「私、こんなにお金がかかるって思ってなかったんですよ」

そう笑いながら話すのは、Instagramで「100万円貢いで見つけた推し育児」を発信するぽんさん。11ヶ月の娘を育てながら、育児グッズへの課金と笑いで毎日を乗り切っています。「面白いが最強」と言い切るぽんさんが、どんな育児グッズと笑いの力で育児を楽しいものに変えたのでしょうか。


なぜ「グッズ課金」で育児が変わるの?


「令和のママさんって本当に忙しすぎる。共働きが当たり前だけど、やっぱり育児の主体は女性。だったら稼いできた分のお金を使って、ちょっとでも育児が楽になればいいな。5分でも楽になれば、その5分で心の余裕ができるんじゃないか

ぽんさんがグッズ課金を決意したのは、妊娠中に聞いた先輩ママの「3時間に1回授乳があるけど、3時間寝れるわけじゃない」という現実的な話がきっかけ。「とにかくグッズに頼って寝る時間を確保しよう」と決めたのです。

育児グッズ選びで重視するのは口コミや価格ではなく、「自分の生活にフィットしそうかどうか、子どもが喜んでくれるかどうか、自分が本当に楽になるかどうか」。さらに「口コミゼロの商品をあえて選んで発信している」という姿勢が印象的です。

「迷っているママさんの背中を押してあげたいし、好奇心が勝っちゃう。失敗しようが成功したら最高だし、失敗したら失敗したでも面白い」


本当に使える!ぽんさんの推し育児グッズ

「私が一番おすすめしたいのはトラベルシステム」と絶賛するのは、ベビーカーとチャイルドシートが一体化したグッズ。「ベビーカーのベビーが乗る部分がガチャンと外れて、そのままチャイルドシートになる。寝てても抱き上げると起きちゃうけど、これならお買い物もいけるし、ゆりかごみたいにもなる」

20万円近くする高額商品ですが、「車移動が多いママさんにはもうマスト」と話しています。

11ヶ月の今、最もお世話になっているのがメッシュタイプのベビーゲート。「一般的なゲートは柵みたいになってて開くものだけど、うちの間取りだと全くつかない。メッシュタイプなら斜めにもつけられるし、L字型にもできる」

新しいグッズを見つける方法も独特です。「楽天で検索したら、最後のページまで全部見ます。11ページとかあるんですけど、全部見ると見たことないグッズが出てくる。新商品だと口コミもないから上に出てこないけど、きっと企業さんが改良したものがあるはず」

この探求心で誰も知らないお宝グッズを発見し、「見つけたものを発信するとすごい気持ちいい」と楽しんでいます。


「笑い」が育児を救う?

ぽんさんが笑いにこだわるのは、妊娠中の体験がきっかけでした。「つわりがひどかった時に、可愛い赤ちゃんが出てくる育児グッズ紹介アカウントが癒しになっていた。そこに『くすっと笑える要素』もプラスしたら、夜間授乳の最中とか辛い時に、ママさんたちの癒しと笑いの時間を作れるかな」

「これから大変な時間を迎える夜から深夜にかけて、誰かが発信ストーリーをあげてたらママさんたちもちょっと笑って授乳の時間過ごせるかな」という思いから、「月曜から夜ふかし」のパロディが生まれました。

昔からお笑いが大好きで「シュールな笑いが好き」というぽんさん。「自分語りが得意じゃないから、面白おかしく私の身に起こった事件を聞いてもらえば、なんとなく私の人となりって分かるんじゃないかな」という発信スタイルが、多くのママたちの共感を呼んでいます。


あなたは一人じゃない

ぽんさんがInstagramを通じて一番伝えたいのは、「あなたは一人じゃないですよ」というメッセージです。

「ママさんの心を楽にしたい。グッズを使って時間ができることによって心が楽になればいいなと思うし、ちょっと笑うだけでも心が一瞬軽くなると思うので、ほっと一息できるアカウントにしたい」



9月からの保育園入園をきっかけに、「先輩ママさんからの意見とこれから出産される方の不安を、私を媒体にして繋がれるような交流の場にできれば」と新しい展開も考えています。

「辛くなっちゃうのって、近くに理解してくれる人がいないって思った時。でもきっとみんな一緒だから、辛い人は是非フォローして、DMいただければ笑いに変えますよ」

ぽんさんの「5分の余裕」と「ちょっとした笑い」で、育児をもっと楽しいものに変えていく姿勢が、多くのママたちの支えになっています。



●教えてくれたママ ぽんさん(pon_babylife
現在11ヶ月の女の子を育てる1児のママ。「100万円貢いで見つけた推し育児」「笑って学べる課金育児」をコンセプトに、口コミゼロの育児グッズ発掘と月曜から夜ふかしパロディで話題を集めている。「ママさんの心を楽にしたい、あなたは一人じゃないということを伝えたい」という思いで活動している。