本格的な断乳の前に、夜間断乳を進めみようかな、と思っているママも多いのではないでしょうか?


夜間断乳には5つのメリットがあります。


①昼の断乳がスムーズ

②虫歯のリスクが減る

③ねんねトレーニングになる

④良質な睡眠がとれる

⑤ママの睡眠不足解消


夜間断乳は身体の発達から考えると生後9ヶ月から可能です。


今回は1歳を過ぎてから実際に夜間断乳を行ったママたちの方法を5つご紹介するとともに、夜間断乳による子どもの反応の体験談もまとめました。


夜間断乳をすると子どもは不機嫌になります。

それは授乳によって安心感を得ているため、その機会がなくなるので当然のことなのです。


とはいえ、どの親子もいつかは断乳する日がやってくるもの。

涙なしでは語れない?!ママとお子さんの夜間断乳事情です。


この記事の目次

ママと赤ちゃんに嬉しい【夜間断乳】の5つのメリット


夜間断乳には5つのメリットがあります。


①昼の断乳がスムーズ

②虫歯のリスクが減る

③ねんねトレーニングになる

④良質な睡眠がとれる

⑤ママの睡眠不足解消


夜間断乳とは

そもそも夜間断乳とは、昼間はいつもどおりの授乳をし、夜は赤ちゃんが寝たあと朝起きるまで夜泣きをしても授乳をしない断乳方法のこと。


完全断乳ではなく、夜の授乳だけを断つ、という方法です。


そのため授乳によるスキンシップや愛着形成が完全に断たれるわけではありません。


日中にしっかりと授乳をしつつ、夜間だけの断乳。


この夜間断乳には5つのメリットがあります。


①昼の断乳がスムーズ

夜間断乳に成功していると、日中の断乳もスムーズになります。


一度断乳を体験しているので、経験済みのことには未経験より緊張もせず、動じることも少なくなるからです。


②虫歯のリスクが減る

赤ちゃんは生後半年ごろから歯が生えてきます。


夜間授乳をしたまま就寝すると食事をしたまま就寝することになるので、夜間断乳をしている子どもより虫歯のリスクが上がります。


③ねんねトレーニングになる

夜間授乳があるということは、夜に何度か起きているということ。


夜間断乳をすることで夜に起きにくくなる、ねんねトレーニングに繋がります。


④良質な睡眠がとれる(熟睡できる)

夜間に起きない、ということはしっかりと熟睡できるということ。

熟睡すると、成長ホルモンが分泌されます。

成長ホルモンは


①免疫力を強化する

②筋肉を増やす
③骨を形成する


といった役割があり、生後3ヶ月ごろから分泌すると言われています。

断乳によって良質な睡眠を得られることは子供の成長にとって大きなメリットです。


⑤ママの睡眠不足解消

夜間授乳がなくなれば、ママもしっかり睡眠をとることができます。


睡眠不足はイライラしたり、憂うつになったり、抵抗力が下がり病気にかかりやすくなりがちになったりと健康の敵です。


また、夜にひとりの時間がとれるようになり、気分転換ができたり、パパに寝かしつけを任せることができるようにもなります。


夜間断乳は3回食に進んだ生後9ヶ月ごろからOK


生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ胃も小さく、母乳やミルクをたくさん飲むことはできません。
私自身も、子どもが生まれた当時は、2時間おきに授乳をしていました。


しかしそんな赤ちゃんも生後半年をすぎると、夜間授乳を行わなくても空腹を心配する必要はありません。


何故なら一度に飲める量が増えるため。


飲める量が増えるとそれだけ腹持ちがよく、消化にも時間がかかるようになるからです。
※ただし、特に夏場は水分不足の場合もあるため、赤ちゃんの状態を見ながら、適宜水分補給はしましょう。


とはいえ、生後半年ではまだ離乳食も進んでいないタイミング。


授乳量は個人差もありますので、赤ちゃん本人が自然と夜間に起きなくなった、という場合でない限りは積極的に夜間断乳を進めるのは控えた方がよさそうです。


始めるなら、離乳食が3回食に進み始める生後9ヶ月ごろからがいいでしょう。


3回食になる頃は、栄養源が授乳→離乳食に移る時期。


およそ60~70%の栄養を離乳食から摂れるようになります。


夜間断乳を始める時期は「1歳前後」が多く、自然と断乳に進むケースも

 

夜間授乳から始めたママは「いつから始めたのか」ということをママびよりのアンケートで調査。


『1歳〜1歳5ヶ月』から始めたママが多いことがわかりました。


次点が生後7ヶ月~11ヶ月(25.9%)と、1歳前後で59.2%、およそ6割が断乳を始めています。


Q.断乳はどのタイミングで行いましたか?

