小さな子供たちにとっては、栄養やエネルギーの補給のために、3食の食事以外にも間食が必要といわれています。子供たちにはお楽しみの時間でもあるおやつタイム。時にはご褒美としても機能するおやつ。ママ達はどのように考え、どんなものを与えているのでしょうか?アンケート結果からは複雑な親心見えてきました。


この記事の目次

お菓子は毎日あげる!でもちょっと罪悪感を感じることも...


お菓子を毎日与えているママが半数以上。頻度の差はあれど、90%以上のお子さんがお菓子を食べているようです。「ほとんど食べたことがない」を選んだ方は約6%と少数派でした。



一方で。子供にお菓子を与えることに抵抗感を「まったく感じない」と答えた方は約16%に止まりました。できればあげたくないな、と考えているママは約33%いて、理想と現実にギャップがある様子が伺えます。


我が家の場合


長男(第一子)の場合

長男が2歳を過ぎるころまでは、おやつは補食(食事を補うもの)と考えて、市販のお菓子はほとんど与えていませんでした。おにぎりを小さく握ったり、手で持って食べられるサイズにパンケーキを焼いたり。


買う場合も、パン屋さんのパンや、フルーツ、ヨーグルト、蒸しパンやスイートポテト、草団子など軽食に近いものを購入していました。


買う時にそう選ぶだけなので特に負担もなく、こだわっているという意識もありませんでした。これが次男になると事情ががらりと変わります。


次男(第二子)の場合

第二子以降の宿命で、長男の通園の送り迎えや習い事の付き添い、私の仕事や用事での電車移動など、赤ちゃんの都合や生活リズムにはお構いなしに連れ歩くことになりました。


長男の時は、電車で泣いたら一旦降りて休憩することもでき、長時間の外出はそもそも避けることができましたが、2人目はそういうわけにはいきません。


周りに迷惑をかけずにご機嫌でいてもらいたい場面に多々遭遇するのです。そんな時は市販のお菓子にとても助けられています。


上手に付き合っていけばいい、と考えるママは半数以上

お菓子に抵抗を感じるママの気持ちもよく分かりますが、お菓子を絶対ダメと考えてしまうと赤ちゃんもママも息苦しくなってしまうのでは。


アンケート結果からも、6割のママ達が上手に付き合っていきたいと考えているようです。

どんな時にお菓子をあげる?


おやつタイムが最多の約7割

だいたい14〜15時の時間帯におやつを食べさせるという方が約7割いらっしゃいました。


晩御飯が17〜19時頃だとすると、15時以降にお菓子をあげると晩御飯を食べなくなるということも...。そのため、時間をきっちり守ってお菓子をあげている方が多いことがわかります。

子供がご機嫌ななめの時の救世主として

おやつタイムに次いで、グズってしまった時が4割という結果に。


スムーズに行動して欲しい時、という回答も多く、ママがピンチの時にお菓子の助けを借りているようです。


【アンケートより:どんな時にお菓子をあげますか?】

・移動中などベビーカーに乗せたい時、ベビーカーで大人しくしていて欲しい時。(30代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳)

・車の長距離移動の際にぐずってどうしても降りられなかった時(20代前半のママ/お子様の年齢 生後7~9ヶ月)

・新幹線や公共の場で騒いだときにお菓子で落ち着いてくれた。(20代後半のママ/お子様の年齢 1歳〜1歳6ヶ月, 3歳〜4歳)

飛行機や新幹線は途中下車もできませんし、いつ泣き出さないかとヒヤヒヤ…。


何とかしなければ…!という状況に備えてお菓子を持ち歩いていると安心ですね。公共の場所や、病院でのお見舞いの時などにもママ達は活用しているようです。


周りと一緒に食事の時間を共有

ママがお菓子を食べるときに一緒に、という方も4割と多め。おやつタイム以外でも、大人やお友だちが食事をする際には一緒に何かを食べさせてあげているようです。



【アンケートより:どんな時にお菓子をあげますか?】

・友達の子供がひとりでお菓子を食べている姿を、我が子がみて奪い取ろうとした時とか。。(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳〜1歳6ヶ月)

