キャベツは離乳食初期から食べやすい食材の1つ。年間を通して入手しやすいうえ、味にくせもなく、離乳食に活用しやすいです。


そこで今回は、キャベツの下ごしらえ方法・保存方法から人気の離乳食初期レシピまでご紹介。


甘くておいしいキャベツ。たくさん利用してみてくださいね!


この記事の目次

キャベツを離乳食に取り入れるタイミング


キャベツはしっかりとした歯ごたえがあり、離乳食初期に本当に使っても大丈夫か不安になるママもいますよね。


しかし安心してください。


キャベツは火を通すことで柔らかくなり、さらに裏ごしすればさっぱりとしたペースト状に。


しつこくない甘さがあり、離乳食初期の赤ちゃんでも抵抗なく食べられる野菜の代表格です。


もちろん離乳食中期以降も使いやすい野菜。初期の内にキャベツの味に慣れておくと、その後の離乳食でも活用しやすくなります。


離乳食初期にうれしい!キャベツ栄養素


キャベツには、離乳食初期ごろの赤ちゃんにうれしい栄養素がたっぷり!


ビタミンや食物繊維など、赤ちゃんの健康維持に欠かせない栄養が多く、便秘がちなときにもおすすめの食材です。


ビタミン類


キャベツにはビタミンU(キャベジン)やビタミンC、ビタミンKが豊富に含まれています。


1.ビタミンU(キャベジン)

ビタミンUは胃の粘膜を保護するはたらきがあり、「天然の胃腸薬」とも呼ばれています。


赤ちゃんの便の様子がいつもと違うときなどに摂りたい栄養素です。


2.ビタミンC

ビタミンCは免疫力を高める栄養素。風邪など感染性のある病気が流行しているときに積極的に摂りたい栄養素。


骨の生成にもかかわるので、赤ちゃんに欠かせません。


3.ビタミンK

ビタミンは血液の凝固を促す成分を生成するのに欠かせない栄養素


ケガをした時の回復を助けるので、赤ちゃんはもちろん、わんぱくな子供時代は不足しないよう注意が必要です。


カロテン


キャベツはβカロテン(ベータカロテン)も豊富。


βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の正常なはたらきを促します。


食物繊維


キャベツに含まれる食物繊維は水溶性食物繊維と呼ばれ、消化吸収の速度を穏やかにします


赤ちゃんにはあまり関係ないのですが、水溶性食物繊維は血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール値を低下させたり、どちらかというとパパやママにうれしいはたらきをします。


葉酸


キャベツには葉酸も多く含まれています。


葉酸は妊娠中によく耳にした栄養素だと思いますが、タンパク質の生合成を促すはたらきが。


細胞の生産に欠かせない栄養素なので、離乳食初期ごろの赤ちゃんにとっても大切な栄養素です。


離乳食初期にキャベツを使う際の注意点3つ


離乳食初期から使いやすいキャベツですが、使用するにあたりいくつか注意点があります。


ほかの食材同様、はじめてキャベツを利用するときは、十分注意してくださいね


1.アレルギーに注意


キャベツはアレルギーが出にくい野菜ではありますが、100%アレルギー症状が出ないとは言い切れません。


離乳食ではじめてキャベツを使う際は、小さじ1杯くらいからはじめ、徐々に量を増やしていきましょう。


また、万が一のことを考えて、かかりつけの小児科の診療時間に食べさせるのもポイント。


キャベツを食べていつもと様子が違うと感じたら、速やかに医師に相談しましょう。


2.キャベツの葉はよく洗う


キャベツの葉には農薬や土・虫などがついていることが考えられます。


離乳食に利用する際は、いつもよりていねいにキャベツの葉を洗いましょう。


そして離乳食に利用する際は必ず加熱しましょう。


加熱することで風味がよくなる他、葉に虫が残っていても死滅させられます。


3.キャベツの柔らかいところだけ使う


キャベツの葉には、芯や筋など少しかたい部分がありますよね。


芯や筋は加熱しても食感がなめらかになりにくいので、下ごしらえの時点で切り落としておくのが大切。


また、外側のかたい葉も離乳食には不向き。


生の状態でもやわらかい葉を使うと、離乳食初期の赤ちゃんにも食べやすいです。


キャベツの上手な選び方


キャベツはずっしりと重みを感じるものを選ぶのがベスト。ずっしりと重いということは、水分量が多いこと、つまり新鮮なキャベツということを表しています。


またキャベツとよく一緒に並んでいるグリーンボールも離乳食向き。


グリーンボールはキャベツより葉がやわらかいので、下ごしらえが簡単です。ただ、葉が薄いのでペースト状にするとキャベツより量が少なくなりがち。


離乳食に最適なキャベツは季節によって異なります。しっかり自分の目で確かめて、お店の中で1番おいしそうなキャベツを選んでくださいね!


