これってあるあるなの?!はじめての子育てにママは困惑することがあるかもしれません。生まれたばかりの赤ちゃんは寝て、泣いて、母乳やミルクをのんで排泄するだけじゃないんです。今回は新生児あるあるについてみていきたいと思います。


この記事の目次


新生児とは


新生児とは、出産した日を0日目と数え、生後0日目~生後27日の頃の赤ちゃんのことを指します。

それ以降は満1歳になるまでは乳児と言い、生後1ヶ月~生後11ヶ月の0歳児のことです。


生まれてからの1ヶ月間。この頃に見られる新生児あるあるをまとめました。


新生児微笑(生理的微笑)


新生児が笑ったような表情をするのは、面白い、楽しいという感情表現の笑い(社会的微笑)ではありません。無意識に表れる生理的微笑のことをいいます。


寝入るタイミングや寝ているときに笑ったような表情をすることが多いため、夢をみて笑っていると考える人もいるようです。


もしくは、新生児は授乳と睡眠の繰り返しなので、寝入るタイミングなどはお腹いっぱいで心地いいから笑うのではないか、という見方もあるとか。


新生児微笑のしくみは解明できていない

新生児が笑ったような表情をする仕組みははっきりとわかっていません。


慣れない新生児の育児と産後のつらい体で、ボロボロのママもこの新生児微笑を見るとなんだか幸せな気持ちになれますよね。


だいたい生後2ヶ月ごろに消失する反応ですので、目に焼き付けておきましょう。


黒い便(胎便)

産まれてからはじめての便は、黒いです。実際私も我が子の便をみましたが、海苔の佃煮のような感じで少し緑がかった黒い便でした。


これは胎便といって、胎内にいたころに飲んだ羊水やママから受け取った栄養などが便になったもの。


何回か出すうちに緑や茶色、黄色の便へと変わっていきます。


新生児の頃から乳児の頃は特に便の様子はチェックしておきましょう。

赤ちゃんは言葉での意思表示ができません。

便の色や便状は、赤ちゃんの健康状態を確認するのに大切な指標です。


耳の毛や背中の毛がすごい

赤ちゃんってお肌つるつるのイメージがありますよね。

しかし、新生児期の赤ちゃんは産毛でファサファサ。


特に耳や背中の毛は、ぎょっとするほどみっしりと生えていました。


お腹の中にいた時の名残ですので、だんだん薄くなり、1歳になるころには気にならなくなるでしょう。


意外と動く


思ったより新生児は動きます。特に寝ているときに徐々に頭が上の方に…。

足をあげたり、手をあげたり、寝返りできるのでは?と思うくらい横に向いたりします。


吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)


吸啜反射とは、この世に生まれた赤ちゃんが生きるために備わっている原始反射のひとつ。

誰に教えてもらうわけでもないのに、産後直後から赤ちゃんはおっぱいを吸うことができます。

このおっぱいを吸うことを吸啜反射といいます。


おっぱいだけでなく、指先などを口元に持っていっても吸いつくしぐさをみせます。


把握反射(はあくはんしゃ)


吸啜反射と同じく原始反射のひとつ。

赤ちゃんの手のひらにすっと指を滑り込ませると、ぎゅっと握るようなしぐさをします。

これが、把握反射(握り反射)です。


だいたい生後5~6ヶ月頃まで続きます。


そっと握り返す小さな手に、思わず愛おしい気持ちがこみあげてくるでしょう。

あと、意外としっかりと握るので、その強さに驚くことも。


モロー反射

原始反射のひとつ。


モロー反射とは大きな音が鳴る、急激な温度の変化などびっくりするようなことがあると起こる反射のことで、両手をあげて抱き着くようなしぐさでビクッとします。


沐浴の時にモロー反射があると、こちらにお湯がばしゃっとかかることも。


生後2ヶ月頃から消失しはじめ、生後4ヶ月頃にはなくなる反応のため、こちらもしっかり目に焼き付けておきたいしぐさです。


バブキン反射

両手の手のひらをきゅっと親指で押す(圧力をかける)と口をあけたり、頭を回転させたりといろんな反応を示してくれる反射のこと。


新生児黄疸(新生児高ビリルビン血症)


