赤ちゃんや小さい子供の歯磨きは、大変ですよね。先輩ママ達も悩んだり試行錯誤しながら日々格闘しているようです。今回はママ達の歯磨き事情の調査結果をもとに、歯磨きについてママが知っておくと良い知識、先輩ママ達の悩みや工夫についてまとめました。
この記事の目次
- 子供の歯磨きはいつする?どれくらいの時間をかける?
- 歯医者さんの定期検診に通っている?いつから通うべき?
- 子供の歯磨きに対するママの悩み 5選
- これが効果があった!歯磨きの工夫 4選
- プロの助けも借りながら、楽しく乗り切りましょう!
子供の歯磨きはいつする?どれくらいの時間をかける?
歯磨きをするタイミング
朝ごはんの食べた後、夜は、夕食の後か就寝前に行うママが多く、昼間に歯磨きをする方は少ないという結果になりました。また、おやつやジュースの後に歯磨きを毎回行っている方も少ないことがわかりました。
我が家は就寝前の歯磨きはマスト、朝もできる限り…と思いながら実際は就寝前のみになってしまっているのが実情です。
朝の歯磨きについては、息子の1歳半検診時に歯科指導の先生から「朝起きてすぐ前歯の裏も磨くと良い」とアドバイスを受けました。母乳育児の場合、母乳のカスが前歯の裏に溜まってしまいやすいからなのだそうです。
就寝中に口の中で細菌が増えるので、出来れば朝の歯磨きも習慣にしたいですね。
歯磨きにかける時間は?
「30分~1分くらい」と「1分くらい」を合わせて、全体の半分を占めました。
私自身は、実は虫歯にならないようにと念入りにもう少し粘っていたのですが、前述の歯科指導の先生から、なるべく手早く磨いてあげるようにとアドバイスを受けました。毎日機嫌よく磨ける習慣をつけるためにも、1分くらいが丁度良いようです。
歯医者さんの定期検診に通っている?いつから通うべき?
定期的に通う歯科医院が「ある」という方はおよそ4人に1人。定期的ではないが「気になった時に通う」という方も1割強いらっしゃいました。
一方で過半数を占めた「ない」グループは、1歳未満の赤ちゃんや1歳半ぐらいまでのお子さんが多いようです。
【先輩ママの声】
・まだ一歳未満の為、これから(30代前半のママ/お子様の年齢 生後10~12ヶ月)
・仕上げ磨きが嫌みたい。 きれいに磨けているか不安。(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳)
きちんと磨けているのか、今のやり方で大丈夫か、やっぱり不安になりますよね。
1歳半頃には奥歯が生えてきて、多くの自治体で1歳半検診から歯科検診が入るため、そこから歯医者さんが身近になるママも多いのかもしれません。
気になったのは定期的に通う歯科医院は「ない」と答えてくれたママ達のなかにも、毎日十分に歯磨きを出来ていないと感じていたり、どの程度磨けばいいのか分からない等、分からないことや不安を抱えているママが多かったことです。
我が家の歯のケア事情
我が家の場合、長男次男と、1歳ごろから小児歯科に通っています。
歯医者さんは虫歯を治すだけの場所ではなく、子供たちの虫歯予防の強い味方です!
虫歯になりにくいフッ素を塗ったり、歯の形成上虫歯になりやすい凹凸があればシーラントで埋めるといった処置のほか、歯の汚れのチェック、歯ブラシの選び方など歯磨きについても相談に乗ってくれます。普段磨き残してしまう場所も、早めに気付けば虫歯を防げますよ。
歯がだんだん生え揃ってきたら、近所の歯医者さんを探し始めてはいかがでしょうか。
奥歯が生える頃までに見つけられると安心ですね。
子供の歯磨きに対するママの悩み 5選
1.歯磨きを嫌がる。
やはり多かったこの悩み。なるべく毎食後磨いてあげたいと思っても、この関門が大きく立ちはだかりますね…。
【先輩ママの声】
・歯ブラシを見せただけですぐ逃げ出す。(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳〜1歳6ヶ月)
・すぐうがいしたがる、仕上げ磨きの時にくすぐったいから嫌と言われるので自分が思っているように磨けない(20代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳)
我が家もですが、友人の子供も歯磨きをママが持っただけで、泣きながら逃げていくそうです。さらに、歯磨きを開始して30秒も経たないうちにジタバタ暴れ出し、頑張って1分持つか持たないか。歯磨きはどこの家も子供との闘いのようです。
2.きちんと磨けているのか分からない。不安。
ひとつ前の「嫌がる」とも関連しますね。嫌がるのでなるべく手短に済ませようとして、または無理やり磨くのにも限界があって、なかなか完璧には磨けないですよね。
【先輩ママの声】
・ほとんど磨けていないので心配です (30代前半のママ/お子様の年齢 1歳〜1歳6ヶ月)
・奥歯や裏側が見えないのでちゃんと磨けているのか分からない(30代前半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月, 3歳〜4歳)
あまりに嫌がられて半ば諦めそうになるママの気持ちもよく分かります。
しかし、先輩ママから、結果的に虫歯になってしまったというエピソードも教えていただきました。そのため、気になった場合は、一度歯医者さんでチェックしてもらいましょう。
3.虫歯になった。
子供が嫌がって歯磨きが十分にできなかったケースの他、歯の形成不全での虫歯や、母乳を長く飲ませていたので前歯が虫歯になってしまった、という声もありました。
【先輩ママの声】
・以前は嫌がったらしていなかったり、忘れていた事があったせいで思いっきり虫歯になった(笑)(20代後半のママ/お子さんの年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳, 3歳〜4歳)
・歯磨き、無料の検診をしていても出てきた歯がエナメル質形成不全で虫歯になった。歯医者に通わせるのは本当に大事だと思った(30代後半のママ/お子さんの年齢 生後4~6ヶ月, 4歳以上)
歯医者さんについての項でも触れましたが、歯の形成不全には、表面の凸凹を埋めるシーラントという方法があります。虫歯になってからだと遅いため、やはり定期的に歯医者さんで歯のチェックをしてもらうことが大切だといえます。
4.歯ブラシをカミカミしてしまって磨けない。
ここまでと比べるとちょっと可愛いお悩みですが、こちらも多かったです。
これは月齢によっては仕方がない時期もありますね。歯の生え始めの時期は何かをカミカミしたかったり、口で物を確かめたい時期でもあります。
この興味がそのまま楽しい歯磨きに向かうといいですね!