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離乳食初期向けキャベツの下ごしらえ方法

出典:v.qq.com


キャベツはやわらかければやわらかいほど下ごしらえが簡単。


まとめて下ごしらえをしておくと、いろいろな料理に使えて便利です。


ゆでる・蒸す


離乳食初期にキャベツを使う際は、しっかりと加熱しましょう


キャベツはゆでるか、シリコンスチーマーを使って電子レンジ加熱してもいいです。


いずれも、キャベツの葉がくたっとなるまで加熱するのがポイント。


まとめて加熱する際は、内側の葉もしっかり火が通っているか確認しましょう。


ペーストにする


やわらかくなったキャベツの葉は裏ごしするかブレンダーでつぶしてペースト状にします。


離乳食初期ではじめてキャベツを与える際は、裏ごしした方がなめらかで食べやすいかもしれませんね。


ブレンダーを使う際も、粒感がなくなるようしっかりつぶしましょう。


離乳食初期向けキャベツの保存方法


離乳食初期の間は、キャベツはペースト状にしてから保存しておくのがおすすめ。


キャベツはいろいろな食材と相性がいいので、ペーストの状態で保存しておくといろいろなシーンで活躍します!


冷蔵保存


ペースト状にしたキャベツを冷蔵保存する場合は1~2日以内に食べきりましょう。


保存の際は乾燥しないよう、離乳食保存容器やタッパーを利用すると便利。


気温が高い時期は雑菌の繁殖が心配なので、ペーストにした後は速やかに冷蔵庫に移動させると安心です。


冷凍保存


ペースト状にしたキャベツを冷凍保存する場合、1週間で使いきると安心。


冷凍保存する際は1食分ずつ離乳食用の保存容器に入れるか、ファスナー付きポリ袋に入れ薄くのばしてから冷凍すると使いやすいです。


キャベツのペースとは、冷凍したまま加熱調理可能。


解凍する際は雑菌の繁殖をおさえるためにも、自然解凍ではなく電子レンジの解凍機能を利用しましょう。


キャベツを使った離乳食初期向けレシピ


離乳食初期の間は、キャベツのペーストをそのまま赤ちゃんに与えることから始めてみましょう。


ただ、赤ちゃんにもいろいろな風味を体験させたい!


そこで、キャベツのペーストを利用した、離乳食初期向けの人気レシピをご紹介。


いろいろなメニューでキャベツを使ってみてくださいね。


1.簡単お手軽レシピ!キャベツのトロトロがゆ


離乳食初期から食べられるキャベツペーストとおかゆを合わせたお手軽レシピ。


米の甘さとキャベツの甘さで、離乳食初期でも食が進みます!


【材料】


・キャベツ:1枚

・10倍がゆ:大さじ1〜2

・だし:大さじ1(なくてもOK)


【作り方】


1.裏ごししたキャベツに、だし汁を加えて伸ばす。

2.10倍がゆの上に1を盛りつけて完成!



2.風味が豊か!魚とグリーンピースのトマト煮


離乳食初期の後半に試したいレシピ


白身魚とグリーンピース、トマトの風味が食欲をそそる一品です。


【材料】


・白身魚(たらなど):10g

・グリンピース:5g
・春キャベツ:10g
・トマト:10g(なくてもOK)

・野菜スープ:大さじ2


【作り方】


1.白身魚を湯通しする。

2.トマトは皮と種を取り除いて細かくカットする。

3.キャベツとグリーンピースを一緒にゆでて、裏ごしする。

4.鍋で温めた野菜スープにすべての食材を入れ、一煮立ちさせたら完成!


参考にしたレシピ:【離乳食初期】魚とグリーンピースのトマト煮


3.タンパク質たっぷり!高野豆腐とキャベツの魚あえ


高野豆腐は、離乳食初期の赤ちゃんに人気の食材。


高野豆腐と白身魚を使うことで、タンパク質がたっぷり摂れます!


キャベツのペーストを加えることで、高野豆腐や白身魚のもさもさ感がなくなり、赤ちゃんにも食べやすい離乳食が完成します。


【材料】


・白身魚(たらなど):10g

・高野豆腐:小さじ1
・キャベツ:10g
・野菜スープ:大さじ2


【作り方】


1.白身魚を湯通しする。

2.高野豆腐は水で戻さずにすりおろす。

3.キャベツを裏ごしする。

4.鍋にスープとすべての食材を入れて人に立ちさせたら完成。


参考にしたレシピ:【離乳食初期】高野豆腐とキャベツの魚あえ


甘いキャベツで離乳食を食べやすく!


離乳食初期は、なかなか思うように進まないことも多いです。


しかし、キャベツのような甘い野菜は赤ちゃんに大人気!


どんな食材とも相性がよく栄養もたっぷり含まれているので、離乳食初期に積極的に使いたい食材の1つです。


キャベツを上手に活用して、赤ちゃんが食べやすい離乳食を作ってあげましょう。


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