1歳~1歳5ヶ月    33.3%
1歳6ヶ月~11ヶ月   9.7%
2歳以降        13.5%
まだ断乳していない  3.4%
生後7ヶ月~11ヶ月  25.9%
生後6ヶ月以下    14.2%

 データ元:「断乳に関するアンケート(2017年8月3日~8月18日実施)有効回答数:277名」(カラダノート)


断乳を行った理由としては


 ・時期を決めていた
 ・仕事復帰
 ・第2子を希望したから

 ・夜にまとまって寝て欲しいから


といったママの意志や、家庭の事情が挙げられました。

他にも


夜、おっぱいがなくても寝られる日が続いたから。

周りが断乳し始めたから、子どもがしっかりごはんを食べられるようになったから

子どもからおっぱいを求められなくなった,

子どもがしっかりごはんを食べられるようになったから

おっぱいの出が悪くなった。

 データ元:「断乳に関するアンケート(2017年8月3日~8月18日実施)有効回答数:277名」(カラダノート)

 

夜間断乳をしようとして始めた、というよりは自然と子どもが授乳しなくても寝るようになった、という声も多くありました。


これは


・離乳食をしっかりと食べられるようになり、栄養がとれるようになった
・つかまり立ちやよちよち歩きなど、日中の運動が活発になった


といった1歳児における発達段階の影響が考えられます。


そのため、この時期に始めよう、と感じるママも多いのかもしれませんね。


★私の体験談

実際私も我が子が1歳になってから急におっぱいを求めなくなったり、疲れておっぱいなしでいつの間にか寝てしまったりと、「おっぱいがもうなくても大丈夫なのでは!?」と感じる瞬間が増えてきたのを覚えています。


夜間断乳の方法5つ!実際やってみたママの声


実際に夜間断乳をしたママたちは、どのようにして断乳をしていたのでしょうか。

ここではママたちが実践した夜間断乳の方法やコツについて5つご紹介します。


1.夜ご飯を決まった時間に食べさせる

2.寝る前の授乳を茶の間であげて、寝るのはユラユラやポンポンに変えた

3.寝たふりをして寝かしつけることに切り替えた

4.パパと寝るようにしてもらった

5.ご飯はちゃんと食べさせつつ、夜中泣いたら牛乳を温めて飲ませた


1.夜ご飯を決まった時間に食べさせる

授乳中の子どもは、どうしてもお腹がすいたらおっぱいを要求してきますよね。

そのため、お腹がすいてぐずぐずする前に、決まったサイクルで夜ご飯をあげることが大切です。


2.寝る前の授乳を茶の間であげて、寝るのはユラユラやポンポンに変えた

水分でお腹が満たされればぐっすり寝てくれるので、我が家も寝る前にお茶をしっかり飲ませるようにしていました。


「言っても理解していない」と思うかもしれませんが、「今日の夜はおっぱいなしだよ。お茶を飲んでねんねだよ。」と言うと、返事はないものの、理解していると感じたことが私もあったので、ぜひやってみて下さい。


3.寝たふりをして寝かしつけることに切り替えた

おっぱいをせがまれても、微動だにせず寝たふりをする...。


これは私も実際にやっていました。


最初は1時間ぐらい泣いている時もありますが、そのうち諦めて寝るようになりますよ。


根気強くママも我慢することが大切です。


4.パパと寝るようにしてもらった

パパの協力も、断乳中はマスト。


パパがお休みの時だけでもいいので、ママがいなくても寝られる習慣をつけておくと、夜間断乳はうまくいきます!


