「がおー!」と大きな口をあけて恐竜の真似をする子、多いですよね。男の子の洋服の絵柄でも人気の恐竜。実は女の子も好きになる子が多いんだとか。今回はそんな恐竜の魅力や人気の絵本・博物館を紹介します。


この記事の目次


どうして子供は恐竜が好きな子が多いの?


子供の心をつかんで離さない、恐竜。子供たちは何故恐竜に惹かれるのでしょうか。


大きくて強いものへの憧れ

小さな子供たちは大きなものに憧れを持ちます。特に男の子の方がその傾向が強いかもしれません。

大きくて強い恐竜はそんな子供たちの憧れのまとなのです。


空想するのが好き!

イマジナリーフレンド、という空想のお友達を作る子供もいるくらい、子供たちは空想するのが大好き。そして空想することで想像力を養います


恐竜は絶滅しており、生きている姿を見ることは叶いません。そのため、大人の描く恐竜もいまだに空想と言えば空想なのです。


実在はしたもののその容姿はまだ不明点がたくさん。空想からやがて科学的根拠を求めたくなってきたら、いよいよ恐竜大好きっこですね。


恐竜のオノマトペが魅力的で口ずさみやすい!

恐竜の足音は「どっしん」や「どんどん」といった力強くて大きい生き物を想像するオノマトペ(擬音)を用いた絵本が多いです。鳴き声も「ガオー!」と猛獣のような声が多く、強さを感じますね。


これらのオノマトペによって「大きくて強い」恐竜というイメージを持ち、魅力的に感じることが考えられます。


また発音のしやすさも魅力です。特にダ行は3歳までに発音が完成しますし、足を強く踏み出す動作と合わせて動くのも子供にとっては楽しいものなのです。

 

恐竜好きの子供は頭がよくなる可能性を秘めている


インディアナ大学とウィスコンシン大学の研究によると、恐竜の分野に興味関心がある子供はそうでない子供たちよりも知性が高いそうです。


特定分野に強い関心を持つことは子供たちにとって大きなメリットがあり、「忍耐力」「集中力」「考える力」「情報の処理能力」といった能力が向上につながるのだそう。


自然と恐竜に興味を持ち、あれこれ調べることで子供の能力がUPするのであれば、どんどん恐竜に親しみたいですね。


参照:Disclose.tv「Study Says Children Who Are Obsessed with Dinosaurs Have Higher Intelligence」


恐竜の絵本を選ぶときのポイント

 

幼稚園に入園できる3歳の頃から小学校に上がる前の未就学児たちにとって絵本は、いろんなことを学習できる遊びです。


絵本を通じて「聞く」「話す」「読む」をしっかり身につけていくため必要なのは、物事への興味関心です。「好きこそものの上手なれ」ということわざの通り、好きであれば上達していくもの。


恐竜が好きな子には是非恐竜の絵本を与えてあげましょう。恐竜について知りたい気持ち(知的探求心)のパワーで、言語能力の向上につながるはず。


3歳児

オノマトペがあってリズムがあるものや、日常生活に関する恐竜の絵本が親しみやすそうです。


4~5歳頃

ものがたり絵本にどんどん興味を持つタイプであったり、恐竜の歴史や、恐竜の生活などを通じて科学的なことに興味を持つタイプだったりと「自分の好きなもの」が少しずつ出てきて、感情の変化や科学的なことにも理解が進みだす頃です。


子供の興味の向く内容のものを選んであげましょう。

 

 

3歳・4歳・5歳の幼児に大人気!恐竜の絵本6選

ここからは幼児向けにおすすめの恐竜の絵本を紹介していきます。


「まいごのたまご」3歳から~

(出典:Amazon


筆者イチオシの恐竜絵本です。


娘が2歳半の時、本屋さんで『ジャケ買い』した娘お気に入りの一冊。幼児の心をつかんで離さない色鮮やかな恐竜たちのイラストが魅力です。


買った当初はイラストを眺めるだけで、なかなか読み聞かせも聞いてくれなかったのですが、3歳になると夢中で聞くようになり、出てくる恐竜の名前を全て覚えました。


卵が迷子になってどの恐竜の卵かわからない…という「ものがたり絵本」なので、恐竜に詳しくなくとも親しみやすい絵本ですよ。恐竜を知るきっかけに。

 

「とびだす!きょうりゅう」3歳から~

(出典:Amazon


文章量が少ないため、2歳からも読み聞かせが可能ですが、しかけ絵本のためあまり早いうちだとすぐボロボロになってしまうかもしれません。そのため3歳頃からがおすすめ。


恐竜たちが飛び出すさまは迫力もありつつも親しみやすいイラストです。しかけを表すオノマトペが子供の心をくすぐるでしょう。

 

