ほのかな甘みがおいしい「とうもろこし」。その甘さから、赤ちゃんが好む野菜のひとつなんです。赤ちゃんのぱくぱく食べてくれるなら!と、離乳食に取り入れたい野菜です。
とうもろこしは「離乳食の消化に悪いのでは?」という声を聞いたことがありますが、それは薄皮だけ。離乳食初期から赤ちゃんに与えられますよ。
今回は生のとうもろこしから野菜フレークの活用まで、離乳食初期・中期・後期で使えるレシピをご紹介します!
この記事の目次
- とうもろこしは栄養抜群!
- 離乳食のとうもろこしは下ごしらえが大事
- 離乳食でとうもろこしを取り入れるなら「フレーク」がおすすめ!
- 離乳食初期(生後5〜6ヶ月)/とうもろこしおすすめレシピ
- 離乳食中期(生後7〜8ヶ月)/とうもろこしおすすめレシピ
- 離乳食後期(生後9〜11ヶ月)/とうもろこしおすすめレシピ
- 離乳食完了期(1歳〜1歳6ヶ月)/とうもろこしおすすめレシピ
- 離乳食のとうもろこしは「フレーク」や「冷凍ストック」を上手に活用して
とうもろこしは栄養抜群!
とうもろこしは、米、麦に並ぶ世界三大穀物です。野菜の中ではカロリーは高めです。糖質が主成分で、エネルギーの補給源となります。
豊富なビタミンに加え、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどをバランスよく含む栄養価の高い野菜です。栄養価が高いとなれば、赤ちゃんにも離乳食で積極的に食べさせたいですよね。
おいしいとうもろこしの選び方
とうもろこしの旬は、夏です。旬のものはよりおいしく、栄養価も高いので、大人も赤ちゃんも積極的に食べたいもの。
夏になると、スーパーに皮付きのものが並びます。皮付きの場合、皮は緑が濃く、先端のひげは褐色あるいは黒褐色のものが完熟している証拠。
また、ひげは1本1本粒とつながっているので、ひげが多いものほど粒が多いです。実が先までぎっしりと詰まっており隙間のないもの、粒が大きくふっくらしていて揃っているものがおすすめ。
ぜひ、スーパーで手に取って選ぶ時は、参考にしてみてください。
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離乳食のとうもろこしは下ごしらえが大事
とうもろこしは、離乳食初期(生後5・6ヶ月〜)から食べさせられる食材です。ですが、とうもろこし一粒一粒をまとっている薄皮を取り除く必要があります。
とうもろこしの薄皮は、まだ奥歯が生えていない赤ちゃんにとっては噛み切れません。さらに消化しにくい部分でもあるため、離乳食初期は特に取り除くのはマストです。
基本の下ごしらえ:とうもろこしは薄皮を取り除こう
<作り方>
1.沸騰したお湯にとうもろこしを入れ、3〜5分茹でる。
2.柔らかくなったとうもろこしを包丁で削ぎ落とす。
3.粗くみじん切りをし、すり鉢でよくすり潰しペースト状にする。
4.裏ごし器で薄皮を取り除けば完成。
離乳食が進めば、2.の後の手順をミキサー(ブレンダー)を使ってペースト状にすれば、食べさせることができます。
とうもろこしは冷凍保存でストック!
調理したとうもろこしは、冷凍保存が可能です。離乳食用にペースト状にしたものなら、製氷皿やお弁当カップに入れておくと、次に食べさせる時にラクですよ。
離乳食の際、使う分だけ解凍すればOKなので、時短に繋がります。冷凍したものは、1週間を目安に使い切りましょう。
離乳食でとうもろこしを取り入れるなら「フレーク」がおすすめ!
「とうもろこしの下ごしらえって、ちょっと面倒」そう感じてしまった私は、友人から耳寄り情報を聞きました。
野菜フレークが超!おすすめ!
「野菜フレークって何?」と調べてみると、これが大正解。とうもろこしが粉末状になっており、お湯を加えるだけでなんと「裏ごしまでした状態」になってくれるというスグレモノなのです。
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離乳食のとうもろこしは、ベビーフードもある
調べてみたところ、ベビーフードもありました。裏ごしした状態なので、すぐ離乳食として使えますね。
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離乳食初期(生後5〜6ヶ月)/とうもろこしおすすめレシピ
ここからは、主に「とうもろこしフレーク」を使用した離乳食のレシピを紹介していきます。
※紹介するものの中には、乳・小麦製品も含まれます。アレルギーについては慎重に進めてください。
1.裏ごしとうもろこし
<材料>
・とうもろこしフレーク 10g
・お湯(湯冷まし) 40cc
<作り方>
1.とうもろこしフレークを10g計量する。
2.お湯(湯冷まし)を40ccほど加える。
3.混ぜたら完成!
