巷では「格安スマホ」が家計の節約に効果ありと言われておりますが、良いことばかり言われると疑いたくなりますよね。本当に格安スマホに切り替えることで携帯代が安くなるのかどうか、デメリットはどのくらいのものなのか…。今回は、実際の節約効果について私自身の体験も交えてご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
本当に格安スマホで「家計節約」に繋がるのか
大手キャリアにしても格安スマホにしても、料金プランが複雑で結局どう考えれば良いのか分かりにくいと思われる方は多いと思います。
そこで、月々に掛かっていく費用の大部分を占める「通話料」「データ通信料」を中心に整理してみましょう。
データ通信料に関しては格安スマホの方がかなり安い
無料通話なし・データ上限最小(1~2G)の場合
===データ通信料目安===
大手キャリア:4,000円以上
格安スマホ:1,000〜2,000円ほど
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大手キャリアの場合、無料通話なし・データ上限最小(1~2G)の最安価格でも4,000円以上かかります。
一方で格安スマホの場合、最安価格は1,200円~1,980円程度と大手キャリアよりも格安。
無料通話なし・データ上限最小(5~6G)の場合
===データ通信料目安===
大手キャリア:6,000円程度
格安スマホ:2,000円前後
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比較的需要の多い5~6Gだと、大手では5,900円程度、格安スマホ2,000円前後となり、こちらも格安スマホの方が圧倒的に安いことがわかります。
無料通話なし・データ上限最小(20G)の場合
===データ通信料目安===
大手キャリア:7,000円程度
格安スマホ:4,000〜5,000円ほど
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容量の多い20Gでは、大手なら6,900円程度。格安スマホ4,600円~5,200円程度となります。
こうしてざっくり比べてみても格安スマホの方が安いのは明らかで、1,700円から最大で4,000円程度も節約できることがわかります!
通話料では大手キャリアと格安スマホで大きな大差はなし
通話料においては、無料通話分がなければ大差はありません。
===基本料料目安===
大手キャリア:934円~980円
(通話料は20円/30秒)
格安スマホ:1,000円前後
(通話料は20円/30秒)
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ただ、格安スマホは一部専用アプリを利用することで10円/30秒くらいになるものもあります。
1回あたりの通話が5~10分以内無料というプランの場合は、大手は1,700円程度なのに対して格安スマホは3,000円程度掛かります。
ただし、無制限通話プランに至っては、格安スマホではワイモバイルのみしかありません。
この無制限通話プランを希望するのであれば、大手よりもワイモバイルの方が安くなる可能性があります。
大手キャリアか格安スマホ、見極めるポイントは「通話時間」
データ通信は格安スマホが安い、通話に関しては無料通話分で大手にメリットが有る、ということは「通話時間」が見極めのポイントになってきます。
2~3Gのプランで大まかに試算してみたところでは「10分を超過して話す時間」が月間「70分」以上通話をしない人にとっては、格安スマホの方が家計の節約に効果あり、ということになりそうです。
筆者の経験では、格安スマホに切り替えてかなりの効果が
私は半年前くらいに某大手キャリアから楽天モバイルに変更しましたが、条件がハマったためか結構な恩恵を受けることが出来ています。
参考までに私の利用状況と契約プラン、そしてどれくらい節約できたかを紹介します。
【前提条件】
現在自営業のために家にいることが多く、電話は妻や両親と月に10分も通話しない程度。データ通信は家でwifiを利用しています。
【おおよその契約プラン】
通話料:ほとんどかけないので無料通話分なし
データ量:固定プラン5GB
【月々の支払い金額】(端末代金は含まず)
大手キャリア:6,700円程度
格安スマホ;2,600円程度
月額4,100円くらい、年額だと49,200円ほども節約できていました。
電話をほとんど利用せず、データもwifiをメイン利用ということもあるので、ちょっと出来過ぎなくらいですが、実際の話としてこれだけ違ってくるケースもある、ということはお分かりいただけるかと思います。
格安スマホのデメリットも知っておこう
データ通信量が安い!という最大の魅力がある格安スマホ。しかし、もちろん大手通信会社と比べてデメリットもあります。
そこで、ここではどの格安スマホ会社においても、共通して発生しがちなデメリットについて触れていきたいと思います。
クレジットカードのみの支払いという会社が多い
クレジットカードは出来るだけ使いたくない、あるいは持っていないという人も多いかと思います。
格安スマホの支払いでは「クレジット決済のみ」という会社の方が多いもの。クレジット決済だと困るという人は、支払い方法にも気を付けて下さい。
口座支払いも可能で比較的大きい格安スマホ会社では「楽天モバイル」「OCNモバイルONE」などが全プランに口座振替対応してる他、デビットカードに対応しているところやデータプランのみ口座振替可能という会社もあります。
なお、一部口座振替の場合に保証金が必要な会社もありますので、その点も注意が必要です。
キャリアメールが存在しないので代替アドレスが必要
大手キャリアでは存在していたキャリアメール(いわゆる携帯アドレス)が存在しません。
そのため、パソコンなどでも利用できるフリーメールアドレスなどを自分で取得する必要があります。
一度設定してしまえば変わりなく使えますが、問題は友人などがキャリアメールを使用していて、更にキャリアメール以外からの受信に制限を掛けている場合です。
この場合は、友人に制限解除をして貰う必要があるのですが、これは直接会って伝えるか事前に伝えるかしなければなりません。
筆者の場合、迂闊にも変更後にその事を思い出しましたが時既に遅し。結局変更を伝えられていない知人も何人か出てしまいました。
ママ友などの中には、手間の掛かる対応を気軽にお願いしにくいということもあるでしょうし、この対処には少しが骨が折れるかもしれません。
緊急地震速報やJ-ALERT用のアプリが別途必要
大手キャリアではそのままでも緊急地震速報やJ-ALERT、エリアメールなどが届いていましたが、格安スマホでは自分で受信できるアプリを入れる必要があるものが大半です。
ただ、無料のアプリがいくつも出ているので、これは忘れないように入れておけば問題ないでしょう。
ちなみに筆者はYahoo防災速報を入れています。
050からはじまる番号には注意
格安スマホの中には「050」からはじまる番号を使用するプランを、更に格安になるプランとして用意している場合があります。
しかし、この番号は「IP電話」といって通常の音声通話と異なり、データ通信を利用してるため、回線混雑時に通話品質が劣化しやすい、応答の遅延が出やすいなどの問題があります。
何より一番困るのは110や119等の緊急通報が掛けられないのです。代替手段を確保するアプリもありますが、最寄りの警察署の番号を調べる、といったもののようで、とっさの時には頼りない感じがあります。
また、会社によって緊急通報以外にも掛けられない番号があることがありますので、この点も含めて050を検討する場合は事前によく調べておいた方が良いでしょう。
格安スマホは家計の節約に効果あり!
通話時間次第ではありますが、格安スマホは家計の節約に効果があると言って良いでしょう。
そもそも節約を考えるなら通話自体も抑えなければならないため、そのことを考えると十分な恩恵を受けられます。
あとは、デメリットが節約金額に対して許容範囲であるかどうかでしょう。
こればかりは個人の感覚もあるので、絶対これが良いとは断言できませんが、少し手間を掛けても良いだけの金額は節約できると思います。
まだ格安スマホを使ったことがない、という人は是非一度検討してみてはいかがでしょうか?
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