胎教はいつから?効果はある?方法やおすすめの音楽&絵本をご紹介


「胎教」それは妊婦であるママがリラックスすることで、お腹の中にいる時に赤ちゃんにとっていい影響を与えるように努めること。胎教はいつから始めるの?効果はあるの?どんな方法?など胎教について調査しました!


この記事の目次


胎教の目的は「胎児にとってよい環境つくり」


胎教、と聞くと「胎児の頃からお勉強!」というイメージを持つ方も多いかもしれません。確かにそのような側面もあるかもしれませんが、日本胎教協会によると以下のように考えられています。


胎教とは「お腹の赤ちゃんによい環境づくり」であると定義しています。

日本胎教協会

よい環境だとこんな効果があると考えられている


胎教によってよい環境づくりを行うことで、どのような効果があるのでしょうか。


ママ

精神安定が図れる

やさしい気持ちになれる
親子の絆を形成する
安産になる傾向がある


赤ちゃん

夜泣きをしにくい
情緒が安定する
社会性が高くなる傾向がある
学習能力が高くなる傾向がある


パパ

親子の絆を形成する
パパの自覚が芽生える


つまり、ママがリラックス出来ることをすることで、赤ちゃんの情緒が安定すると考えられている、ということです。


妊娠はママの中で起こっているものですが、直接見えるものではない上に、はじめてのことが多く、不安なことが多いでしょう。


少しでも安心するように努めることが、ママにとっても赤ちゃんにとってもよいことになるのなら、胎教を取り入れて損はないはずです。


パパが胎教にかかわることも、ママの安心につながりますのでぜひパパにも胎教を実践してもらってください。


胎教は始めようと思ったタイミングでOK!


胎教をされる方の多くは、赤ちゃんの耳ができる頃の6~7ヶ月頃を目安にスタートされることが多いようです。


ママのリラックスや胎児によい環境をつくるのが目的ですので、もっと早くからはじめてもOKです。しかし、つわりの時など、胎教を取り入れることでママの負担が増えてしまい、かえって悪影響になりかねません。


ママの体調と相談しながら少しずつ取り入れていきましょう。
それでは続いて、よく取り入れられている胎教の種類を紹介します。


胎教の方法1.クラシックなど1/fゆらぎがある音楽を聴く


胎教と言えば、クラシック!というイメージがありませんか?筆者は妊娠する前はそのイメージでした。


クラシックには癒しの効果があると言われています。例えば、モーツァルト。

モーツァルトの曲には「1/fゆらぎ」が含まれているそうです。


1/fゆらぎとは、小川のせせらぐ音や、風がそよぐ音といった、自然に含まれるゆらぎのこと。他にも人間の心拍や、音ではありませんがロウソクの炎の揺らめきやホタルの光も、1/fゆらぎと言われています。


1/fゆらぎを感じると、自分の身体と共鳴しリラックスできると考えられています。そのため、クラシックならなんでもいい、というわけではなさそうです。
確かにワーグナーの「ワルキューレの騎行」などだとリラックスはできなさそうですよね。


クラシックだけじゃない!J-POPにも1/fゆらぎ

クラシックを聞きなれていない人はあまりリラックスできない、と感じるかもしれません。その場合はJ-POPで1/fゆらぎのある曲を聴いてみるのがおすすめ。


J-POPでは、下記の歌手の曲・歌声に1/fゆらぎが含まれているようです。


宇多田ヒカル・松任谷由実・MISIA・DREAMCOMETURE・元ちとせ・一青窈・平井堅


聴き馴染んだ音楽があるようでしたら、是非胎教にJ-POPを取り入れてみてください。ちなみに筆者は胎教やリラックスとは関係なく無意識に平井堅と一青窈、ドリカムの曲を聞いていました。


またバースプランでも、分娩中にクラシックや自分の好きな音楽をかけられる産院もありますよ。

 