とっても簡単です!ポイントは計量すること。お湯が多いとべちゃべちゃしてしまいますので気をつけてください。
2.コーンがゆ
<材料>
・裏ごしとうもろこし 大さじ1
・10倍がゆ 大さじ2
<作り方>
1.先ほどの「裏ごしとうもろこし」を用意する。
2.おかゆを用意する。
3.1と2を混ぜたら完成。
離乳食の段階にもよりますが、おかゆは離乳食初期であれば10倍がゆがおすすめです。量はお好みに合わせて調整ください。
3.白身魚のクリームコーンソースがけ
<材料>
・とうもろこしフレーク 大さじ1
・お湯 大さじ3
・粉ミルク 大さじ1
・白身魚の刺身 1切れ
<作り方>
1.魚をお湯で煮て火を通し、すり鉢ですり潰す。
2.とうもろこしフレーク、粉ミルク、お湯を合わせてソースを作る。
3.1に2をかけたら完成。
白身魚はタイやタラが一般的ですよね。お魚を離乳食に取り入れるようになったら、ぜひお試しください。
離乳食中期(生後7〜8ヶ月)/とうもろこしおすすめレシピ
離乳食にも慣れはじめ、少しずつ具材を組み合わせたり、バリエーションが増える時期ですね。応用の利きやすい離乳食レシピを紹介します。
4.コーンポタージュ風
<材料>
・とうもろこしフレーク 大さじ1
・お湯 大さじ1〜
・ミルクキューブ 1個
・ミルクキューブを溶かすお湯 40ml
・粉末パセリ 少々
<作り方>
1.とうもろこしフレークをお湯で溶いておく。
2.ミルクキューブをお湯で溶いておく。
3.上記1と2を混ぜ合わせ、好みのとろみになるようお湯やフレークで調節する。
4.粉末パセリを少々かけて完成。
これは、手持ちで余っていたミルクのキューブを使って作ってみました。もちろん粉ミルクでも作れますよ。
タマネギ(茹でてみじん切りしておいたたもの)を加え、ブレンダーでとろとろにするのもおすすめです。この作り方を覚えておけば、ブロッコリー等他の野菜と組み合わせた応用も利きますね!
5.コーンのパンがゆ
<材料>
・食パン 耳をとったもの1/4枚
・水 適量
・お湯で溶いておいた とうもろこしフレーク(目安 フレーク1:お湯1)
<作り方>
1.食パンをちぎってフライパンに入れ、水を加えて火にかける。(弱火)
2.パンをくずしながら、好みのかたさに調節する。
3.お湯で溶いておいたとうもろこしフレーク(裏ごしの状態)を加えて和えたら完成!
いつものパンがゆにとうもろこしフレークを加えるだけでOK。パンがゆのかたさはお好みでどうぞ。パンがゆにバリエーションがつきます。
離乳食後期(生後9〜11ヶ月)/とうもろこしおすすめレシピ
味付けを少しずつ始めたり、手づかみ食べが見られるようになる時期です。形状にも変化をつけて楽しみましょう。
6.パングラタン風
先ほどのコーンポタージュの応用編です。
<材料>
・コーンポタージュ パンが7割程度隠れるくらい
・食パン 耳をとっておいたもの1/4枚〜
・とろけるチーズ 少々
<作り方>
1.耐熱皿にちぎったパンを並べる。
2.1にコーンポタージュをかけて和えたら完成。
3.とろけるチーズをかけて、トースター(グリル)で3〜5分焼く。少ない分量なのであっという間に焼けることがあります。焼き加減はこまめに確認ください。
7.とうもろこし蒸しパン
<材料>
・とうもろこしフレーク 大さじ山盛り2
・ホットケーキミックス 小さじ山盛り3
・牛乳 大さじ4
<作り方>
1.とうもろこしフレークと牛乳、ホットケーキミックスをよく混ぜる。
2.耐熱器にラップを敷いて、1を流し込む。
3.電子レンジで約1分、中まで火を通して1口大に切り分けて完成。
*ホットケーキミックスは無添加のものがおすすめです。
8.枝豆コーンうどん
<材料>
・ゆでうどん 1/3玉
・枝豆 6粒
・コーンクリーム缶 小さじ2
・だし汁 1/3カップ
<作り方>
1.ゆでうどんは、1〜2cmの長さに切って茹でたあと、水にさらす。枝豆は、みじん切りしておく。
2.小鍋にコーンクリーム缶とだし汁、1を入れて混ぜ、ひと煮たちしたら完成。
離乳食完了期(1歳〜1歳6ヶ月)/とうもろこしおすすめレシピ
完了期となれば、奥歯も生えてきてカミカミできるようになる時期です。フレークではなく、生のとうもろこしを使用した離乳食レシピを紹介します。
9.コーンと鮭のまぜご飯
<材料>
・とうもろこし 10粒
・さやえんどう 1枚
・生鮭 1/10切れ
・軟飯 こども用茶碗1杯
・焼き海苔 少々
<作り方>
1.とうもろこしは湯から茹でて、薄皮を取って粗く刻む。さやえんどうは湯から茹でて、細切りにする。
2.生鮭は電子レンジで約15秒加熱して、ほぐす。
3.軟飯、1、2を混ぜ合わせて器に盛り、小さくちぎった焼き海苔を散らしたら完成!
離乳食のとうもろこしは「フレーク」や「冷凍ストック」を上手に活用して
今回、実際に私が助けられてきた野菜フレークに焦点を当ててきました。「ちゃんととうもろこしを買ってきて調理しないといけないのでは?」と感じている方も少なくないかもしれません。
でもそんなことはありません。野菜フレークなら季節問わず、離乳食がおいしく仕上がるのでおすすめです。
その分浮いた時間は、ママにとって貴重な時間。ラクに楽しく離乳食を進めていきましょう。
(photo by:写真AC)