヶ月から生後9ヶ月の間にし始めます。腰が据わる時期と重なっていますので、腰の据わり方によってハイハイの時期やスタイルも変化するようです。


そしてそのあとつかまり立ち、伝い歩き、たっち、と進んでいき、1歳半までにはひとり歩きが出来るようになります。


このハイハイ~ひとり歩きの過程は個人差が大きいもの。筆者の子供を例に挙げてみてみましょう。


【1人目】ずりばい生後8ヶ月〜ハイハイ1歳3ヶ月

筆者の1人目の子供はのんびり屋さん。出産予定日を超過し、陣痛促進剤を使って出産しました。


生まれてからも基本はのんびりマイペース。


ハイハイを始めたのは生後8ヶ月に入ってからでした。


ハイハイ~ひとり歩きの記録

  • 生後8ヶ月  ずりばいスタート!
    生後9ヶ月  徐々にオーソドックスなハイハイに移行
    生後10ヶ月 つかまり立ちをし始める
    生後11ヶ月 つかまり立ちとハイハイ
    1歳0ヶ月  つかまり立ちとハイハイ
    1歳1ヶ月  つたい歩きとハイハイ
    1歳2ヶ月  たっちはできるけど一歩が踏み出せない
    1歳3ヶ月  ハイハイ→ヨチヨチ歩き! 

 

なんだかんだでハイハイ期が7ヶ月以上ありました。


【2人目】高ばい生後7ヶ月〜ハイハイ生後10ヶ月

2人目の子供はせっかちさん。


生まれてきたのも予定日より2週間ほど早く、その後の成長も早すぎて1人目の成長スピードでの目算がことごとく外れました…。


ハイハイ~ひとり歩きの記録

  • 生後6ヶ月  すでに高ばいへの姿勢がみえる
    生後7ヶ月  高ばい開始!頭が重くて床に頭をつきながら移動→オーソドックスなハイハイ→つかまり立ち
    生後8ヶ月  つたい歩きとハイハイと高ばい
    生後9ヶ月  つたい歩きとハイハイ
    生後10ヶ月  つたい歩きとハイハイ、そしてたっちをして1歩を踏み出す…!
    生後11ヶ月  ヨチヨチ歩き!

ハイハイの期間は4ヶ月ほどでした。


兄弟でも個人差があるハイハイ

1歳1ヶ月でハイハイレースに出場した1人目と1歳1ヶ月ですでにひとりで歩き回る2人目…。


ここまで差があるとは思っていませんでした。


1人目は歩きはじめまでが遅く、少し不安に思う日もあったのが正直なところ。しかし健診や普段の様子から身体的な能力の問題ではなく、本人の性格だと思っていたのでそこまで気に病むことはありませんでした。


歩きはじめは遅かったものの成長した今は、歩くの大好き・かけっこ大好きで自分の足でどんどん進む健脚を持つ子供です。


2人目は歩きはじめが早かったせいか、こけるのがへたでした。そのためよくおでこに擦り傷が…。今もこける時は派手な時がありますが、上の子と揃ってたくましく自分の足でどんどん歩いてくれています。


ハイハイで悩むママQ&A!先輩ママからのアドバイス


そんな極端な2児を育てている筆者から、ハイハイ期に悩むママへ向けてのメッセージをお送りします。不安な気持ちが少しでも軽くなれば幸いです。


Q「ハイハイが始まるのが遅い…運動が苦手なの?」

A「個性の範疇の可能性もあり!おもちゃで促してみて」


筆者の1人目の子供のようにのんびりな性質であったり、「今はまだ前後に進みたい気分じゃない」と思っていたりするの可能性もあります。そのため、運動が苦手かどうかはこの時点ではおそらく判断できないでしょう。


ハイハイしないのが気になるようなら、少し動けば手が届くところにおもちゃをおいてみて。おもちゃをつかむためにハイハイをしてくれるかもしれません。


Q「ハイハイがなかなか終わらない!いつになったら歩くの?」

A「これも個性の範疇かも!ゆっくり見守ろう」


こちらもハイハイで移動するのが好きなタイプもいるようです。ハイハイが長いと、ヨチヨチ歩きの時にこけることが少ないように感じますし、また手がサッと前に出やすいようです。


1歳半を過ぎても歩く兆候が見られない時は、医師など専門の方に相談してみましょう。


Q「ハイハイの時期が少ししかなかった…成長に影響は?」

A「大きな影響はないけど、月齢的にたっちの時にこけること多し!」


ハイハイの時期が少なくても発達や成長に大きな影響はないようです。ただし、月齢的な問題なのか、床に手をつく感覚があまりないからなのか、こける時に手が出るのが遅くて顔面や頭部を打ったり擦ったりすることが多いかもしれません。


筆者の経験からみると、1歳3ヶ月のヨチヨチ歩きと生後11ヶ月のヨチヨチ歩きとでは、安定感が違いました。ハイハイの期間の長さというよりは、身長や頭の大きさなどのバランスや心の成長による部分が大きいのでは、と感じています。


Q「ハイハイせずにつかまり立ち…これって大丈夫?」

A「筋肉が発達している証拠!」


ハイハイをせずに、つかまり立ち、つたい歩き、ヨチヨチ歩き、と移行していく赤ちゃんもいます。
しっかりとつかまり立ちができているようであれば、筋肉がしっかり発達している証拠なので大丈夫。


ただし先ほどと同じく、ころんだ時にうまく手が出ないこともありますので、伝い歩きや歩きはじめの頃は注意が必要です。


ハイハイは個人差が大きいので見守ることが大切


ハイハイに関しては、その子の個性やスピードがあります。まわりの子供たちや、世間の声と比べてしまうこともあるかと思いますが、健診で特に指摘がなく、笑顔で過ごす時間があるなら大きな問題はないでしょう。


それでも気がかりなことがあるようでしたら悩みすぎずに、医師や保健師さんなどに相談してみてくださいね。


(参考文献:いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドブック【Benesse】)

(Photo by:写真AC

(illustration by:イワモトマイコ)