ヨガには産後の女性に嬉しい作用がたくさんあります。今回は産後にヨガがおすすめな理由と、身体がかたすぎる筆者がオンラインヨガに初挑戦した体験レポをお伝えしたいと思います。


この記事の目次


ヨガ(ヨーガ・YOGA)は元々は修行だった!!


ヨガと聞くとなんとなくオシャレなイメージがある筆者。おしゃれなOLが仕事帰りにスタジオに寄ってオシャレな服装でヨガをする、リゾートホテルで自然に囲まれながら早朝ヨガというイメージがありませんか?しかしヨガは元々インド発祥の「修行」だったのです。


ヨガは修行僧の鍛錬方法のひとつ

ヨガの歴史は長く、4千年以上前のインドで誕生したと考えられています。今からおよそ1600年ほど前にできた「ヨガ・スートラ」という教典に、仏教の修行僧の解脱(げだつ・悟りを開くこと)への鍛錬方法としてまとめられました。


解脱への修行としてのヨガは、瞑想と座禅を中心に行うものでしたが、ポーズや呼吸法など動的な要素を加えた「ハタ・ヨガ」が800年ほど前に誕生。これが今のヨガへと続いているのです。


オシャレじゃない…!気後れることがなくなった

筆者は思い込みのため、『私がヨガなんてオシャレなことはできないわ…ヨガをする人はなんとなく『住む世界が違う人』、と敬遠してしていました。しかし、修行と知って『大変そうだけど、オシャレにやらなくていいんだ!』と、ヨガへのハードルが一気に下がりました。


呼吸とポーズを合わせることで自分を客観的にみるのがヨガ

もともと悟りを開くための修行であったヨガ。今は呼吸とポーズを合わせることで、身体と心のバランスをとることができるスポーツとして捉えられているようです。


産後は慣れない育児や、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足などで心と体のバランスを崩しがち。


産後だからこそ、自分を客観的に見つめるヨガが心と体に必要かもしれません。


 

ヨガが産後におすすめな理由3つ


自分を客観的に見つめ心身のバランスをとること以外にも、産後にヨガがおすすめな点があります。


骨盤調整

ヨガは呼吸と合わせてさまざまなポーズをとることによって、身体の緊張やこわばりを緩ませ、歪みや癖を改善することができます。そのため、姿勢を正す効果があるといわれています。もちろん、出産で開いた骨盤を元に戻すのにも効果的。


また、インナーマッスルも鍛えられますので、出産でダメージを受けた骨盤底筋群にも◎。

※尿漏れなどのトラブルがある場合は、産婦人科医に相談しましょう。


自律神経を整える

呼吸を整えることで、ストレスや疲労から解放され、心と身体が繋がる感覚を身につけることができます。心と体の調和がとれることで、乱れていた自律神経を整えられるでしょう。


睡眠不足が続いて、自律神経が乱れがちな産後にぴったりですね。


肩こりや腰痛防止に

産後~子供の抱っこが必要な数年の間しばらくは、肩こり腰痛に悩まされるママが多いもの。

ヨガのポーズをとることはいい運動になります。運動をすることで、血行がよくなり、肩こり腰痛軽減に。


産後は自分の身体もボロボロです。産褥期だけでなく、人によっては産後1年は出産に伴う不調が続くとも言われています。それでも母親は誕生した我が子の命を最優先。


だからママの心と体のバランスはあっという間に崩れて当然!


ヨガをとりいれて自分の身体と心を大切にすることは、ママ自身だけでなく、ママの笑顔が大好きな赤ちゃんにとってもいいことなので、是非チャレンジしてみてください。


産後おでかけがなかなかできない…そんな時はオンラインヨガ!


産後にヨガがおすすめなのは分かっても、実際にヨガをやったことがなければどうやっていいのかも分からないですよね。ヨガスタジオが近くにない、あっても子供を預けることができない…そんなときはおうちでできるオンラインヨガはいかがでしょうか。


動画などを見ながら一緒に取り組む

自分の都合のいい時間にYouTubeなどでヨガの方法を解説している動画を見ながら取り組む方法や、ライブ配信にあわせて取り組むことで、おうちで気軽に始めることができます。


ZOOMなどでマンツーマンレッスン

他にも「オンラインヨガレッスン」を開講しているヨガインストラクターから、マンツーマンで教えてもらうこともできます。


自分の身体の位置をビデオカメラを通じてインストラクターに直接見てもらえるので、より効果的にヨガに取り組むことができますよ。


オンラインヨガのいいところ&デメリット


おうちでできるオンラインヨガ。メリットとデメリットをまとめてみました。


自宅で出来る・レッスンが受けられる

産後のママにとって、自宅でできるというのは最大のメリット!
オンラインヨガなら、自宅でできるので、授乳時間も比較的余裕がもてます。またおむつ替えの場所を探したり、オムツが足りないなんてハプニングもありません。


ママも部屋着から運動着に着替えるだけ!


