離乳食が始まると、いろんな野菜にチャレンジしていきます。いろんな野菜の中から、今回は「トマト」に注目してみましょう!
通年で手に入るトマトは、離乳食に使えたらとても便利ですよね。しかし、離乳食初期でも食べられるの?と疑問に感じるママも多いのではないでしょうか。
皮や小さな種もあるため、調理方法も気になりますよね。そこで、トマトの皮や種の取り方から、離乳食初期でも食べられるトマトレシピをピックアップしてみました!
この記事の目次
- トマトは離乳食初期からOK!でも皮と種は取り除く必要あり
- 離乳食初期だから特に気になるトマトの栄養素
- トマトを食べてくれない!そんなときはどうする?
- 離乳食初期のトマトの皮・種の取り方
- 離乳食初期だけどアレンジレシピを楽しもう!おすすめレシピ5選
- 酸味のあるトマトも離乳食初期OK!アレンジレシピで工夫して食べさせてみよう
トマトは離乳食初期からOK!でも皮と種は取り除く必要あり
トマトは離乳食初期から食べられる野菜のひとつ。ビタミンも豊富なので積極的に取り入れたい食材です。
しかし、離乳食初期(生後5~6ヵ月)の頃の赤ちゃんは、離乳食を噛めず、飲み込んでいる状態。まだまだ消化吸収力も弱いため、トマトの「皮・種」は取り除いてから調理する必要があります。
トマトとプチトマト、どちらでもOK?
手に入りやすい方を選んでOKです。
トマト
完熟しているトマトは身が柔らかく、すり混ぜたり、裏ごししたりする離乳食初期(生後5~6ヵ月)にオススメ。
少量しか使用しないため、皮と種を取り除いた後、角切りやくし切りにして冷凍保存すると便利ですよ!
ミニトマト
少量しか使わない離乳食初期(生後5~6ヵ月)にピッタリなサイズ。栄養価も高いのもポイントです。
品種によっては果肉が固いものがあるので、ペーストにしにくいことも。柔らかい品種を選んでくださいね。
皮や種がないケチャップを使えばいいのでは?
トマトの代表的な加工品である、ケチャップ。皮や種がないだけでなく、リコピンが多く配合されているシリーズもあるので、ケチャップを使えば楽なのでは?と思いますよね。
しかし、離乳食初期(生後5~6ヵ月)の頃にケチャップを使うのはオススメできません。
なぜなら、ケチャップには塩分や香辛料が含まれているから。
離乳食初期はまだ腎臓が未発達な時期なので、味付けを必要としていません。
ケチャップを使用するのであれば、離乳食後期(生後9~11ヵ月)以降が望ましいでしょう。
使うならトマトピューレにしよう
先ほどケチャップは不向きと説明しましたが、食塩無添加のトマトピューレなら使用してもOKです。
しかし、市販のトマトピューレは生のトマトに比べて、濃縮していることが多いため、必要に応じて量を調整したり、薄めたりして使用しましょう。
離乳食初期だから特に気になるトマトの栄養素
トマトには、風邪予防に効果的なビタミンCや、赤ちゃんの腸内環境を整えてくれる食物繊維以外にも、たくさんの豊富な栄養成分が詰まっています。
その中で、特に注目しておきたいのが「リコピン」です。
リコピンって何?どんな効果があるの?
リコピンは、トマトの赤やオレンジの色のもとになる色素物質。活性酸素という、体にとって有害な物質を除去する働き(抗酸化作用)があります。
リコピンの抗酸化作用は、βーカロテン(リコピンの仲間)の約2倍、ビタミンEの約100倍とも言われている、注目の栄養素なのです!
主に、がんや生活習慣病予防、老化抑制に効果があると言われてます。
また、アレルギーを抑える効果があると言われているので、離乳食初期(生後5~6ヵ月)から積極的に取り入れたいですね!
このリコピンは、真っ赤に熟したトマトに多く含まれているので、トマトを選ぶときは、ぜひ覚えておいてください。
※参考:
トマトを食べてくれない!そんなときはどうする?