5.無理やり磨いているが、理想形とは違う…
嫌がったとしても、子供のためには磨かない訳にはいかない。
先輩ママから虫歯のエピソードを聞くと改めてそう思いますが、とはいえ、もっと楽しい歯磨きタイムにしたいですよね。自主的に歯磨きしてくれるようになって欲しい、という声も複数見られました。
これが効果があった!歯磨きの工夫 4選
せっかくなら、楽しい歯磨きタイムになるのが理想。
早速試したくなるアイディアをご紹介します。
1.お口の中にバイキンがいることを教える
【先輩ママの声】
・お口の中のバイキンマン追い出そうね〜 アンパンマンに興味が出だした時だったので効果ありました。(30代後半のママ/お子さんの年齢 1歳7ヶ月〜2歳)
我が家の次男もアンパンマンが大好きなので、アンパンマンの人形に歯ブラシを持たせて「さあ、歯磨きしよう!」と声かけをしていました。
アンパンマンに限らず、歯磨きに関する絵本を読んであげるのもおすすめです。虫歯やバイキンがキャラクターになっている絵本がたくさんあります。
2.歯磨きする役を子供にもさせてあげる
今回のアンケートでは、ママの歯磨きを一緒に、というアイディアも教えていただきました。
【先輩ママの声】
・私の歯磨き時に、私の歯ブラシをもたせて私の歯を一緒に歯を磨いたら面白がった。そのタイミングで一緒に磨こうと誘ったら磨かせてくれた。(20代後半のママ/お子さんの年齢 妊娠中, 1歳〜1歳6ヶ月)
我が家では歯磨きを始める頃に、専用の歯ブラシを用意して、ぬいぐるみ達に歯磨きをしてあげる遊びをしていました。赤ちゃんがちょっと歯磨きを嫌がるようになった時期には、ぬいぐるみに少しイヤイヤさせて遊んだり。
ぬいぐるみが歯磨きを嫌がると「虫歯になるよ〜」と、諭す息子(笑)。ちゃんと分かってはいるんですよね。
3.歯磨き以外のことを意識させて、その隙に磨く
【先輩ママの声】
・数が数えられるようになったので、数えながら磨く。効果あり
イヤイヤしてる時期。仰向けにした後に子どもの足の指の間に紙切れやサンプル化粧品の小さいの挟んであげたら、気が紛れたらしく大人しく口の開けててくれた時あり。(30代後半のママ/お子さんの年齢 1歳7ヶ月〜2歳)
我が家では、子供にぬいぐるみをもたせて歯磨きをしています。手が空いていると歯磨きを掴んでしまうので、テレビをつけたりするなど、気を紛らわせるのがポイントです。
4.歯磨きジェル(ペースト)の味を楽しむ♪
歯磨きに対してどうしても悪いイメージを抱きがちな子供たちですが、歯磨き粉の味を甘い味にすることでプラスなイメージに変わるという声が多数寄せられました。
【先輩ママの声】
・最初の頃は少し嫌がったが、いちご味の「ハミケア」を仕上げに使用してからは嫌がらなくなりました。(20代後半のママ/お子さんの年齢 生後4~6ヶ月, 1歳7ヶ月〜2歳)
・歯科衛生士の方から、好きな匂いのするフッ素を使い始めては?と言われたので、「あまーい匂いがするよ〜。どんな味がするかな〜?特別だよ!」と、歯ブラシへのイメージを楽しみに変えるようにしました。(30代前半のママ/お子さんの年齢 1歳7ヶ月〜2歳)
歯を強くするフッ素配合で、イチゴやブドウの味がする子供用のペーストが薬局や小児歯科受付で売られています。どれにするか一緒に選ぶのも楽しそうですね。
プロの助けも借りながら、楽しく乗り切りましょう!
子供のためと思っていても泣いて嫌がられると、歯磨きタイムが憂鬱ですよね。
いつから、1日に何回、どれぐらい磨けば、ちゃんと磨けているのか…今回のアンケートでは赤ちゃんママ達の心配や不安も多く寄せられました。
歯が生え始める時期は離乳食も始まり、赤ちゃんもますます活発になり、歯磨きに苦戦しながらも毎日頑張っているママ達が思い浮かびます。
きちんと歯磨き出来ているか、歯磨きの不安は歯医者さんに相談してみてください。磨けていれば問題ないですし、磨けていなければクリーニングして、今後のアドバイスももらえますよ!
歯磨きタイムを楽しくする工夫は、今回ご紹介したアイディアをぜひ試してみてください。時々歯医者さんにチェックしてもらっていれば、ママも少しは気が楽。お子さんとのやり取りを楽しみながら、お互い日々、試行錯誤していきましょう!
【調査概要】
期間: 2017年9月21日~9月26日
方法: カラダノ―トママ部調査
対象: 妊娠中・育児中のママ部ユーザー(N=156)
【画像】
photo AC