正産期(妊娠37週目~)になるといつ陣痛がやってくるのかそわそわしますね。
しかし、陣痛と気づきにくい陣痛もあるんです。
「うんちが出そうで出ないな…。」と便意が続く時や、排便しても便意が解消されない場合、それは陣痛かもしれません!
実際に筆者は出産当日の夕方ごろにお腹の張りとともに便意を感じ、排便後も解消されることなく便秘かな?と思っていたら、なんと陣痛でした!!!
今回は筆者の実体験をもとに便意と陣痛の見極め方を紹介します。
この記事の目次
- 便意と陣痛の見極め方
- 【2人目の出産】便意なんと陣痛だった!~陣痛体験談~
- 便意と張りだけでも陣痛だと気付いたのは実母
- 陣痛時にどうして便意を感じるの?「赤ちゃんが下がってきて直腸を押すから」
- 便意とともに腹痛があるか、波(間隔)があるかをチェックしよう
- 便意以外も!色々あるお産の始まり方
- お産の流れや痛みの強さは人それぞれ!気になるようなら病院へ
- 陣痛間隔の計測はアプリが便利
便意と陣痛の見極め方
筆者が実際に体験した中で、便意と陣痛を見極めるポイントは以下の3つです。
①排便後も便意が続く
②お腹の張りとともに便意を感じる
③不規則でも継続的にお腹が張る
①排便後も便意が続く
一般的に排便後は便意がおさまります。
にもかかわらず、便意が続く場合は陣痛の可能性があります。
②お腹の張りとともに便意を感じる
通常便意があるときはお腹の張りはありません。
ただし、便秘気味で排便しようと力を入れるとお腹が張ることもあります。
そのためポイントは
「継続的にお腹の張りとともに便意を感じる」こと。
これは、陣痛の可能性があります。
③不規則でも継続的にお腹が張る
陣痛は規則的にやってきて、出産が近づくにつれその間隔が短くなる、と両親教室や産婦人科で習った人も多いでしょう。
そのため、不規則なお腹の張りや便意は陣痛ではなく、前駆陣痛と勘違いするかもしれません。
しかし、数時間続くお腹の張りや便意は陣痛の可能性があります。
次項より、上記3つのポイントを導き出すこととなった筆者の2人目出産体験談を紹介します。
【2人目の出産】便意なんと陣痛だった!~陣痛体験談~
それでは早速、筆者の便意を感じた陣痛・出産体験談を紹介します。
お腹の張りが多かった
16:30
妊娠38週目の夕食づくりの最中のこと。
キッチンに立つとお腹が張る。座って休憩を適宜挟みながら夕食の支度を続ける。
痛みもなく、張りだけだったので、お産がが近づいてきているのだな、程度に思っていた。
1回目の便意は排便あり
17:30
そして、便意。
お腹に痛みはなかったのでトイレへ。普通に排便。
おしるしや痛み、張りなどもありません。
今思えば、これは本物の便意だったのか、それとも赤ちゃんのお産の準備に刺激された排便だったのか…わかりません。
お腹の張りが増える・排便後も便意が続く
18:00
その後もお腹の張りが増え、座っているときもお腹が張るように。
と同時に「あれ、さっきトイレすましたのに、またウンチに行きたいな…」という感じで便意も伴う。
続く便意・しかしウンチはもう出ない
お腹の張りとともに便意。
しかしもう排便したためもう出すものがありません。
張りも増えてきていたので、念のため産婦人科へ。
21:30
産婦人科に着いた時には全開で、そのまま分娩台に行き到着後1時間で出産しました。
便意と張りだけでも陣痛だと気付いたのは実母
痛みがなかったのと、38週目に入ったところだったのでまだまだかかると思っていたのですが、「便意がある」という言葉にピンときて、産婦人科の受診をすすめてくれたのは実母でした。
実母は陣痛時に排便したくなる気持ちがあったそうで(実母は定期的な痛みもあった)、「ウンチ出したいけどもう出ないんだ~。」という私の話から、『もうお産がはじまっているのではないか…?』と思ったそうです。
あの時、産婦人科に行ってなければそのまま自宅出産、もしくは墜落分娩になっていたかと思うと、ゾッとします。
経験者のカンはすごいですね。
陣痛時にどうして便意を感じるの?「赤ちゃんが下がってきて直腸を押すから」
排便ではないのに、どうして陣痛時に便意を感じるのでしょうか。
筆者は、ウンチが通って出る大腸や肛門と、赤ちゃんが通って出てくる産道が近いため、勘違いするのでは?と考えていました。
レディースクリニック石黒によると、赤ちゃんが産まれてくるために下がってくることで、膀胱や直腸が押されてるとのことです。
押されることで、尿意や便意を頻繁に感じることに繋がるのです。
参考:「Q.お産のまえぶれはどんなものですか?」(レディースクリニック石黒)
勘違いではなく、構造的な問題のため、陣痛と便意を同時に感じるのは誰にでも起こりうることですね。
実際に分娩中に排便することもある!
