母乳で育てているママにとって、いつかはやらなくてはいけない「断乳」。


断乳と言ってもいつからどのように進めたらいいのか迷いますよね。今回はそんなママたちのために、先輩ママたちの断乳経験をアンケート調査。


先輩ママの体験談を参考例に、上手に断乳を進めてください。

この記事の目次

断乳のタイミングは1歳前後が多数



アンケートの結果によると、生後10ヶ月から1歳3ヶ月くらいになるまでの間で断乳をするママが多いことがわかりました。


これを超えて母乳をあげている場合は、2歳のうちに断乳している人が多いようです。


1歳の誕生日を一つの「断乳のタイミング」の目安にしている人が多いと考えられます。       

みんないつ断乳した?断乳のタイミング トップ5  


では、具体的にいつ断乳したママが多いのかランキングでご紹介します。今断乳しようか悩んでいるママはぜひ参考にして下さいね!


5位. 2歳

生後7~9ヶ月と2歳というタイミングが同立4位でした。下の子の妊娠や下の子の計画を立てるママが多いのがこのタイミングです。


飲みたいだけ飲んでいた母乳が急になくなったりする子どもが多くて、一番断乳に苦労しそうなタイミングですね。


5位.(同立5位)生後7~9ヶ月

生後7~9ヶ月の頃の断乳には、最もいろいろなきっかけが見受けれれました。

仕事復帰をされるママさんも多く、一つの断乳のタイミングとしているようです。


自然とおっぱいの出が悪くなったという人もいました。比較的、子どもからおっぱいを求めなくなったという人も多く、この頃には、赤ちゃんも普通食を楽しめるような時期に差し掛かっているのかもしれませんね。

 

3位. 1歳2〜3ヶ月

周りのママたちが断乳し始めたタイミングに乗って、このタイミングに断乳し始めるママも多いようです。


子供はしっかりごはんを食べられるようになっていて、殆どの子どもがストローマグやコップを使って飲み物を飲めるようになっていることも大きな要因ですね。


そして、早い方だと、2人目の妊娠を考えたり、実際に妊娠したりしている人もいるようでした。ご家庭の家族計画に沿って、断乳も始めているんですね。


2位. 生後10~12ヶ月

この頃の断乳は、離乳食の後期で子どもがしっかりご飯を食べられるようになっている時期です。


そして、産休・育休を取っていたママの仕事復帰や保育園入園が重なって断乳にチャレンジするご家庭が増えていました。


保育園に預けることを想定して、徐々に準備してこのタイミングになった人が多いようです。


1位. 1歳

1歳での断乳について、ママ自身で授乳期間をあらかじめ決めていた人が圧倒的でした。


1歳になると、離乳食から幼児食に変わる頃で、子供がしっかりごはんを食べられるようになっています。


コップやマグも使い始め、おっぱい以外での水分補給ができるようになる子どもも増えてきます。


おっぱい以外で水分補給ができると、自然とおっぱいを求められなくなったという人もいました。


様々な要因はありますが、1歳の誕生日を迎えた頃から断乳する人が最も多いようです。

事前にタイミングを決めているママが多数


断乳のタイミングは、保育園への入園やママの職場復帰などもありましたが、事前にママがタイミングを決めていたという人が多くいました。


私の周りでも、長期休暇で旦那さんの実家に1週間行くタイミングで辞める、年末年始の旅行までには辞める、などを基準にしてタイミングを決めていた人も多かったです。


断乳しなくてはいけないタイミングは決まっているわけではありません。


だから、急ぎすぎる必要はありませんが、事前にタイミングを決めておくと、それまでに心の準備もできますね。

         

断乳にはどれぐらいかかった?赤ちゃんはぐずらない?


