絵本は子供のおもちゃの中で、もっとも多くの親子に親しまれているものでしょう。そんな絵本を通じてしつけも楽しくできたらいいですよね!今回は3歳までに読んでおきたいしつけの絵本について紹介します。


この記事の目次

 

しつけは3歳になるまでに!ママたちの約80%が2歳までにしつけを意識!


しつけは3歳までに、というのを聞いたことはないでしょうか?


3歳を過ぎる頃になると、徐々に社会性が芽生えるようになります。今までは母親とべったりだった子供も、少しずつ友達と遊ぶことの楽しさを覚えてくる段階です。幼稚園では年少組、保育園では3歳児クラスですね。この頃になると社会性が身につきはじめ、集団行動がとれるようになってきます。


その社会性を伸ばす前に、家庭でしつけをしておきたい、という考えから3歳までにはじめていこう、と考えられているそうです。


ママびよりで以前とったアンケートで


お子さんへの「しつけ」を意識し始めたのはいつ頃からですか?


と尋ねたところ、


生後すぐ    …6%
~生後半年頃  …10.5%
生後半年~1歳頃  …26.5%
1歳~1歳半頃  …24.9%
1歳半~2歳頃  …10%
2歳以降      …7%
特に意識していない・忘れたなど

        …14.7%


という結果になりました。


生後半年から1歳半になる頃に50%以上、およそ半数のママがしつけを意識していますね。


生後半年は個人差はありますが、ハイハイがはじまったり、離乳食がはじまったりする時期です。行動範囲が広がり・今まで授乳だけだった栄養も食事でとるようになる時期ですので、少しずつしつけを意識する時期なのかもしれません。


そして2歳になるまでにしつけを意識するママは78.3%と、およそ8割のママが2歳までにしつけについて意識していることがうかがえます。

  

しつけに絵本を取り入れるメリット


とはいえ、まだ言葉も通じないうちからのしつけはママも一苦労。ママだってまだまだママとしてのキャリアが乏しい時期です。しつけを使用と思ってもどうやって伝えたらいいのか悩むことも多いでしょう。


イラストがあると理解しやすい

小さな子供には視覚情報と合わせて、しつけをしてあげると伝わりやすいかもしれません。


普段私たちは、「日本語」を使ってコミュニケーションをとっていることが多いはず。ひらがなやカタカナ、漢字で書かれているもの、例えばSNSやメール、書籍やWeb記事などです。


テレビや会話でも同じく「日本語」で話していることを聞き取り、また自分の伝えたいことは言葉にして発しています。


例えば、ロシア語で何か言われて、理解してその通りに出来る人ってどれくらいでしょうか?


ロシア語の勉強をしたことがない限り、ロシア語でしゃべっている人も文字も、私たちにとっては不可解な言葉ばかりのはずです。


そんなときって、相手の表情や言葉のテンションで判断しませんか?また、イラストだと意外と伝わることも多いはずです。


子供も同じです。言葉だけよりも、イラストなど視覚情報がある方が伝わりやすくなります。


また本を読むときも、怒っている風に読んだり、悲しい風に呼んだりすることも伝わりやすくなるでしょう。


このような観点から、絵本でのしつけは身につくのが早いというメリットがあると言えるかもしれません。


絵本の読み聞かせは知育・読解力にもつながる

また、絵本を読み聞かせることで、識字能力UPに繋がり、読解力を身につけることにも繋がると考えられています。


特に「指差し行動」といって自分で指をさして「あ!」という行動を1歳前後の子供がすることがあります。1歳半健診でも「指をさしますか」といったチェック項目があるはず。


これは、自分が気になるもの、「認知」したものに「言語」のラベリングをする能力を身につけようとしている時期なのです。


「キリンはどれだ?」とママが言って、子供に指差しをさせるのも知育の側面で考えるととても大切なこと。同時に「えーんえーん泣いてるね」とママの方から指差しをして、絵本と感情や言葉を結び付けていきながら、しつけをしていくことも大切なのです。


しつけにおすすめ!わたなべあやさんのおやさいシリーズ

では、どんな絵本がしつけにぴったりなの?というと、筆者が1~3歳頃の子供におすすめしたいのがわたなべあやさんのおやさいシリーズの絵本です。


おやさいシリーズは、離乳食でも活躍する「やさい」たちのやり取りを通じて、あいさつや集団でのルールを学ぶことができます。


また、他の生き物と違い、やさいは離乳食を通じてイメージがつきやすい点もおすすめです。


ごめんやさい

(出典:Amazon


出版社:ひかりのくに 

著 者:わたなべあや

価 格:935円


私が1番最初に購入したのがこちら。相手にとってよくないことをした時に、ごめんなさいを言って仲直りをする、そのことに気付ける絵本です。


表紙で野菜たちが頭を垂れているのもポイント。謝るときは、ぺこりと頭を下げることもこの絵本を通じた学ぶことができます。

 

ありがとまと

(出典:Amazon


出版社:ひかりのくに 

著 者:わたなべあや

価 格:935円


続いて我が家にやってきたのが「ありがとう」です。詳細は後述しますが、こちらはごめんなさいが身についてから購入しました。


人に助けてもらった時は、感謝の気持ちが伝えられることと、ありがとうを言ってもらう側も助けを呼んでいいんだ、そして助けてもらったらありがとうを言う大切さに気付かせてくれる作品です。

 

かたずけやさーい

(出典:Amazon


出版社:ひかりのくに 

著 者:わたなべあや

価 格:935円


そしてあいさつ以外の生活習慣でおぼえてほしいのが「おかたづけ」。お片付けのしつけに一役買ってくれるのがこの作品です。


イヤな片付けも、この絵本を読んだらどんどん片付けてくれるようになるかもしれません。

 

他にもあいさつならおやすみやさーいおはようサラダなどがあります。

集団生活に先駆けてのしつけなら「いれてくやさーい」や「けんかはやめやさーい」もおすすめですよ。


2歳の娘は「ごめんなさい」を絵本で覚えた!


先述の通り、我が家では先に「ごめんやさい」を購入。この本を通じて娘は2歳になってから「ごめんなさい」を覚えました。元々言葉が出るのが遅く、語彙もなかなか増えなかったので心配していましたが、今ではよくおしゃべりする女の子に。絵本の効果は絶大です。


しかし、ごめんなさいばかりを言うようになったので、謝りグセがつくのが怖くなり、「ありがとまと」を購入。


その後、ありがとうも習得しました。絵本様様です。


私個人は「ごめんなさい(sorry)」「ありがとう(thank you)」「お願いします(please)」の3つがきちんと使えることがコミュニケーションの基礎になるしつけだと思っているため、この2冊は本当に重宝しています。


ありがとうもごめんなさいも「おじぎ」の描写があるため、同時期に読み聞かせると少し子供が混同するかもしれませんね。


 

しつけに悩んで当然!絵本を取り入れて親の負担を減らすことも大切


 しつけは家庭によってさまざまです。また赤ちゃん相手に同士つけて行けばいいのかわからない、という悩みを持つママも。子育ては悩みの連続です。だからこそ、親側の負担が多いと子育てがままならなくなってしまうかもしれません。生きづらい世の中だからこそ、子育てにも工夫が必要です。しつけも肩ひじ張らずに、絵本を取り入れて親子で読み聞かせを楽しみながら身につくといいですね!


【調査概要】

期間: 2017年9月7日~2018年1月16日

方法: アンケート方式

対象: 妊娠・育児中のママ部ユーザー(N=201)


(Photo by:写真AC