育児の悩みって底をつきませんよね。なかでも、おっぱいトラブルで悩んでいるるママは実はとても多いんです。


今回は、おっぱいトラブルについてのアンケートを先輩ママたちに実施。どんなトラブルに悩まされたのか、また、その対処法などを聞きました。


おっぱいトラブルを抱えるママは一人で悩まないでみんなの意見を是非、参考にしてください。

この記事の目次

約7割のママがおっぱいトラブルを経験!


アンケートの結果、実に7割以上のママがおっぱいトラブルを経験していることがわかりました。


Twitterなどでもおっぱいトラブルに関する悩みは多くツイートされています。


明日にはおっぱいでるかな〜〜産まれてまだ何も飲んでない息子。血糖値低いって言われたけど当たり前だわ!ミルクぐらい飲ませてあげていいやん。本当可哀想すぎて出ないおっぱい咥えさせてるの見てたら涙出てくる

twitterより

はぁ…やっぱり母乳が出ない。
授乳しに行っても、母乳が出ないからただ吸わせるだけで、結局追加の糖水を貰って飲ませるだけ。だから他の人よりも授乳が終わるのが遅くて、1時間近くかかっちゃう。母乳さえ出れば、吸わせるだけじゃなく飲ませられるからスムーズに行くと思うのに…。

twitterより

Twitterにツイートした2人のママの悩みは、母乳が思うように出ないことのようですね。


では、アンケートに答えてくれたママたちが悩んだおっぱいトラブルはどのようなものだったのでしょうか。

トラブル症状はいつ頃?月齢別の症状は?


7割の先輩ママが抱えたおっぱいトラブル。よく見ると、月齢によってもトラブルの有無や症状が違いました


1.生後0か月くらい


おっぱいトラブルを抱えたママたちの中で、生後0か月の時にトラブルを抱えたというママが最も多い結果になりました。症状としては以下の通りです。


・おっぱいが出ない

・母乳の量が少ない

・おっぱいがカチカチになる

・乳首が切れる

・乳首が痛い

・おっぱいの詰まり

・乳腺炎

・陥没・扁平など乳頭の形によるトラブル


ママたちの多くが、出産後すぐの授乳に体の準備が追いついていないように思います。


母乳が出ないだけでなく、母乳でおっぱいがカチカチに張っているのに上手におっぱいが出せず、もどかしさを感じているママも少なからずいるようです。


授乳に対して体の変化が起こっているので辛抱の時ですね。


2.生後1か月くらい


生後ひと月ほど経つと、ママたちの授乳の悩みも少し変化をしてきていました。


・泣いて咳き込んで飲まなくなってしまった

・乳首が切れる

・母乳の量が少ない

・おっぱいの詰まり

・おっぱいが出ない

・乳腺炎

・発熱

・白斑が出来た


最初は母乳育児に悪戦苦闘していたママたちも何とか授乳に慣れてきている感じがする生後1か月。でも、赤ちゃんが飲まなくなってしまったなどの新しい悩みが出てきているようです。


3.生後2か月くらい


生後2か月だってもまだまだ母乳が出ない、母乳の量が少ないなどのトラブルに対処できずにいるママたちも多くいます。でも、大多数のママたちは以下のような悩みを抱えていたと回答しています。


・おっぱいがカチカチになる

・おっぱいのしこり

・乳腺炎


生後2か月になると、ほとんどのママたちが授乳に慣れてきていることがわかります。


逆に、おっぱいがカチカチになるという経験を新たにしているママも多くいました。授乳に体が慣れてきたからこその悩みとも感じます。


4.生後8か月くらい


母乳をあげることに慣れてきて、これまで抱えていたおっぱいトラブルを克服したり、ミルクに切り替えたりして対処しているママもいました。


生後8か月は、「乳首が切れる」と答えたママがぐっと多くなる時期です。これは、赤ちゃんに歯が生えてくるころだから。歯で乳首を噛まれたりすることが増えて悩みとなっているようです。


この時期以降に新たにおっぱいトラブルで悩むママはほとんどいませんでした。   

おっぱいトラブルはどうやって対処する?   