タイミングはママが決めていたという人も多い断乳。実際の断乳にはどのくらいの期間を用して、赤ちゃんはどのような様子だったのでしょうか。


1. 1週間ほどかかった


約2割のお子さんが断乳に1週間ほどかかっていました。その1週間はどのような日々だったのでしょうか。


【ママの体験談】


・断乳して一週間はおっぱいをじぶんから吸いにこようとしてましたが、それ以降は忘れたようで何も来なくなりました。(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳〜1歳6ヶ月)


・一週間、泣いてましたそれ以降は、全く忘れたみたいに、飲まずに、寝ました。(30代後半のママ/お子様の年齢 4歳以上、1歳7ヶ月〜2歳)


・1週間ずっと泣き続けていた。(20代後半のママ/お子様の年齢 3歳〜4歳)


・夜泣いて寝かせるのに時間がかかった。(30代前半のママ/お子様の年齢  3歳〜4歳、1歳7ヶ月〜2歳、生後4~6ヶ月)

1週間泣き続けたという子も多くいました。あまりにも号泣されると、ママのほうが心が折れそうになりますよね。


それでも、ある時急に忘れたように断乳が成功するお子さんが多いようで、大人の方がキョトンとしてしまいますね。


2. 2~3日程度だった

断乳を始めて 2、3日で成功するママも多いようです。


【ママの体験談】

・やはり泣き続けた!泣いて疲れてやっと寝るけど、またすぐ目を覚ますのが2日続いた!(30代前半のママ/お子様の年齢 4歳以上、妊娠中)


・おっぱいの事はすぐ忘れてくれたけど、寝にくそうになりました。(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、妊娠中)


・見せたら欲しがったが、なかったらなかったでなんともなかった。(20代前半のママ/お子様の年齢 1歳〜1歳6ヶ月)

2~3日で断乳に成功するなんて、とてもあっさりしていて、こちらが拍子抜けしてしまいそうですね。


寝るときに授乳や添い乳をされていた方が多いからこそ、夜の寝入りや熟睡度に影響がでているように思います。


3. 1日であっさり辞められた

1日であっさりと辞められたというママも多く、全体の3割に上りました。


【ママの体験談】

・特に気にしていない様子だった。(30代後半のママ/お子様の年齢 4歳以上、1歳7ヶ月〜2歳、新生児(生後1ヶ月未満))


・哺乳瓶でのミルクだけで大満足だった。(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、妊娠中)


・1日で忘れた。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月)


・一日で納得して止めた(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳)

1日でおっぱいのことを忘れられるなんて、月齢が小さいお子さんだと、あまり執着なく断乳できているようです。


2歳に近くなってくるとママの話もしっかり理解でき、納得して断乳をしている子もいます。


一週間前からカレンダーを見せつつ、この日でバイバイだよと毎日言って、その日が来たら断乳したという凄腕ママもいました。


4. 2週間以上かかった

1週間以内に断乳できる子が7割以上の中、実に2週間以上もかかり、苦労したママもいるようです。


【ママの体験談】


・添い乳を止めた時は、5日くらい大泣きしながら寝落ちしていた。(20代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、妊娠中)


・一週間以上、夜に泣き続けた。(40代前半のママ/お子様の年齢 3歳〜4歳、妊娠中)


・痛いの治ったかと毎日聞いて来た。(30代前半のママ/お子様の年齢 3歳〜4歳)


・日中は代わりにおやつを食べたりしていたので、気が紛れていたが、夜起きてしまった時は授乳しないと寝てくれなかった。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後10~12ヶ月)

一週間近く泣いてしまうお子さんもいるんですね。おっぱいを飲むことが眠るときのサインになっていたのではないでしょうか。


それだけおっぱいに愛着を持ってかけがえのないものとしてくれていたと思うと、なんだか寂しい気持ちがこみ上げてきてしまいますね。


そして、「おっぱいが痛いからもう吸えない」と説明したママもいたのでしょうか。毎日治ったか聞いてくる姿を思い浮かべると、なんとも可愛らしいですね。


1週間以内で断乳できたという声が7割以上

アンケートの結果、1週間以内に断乳できたというママが7割以上でした。1日であっさり断乳できたママも全体の3割いました。


断乳は大変だとよく耳にはしましたが、意外とあっさり断乳できているママも多いんですね。


思いの外、短い期間で断乳しているママが多いことに驚きました。


それでも、断乳のときは、子どもが泣き続けていてかわいそうになってしまったり、おっぱいをあげられなくなるママの寂しさがありますよね。


たとえ3日程度で辞めれたとしても、その3日がとても長く感じることでしょう。


子どももつらいですが、ママも与えたくても与えないというつらさがありますね。              

ママに聞いた断乳中のエピソード


ママたちの経験した断乳。断乳するにあたってしんどかったことやほっこりしたことなど、断乳についてのエピソードを教えてもらいましょう。


1. 大変だったエピソード

まずは大変だったエピソードからご紹介します。


【ママの体験談】

ずっと寝るときや不安なときは飲んでた母乳をいきなりもらえなくなって、泣き叫んでいるのを見るのはしんどかった。(20代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、妊娠中)