いくら体にいい栄養素が含まれていても、赤ちゃんが食べてくれないと意味がありませんよね。
トマトが苦手な赤ちゃんは、酸味が気になるのかもしれません。
これまで母乳やミルクしか味わったことがないため、酸味は未知の味なのです。
そこで、トマトを食べやすくするために
- ・加熱する
- ・完熟トマトや甘い品種を選ぶ
- ・しっかりとすりつぶす
の3点に気をつけてみましょう。まず、トマトは生よりも加熱した方が酸味が和らぎます。
また、当然ですが青がかったトマトよりも完熟トマトの方が酸味も少ないので、選ぶときはよく見てくださいね。
最後に、トマトをしっかりとすりつぶすことで、ほかの食材となじんで味が分かりにくくなります。
あとは慣れです。食べさせていくうちに、徐々に酸味に慣れて受け付けてくれるようになるでしょう。
離乳食初期のトマトの皮・種の取り方
トマトの皮のむき方、種を取る方法はいろいろとありますが、ここでは、やりやすい方法を厳選してご紹介します!
保存と皮むきができる冷凍がオススメ
トマトの皮むきの方法は、ガスコンロであぶる、熱湯につけるなどがありますが、オススメの方法は冷凍すること!
種を取り除き、くし切りにしたトマトをフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
必要な分だけ取り出し、水につければ皮がするっとむけますよ。
冷凍は保存と皮むきが楽にできる方法なので、ぜひ一度お試しあれ♪
レンジでできる!プチトマトの皮のむき方
すぐにプチトマトの皮を取りたい!というときは、電子レンジを使いましょう。
プチトマトのヘタをとって、耐熱皿に使う分のトマトを入れます。
あとは500wで20秒ぐらい(ここは様子を見ながら)レンジでチン。
※加熱しすぎると爆発するので注意!!
レンジで加熱したトマトを水に浸すと、あっという間に皮をむことができます!
他に、お湯で茹でたり、焼いたり、冷凍してから皮を向く方法もあるのですが、使う分だけささっと皮むきをしたい時は、電子レンジが一番おすすめです。
種抜きはティースプーンで
トマトの種なんて綺麗に取れない!!と思っているかもしれませんが、実は簡単です。
皮をむいたトマトを半分にカットし、後はティースプーンで中身をくりぬくだけであっという間に種を取り除くことができますよ!
離乳食初期と言っても、ほんの少し種が入っているぐらいならそこまで心配する必要はありません。
ぜひ試してみて下さいね!
離乳食初期だけどアレンジレシピを楽しもう!おすすめレシピ5選
トマトを単体でなかなか食べてくれない...というときは、トマト以外の食材を加えたアレンジレシピを食べさせてみましょう!
最初はトマト少量で隠し味として加え、徐々にトマトの量を増やしていくのがおすすめですよ。
それではさっそく、離乳食初期(生後5~6ヵ月)におすすめのトマトのアレンジレシピを見ていきましょう。
1.トマト粥
いつも食べる10倍がゆの上に、トマトを少し乗せただけの簡単レシピ。
10倍がゆだけだと味がしないため、食が進まない赤ちゃんもいますが、トマトが味のアクセントとなり食べてくれるといった声もありますよ♪
【材料】
- ・プチトマト:1個
- ・水(だしでもOK):大さじ4
- ・10倍がゆ:大さじ1
【作り方】
- 1.トマトの皮と種と取り、細かいみじん切りにする。
- 2.鍋にトマトと水(だし)を入れて弱火にかけて、水分が飛ぶまで煮る。
- 3.2を10倍がゆの上に乗せたら完成!
☆参考:離乳食初期におすすめトマトレシピ☆
>>離乳食初期☆ぱくぱくトマト粥♪<<
2.トマトリゾット
10倍がゆをあまり食べてくれない...という時は、リゾットにしておかゆにも味をつけてみましょう!
こちらのトマトリゾットは、野菜スープも入れるのでトマトのすっぱさが和らぎ、赤ちゃんも食べやすいレシピになっています。
野菜は冷蔵庫にあるものや、旬の野菜などにアレンジしてもOKですよ。
【材料】
- ・プチトマト:1〜2個
・カブ:5g
・チンゲン菜:5g
・7倍がゆ:30g(野菜スープを入れるので10倍粥よりも気持ちかため)
・野菜スープ:大さじ1
※野菜は好きな野菜に変更してもOK!
