最近よく聞く「作り置き」。丁寧な暮らしを象徴するライフスタイルのひとつですが、働くママにとっては、時間もかかるしハードルが高そう…と感じる方も多いと思います。
私自身も1歳の娘を持つ働くママなのですが、以前は「作り置きはめんどくさそう」と思っていました。
しかし育休中にトライしてみたところ、「作り置きがあると安心!」「作り置きは保険のような存在」と、我が家にとってなくてはならない存在に。
今回は、1週間の献立作成から作り置きの時短メニューまで、私の1週間の様子をご紹介します。
この春に仕事復帰予定のワーママや、日ごろ家事の時間が取れないと感じているママはぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
- 時間がないワーママこそ時短でできる❝作り置き❞がおすすめ
- ポイント1:我が家の作り置きメニューは煮物中心
- ポイント2:おすすめの作り置きメニュー一覧
- ある週の作り置きメニュー<(1レシピ30分で完成)
- <補足1>我が家の買い物頻度は週2回
- <補足2>買い物に行くまでの3ステップ
- 時間がないワーママは「作り置き」生活にトライしよう!
時間がないワーママこそ時短でできる❝作り置き❞がおすすめ
私の周りにはワーママの友達が多いのですが、仕事復帰後の様子を聞くと口をそろえて「自分の時間がない」と嘆いています。
子どもをお迎えに行き自宅に帰ってきて、一息つく間もなくご飯にお風呂。たまった洗濯物を横目に寝かしつけ。一緒に寝落ちをしてしまって、慌てて台所周りや洗濯をすませて、持ち帰ってきた仕事を仕上げて寝るのは深夜1時前・・。
普段通りに過ごしていると、なかなか自分の時間を作り出すのは大変かと思います。
そんな時、帰ってきて作り置き料理があるだけで体力的にも心にも余裕が生まれるはず。
ここでは、ワーママに試してほしい「作り置き時短レシピ」の基本を紹介します。
ポイント1:我が家の作り置きメニューは煮物中心
我が家の作り置きは、煮物が中心。
現在1歳4ヶ月の娘がいますが、煮物だと子供と一緒に食べることができたり、温めるだけですぐに食卓にあげることができるため、重宝しています。
7品目が作り置きの定番
(1)煮込み料理
(2)肉料理
(3)煮るメニュー(乾物を使うことが多い)
(4)芋を使ったメニュー
(5)酢を使ったメニュー
(6)半調理→茹でた葉物野菜
(7)ミニトマトの下ごしらえ
作り置きメニューは、家族の人数や食べる量によって、品数を増やしたり、数はそのままで量を増やしたり…それぞれご家庭でしっくりくるように試行錯誤してみるのがおすすめです。
1週間で作り置き以外に作るべき主菜は4つ
1週間うち、2日は煮込み料理を主菜としていただきます。1日は残り物を調整する予備日とし、残りの4日分の主菜を考えるのが良いでしょう。
作り置きがあるだけで、1週間に4つだけしか作らなくて良いなんて、ラクに感じませんか?
ポイント2:おすすめの作り置きメニュー一覧
ここでは、おすすめの作り置きメニューを紹介します。
(1)子供にもシェアしやすい!「煮込み料理」
<メニュー例>
カレーライス、クリームシチュー、ビーフシチュー、ポトフ、豚汁、肉じゃが、ミネストローネ、チリコンカン
しっかり煮る煮込み料理は、具が柔らかくなるため子供とのシェアもしやすいメニューです。
カレーやシチューはルーを入れる前に取り分けておくと安心です。「切って煮るだけ」なので、料理が苦手な方でもトライしやすいですよ!
(2)簡単に作れる「肉料理」
<メニュー例>
牛肉のしぐれ煮(牛丼の素)、ほぐし蒸し鶏、鶏ハム、鶏つくね、煮込みハンバーグ、オクラの豚巻き、豚バラ大根、鶏手羽のレモン煮、タンドリーチキン
蒸し鶏や鶏ハムは、下ごしらえの後お湯につけて放っておくだけでできちゃいます。まさに時短レシピです。
タンドリーチキンは、漬け込むだけの半調理を作り置きし、食べる日に焼くだけにしておくのが良いですね。
(3)お手頃価格の乾物がありがたい「煮るメニュー」
<メニュー例>
ひじきの鶏そぼろ、切り干し大根の煮物、チャプチェ、かぼちゃの煮物、おからの炒り煮
乾物は安価なので、野菜が高騰している時にも手軽に使えて便利です。
こどもとのシェアで味付けの濃さが気になる方は、まず使用する調味料の半量でしっかり煮て、こどもの分を取り分けます。
残りをおとな用とし、調味料を足して作ると安心です。
(4)つかみ食べにもおすすめ!「芋を使ったメニュー」
<メニュー例>
さつまいものレモン煮、さつまいものツナ和え、ジャーマンポテト、ポテトサラダ
娘は柔らかい芋メニューがお気に入り。手づかみ食べもしやすそうです。「手づかみ食べ、何を作ったらいいの?」とお悩みのママにもおすすめです。
(5)パパの健康管理にも!「酢を使ったメニュー」
<メニュー例>
キャロットラペ、わかめときゅうりと春雨の酢の物、中華春雨、大豆とトマトのマリネ、きのこのマリネ、ピクルス、ピリ辛きゅうり、なす南蛮
お酢はからだにもよいと言われ、意識して摂りたい調味料のひとつ。作り置きで酢を使ったものがあれば、手早く副菜として食卓に並べられますよ。
(6)あると便利!「半調理→茹でた葉物野菜」
<メニュー例>
茹でブロッコリー(+茹で卵)、茹でほうれん草、茹で小松菜
葉物は買ってきてすぐ調理したほうが鮮度を保てます。そのままおひたしにしたり、味噌汁に入れたり、炒め物に入れたりとアレンジも可能。
私はブロッコリーを茹でる際、茹で卵も一緒に作ります。硬めの茹で卵は、いざ必要な時には結構時間がかかるもの(茹で時間目安:12分)。
茹で卵を潰し、ブロッコリーとマヨネーズを合わせて簡単にサラダとしてアレンジすれば、一品できあがり!
