産休に入ると一度は退職を考えるのではないでしょうか。私自身も、産休後に退職ましたが、多くのママが実践しているように工夫や助けを借りることで、仕事も子育ても充実した日々を過ごせるかもしれません。


今回は、アンケートの結果をもとに、実際に退職したママのリアルな声をお伝えします。是非参考にして、今後の決断に役立てばと思っています。


この記事の目次

ママたちが仕事を辞めた理由


アンケートの結果、仕事を辞めた理由の1位は同率18.2%で、「当時の仕事と育児を両立するのが難しいと感じたから」と「引越しをするため、続けられなくなったから」となっています。


次いで、2位が13.6%と「育児休暇を長期でとれないから」、3位は9.1%と「職場が遠く、育児をしながらでは通えない距離と感じた」と続く結果に。


そして、近年話題にもなっている「保育園に入れなかったため」退職を余儀なくされた、という人もいらっしゃいました。


アンケートをみていると、物理的な問題だけではなく、気持ち的に両立が難しいと感じる部分も関わっているようです。念願の出産を経て子供とゆっくり向き合うことのできる産休に入ると、どうしても気持ち的な変化が出てくるのかもしれませんね。


産休明けに『仕事と育児の両立』の難しさを実感


限られた時間の中で、仕事も育児も両立することは、出産前に考えていた以上に大変なものです。


私自身も、初めて産休から復帰した際には、「仕事も育児も両方頑張りたい」と必死でしたが、無理がたたってしまい途中で体調を崩してしまいました。


産休明けのワーキングマザーはどう感じていたのでしょうか。


・「残業になることが多く、周りに迷惑をかけることが多かった。家事に手が回らなくなってしまった。」(30代前半のママ/お子様の年齢 生後4〜6ヶ月, 3歳〜4歳)


・「時短にすると給料がそれまでよりも下がり、保育料のことなど考えると収入に見合わないと感じた。」(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳〜1歳6ヶ月)


・「子供の不調によるお休みや早退に理解のない職場環境だった。」(30代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 小学生)

やはり、産休から復帰しても会社や同僚の理解がないと育児と仕事の両立は難しいのが現状なのかもしれません。産休からの復帰に関して不安があるときは、一度会社に相談してみることをお勧めします。


産休が終わっても退職したくならない「職場の環境」って?


産休が終わっても復帰したいと思える職場環境はどんなものなのでしょうか。また退職したママたちはどんな理由でやめたのでしょうか。


・「仕事量が多く、自宅に持ち帰りの仕事が多かった。」(20代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳)


・「いつも定時上がりが不可能で、研修や研究にも参加しないといけず、子供の時間がもてないと思ったから。」(30代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 4歳以上)


・「子供が居ることが悪いみたいな環境をどうにかして欲しい。」(30代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 小学生)


・「子連れワーキングor在宅勤務の環境があれば、絶対に続けていたと思います。」(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳)

アンケートの結果を見ると、退職した理由として、産休後も子供が産まれる前と同様の環境、仕事内容での復帰を求められたこと大きいようです。


子供は突然、予兆なく体調を崩すなんてことはよくあること。また、ママとしては子供が小さいうちは少しでも一緒にいる時間を持ちたいと思う方もいらっしゃいます。


こうなると、出産前とは希望する働き方は大きく変わってきますよね。これらの希望を汲んでくれる会社であれば、多少仕事と育児の両立がしんどくても、頑張ろう、とママ自身も己を奮い立たせられるのかもしれません。


こんな働き方が今注目!「在宅勤務」「子連れ勤務」


今、注目されている勤務体系があります。育児と仕事の両立を可能にする画期的な勤務体系は今後増えてくるのではないでしょうか。産休後に退職しなければならないのか悩んでいるママにはお勧めの働き方かもしれません。


自宅で空き時間に仕事ができる「在宅勤務」

産休後も仕事もしたいけど、子供と過ごす時間を減らしたくないと思っているママは多いと思います。特に通勤時間や保育園への送り迎えの時間は、実は意外とかかってしまいますよね。


在宅勤務なら、自宅で空き時間や子供が体調を崩して保育園へいけない時にも仕事をすることができます。


仕事をしながら子供とずっと一緒「子連れ勤務」

産休後復帰を希望したが、「保育園に入れなかった」「保育料が高い」「子供と一緒に多くの時間を過ごしたい」と考えて退職されたママも多い中、子連れ勤務はおすすめの働き方かもしれません。


子連れ出勤の場合は、託児付の職場や企業内保育園に預けることが多く、そのため子供と一緒に通園・通勤することが可能なのです。


こうすることで仕事と育児を分離せず、職場のみんなが家族のように安心して子供を見ながら働くことができます。


産休明けに不安で退職を決断する前にしっかり考えて


アンケートの結果を見ると、産休後に退職するママの多くが育児と仕事の両立に悩みを抱えていることがわかります。子供を授かったことはとても幸せなことです。しかし、それを理由にいままでのキャリアをあっさり捨ててしまうことは、決して得策とは言えません。


まずはできる限り、会社との対話をすることや、自分と子供に合った新しい働き方を模索することで、今まで培ってきたスキルを継続して発揮できることを考えてみましょう。そしてママ自身が頑張りすぎず、納得した形に向かった決断ができるように願っています。


【調査概要】

期間: 2017年9月8日~12日

方法: カラダノ―トママ部調査

対象: 妊娠・育児中のママ部ユーザー(N=107)


(Photo by:写真AC