子育ての中でママたちは、様々なことを常に選択し決断しなければいけません。他のママがどうしているのか、自分の考え方は合っているのか、気にはなっても調べる時間もない…という方も多いのでは。今回は「食事の支度」「教育費」「英語、読み書き、計算をいつ教えるか」というテーマでママ達の子育て観を調査しました。

この記事の目次

子供の食事についてどう考える?


子供の食事は愛情いっぱいに手作りしてあげたい…と思っても、毎日三食そうするのはなかなか難しいもの。ママ達はどう考えているのか伺いました。


子供の料理に対しママの意見は3つに分かれる

出来る限り、手間をかけても手作りが良いと考えるママは3割強。


いやいや、手早く出せることが大切、と考えるママは少し少ない約2.5割。


最も多かったのは「なんともいえない」ママの4割でした。


ママが4人いたら3つに意見が分かれる状況です。


手作り派のママは、愛情をかけたいという面だけでなく、素材や添加物、アレルギーなども気になるようです。


手早く派のママは、子供が泣いている時などの状況、生活リズムを優先して考えているよう。理想とは別に、時間の都合も…。手作りでも、作り置きや時短で手早く出せるように工夫したいですね。


「どちらともいえない」と回答したママの声


【ママの声】

  • 極力手作りのもを与えたいと思うが、時間もその分かかってしまうので、出来合いの物に少し手を加えるなどして、時間短縮、且つ栄養もうまく取り入れるといいと思う。(30代後半のママ/お子様の年齢)
  • キッチンにいる時間より、子どもと一緒に食べる時間の方が大事かなと思う。(30代後半のママ/お子様の年齢)
  • 時短も必要だし、手間のかかる料理もたまには作ってあげたい。(30代後半のママ/お子様の年齢)

子どものリズムを整えるため、手作りでも臨機応変な対応が必要だと思う。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月, 4歳以上)

時と場合によって臨機応援に、手作りが望ましいが時短の工夫も、という考え方が多く見受けられました。


食事は1日に3食、おやつの補食も入れれば4回も機会があります。


全て凝った手作り、または全て簡単にとこだわらず、1日や数日単位でバランスを取るようにしてもいいのでは。


私は平日は圧力鍋や作り置き、他力を活用して簡単に。余裕がある時や週末には少し凝った料理にしています!


教育費に対する投資についてどう考える?


選択肢の「子どもの教育費も大切だが、まずは家計や貯金が第一だと思う」と「子どもに対してしっかりお金を投資することは大切だと思う」を選んだ方が、なんとほぼ同数の36%でした。


教育費についても、ママ達の考えは二分化しているようです。


まずは家計や貯金が第一だと思う【約3割】

まずご紹介するのは、教育費にお金をかけたい親心はあるものの、身の丈に合わないほど無理をするのは違うのではないか、と考えるママたちのご意見。


【ママの声】

・お金をかけたから良い教育とは言えないと思う。まずは生活を整えるのが人の基礎として大切。(30代前半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月)

・バランスよね。どこかに偏りがあるとどこかで無理が出る。(30代前半のママ/お子様の年齢 1歳7ヶ月〜2歳)

子供が小さいうちから親が無理をしてしまうと、大きくなってから本人が留学や学費のかかる進路を希望した時に、金銭的な余力が無くなってしまうかもしれません。


また、子供が自分の家の財政を知らずに進路を決めるのは、後々本人のためにも良くないのではと私は思います。途中で断念せざるを得ない可能性もあります。


子どもに対してしっかりお金を投資することは大切だと思う【約3割】

家計に余裕がどの程度あるかはそれぞれ異なるとは思いますが、より優先度を高く考えていらっしゃるママ達も。


【ママの声】

・お金がなくて進学できない、など進路を狭めることはしたくないから。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月, 4歳以上)

  • ・あまり余裕が無い中でも、できる限りはかけてあげたい(30代前半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月)

・できるだけ子供にとって良い経験を積んでほしいから少し苦労してもお金を準備してあげたい。(30代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳)