また聞いた話なのですが、分娩中に排便してしまうこともあるようです。
便意とともに腹痛があるか、波(間隔)があるかをチェックしよう
正産期に排便の有無にかかわらず便意が続くようなら、その他の状態をセルフチェックしてみましょう。
- ・おしるしはあるか
- ・破水はあるか
- ・お腹を下していないか(下痢や水様便、腹痛)
・便意とともにお腹の張りがあるか
・便意とともに痛みがあるか
・便意や痛み、お腹の張りに波(間隔)があるか
波がある場合、どれくらいの間隔できているか記録してみてください。
10分毎の等間隔、という風に規則正しくきている場合は陣痛、つまりお産が始まろうとしています。
等間隔でなくとも、数時間続くようなら前駆陣痛ではなく、本陣痛の可能性もあります。
先にも述べましたが筆者は産まれる4時間前から3時間前のお腹の張りや便意(陣痛)は10分や20分など不規則でした。
また、お産の合図と言われているおしるしはこないまま出産を迎える方もいます。
ママびよりの調査ではおしるしがあった人は52.2%と半数ほどでした。
参考:「出産アンケートの結果大公開!陣痛の痛みを和らげる方法やつらかった・うれしかった体験談をご紹介」
筆者は2回出産を経験していますが、両方ともおしるしはありませんでした。
気になることがあればまずは産婦人科へ
正産期になると、些細なことでもドキドキしてしまうもの。気になることがあれば、診療時間外でも、産院に連絡の上、必ずみてもらうようにしましょう。その結果、お産がまだ始まっていなかったとしても大丈夫。
ただの便意なら排便をすればよいですし(便秘や下痢でしたらそれはそれで先生にご相談を!)、前駆陣痛だと分かればお産の練習をしているんだな、とわかります。
きたる本陣痛・出産に備えるために不安を払拭出来たなら、それだけで診察してもらった意味はあるのではないでしょうか。
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便意以外も!色々あるお産の始まり方
お産の始まり方は人それぞれ。
ここではいくつかお産の始まりをピックアップしてみました。
出産の数日前におしるし
出産当日から一週間くらい前に、今まで経験したことのないほどの大量でてんこ盛りのゼリー状のおりものが出てきて、病院に電話したら「おしるしだよ」と言われました。
抜粋した元記事:りなりさんの出産レポ
出産前日の朝
出産予定日を2日超過した日の朝。起きてトイレに行くと『……?おしるし?』若干ピンクのおりものが少し出ました。
抜粋した元記事:Rさんの出産レポ
破水から始まるお産
珍しく夜中の1時頃に長女が目覚めたため、夫と一緒に寝かしつけていた時、いきなり下腹部に『ボンッ』という衝撃があったかと思うと、ひどい生理痛のような痛みに襲われました。
痛みがおさまった頃、水が出たような感覚があったので『破水かも?』と思いトイレに直行しました。
抜粋した元記事:あやさんの出産レポ
『漏らしたかな??』と思いながら夕ご飯を食べていました。 ただそれが治まらず、ずっとチョロチョロチョロチョロ〜と出ている状態。
抜粋した元記事:ゆんさんの出産レポ
なんとなく感じる痛み
出産前日
夕方17:00 出産予定日3日前のことでした。何となくお腹に痛みが…。
これが陣痛の始まりとは知らず、呑気に携帯のゲームなんてしていました。
抜粋した元記事:まめさんの出産レポ
腹痛だけでなく腰痛を感じる陣痛も
腰の痛みと腹痛で目が覚めました。
今まで前駆陣痛は何度も経験していたので今回もそうだろうと思ったのですが、いつもと違う腰の痛みと明らかな腹痛でこれはもしや…と考えるようになりました。
抜粋した元記事:夏みかんさんの出産レポ
便意以外にも、おしるしや破水、なんとなく感じる痛みから腰痛など、お産のはじまり方はいろいろあるようですね。
お産の流れや痛みの強さは人それぞれ!気になるようなら病院へ
(便意のようなほぼ痛みを感じない陣痛で産まれてきた我が子。まだへその緒が繋がっている状態で撮影できるくらい安産でした)
便意と陣痛の見極め方は3つ。
①排便後も便意が続く
②お腹の張りとともに便意を感じる
③不規則でも継続的にお腹が張る
おそらくこちらの記事を読まれる方の多くが、妊娠中もしくは近しい方が妊娠中かと思います。
そして出産を間近に控えた人や、今まさに便意を感じている、という人もいらっしゃるでしょう。
筆者のようにのんびりと構えていたら、あわや墜落分娩になる可能性もあります。
陣痛の痛みの強さも人それぞれですので、便意とお腹の張りが続くようなら、痛みを感じなくとも産婦人科でみてもらうようにしてくださいね。
安全はもちろんですが、少しでもリラックスしてお産がむかえられますように。
(イラスト:イワモトマイコ)
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