【作り方】
- 1.トマトは皮・種を取って裏ごし。チンゲン菜は細かいみじん切りにする。
- 2.鍋に、全ての材料を入れて、野菜が柔らかく煮えたら完成。
☆参考:離乳食初期におすすめトマトレシピ☆
>>離乳食(初期・中期)トマトリゾット<<
3.トマトと豆腐のとろとろ煮
離乳食初期(生後5~6ヵ月)から使える豆腐と、トマトを合わせたレシピ。
のどごしがよくするっと食べられるので、暑い夏や元気がないときでも食べやすいですよ。
また、すぐにできるので、忙しいときのお助けメニューにも♪
【材料】
- ・プチトマト:1〜2個
- ・豆腐:15g
- ・かつおだし汁:小さじ2
【作り方】
- 1.トマトは皮と種を取り除き、裏ごしする。
- 2.鍋にお湯を沸かして、豆腐を20秒ほど温めてなめらかにすりつぶす。
- 3.容器に温めたかつおだしと豆腐を入れて少し混ぜたら、最後にトマトを盛り付けて完成。
☆参考:離乳食初期におすすめトマトレシピ☆
>>【離乳食初期】トマトと豆腐のとろとろ煮<<
4.しらすのトマト和え
しらすは骨まで丸ごと食べられる食材なので、不足しがちなカルシウムが摂れます。
そこにトマトを加えると、爽やかな酸味で食べやすくなります。また、しらすのほのかな塩気も美味しさのヒミツです♪
しらすの食感が苦手な場合は、10倍がゆを混ぜると食べやすさがアップしますよ!
【材料】
- ・プチトマト:1個
・しらす:5g
・だし汁:大さじ1
【作り方】
- 1.トマトは皮と種を取り除き、裏ごしする。
- 2.しらすは茹でてすりつぶす。
- 3.鍋にだし汁と1を入れて少し煮る。
- 4.容器に入れて、最後に2を添えたら完成。
☆参考:離乳食初期におすすめトマトレシピ☆
>>【離乳食初期】しらすのトマト和え<<
5.魚とカボチャのトマト煮込み
トマトに含まれる旨味成分が、魚の旨味をよりアップさせます!
単体ではどちらもあまり食べてくれない…という場合でも、一緒にすると食べてくれるかもしれませんよ。
また、野菜スープが加わるのでトマトの酸っぱさが薄まり、離乳食初期の赤ちゃんも食べやすいレシピになっています。
(白身魚は離乳食開始後、1ヵ月以上経過してから試してみましょう)
【材料】
- ・カレイ、ヒラメ、タイなどの白身魚:10g(刺身1切れ)
・プチトマト:1個 - ・たまねぎ:適量(ほんのすこし)
・野菜スープ: 50ml
・水溶き片栗粉:適量
【作り方】
- 1.刺身をゆでるか、少量の水とともに電子レンジで30秒加熱する。火が通ったらすりつぶしておく。
- 2.少量の玉ねぎを細かいみじん切りにする。トマトは皮と種を取り除き、裏ごしする。
- 3.鍋に野菜スープを入れて玉ねぎを煮る。
- 4.その後、トマト、白身魚を入れてひと煮立ちさせる。
- 5.最後に水溶き片栗を入れてとろみをつければ完成。
☆参考:離乳食初期におすすめトマトレシピ☆
>>【離乳食初期】魚とトマトの洋風煮込み<<
酸味のあるトマトも離乳食初期OK!アレンジレシピで工夫して食べさせてみよう
トマトを離乳食初期(生後5~6ヵ月)の赤ちゃんでも食べやすくするには、
- ・加熱して酸味を和らげる
- ・完熟しているものを選ぶ
の2点が大切です。
また、好き嫌いがはっきりしてくる離乳食後期(生後9~11ヵ月)頃から食べさせると、受け付けてくれないこともあります。ぜひ、離乳食初期の段階からトマトに慣れさせてみましょう。
体によくて使い勝手のよいトマトを、ぜひ離乳食初期から取り入れてくださいね!
(Photo by:写真AC)