・よく出たので、断乳後のおっぱいの張りや搾乳が大変だった。(20代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、妊娠中)


・泣いてて心が折れそうだった。(20代後半のママ/お子様の年齢 4歳以上、1歳〜1歳6ヶ月)


「断乳する」と決めても、いざ泣き叫ぶ我が子を見ると、可哀想だからちょっとだけならいいかなと、いつまでも母乳をあげてしまったママもいるのではないでしょうか。


それほど、断乳はママにとっても子どもにとっても大変なこと。


いくら泣いても断固としておっぱいをあげない忍耐力が試されますね。 ママが頑張っておっぱいをあげなくなると、子どもも次第に「おっぱいは出てこない」と認識してくれるようです。


兎にも角にもそこまで運ぶのが難しいですね。


2. 嬉しくなったエピソード

反対に、嬉しくなったエピソードもたくさん。大変な断乳期間の中でも、ママの視線はいつでも子どもの可愛いところを見つけてしまいますね!


【ママの体験談】

・我慢しながら手を繋いでくるのが、かわいそうだけど、かわいかった。(20代後半のママ/お子様の年齢 3歳〜4歳、妊娠中)


・おっぱいに甘えたいが甘えられない我が子が可愛かった。(20代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、生後2~3ヶ月)


・お姉ちゃんになるから、頑張ると言ったのが、健気で、涙がでた。(30代後半のママ/お子様の年齢 3歳〜4歳、新生児(生後1ヶ月未満))

ママの話をよく聞いて、断乳に理解を示しているからこその行動が見受けられました。


下の子ができて、お兄ちゃん・お姉ちゃんになるという自覚を持って断乳に協力してくれるお子さんもいて、私も他人事ながら、なんて可愛いんだぁ、とほっこりしてしまいました。


3. ママやパパにもいいことが!

断乳をすることで、ママやパパにも良い結果が生まれていました。


【ママの体験談】

・1年半ぶりにアルコールや炭酸飲料を飲めるようになったり辛いものやスパイスのもの生物を食べれるようになって嬉しかった。(30代前半のママ/お子様の年齢 生後10~12ヶ月)


・パパと一緒に寝られるようになり、パパが嬉しそうなこと。(20代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳、妊娠中)

断乳と共に、ママ自身が制限していたお酒や大好きな食べ物・飲み物を解禁するママもいました。


妊娠中から考えると2年近く我慢していた事になります。そんな長い間我慢していたのであれば、解禁の嬉しさもひとしおではないでしょうか。


そして、断乳にパパの協力を求めているママも多いようです。パパに任せることでパパと子どものコミュニケーションの時間が増え、更に家庭円満の副産物も。


断乳により、パパと過ごす喜びも楽しんでもらいたいですね。

            

断乳は子どもよりもママのほうがつらい?!


いつごろから断乳しようか?と考えていたママにとって、断乳は一大イベント。


タイミングを決めて、いざ断乳をしてみたら、想像以上にスムーズに断乳できてキョトンとしてしまったママも多いようです。


断乳を嫌がって泣いている子どもも、1週間ほど経つと7割以上の子どもが断乳成功していました。


最初は夜中に泣きじゃくる子どもを見て、おっぱいをあげられないつらさに耐えかねていたママも、1週間経てばほとんどの子どもが断乳成功。期間にしては意外と短いものです。


断乳で耐える心や見守る強さを育まれているのは、子どもではなくママかもしれませんね。


【調査概要】
期間: 2017年8月3日~8月9日
方法: カラダノ―トママ部調査
対象: 妊娠・育児中のママ部ユーザー(N=937)


(Photo by:写真AC