(我が家もやっていました)


5.ご飯はちゃんと食べさせつつ、夜中泣いたら牛乳を温めて飲ませた

牛乳やフォローアップミルクも、おっぱいの代わりになります。


夜間断乳を開始したタイミングで、夜のお茶を牛乳やフォローアップミルクに変えると、子どももおっぱいを飲んだような気持ちになって、安心してくれる効果もあります。


ただし、虫歯のリスクがありますので、できれば飲んだ後に歯磨きした後に就寝できるのがベストです。


夜間断乳をした時の子ども達の反応!不機嫌でも絶対断乳継続が成功のコツ

 


夜間断乳を始めたときの子どもの様子は、不機嫌になることがよくあります。


哺乳で安心感を得ている

なぜ、不機嫌になってしまうのかというと、1歳半までの赤ちゃんは授乳で安心感を得ているから。


精神分析学者のフロイトは生後18ヶ月(1歳半)ぐらいまでの赤ちゃんを「口唇期」と呼び、その時期の赤ちゃんは口が敏感な時期としています。


授乳によって得られていた安心感がなくなると、確かに不安になったり不機嫌になったりするのは当然のこと。


授乳以外で安心感を得られるよう、抱っこする、手を握ってあげる、ぬいぐるみと一緒に寝る、大好きだよ、といった言葉がけをするなど、いくつか代替え案の準備をしておくのがおすすめです。


ママの声

断乳で我が子が不機嫌になった、という声をピックアップしてみました。

 

1週間ずっと泣き続けていた。


(20代後半のママ)

断乳を開始して3日間ぐらいは、日中も不機嫌だった。


(20代後半のママ)

なんだかいつもと違う、と疑う感じで表情は暗く、お乳かわりの麦茶を飲んでいました。


(30代後半のママ)

 データ元:「断乳に関するアンケート(2017年8月3日~8月18日実施)有効回答数:277名」(カラダノート)


夜間断乳を始めてみたものの、ずっと泣き続けられ、夜泣きがひどくなったように感じるママは多いもの。

ミルクや母乳を麦茶へ置き換えようとすると、悲しそうな顔をする子もいます。


★私の体験談

実際に私の子どもも麦茶は最初のうちは飲みづらかったようで、むせてほとんど飲みたがりませんでした。




心を鬼に!夜間断乳成功のコツは「断乳を決めたら再開しないこと!」

それでも、子どもの反応を気にせず、決めた期間は、ぜったいに授乳しないことが夜間断乳成功のコツ。


何故なら、悲しい顔や不機嫌、思うように進まないしぐさをすれば、母親は授乳させてくれる、と学んでしまうからです。


子どもがかわいそうなあまり再開してしまうと、再び断乳にチャレンジしようとするタイミングで、もっと暗い表情になったり泣き叫んでしまってパニックになってしまうなど、断乳がより困難になります。


私も子どもの姿をみてぐっとこらえ、「いつかは終わるもの」と思い、心を鬼にして根気よく続けて成功しました。


夜間断乳開始から成功までにかかる日数は3日〜1週間程度!置き換えは2週間~


子どもが泣いてもわめいても、強い意志で断乳を続けたママたちの多くは、1日~1週間で夜間断乳に成功していました。


私の友人も夜間断乳を始めた、1〜2日目は泣きわめいてたものの、3日ぐらいからは子ども自身も何かを悟ったらしく、夜寝るときにおっぱいをせがまなくなったそうです。


子どもが悲しい顔なんてみたくない気持ち、よくわかります。

しかし、夜間断乳が成功すればメリットがあるのも事実。


その分、日中のスキンシップを多くして、フォローしましょう。


2週間以上かかったママも

しかし、麦茶など、他のものに置き換えるように促していく方法を取ると、2週間以上おっぱいをせがみ続けるケースが目立ちます。


ママは付き合うのに一苦労かもしれませんが、徐々に慣らしていくことで子どもへの負担も軽減されるという側面があるんです。


私も断乳について産院へ相談にした時に「長期戦になっても全然問題ない」と言われました。


置き換えで挑戦した私は、長期戦でじっくり根気よく夜間断乳に挑戦しましたよ。


「短期戦がいい」

「長期戦がいい」


どちらがいいではなく、ママと子ども、双方にとって折り合いのつくやり方がベストです。


【私の体験談】夜間断乳を始めるならおっぱいケアも忘れずに


夜間断乳を始めて大変なのは、子どもだけでなく、ママのおっぱいもです。

 

私自身の断乳スケジュールは、

 

・夜間断乳  :1歳5ヶ月ぐらいから3週間ほど
・本格的な断乳:1歳6ヶ月の時に5日間で完了

 

夜間断乳だけ先に始めていたのですが、日中は普通に授乳していたので夜におっぱいが張って大変なことになりました。

 

洗面所で毎晩絞っていたのを思い出します。

 

毎晩しっかり絞ることを忘れずに

日中の授乳を継続するなら、毎晩しっかり絞ることが大切です。


面倒だと思って、絞らずに翌朝を迎えると母乳が詰まり乳腺炎の原因になります。

 