「みえた!きょうりゅうのせかい (ひかりではっけん)」3歳から~

(出典:Amazon


Q&A方式で進む絵本です。知的探求心を刺激してくれる絵本で、光を使った仕掛け付き。


子供の知りたい!をワクワクする仕掛けでどんどん引き出してくれます。大人もこの仕掛けに思わず夢中になってしまうかもしれませんね。

 

「講談社の動く図鑑MOVE はじめてのずかんきょうりゅう」3歳(2歳)から~

(出典:Amazon


恐竜好きにはやっぱり「恐竜図鑑」です。図鑑でありながら読み聞かせもできるページ構成になっています。


さらにDVDがついているので、2歳からでも楽しめますよ。自分で読むなら4・5歳ごろからがおすすめ。脳研究者が監修されているので、脳を育てる知育絵本でもあります。

 

 

「こども百科 4・5・6歳のずかんえほん きょうりゅうの本」4歳から~

(出典:Amazon


親しみやすい恐竜のイラストで、種類ごとに分類されている恐竜図鑑の絵本です。


こどもでも読みやすく、巻末にはクイズやなぞなぞもついています。表紙の恐竜はかわいいイラストですが、中身はかっこいい恐竜のイラストですよ。

 

「絵巻えほん 新・恐竜たち」4歳から~

(出典:Amazon


「恐竜トリケラトプス」シリーズなど恐竜の絵本作家としても有名な黒川みつひろさんの絵本です。


トリケラトプスのシリーズではものがたり性と詳しい解説の両方の側面を持つ絵本ですが、こちらは全長2.8mの大迫力絵巻型の絵本です。これだけでも子供のテンションが上がるはず。


恐竜が誕生する時代から絶滅する時代までが繋がって描かれていますので、歴史の概念も自然と学ぶことができそうですね。

 

恐竜を実際に観に行こう!おすすめの博物館


絵本で恐竜に興味を持ち出したら、今度はぜひ恐竜を実際に観に行ってみましょう。実際にとはいっても化石や標本ですが、そのスケールの大きさに圧倒されること間違いなしです。


大人も子供も恐竜好きは絶対行きたい!「福井県立恐竜博物館」(福井県)

恐竜が好き・古代生物が好きな方が口をそろえて行きたい!という大人気の博物館、福井県立恐竜博物館です。


化石発掘体験ができる博物館としても有名で、大人も子供も化石発見者になれるかもしれません。


さまざまな恐竜の全身骨格が44体も展示されており、そのスケールの大きさは圧巻。ほかにも実際に発掘された化石や、恐竜の復元模型などが展示されていて見どころ満載です。


福井県立恐竜博物館
福井県勝山市村岡町寺尾51-11
かつやま恐竜の森内
電話: 0779-88-0001(代表)

0歳から遊べる科学の博物館!「国立科学博物館」(東京都)

恐竜以外にも動物やロケットや機械まで、地球にまつわる様々なものが展示されています。


未就学児におすすめしたいのが「親と子のたんけんひろば コンパス」という博物館内にある親子の遊び場。


0歳から12歳の子供とその保護者で一緒に楽しめる広場で、特に年少から年長の4~6歳ごろが楽しめるつくりになっています。


恐竜の全身骨格も広場内にあり、遊びを通じてたくさんの学びができますよ。親子で様々な発見を共有してみてはいかがでしょうか。


平日は現地にて受付(入室整理券の発行)、土日祝や子供の夏休み・冬休み・春休み期間は事前受付も可能です。


 国立科学博物館

東京都台東区上野公園 7-20
電話: 03-5777-8600(ハローダイヤル)


恐竜の上を歩いて大きさを体感しよう!「神流町恐竜センター」(群馬県)

恐竜の骨格展示や化石発掘体験ができる比較的コンパクトな施設。この施設の特徴はキャンプ場が併設されているところ。


ファミリーキャンプと恐竜に親しむのが一度にできるこのロケーションに子供のテンションは上がること間違いなし!化石のレプリカ製作できる体験もあります。


さらに屋外には全長12メートルもあるティラノザウルスの産状骨格が展示されています。さわることはもちろん、乗ることも可能ですので子供のテンションは上がりっぱなしですね。


神流町恐竜センター

群馬県多野郡神流町大字神ヶ原51-2

電話:0274­-58-2829


※新型コロナウィルスの影響などで、どの施設も臨時休館及び縮小営業している場合があります。詳しくは公式サイトでご確認ください。


恐竜を知りたい気持ちがどんどん子供を成長させる!


恐竜にあこがれ、恐竜の歴史や生態を学び、知識を深める作業こそ、遊びを通じて学ぶそのもの。絶滅した今も恐竜は人々に大きな影響を与えていますね。子供が恐竜好きなら、これはチャンス、とまずはおうちで楽しめる絵本で知識を深めてみてはいかがでしょうか。



 (Photo by:写真AC