赤ちゃんの皮膚が黄色くなること。

ビリルビンという物質が血中にたくさんあると、皮膚が黄色くなります(黄疸)。


ビリルビンは赤血球から出てくる物質で、ほとんどは大便として体外に排出されます。

しかし、胎児はお腹の中にいる時に排便をしないためビルビリンの排出ができません。胎児のビリルビンはママに送られ、ママの大便より排出されていたのです。


そのため、生まれて間もないころはどうしても血中にビルビリンが多くなりやすく、新生児黄疸になりやすくなります。


しかし、病気での黄疸や黄疸の出が強すぎて脳への影響があることもあります。

産後、入院中に黄疸の検査をしてくれますので、その数値によっては特殊な青い光を浴びて治療となるでしょう。


実際に筆者の子供は産後、退院までに青い光を浴びる処置をしました。


頭がぺこぺこしている

新生児をみていると、頭がぺこぺこと動いているのに気づく方も多いでしょう。

おでこから上の部分、少しへこんでいるあたりを大泉門(だいせんもん)といい、頭蓋骨の隙間です。

頭蓋骨はいくつかのパーツによって構成されている骨なのですが、この頭蓋骨の隙間を利用して、頭を小さくして産道をスムーズに通れるのだとか。


大泉門の隙間は生後10ヶ月頃から閉じ始め、2歳になるころには完ぺきに閉じきってしまうようです。


うまくゲップが出ずに寝てしまう


授乳の後、赤ちゃんにゲップをさせるように教わると思うのですが、これが出ない!


そもそも、なぜゲップをさせるかというと、母乳でもミルクでも授乳の際に空気まで一緒に飲み込んでしまうから。


赤ちゃんの胃は大人と違い、飲んだものを吐き出しやすい構造になっています。空気があると吐き出しやすくなるため、ゲップをすることで吐き出しを防いでいるのです。


しかし、そのゲップが出ない…。そしてしゃっくりになる…。どうしたらいいかわからず抱っこしているとそのまま寝ている…。新生児あるあるです。


ゲップと一緒に吐き出す

吐き出しを防ぐためのゲップで、母乳やミルクを吐き出してしまうことも。

ガーゼやスタイは必須です。


ゲップの音が一人前

新生児でもゲップの音は一人前!

女の子でも男の子でも愛らしいその姿からは似つかわしいゲップの音が聞こえてくることも。


ママはびっくりしてしまうこともあるかもしれませんが、案外本人はすっきりしているかもしれませんよ。


舌が出っぱなし


口を閉じる筋肉が未発達のため、無意識に口元が開き舌が出てしまうことも。


生後2ヶ月頃には舌が少しずつ動かせるようになっていますよ。 


へその緒が行方不明

 産後、1~2週間するととれるへその緒。

沐浴の時や、着替えの時にこまめにチェックしているも、気づけばとれていて…あ、へその緒がない!なんてことありませんでしたか?


筆者は2人目のへその緒が行方不明になり、ゴミ箱を全部ひっくり返しました…。

それでも出てこず、諦めていたら、着替えの時に肌着とロンパースの間からコロン、と出てきました…。


気を抜くとすぐ行方不明になりますので、記念に残したいママは、気を付けてください。


お世話にヘロヘロ・産後の身体はボロボロ…それでも新生児は見ていて飽きない!


原始反射から、新生児期ならではのお世話あるあるなど、この時期にしか見れないしぐさは本当に一瞬です。

産褥期の身体で、細切れ睡眠でママは大変な時期ですが、それでもやっぱり新生児は見ていて飽きませんよね。


不安なこともたくさんあるかもしれませんが、期間限定のしぐさを一番近くでみれるのはママの特権です。是非目に焼き付けておいてください。そして、何か気になることがあれば、産婦人科医や助産師、保健師さんなどに相談しましょう。