茹でるだけなら、パパでもできるはず!家事分担で困っているワーママは、ぜひパパに相談してみて。
(7)地味作業だけどあると安心「ミニトマトの下ごしらえ」
ヘタをとって洗い、水気を軽く拭き取ってタッパーに保存します。これだけですが日持ちもよくなります。
何よりお弁当の彩りとして、タッパーからワンアクションで詰めることができますよ。
子どもが2歳前後なら、トマトのヘタ取りも一緒にできます。子どもにお願いして一緒に料理するのも楽しいですね。
ある週の作り置きメニュー<(1レシピ30分で完成)
↓↓こちらの写真の献立は、以下の通り↓↓
・クリームシチュー
・ミニトマトのマリネ
・こんにゃくの豚巻き
・小松菜のナムル
・鶏つくね
・かぼちゃのそぼろ煮
土曜の夜にネットスーパーが届くので、日曜の朝から料理開始!途中何度か洗い物を経て、2時間半で作りました。
器用な方はこの内容なら1時間でできるかもしれません。
調理30分以内!作り置きメニューで1週間の献立
この週の夕飯の献立は下記の通り。新規で作ったものには「★印」をつけています。
日曜 クリームシチュー、前日の残り物
月曜 ねぎ豚★、小松菜のナムル、豆腐とネギの味噌汁★
火曜 鮭のムニエル★、ミニトマトのマリネ
水曜 クリームシチュー、かぼちゃのそぼろ煮
木曜 鶏肉と長芋の味噌煮★、トマト、イチゴ
金曜 鶏つくね、きのこと卵の中華スープ★
土曜 宅配ピザ
★印の主菜であれば、手際のいい方なら30分程度で作れるかもしれません。
この主菜に、汁物や作り置きを1〜2品副菜として食卓に並べれば、立派な夕飯の完成です!
<補足1>我が家の買い物頻度は週2回
ここでは、補足情報として我が家の買い物事情を紹介します。
こどもと2人でスーパーに行くのは、週に2回と決めています。「少ない」と驚かれる方もいるかもしれません。
こどもを抱っこ紐で抱っこしながらの買い物は、商品が見づらかったり、財布のお金を出すのもひと苦労。ましてや、更に両手で大量の荷物を持っては肩が壊れそうになりますし、なにより危ないです。
ベビーカーでの買い物は通路の場所をとってしまいますし、歩くのが楽しい盛りのこどもはどこへ行ってしまうか気が気でない…と意外とゆっくり品定めできない経験はありませんか?
食費が高騰して迷っているワーママ、買い物をする時間を短縮したいワーママは、お買い物の頻度を見直してみるのがおすすめです。
<補足2>買い物に行くまでの3ステップ
私はこのやり方を徹底するようにしてから、衝動買いや無駄使いがいっきに減り食費が落ちました!家計にも思わぬプラスの効果あり。
食費高騰で悩むワーママは、ぜひお試しを。
ステップ1. 食材のリストアップ
まず1週間で食べきる作り置きメニューと献立を絞り、買う食材をリストアップ。この時、冷蔵庫や冷凍庫のストック状況を確認しておくとベターです。
ステップ2.ネットスーパーで注文
我が家は車がないため、専らネットスーパー中心。買い出しメモを見ながら、ネットでサクサク注文します。
よく買う定番品(牛乳・納豆・卵等)はお気に入りリストに入れておくと、よりスピーディーに注文できますよ。
子供のお昼寝中の休日や、会社の昼休みにさくっと終わらせましょう。
ステップ3.スーパーへ買い出しへ
品揃えがもともとなかったり、完売していたりネットスーパーで発注できなかったものを、スーパーに買いに出かけます。
こうすることで、余計な買い物を少なくし、スーパーでの滞在時間も短くなり、荷物も最小限に抑えることができるのです。これは食費の節約にも繋がりますよ。
食材が足りなくなったら・・?
食材が足りない・もう少し作りたいと感じたら、週の後半にもう一度スーパーへ行けばいいのです。
「絶対に作り置きで1週間過ごさねば!」と堅く考えずに始めてみると、意外とやりやすいです。
時間がないワーママは「作り置き」生活にトライしよう!
料理が苦手な私が産休中に始めた作り置き。帰省した時を除き、毎週作り続けて、はや1年以上が経過しました。今では欠かせない存在です。
我が家の家族構成は大人2人、こども1人(1歳児)。作り置きが活躍するのは、主に私の昼食&夫のお弁当、日々の夕食の副菜です。
1歳4ヶ月の娘とは、だいぶ食事がシェアできるようになり、楽になりました。
1週間の献立をまとめて考える手間はありますが、それも最初だけ!毎日の「今日、何作ろう?」から解放されることは、私にとってとてもよい発見でした。
仕事で遅くなってしまった時でもパッと準備に取りかかれます。料理が苦手なワーママでも、コツさえつかめば必ずできるはず。
復職前のワーママや現在育休中のママにこそ、「作り置きで時短料理」をおすすめします。
( Photo by: 写真AC )