胎教の方法2.絵本の読み聞かせ


お腹の中の赤ちゃんに読み聞かせることで、赤ちゃんがママの声を聞いて安心する、ママやパパの親としての愛情や自覚が生まれると考えられています。


そのため、読んでリラックスできる絵本がいいですね。


胎教におすすめの絵本

胎教にいいと言われている本はいくつかあります。一番はママがリラックスして読めるものがベストですが、筆者のおすすめを紹介します。


「わたしがあなたを選びました」主婦の友社 

胎児からの語り掛けではじまる絵本です。読むとあたたかい気持ちになって、お腹の中の赤ちゃんがより愛おしい存在に感じられますよ。

 

「どんなにきみがすきだかあててごらん」評論社

大きなうさぎと小さなうさぎがどれだけ相手のことを好きかを伝え合う絵本。
生まれてからもずっと読み聞かせたい絵本で、筆者は英語版も持っているくらい大好きな一冊です。


胎教の方法3.キッキングゲーム


しっかりとした胎動があらわれる7ヶ月以降からできる胎教です。

胎動を感じたら、その場所をトントンとお腹の外側からやさしく叩き返すだけ。

そのうちこちらからトントンとするのに反応して返してくれることも。


胎教の方法4.マタニティヨガなど軽い運動


ママがリフレッシュやリラックスできる程度の軽い運動も胎教になります。マタニティヨガやストレッチ、スイミングなどは、心地のよい運動でリラックスできるうえに、お産の体力や柔軟力を養えるのでおすすめです。


ただし、お腹が張りやすかったり、安静指示が出ていたり、出血がある場合など、産婦人科医や助産師に止められている場合はNG!


運動する場合は必ず事前に医師や助産師に相談するようにしましょう。


胎教の方法5.話しかける


絵本の読み聞かせと少し似ていますが、お腹の赤ちゃんに向かって話しかけるのも胎教です。実際にはっきりと聞こえているかどうかより大切なのは、赤ちゃんに意識を向ける姿勢と声をかけているという事実です。


胎教とは違いますが、植物にプラスの言葉をかけてやるとよく育ち、マイナスの言葉をかけるとあまり育たないという実験の話を聞いたことがあります。


きっとプラスの言葉は意味が分からなくとも、伝わる不思議な力があるのかもしれません。

また言葉を発している側も、プラスの言葉を耳にするわけですから親子でリラックスできることでしょう。


胎児の時だけのニックネームをつけて呼んであげると、より愛情が強くなるかもしれません。


筆者がやっていたのは「キッキングゲーム」


妊娠7ヶ月頃から筆者が取り入れていたのはキッキングゲーム。


胎動を感じたら、叩き返すだけでしたのでとっても簡単だったのと、やはり胎動があるとこっちも嬉しくなってしまうので、ついついやっていました。


そして夫も毎晩就寝前にチャレンジ。最初はあまり反応がなく、夫も妊婦の私に付き合っている、という感じでした。


しかし、妊娠8ヶ月のある晩、夫のトントンに胎動を返す赤ちゃん。夫は嬉しくなって何度も何度もトントントントン。


赤ちゃんもそれに返すようにトン!と胎動を繰り返します。


10分ほど繰り返していたので、夫も大興奮!私はずっと同じ姿勢で同じ位置に胎動を感じていたので、少し疲れましたが、その日以降、自発的に夫がお腹を撫でて赤ちゃんに話しかけるようになったので、これは大きな変化だったと感じています。


胎教は赤ちゃんだけでなく、親にとってもいいものだなぁ、と感じた瞬間でした。



あとはたくさんお出かけして、出かけた先で自然のなかをウオーキングしたり、後期になってからはお腹に話しかけたりしていました。やはり出かけるのは気分転換になってリフレッシュできますし、いい運動にもなるので、体調が安定しているようなら、おでかけもおすすめですよ。


胎教はママのリラックスが大切!気負いせずに気軽に取り組もう


胎教はママがリラックスできるかどうかが大切です。激しい運動や音楽を聴くことがストレス解消!というママもいらっしゃるかと思いますが、それはリラックスではないのです。

ストレス解消も大切なので、無理のない範囲で楽しみつつ、心休まる時間を胎教の一環として持つことも取り入れてみてくださいね。


(Photo by:写真AC