また、寝ている時に母乳が出てしまうことがあるので、授乳パットをつけておくことをおすすめします。

 

夜間断乳→完全断乳・日中断乳→完全断乳・一気に完全断乳!親子の数だけ断乳スタイルがある

 

私自身は、1歳6ヶ月の時に完全断乳をしましたが、周りのママ達の話を聞いていると、大きく分けて、断乳方法は3つあることがわかりました。

 

【長期間】夜間断乳→完全断乳

 時期を決めていっきに断乳するというわけではなく、子どもの様子を見ながら、徐々に断乳していく方法。

 

まずは夜間から断乳し、徐々に日中の授乳回数も減らしていくパターンです。

 

子どもの機嫌が良い時は授乳はせず、本当に必要な時だけあげる、といったように、無理なく、ゆっくり回数を減らしていく方が多いようです。

 

子どももママもストレスがない方法ですが、ずるずると断乳が延びてしまうリスクもあります。

 

★夜間断乳おすすめポイント


添い乳で寝ていると、子どもから離れるとすぐに子どもが目覚めるという負の無限ループに入ります。 

しかし夜間断乳を始めると、私が動いても起きないようになり、子どもが寝ている間に家事をしたりひとりの時間を満喫したりできました。

それでいて日中は授乳ができるのでしっかりスキンシップがとれます。


夜間断乳は本当にオススメだなと感じました。

 

【長期間】日中断乳→完全断乳

こちらも時期を決めていっきに断乳するというわけではなく、子どもの様子を見ながら、徐々に断乳していきます。

 

ただし、日中から断乳をスタートし、寝かしつけや夜間の授乳は続けるパターン。

 

子どもが夜起きずに朝まで自然と寝るのを待って、ゆっくり回数を減らしていく方が多いようです。

 

この場合、ママの睡眠不足が解消されにくい、子どもの虫歯リスクが上がるなどの懸念があります。

また先ほどと同様、ずるずると断乳が延びてしまうリスクもあります。

 

【短期間】3日〜1週間で完全断乳

 

絶対に断乳をしたい!というママは、短期間断乳がおすすめの方法です。

 

仕事や第2子の妊娠計画、その他育児環境など、期間を決めてきっぱりと断乳したい人は夜間・日中関係なくいっきに断乳します。

 

「明日からおっぱいなしね」と、子どもとちゃんと向き合って説明することが大切。(自分に言い聞かせる意味もありますね)


 

子どもは急におっぱいがなくなって、非常に機嫌が悪くなります。

私の場合は、夜間断乳後、日中の断乳には5日ぐらいかかりました。

 

断乳期間中は、夜も寝つきが悪いなどママも体力勝負ですが、それを乗り越えれば断乳成功の確率がぐんとあがりますよ!

 

一度決めたらもうあげない!に尽きる


夜間断乳を含め断乳は、「決めたらあげないことを守る!」がコツ

 

ママ主導で断乳を決めて、泣かれてしまうと「これでよかったのだろうか」と不安になります。

だって、ママだってママになってまだ1年ほど。

まだまだ子育てに悩む時期です。

 

子どもが夜何回も目覚めて、とんでもない状況になった...というママの話もよく耳にしますが、ここで折れてはいけません!

 

ここで折れてしまい、夜間授乳を復活させると、ごねれば何とかなる、というのを我が子が学習してしまいます。


授乳以外でもドンドンごねるような子どもになってほしいのか、なってほしくないのか。


断乳は子どもにとってお別れのひとつ。

それは涙を流すことだってあるはず。

 

そんな悲しいお別れのあと、

夜間断乳に成功すると、5つのメリットが得られます。


①昼の断乳がスムーズ

②虫歯のリスクが減る

③ねんねトレーニングになる

④良質な睡眠がとれる

⑤ママの睡眠不足解消

 

夜間断乳をすることによって、本格的な断乳がスムーズだったというママも実際に多いです。

 

ぜひ先輩ママたちの意見を参考に、夜間断乳を成功させましょう!

 


夜間断乳は何が何でもしなくてはならない、というものでもありません。

親子の数だけ断乳のタイミングはあります。


いつまでも授乳をしている親子はいません。

第2子の妊娠計画や、仕事への復帰、育児環境など、ママの置かれている状況もひとりひとり違います。


ママとお子さんのリズムに合わせて断乳していきましょうね。



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