おっぱいがカチカチになったり、母乳が出なかったり、乳首が切れたりと、ママに襲い掛かるおっぱいトラブルに先輩ママたちはどのように対処したのでしょうか


トラブル別にまとめていきたいと思います。

1.乳首が切れる


乳首が切れるという悩みを持ったママたちは、どのような対処をしたのでしょうか。


【ママの体験談】

絆創膏で痛みを軽減してただただ耐える。(20代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、妊娠中)


・天然成分の塗り薬で対応。(30代前半のママ/お子様の年齢 4歳以上、3歳〜4歳、 生後4~6ヶ月)


・もう9ヶ月だったので徐々に断乳した。(30代前半のママ/お子様の年齢 3歳〜4歳、1歳7ヶ月〜2歳、生後4~6ヶ月)

インターネットや書籍で対処方法を調べたり、出産した病院で相談しているママが多かったです。


塗り薬のほか、保湿力の高いクリームを塗って対処している人もいます。


私の主治医さんは、乳首が切れた場合は、小さめの傷なら母乳を塗ってサランラップで少しだけ保湿しておくとよいと指導してくれました。


また、「ニップルシールド」と呼ばれる市販のシリコンカバーもありますので、試してみてはどうでしょうか?


先輩ママのように、少し月齢が高いお子さんの場合は思い切って断乳するのもいいかもしれませんね。


2.乳腺炎


おっぱいが腫れたり、しこりができて痛くなったりした時にすぐに対処しないと、あっというまに高熱がでてしまうのが乳腺炎。


私は高熱が出る乳腺炎に2回ほどなりましたが、本当に辛いですよ。


この乳腺炎になったママたちは、どのような対処をしたのでしょうか。


【ママの体験談】

・出産した病院で相談した。(30代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳)


・助産院で診てもらった。(30代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、生後2~3ヶ月)


・専門の母乳外来で相談した(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、妊娠中)

乳腺炎で悩むママたちは出産した病院で相談している人が多い結果になりました。


助産院や専門の母乳外来で診てもらったり、マッサージしてもらってトラブル症状の緩和を図っていたようです。


3.おっぱいがカチカチになる


おっぱいがカチカチになるトラブルを抱えたママたちは非常に多くいました。どのような対処をしたのでしょうか。


【ママの体験談】

・おっぱいマッサージをしてもらった。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月)


・搾乳機で対処。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後7~9ヶ月)


・専門の母乳外来で相談した。(30代前半のママ/お子様の年齢 3歳〜4歳、生後2~3ヶ月)

おっぱいがカチカチになるトラブルのほとんどは、母乳が乳房の中に溜まってしまい乳房が張ってしまう事によるものです。


妊娠前には想像しなかったほど固くなった乳房に驚いた人も多いのではないでしょうか。


胸にたまった母乳を搾乳機で出して対処していたり、胸の痛みにおっぱいマッサージで対処している人が見受けられました。


カチカチになったまま放っておくと乳腺炎のもとになるのでしっかり対処したいですね。


4.おっぱいが出ない


おっぱいがカチカチになると同様、ママたちのおっぱいトラブルでとても多かったのが「おっぱいが出ない」という悩みでした。


【ママの体験談】

・食事に気を付けた。(20代後半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月)


・すぐにミルクに切り替えた。(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、妊娠中)


・搾乳機を買ったり、おっぱいマッサージをしてもらったりした。(20代前半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月)

おっぱいが出ないトラブルによる対処は、食事に気をつけて生活する人が多かったです。


相談先として、出産した病院や専門の母乳外来に通っているようです。おっぱいが出ないならいっそミルクにしてしまうママも。


私の周りにも、おっぱいマッサージにに通ってもなかなかおっぱいが出ず、ストレスになってしまうようならミルクに…というママがいました。


ストレスを溜めるのは赤ちゃんにも良くないですよね。いざとなったら臨機応変な対応もアリだと思います。

5.母乳の量が少ない


おっぱいが出るようになっても、量が少ないと悩んでいるママも多く見受けられました。


そんなママたちの対処方法はどのようなものでしょうか。


【ママの体験談】

・とにかく吸わせた。(30代前半のママ/お子様の年齢 生後7~9ヶ月)


・1ヶ月検診の時に母乳不足だと言われ混合にした。(20代後半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月)

母乳育児は素晴らしいですが、こだわりすぎず、臨機応変な対応が大事ですね。

おっぱいトラブル中の授乳はどうすればいいの?