・親子でカフェで休憩していた時子供用の飲み物は売っていたがお菓子まではなかったのでグズり始めたときお菓子をみて笑顔になったので私達もゆっくり出来た。(30代後半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 生後7~9ヶ月)

・外食中、まだ離乳食も1回だけの時、大人の食べてるのを見て欲しがるのでお菓子をあげたら喜んで食べたので自分もゆっくり食事ができた。(20代後半のママ/お子様の年齢 生後7~9ヶ月)

美味しいものを食べる時には、その空間も共有したいもの。私も何か食べる時には少し取り分けたり、子ども用に何か用意しています。


ママがややお菓子に抵抗があったとしても、お子さんが成長してお友だちとの関わりも増えてくると、お菓子に興味を持ったり、もらって一緒に食べる機会も増えてきますね。

頑張った時のご褒美に

予防接種や、苦いお薬を飲む時などにお菓子をご褒美として活用しているという声も。苦手な病院やチャイルドシートも頑張れるなら、お菓子も健康や安全に役立ちますね。


ここだけは譲らない!お菓子を食べる時のルール 3選


子供たちが大好きなお菓子だからこそ、皆さんルールを決めて与えていらっしゃるようです。ここでは多かった意見を順番に見ていきましょう。


1.時間を決める

自由回答にも関わらず、50票を超える最多の意見でした。


【ママの声】

・ごはんまで時間が空いてないときはあげない。(30代前半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月, 3歳〜4歳, 4歳以上)

・出来るだけおやつの時間にしか食べさせない。お出かけやお友達と遊ぶ日など例外はありますが…(20代後半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳)

食事に響かないようにする、という理由が多かったですが、おやつの時間をきちんと決めることで、それ以外の時間には間食をしないということも自然とルール化できます。


我が家は長男の時にはそれがうまくいきましたが、次男の場合は、電車に乗るとお菓子を欲しがるようになってしまいました…。


2.食べ過ぎない量に

時間と併せてコメントされる方も多かったのが、食べる量。こちらも多くのママが気を付けているようです。


【ママの声】

・お腹いっぱい食べず、夕飯などに影響がない程度に食べる(30代後半のママ/お子様の年齢 1歳〜1歳6ヶ月, 3歳〜4歳, 4歳以上)

・ごはんを食べられるていどに。もしもたべられなかったら、おやつはなしにするよと約束して食べるか、ごはん食べてからおやつにする。(30代後半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 3歳〜4歳)

・必要最小限に留める(30代後半のママ/お子様の年齢生後10~12ヶ月)

お菓子でお腹いっぱいになって夕食に響くことがないように、時間や量に気を配りたいですね。また、お菓子をあまりあげたくないママも必要最小限にしているようです。


3.甘いものや味の濃いものを避ける

離乳食や幼児食の考え方と同様に、甘さ控えめのもの、味が濃くないものを与えたい、と考えるママの声も。野菜やカルシウムが入っているものなど、栄養面も気になりますね。


【ママの声】

・お菓子を食べる時はジュースはあげない(20代前半のママ/お子様の年齢 1歳〜1歳6ヶ月)

・無添加のもの、薄味のようなもの(20代後半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳)

私自身も、なるべく薄味で、素材の味を活かしたものを選ぶようにしています。甘いおやつに慣れてしまい、食事を美味しく食べてくれなくなったら困るな…という思惑もあります。


おやつは体と心の栄養源。バランスよく取り入れて。

おやつに抵抗があるママも多くいらっしゃいましたが、食事の間の間食自体は栄養学的にも必要なもの。


栄養としては軽めの食事が理想ですが、心の栄養には、お子さんが好きな味のもの、食感や見た目が楽しいものも気持ちを満たしてくれそうです。


また、お出かけの際や予防接種のご褒美など、ママにとって「おやつパワー」を借りたい時も。柔軟に、うまくお菓子とも付き合っていくのがおすすめです。


【調査概要】

期間: 2017919日~925

方法: カラダノ―トママ部調査

対象: 妊娠中・育児中のママ部ユーザー(N=114

【画像】

photo AC