かわいい我が子が描く夢の足かせにはなりたくない、出来る限り工面してあげたい、と思うのも親心ですね。


なんとも言えない【約4割】

このテーマでも一番多かったのが「なんともいえない」という回答。子育て観というのは断定的なものではなく、またそうする必要もなく、時により柔軟に考えていくべきものなのかもしれません。

【ママの声】

  • 教育に投資することはある程度必要だと思う。それくらいの積極性を親が見せないと子どもが諦める。ただ、それで家計が倒れては本末転倒。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月, 4歳以上)

・教育は大切だけど老後迷惑をかけないことも必要(30代後半のママ/お子様の年齢 妊娠中)

・どちらも大切だと思います。子供がしたい事はなるべく何でも経験させてあげた方が良いとは思いますが、家計にゆとりがないと夫婦喧嘩にもなりかねないし、子供ものびのびとやりたい事ができないと思います。(20代前半のママ/お子様の年齢 生後10~12ヶ月)

お金は有限ですし、今の世の中、収入が長期的に安定するとは限りません。子供が自分の家の経済状況を知り、考え、バランス感覚を身につけていくことも、親がしてあげられる大切なことのような気がします。


英語、読み書き、計算はいつから教える?


読み書きや計算も含め、先輩ママ達はどのぐらいから教えてあげているのでしょうか。


できる限り早くから教えた方がいいと思う【約2割】

苦手意識を持つ前に、自然と興味を持てるように親が働きかけをしてあげたい、と考えるママ達は全体の2割でした。


【ママの声】

・小さいうちから教えておくと、生活の一部となり、浸透しやすくなると思う。(30代前半のママ/お子様の年齢 新生児(生後1ヶ月未満), 1歳7ヶ月〜2歳)

・早くから教えるというか、早くから興味を持つように機会を多く設けたい。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月)

・遊び感覚で始められたら良いと思う(40代前半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月)

親が全く働きかけをしなければ、興味を持つ機会もないのかもしれません。


多くのママ達の声からは、積極的に早くから教え込みたいというよりも、長期的にフォローアップしたい、というニュアンスが感じられました。


子どもが興味を持つようになってからでいいと思う【約5割】

興味がないことを無理強いしても、身につかないどころか余計な苦手意識を持たせてしまうかもしれない…と心配するママの方が多く、わずかに過半数を超えました。


ただしこちらの意見のママも、興味を持てるような環境作りをしてあげたい、というコメントが複数ありました。


【ママの声】

・興味を持ってからのほうがのみこみが早いと思います(30代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳)

  • 自分でやりたいと思わなければ、覚えられないと思う。でも、やる気を育てるのは大切だと思う。(30代後半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 4歳以上)

早くできることよりも、自分の頭で考えることが大事だと思うので、興味を持ってからでよい。(30代前半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月, 3歳〜4歳, 4歳以上)

私も、本人が興味を持つことが一番大事だと思います。しかし皆さんの声にもあるように、そのためには親の環境づくりも大切ですよね。


幼少期の子供の発達はバランスよく

「英語、読み書き、計算」の他にも、もしくはそれ以上に、幼少期は運動の発達、情緒や感情表現の発達、音感、自然観察力、手先の器用さ、社会性、豊かな感性、それらを司り自分をコントロールする力(EQ)と、総合的に発達していくことが望ましいです。


子供は遊びから学んでいく

これらの全てについて親がカリキュラムを組むよりも、遊びや生活を通して子供自身が好奇心を持ち、その子のタイミングで身につけていく方が格段に身につきます。


活発な子は運動が先に、大人しくてママの近くにいる子は言葉の発達が早くなるなど、子供達は自ら何かしらに日々興味を持ち、成長しているように思います。


数や計算はおままごとや料理の手伝いから。読み書きは絵本やお散歩中の看板などいたる機会に。


英語も歌や、海外の料理や文化、景色などから。話を聞く力がある子やコミュニケーション力がある子は、年齢が上がってからでも他言語をスムーズに習得できると思います。

子どもがわがままなことを言ったり、行動した時の対応はどうする?