おっぱいトラブル中、思うように授乳ができない場合に先輩ママたちはどうしていたんでしょうか?


【ママの体験談】

・搾乳した母乳をあげた。(20代前半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月)


・母乳とミルク両方あげた。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後7~9ヶ月)


・根気よく母乳。(20代後半のママ/お子様の年齢 生後7~9ヶ月)

乳首が切れてしまったママは、搾乳してちょっと乳首を休ませてあげるのが良いですね。


また、母乳の量が少なかったり、おっぱいが出ないと話していたママたちは、搾乳した母乳をあげたり、時間が掛かっても根気よくあげ続けたりしていたんですね。


皆さん、トラブルを抱えながらもとっても頑張っています。でも、自分で対処できなくなった場合は、プロの手を借りることもアリです。

専門の母乳外来では何をするの?


おっぱいトラブルで悩んでいるママは、病院や専門の母乳外来で相談したママも多いようですが、実際、母乳外来では何をしてくれるのでしょうか?


私の場合は、おっぱいはよく出るのに、未満児で生まれた子供がなかなか飲んでくれないため、乳腺炎になってしまうことで悩んでいました。


母乳外来ではこんなことをしてくれます


1.おっぱいのしこりをマッサージ

話を聞いてくれながらマッサージ。上手な母乳のあげ方を教えてもらいます。


「ラッチオン(吸着)」というのですが、赤ちゃんにも、おっぱいを飲むのが上手な子と下手がいるようなんです。そのため、下手な子にはおっぱいが上手に咥えられるようにママがアシストしてあげることが大切だそうです。


もともと赤ちゃんには「おっぱいを吸う能力」が備わっているので、ちょっと手をかしてげるだけで、すっと上手に吸えるようになるとのことです。


2.実際に赤ちゃんに乳首を咥えさせる


その結果、娘はラッチオンを上手にしようとしても私の張ってしまったおっぱいが邪魔してできなかったということが判明。


娘に吸い付く力がもっとつくまでは、おっぱいを少し自分で絞って、圧力を抜いてからあげるように指導されました。


3.授乳の具体的なアドバイス

おっぱいにあった乳腺炎予備軍のしこりは、「こっち側でこう赤ちゃんを抱いておっぱいをあげてみて」というアドバイスで解消されました。


いわれたように娘を抱えておっぱいをあげてみると、吸うたびにしこりの張りが和らいでいき、ついに指で抑えてもしこりを感じない程に!その後も、こっちが詰まっている時はこんな形で抱っこをして…と指導してもらいました。


毎回、薬が必要になるまで乳腺炎が悪化していたのですが、母乳外来の訪問以降、自宅で乳腺炎を回避することができました


おっぱいトラブル、悩まないで助けを求めて!


多くのママがおっぱいトラブルを抱え、試行錯誤しながらそのトラブルに対処していたことがわかりますね。


母乳が少なかったり、出なかったりという悩みだけでなく、乳首の痛みや乳腺炎など、体を害してしまうこともあるおっぱいトラブル。


もし、自分で対応できずに悩んでいるママがいたら、悩みすぎずに母乳外来や外部機関を頼るのもよいかと思います。


また、同じくらいの年齢の赤ちゃんを持つママと話しあったりしてもいいですよね。順調に見えるママ友でもおっぱいの悩みを抱えていたりするものです。


おっぱいトラブルで悩んでいるママはあなただけではありません!困ったら積極的に助けを求めましょう!


【調査概要】
期間: 2017年8月1日~8月13日
方法: カラダノ―トママ部調査
対象: 妊娠・育児中のママ部ユーザー(N=745)

(Photo by:unsplash