女性の社会進出が進んで、昔は7割が専業主婦だったのが、現在は数字が逆転し、仕事を持っている女性が7割となりました。そのため、仕事をしている女性にとって大きな悩みの1つに「仕事と育児の両立」があげられるのではないでしょうか。
2児の母である私も会社員時代には、家事→保育園→仕事→保育園→家事というルーティンを怒涛のスピードでこなし、それでも子供の笑顔に癒されて毎日過ごしてきました。
今回は、「仕事と育児の両立」アンケートの結果をもとに、実際に働くママのリアルな気持ちをお伝えします。
この記事の目次
【職種別】働いているママたちの勤務時間
まず、職種別に勤務時間についてご紹介します。
フルタイム勤務の会社員のママ
9:30~18:30(30代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 中1と中3)
8:20〜17:30(30代後半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳)
8:00〜16:00(20代後半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳)
時短勤務の会社員のママ
8:30〜15:45(30代後半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月, 1歳7ヶ月〜2歳)
10:00〜16:30(20代後半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳)
9:30~17:00(30代前半のママ/お子様の年齢 生後7~9ヶ月, 3歳〜4歳)
パートで働くママ
10:00~17:00(20代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳〜1歳6ヶ月)
10:00~13:00(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳〜1歳6ヶ月)
9:00~18:00(20代後半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 3歳〜4歳)
アンケートの結果、職種の違いによって、さまざまな時間帯で働いているママが多いことがわかりました。ボリュームゾーンとしては、開始が8:00~10:00頃から終了は16:00~18:00となっています。
私もフルタイム・時短勤務としてきましたが、子供のことを考えると遅くても18:00、19:00には帰宅することを考えていました。
仕事中は子供をどこに何時間ぐらい預けてる?
アンケートの結果をみると、最も多かったのは保育園(延長保育あり)で39.3%、次いで保育園(延長保育なし)34.6%となっています。また3番目に多かったのが両親(11.2%)ということで、待機児童問題で保育園に入れないためにご両親に協力をお願いしなければならない実情がうかがえます。
私自身も、幸運なことに保育園(延長保育あり)に子供をあずけていました。しかし、入園までには無認可保育園に高額で預け、ポイントを増やすことなど、保活はとても大変だったと記憶しています。
子供を預けている平均時間ですが、8時間が最も多く29.9%、次いで9時間が28%、10時間以上が21.5%となっています。やはり勤務時間と通勤時間をプラスするとこのような時間になるようです。私の周りのママも同様の時間、保育園の預けています。
子供が体調不良の時の対応はどうしてる?
子どもが体調不良時は、7割近くが母親が対応するという結果に。両親や義両親に頼ると言っても、その対応もおそらく母親がしているケースが多いと考えられますので 、どうしてもママの負担が増えてしまっているのが現状のようです。
ママたちが仕事と育児の両立について思うこと
こういったママの負担が増えざるを得ない現状があると、「きちんと両立するためにはこうなってほしい」という願いが出てきます。ママたちはどのようなことを想い願っているのでしょうか。
勤務体系について
・在宅で仕事ができるようになりたい(30代後半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月)
・時短導入があればいいな。(30代後半のママ/お子様の年齢 新生児(生後1ヶ月未満), 1歳7ヶ月〜2歳, 3歳〜4歳, 8歳、10歳)
・子どもを同行して働ける環境い大変満足しています!(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳)
・職場に託児所があればいいと思う(20代後半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月)
育児と仕事を両立するために、勤務体系を柔軟にしていけるととても助かりますよね。現在は、ほとんどのママが保育園に預けて、会社へ出勤しているのがスタンダードです。
今後、在宅が許可されたり、会社へ子供を連れていくことができたり、時短制度など勤務時間を子供の体調や状況に合わせて変更できたり、さまざまな選択肢があると安心して仕事も育児も頑張れますよね。
保育の充実について
・待機児童が無くなれば良いのに(40代前半のママ/お子様の年齢 4歳以上)
・延長料金がなくなったら助かる。保育園料金が安くなると助かる。熱などでの呼び出しがなくなると助かる。病児保育の充実。(30代前半のママ/お子様の年齢 新生児(生後1ヶ月未満), 4歳以上)
待機児童問題は、ここ数年日本にとって大きな課題です。私のママ友は妊娠したら保育園のことをまず考えるよう言われたそうです。
私自身も保育園に我が子をいれるために、いわゆる保活をとにかく頑張った1人です。預け先がなければ、現状では働くことができないし、保育園に入れても延長料金など、一生懸命働くほど金銭的負担はかかってきます。国にどうにか早く解決してもらいたい問題の1つですね。
子供の体調不良などの対応について
・子供の体調不良でお休みするのに自分以外にも休みが取れればいいのに。主人や義母。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後7~9ヶ月, 3歳〜4歳)
・子どもの病気によっては、有給消化にせずに医師の診断書にて休んでよいとなると助かります(20代後半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 4歳以上)
・子どもが体調を崩した時など、気になるけど、休みづらい(20代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳)
育児は日々変化していて、子供は予告なく体調をくずしてしまいますよね。子供が体調不良になった場合、ほとんどのママは仕事を休まざるを得ない状況ではないでしょうか。
私も重要な仕事があっても子供が熱を出し、保育園に呼び出されたことは何度もあります。また、会社や部署によっては、育児に対する理解が浅く、休みづらかったり、言いにくかったりするケースもありそうです。
育児と仕事に悩みはつきない
多くのママが育児と仕事に何かしらの悩みを抱えていることがわかります。どのコメントも私もうんうんと共感できるものばかり。育児と仕事を限られた時間の中で、すべてこなすことはとても難しいことなのです。
ママが頑張りすぎず、パパや家族など助けを借りながら無理せず楽しんでいきましょう。
【調査概要】
期間: 2017年9月8日~12日
方法: カラダノ―トママ部調査
対象: 妊娠・育児中のママ部ユーザー(N=107)
(Photo by:写真AC)