子供の成長に伴い自我も育ちます。時には説得がうまくいかずママが困ってしまうこともあります。そんな時、先輩ママ達はどう対処しているのでしょうか?


厳しく叱る方がいいと思う【約2割】

叱る時にはしっかり、と考えるママは少なめの2割でした。どのママも叱ることは必要だと感じているようでしたが、お子さんがまだ小さい方も多く「厳しく」と表現するまでには至らなかったのかもしれません。


一方で、「厳しく」と答えたママは、幼児のお子さんがいる方が目立ちました。

【ママの声】

・ダメな事はダメだと理解してもらうため強く言う(30代後半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月, 3歳〜4歳, 4歳以上)

・叱るときは厳しくするが甘やかすときとのメリハリをつける。(30代前半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月, 1歳7ヶ月〜2歳, 3歳〜4歳)

・感情的に怒鳴ったり怒ったりするのでなく、「叱る」事は子供にとってなぜ良くない事なのか知るための大切な事だと思うから、静かな口調でも大事な事は厳しく叱る方がよいと思う。(30代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳)

1歳半を過ぎてイヤイヤ期に差し掛かったり、自分の主張がしっかり出てきた時期には、ママも毅然と、強い言い方をする必要が出てくるかもしれませんね。


叱るよりも、子どもが分かるように優しく言い聞かせる方がいいと思う【約6割】


一番多かったのは、子供が理解できるように説明してあげる、というご意見でした。


まず最初はいけないことやルールを丁寧に伝えて、叱るのは2回目3回目以降、または本当にいけない時だけにしているようです。


【ママの声】

・初めから叱るのではなく、1度目は優しく分かりやすく説明し、2度同じことをしたら叱るようにしたい。(30代前半のママ/お子様の年齢 生後2~3ヶ月)

・理由を言って理解してもらわないと意味がないため(20代後半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月)

・それなりの理由があると思うから、まず話を聞いて道理に反していなければ譲るし、反したものなら教える。(30代前半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月, 3歳〜4歳)

感情的に叱ってしまうと「ママが怒っている!」ということしか伝わらず、子供は不安でいっぱいに。その状態でママが色々話しても、内容が届かないともいわれています。

ワガママには理由があると考えるママも。


・自分がワガママな事をしてる事を理解していない事もある。強く言っても疲れるだけ。ちゃんと子供になぜダメなのか子供目線で伝えるべき。(30代前半のママ/お子様の年齢 妊娠中, 1歳7ヶ月〜2歳)

・わがままにも時と場合がある。叱るだけでは成長しない。(30代後半のママ/お子様の年齢 生後4~6ヶ月)

我が家の長男は、比較的全体を見て物事を考える方で、言葉も早く、通りそうのないワガママは言わないタイプでした(ギリギリ通りそうな要求を狙ってきます)。ですが、弟が生まれた後、些細なワガママが増えました。


甘えたい時、不安がある時、かまって欲しい時、小さい子はコミュニケーションのひとつとしてワガママを言う場合もありますね。出来るだけ、その気持ちに寄り添ってあげたいなと私は思います。

パパとも話し合いながら、少しずつ考えて

子育て観は人それぞれ。ですが、他の価値観を知ることで自分の考えも深まっていくものです。子育てをするなかで他のママと交流したり、子供が成長していくなかで考えが変わることもあると思います。


ママとパパで教育に関する意見が違っていたら、それは話し合う良い機会。テーマによっては譲り合い、場合によってはそれぞれの立場で子供に接してみては?


1人で考えると頭が固くなり、子供に押し付けてしまうこともありえます。誰かと話して、時々見直してみてもいいかもしれませんね。


【調査概要】
期間: 2017年9月14日~9月19日
方法: カラダノ―トママ部調査
対象: 妊娠中・育児中のママ部ユーザー(N=256)

 

【画像】
photo AC