「保育士だから、子育ても完璧にできるはず」

そんな風に思っていませんか?

今回ご紹介するのは、保育士歴15年のベテランでありながら、我が子の育児に奮闘中のみほさん(miho_positive.maternity )。Instagramで「妊娠から0歳児ママの安全ガイド」として情報発信を続ける彼女が、今まさに直面しているリアルな育児の悩みとは——。


プロでも「全然うまくいかない」育児のギャップ

みほさんは現在、8ヶ月のお子さんを育てる育休中のママ。15年間、保育士として数え切れないほどの子どもたちと関わってきた彼女ですが、いざ我が子を育て始めると、想像以上のギャップに驚いたと言います。

「保育士としてプロでやってきたのに、我が子となると全くうまくいかないんです。でも、これがこの子の個性なんだなって。大変だと思いつつ、やっぱり楽しいんです」

保育士と母親、何が違うのでしょうか。

みほさんは2つのポイントを教えてくれました。1つ目は時間。保育士は決められた時間の中で働きますが、母親は365日24時間体制。夜中も3回は起きる生活が8ヶ月続いています。

2つ目は子どもの甘え。「保育園では『先生』だからお話を聞いてくれるんです。でも、我が子はママに甘えられるから、感情が全部出てくるんですよね」


不妊治療の経験が、発信のきっかけに

みほさんがInstagramでの発信を始めたのは、妊娠中のこと。そのきっかけには、不妊治療の経験がありました。

「なかなか妊娠できなくて、不妊治療をしていた時期があったんです。その時、SNSで色々検索して、励まされたり、共感できたり。すごく心強かったんですよね。でも一方で、不安になる情報もあって。だからこそ、自分が妊娠できた時、ちょっとでも誰かの役に立てることがあればと思ったんです」

保育士としての15年の経験と、自身の不妊治療・妊娠・出産・育児の経験。その両方を活かして、正しい情報をポジティブな気持ちで伝えたい——それが、みほさんの発信の原点です。

不妊治療中、先が見えない不安の中でポジティブでいるために、みほさんは工夫をしていました。「ここまでは頑張ろうっていう目標を立てました」と期間を決め、「きっと来てくれるだろうって思っていた」と信じ続け、「好きなカフェ巡りをしたり、リフレッシュする時間を大切にしました」と自分を労わる時間も作っていたそうです。


フォロワーの心をつかんだ「名付け」投稿

Instagramでの発信の中で、最も反響が大きかったテーマは「名付け」でした。

「珍しい名前を調べて投稿したんですが、すごく反響があって。『私の名前ある!』とか『名前のアイデア、いいですね』って、たくさんコメントをいただきました」

保育士として15年間、たくさんの子どもたちの名前を見てきたみほさん。その経験を活かした投稿が、多くのママたちの心に響いたのです。

「皆さん、やっぱり思いがあって名前をつけているんですよね。名前って特別だなって、発信していても改めて思いました」


「保育士なのに」悩んでいる姿をオープンに

現在、みほさんが直面している悩みは「離乳食を食べない」「夜泣き」といった、多くのママたちも抱えている問題です。

成長の目安って、あくまで目安なんだなって、改めて実感しています。子どもによって、成長のペースは違う。焦ったりもしますけど、ゆっくりやっていこうかなって」

「8ヶ月くらいだと、もう朝まで寝る子が多いんですよね。でも、うちの子はまだ3回は起きます。でも、それもこの子のペースなんだなって

保育士としてベテランなのに、思い通りにいかない育児。でも、みほさんはそれを隠さず、オープンに発信しています。

「逆に、こんなベテラン保育士でもうまくいかないんだって知ってもらえたら、『そうなんだ、私だけじゃないんだ』って、安心してもらえるかなって

完璧じゃないからこそ、共感できる。悩んでいるからこそ、一緒に頑張れる。それが、みほさんの発信の魅力なのです。


育児中のママ・パパへ、みほさんからのメッセージ

最後に、みほさんから、今まさに育児に奮闘しているママやパパたちへ、応援のメッセージをいただきました。

「育児って大変なことばかり。でも、この可愛い笑顔のためなら頑張れるんです。辛くなったら、少しだけ自分の時間を取ってください。ママもパパも一人の人間だから、自分を大切にしながら今しかないこの子との時間を、一緒に乗り越えていきましょう

もし、あなたが今育児で悩んでいるなら、思い通りにいかなくて辛いと感じているなら、ぜひ、みほさんのアカウントを覗いてみてください。

プロの保育士でも悩みながら子育てをしているという等身大の姿が、きっとあなたの心を軽くしてくれるはずです。

「私だけじゃないんだ」と思える場所が、そこにはあります。



●教えてくれたママ みほさん(miho_positive.maternity
保育士歴15年のベテランでありながら、現在8ヶ月のお子さんを育てる育休中のママ。不妊治療の経験から「自分が妊娠できた時、誰かの役に立ちたい」という想いでInstagramでの情報発信をスタート。保育士としての専門知識と自身の育児経験を組み合わせ、正しい情報をポジティブに届けることを大切にしている。「保育士なのに育児がうまくいかない」というリアルな姿をオープンに発信する姿勢が、多くのママたちから「私だけじゃないんだ」と共感を集めている。