お出かけせずにとりくめるので、チャレンジへのハードルもぐっと下がります。


赤ちゃんを連れての無理な外出不要

産後0歳児を連れての外出は、何かと神経を使います。授乳やおむつ替え、泣きぐずり…。ヨガスタジオまでの往復の時間とレッスン時間と…と考えると外出をあきらめるママも少なくないでしょう。


レッスン当日が雨天でお出かけするのが大変…そんな時も自宅でレッスンを受けることができれば、外の天候にかかわらず気軽に取り組めるので赤ちゃんもママもストレスフリーです。


ヨガができるスペースを確保する必要がある

自宅でヨガをする場合、ヨガをするスペースが必要になります。


住宅事情によっては、このスペースを確保するのが難しい場合もあります。


ママ友は作りにくい

おうちでできるオンラインヨガは気軽にできる一方、インストラクターとマンツーマンであったり、インストラクター対複数の受講者であったり、インストラクターとの交流がメインのため、受講者同士の交流ができません。そのため、ヨガを通じてその場でママ友を作りたい、というケースには不向きです。


オンラインヨガレッスンを受けてみて衝撃だったこと

 

オンラインレッスンのスクリーンショット


ヨガへのイメージが払しょくされた筆者。早速マンツーマンのオンラインヨガレッスンにチャレンジしてみました。


身体がかたくても気兼ねなく受講していい!

ヨガへの思い込みを払しょくしても『自分は身体がかたいから、ヨガを習うのは恥ずかしい…気後れする』と思っていました。


しかし、ヨガインストラクターの先生は「今できる範囲のポーズをとることで、自分の身体を知ることが大切。身体がかたくても気軽に取り組んでOK」とのことでした。


自己流では全く効果がなかった!!!

オンラインヨガを受講中に思ったことは、『いままで私がしてきたことは何だったんだ…!』という衝撃でした。ヨガを始める前にストレッチ→ヨガのポーズへと移るのですが、ストレッチの段階で呼吸を整えます。


呼吸を意識して、正しい姿勢でストレッチをすると汗がじわじわ…!おうちでやるストレッチで汗をかくなんて…!と衝撃を受けた私。


呼吸と正しい姿勢を意識するだけで、普段やっていた自己流ストレッチがいかに効果的でなかったかを実感します。


さらに「山のポーズ」という、写真を見ているだけならただ突っ立っているポーズも、意識するだけで汗がじわじわ…!これがヨガの力…!


きちんと習うことで、本来の効果を発揮できるんだとオンラインレッスンを受けて感じました。


自分の様子をインストラクターに見てもらえることで、適切なアドバイスがもらえる

ひとりでやっていると、これでいいのかがよくわからないことがあります。しかし、インストラクターと直接やり取りができるオンラインレッスンなら、自分の様子を見てもらえるので、自分の身体の状態にあったアドバイスがもらえます。


ヨガに入るまでのストレッチだけで結構体力を使う

ヨガのポーズをとるまでに、呼吸を整え、姿勢を正してストレッチをしたのですが、先述の通りそれだけで汗が…。

独身の頃は登山やツーリングをしていたので比較的アクティブだったのですが、妊娠出産の繰り返しで体力がなくなっていたことを実感。


体力がなくなったママには、ヨガは体力づくりにもなるかもしれません。


歩き回る子供がいるとフレームインしてくるので要注意

筆者の子供はもうすでに歩き回る年頃のため、レッスン中に何度かフレームイン(笑)


子供がいることは、先生もご存じだったので申し訳ない気持ちもありながら、そのままレッスン続行。


しかし、自分のポーズがみれなかったり、先生のお話が聞こえなかったり、呼吸が乱れたり、と少し気を遣う場面もありますので、歩き回る月齢・年齢の小さなお子さんがいる場合は、ベビーサークルを使うなどの対策が必要かもしれません。


産後はおうちでオンラインヨガを試してみて


産後のヨガはママの心と身体にとって嬉しいことが盛りだくさん!産後の不調が続き、日常生活に息苦しさを感じているママはヨガを取り入れてみてください。動画を見ながらのヨガもいいですが、筆者のように全くの初心者ママは、一度インストラクターのレッスンを受けることをおすすめします。

 

ヨガインストラクター プロフィール
Sugi
カラダノートのアプリ部門の責任者。
ヨガ歴5年目。自分の身近な人に安全にヨガを教えたいと思い、働きながら土日に養成講座に通う。

2020年3月にRYT200(全米ヨガアライアンス)を修了。インストラクター資格を取得。


(Photo by:写真AC