毎日、心身ともに目覚ましく成長している赤ちゃんには、出来るだけ栄養満点の離乳食を用意したいですよね。
栄養バランスも大切ですが、食材選びの際には「旬」であるかどうかも気にしてみましょう。
旬の食材には、その季節に必要な栄養がたっぷり含まれています。今回は、夏の旬の野菜「トマト」にクローズアップしてみました。
トマトの栄養素や下処理の方法、おすすめの離乳食レシピをご紹介します!
この記事の目次
夏に旬の「トマト」。離乳食に取り入れてOKなの?
トマトは離乳食初期(生後5~6ヵ月)から取り入れることができる食材。
夏には完熟トマトが出回るため、生で食べさせてあげたいかもしれませんが、離乳食初期(生後5~6ヵ月)は、加熱することをおすすめします。
加熱すると衛生面で安心なのはもちろん、酸味が和らいだり、柔らかくなったりするので、より食べやすくなるからです。
また、まれに酸味がお腹を刺激してしまうことも。体調が優れないときは、離乳食中期(生後7~8ヵ月)以降でも、加熱する方が安心できるでしょう。
トマトを食べさせるときに注意しておきたいことって?
トマトが口の周りに付いたときに、痒みが出ることがあります。
トマトアレルギー!?と心配になるかもしれませんが、多くの場合はアレルギーではなく、トマトに入っているヒスタミンという成分が原因。
口の周りが赤くなったら、少し様子をみましょう。
また、アレルギー反応が出たときのことを考えて、初めて食べさせるときは平日の午前中が無難です。
なぜトマトは体にいいの?
「トマトが赤くなると医者が青くなる」というということわざがあるほど、トマトには栄養素がたっぶり。
リコピン、βーカロテン、ビタミンC、カリウムなどが含まれています。
トマトに含まれる注目の栄養素"リコピン"
リコピンとは、トマトの赤やオレンジのもとになる、色素成分のこと。
なかでも注目したいのが抗酸化作用。これは、活性酸素という物質を消してくれる効果のことです。
活性酸素は、呼吸によって体内に取り入れられた酸素をエネルギーに変換する際に出来るもので、身体には必要なもの。
この抗酸化作用、アレルギーにも関係していると言われおり、リコピンにはアレルギーを防ぐ作用が期待できるのです!
完熟し真っ赤なトマトに、たくさんのリコピンが含まれているているので、選ぶときの参考にしてみてくださいね。
リコピンの吸収をアップさせるコツ
1.油と一緒に摂取
リコピンは脂溶性(脂に溶ける性質)のビタミンです。そのため、少量の油を一緒に摂取すると、吸収率がアップします!
しかし、離乳食にたくさん油を使うと、赤ちゃんの胃腸に負担をかけてしまうので、少量のみにしましょう。
2.加熱する
リコピンは加熱すると、さらに吸収率が高まります。また、加熱することで殺菌される、酸味が和らぐ、柔らかくなるなどのメリットもあります。
トマトのビタミンCは鉄分の吸収を助ける役割も
トマトに含まれるビタミンCは、鉄分の吸収を助けると言われている栄養素。
生後6ヵ月ほどで、お腹の中で蓄えていた鉄分はほぼなくなります。そのため、食事から鉄分を補う必要があるのですが、鉄分は吸収率が悪いのです。
そのため、鉄分が含まれているレバーやほうれん草を使った離乳食に、トマトをプラスしてみましょう♪
トマトを下処理してより食べやすい離乳食に
赤ちゃんには、トマトの皮や種は飲み込みにくく消化しにくいので、皮と種を取り除いて加熱して与えましょう。
トマトの皮のむき方
1.加熱する
包丁で十字に切り込みを入れ、ヘタのところをフォークなどで刺してガスコンロにかざしたり、熱いお湯に付けたりすると、切り込みを入れた皮の端がはがれてきます。
2.冷凍する
種を取り除いたトマトをくし切りにし、冷凍保存。必要な量を取り出し、水につけると、簡単に皮がはがれます。
トマトの種の取り方
輪切りやくし切りにし、小さめのスプーンを使って種を取るのが簡単です。ゼリー状の部分ごと取り除いてOK。
プチトマトは?
プチトマトの場合も同じ方法で下処理しましょう。1~2個だけの場合は、電子レンジを使う方法がオススメ。
半分に切って種を取り除き、そのまま電子レンジで約30秒加熱します。加熱と皮むきが一度に済むため、時短にもなりますよ!
夏の恵み!旬のトマトを使った離乳食
ここからは、旬のトマトを使ったおすすめレシピをご紹介します。夏にピッタリな、さっぱりとしたレシピなので、暑くても食べやすいですよ!
1.トマト粥・トマト豆腐(離乳食初期)
トマトペーストとおかゆ(もしくは豆腐)に混ぜるだけの簡単レシピです。トマトの爽やかな酸味と甘味で、いつもと違ったおかゆが楽しめます。
トマトペーストを多めに作っておき、冷凍保存してもOK。
2.ミルクポテトのトマトソース(離乳食初期)
粉ミルクでのばした、ほんのり甘いマッシュポテトと、酸味のあるトマトが好相性な一品。
トマトの酸味が苦手な赤ちゃんでも食べやすいかも♪
3.トマトリゾット(離乳食中期)
鶏の旨味とトマトの風味が食欲をそそる一品。これひとつで、炭水化物、たんぱく質、野菜がまとめてとれるのもうれしいですね!
玉ねぎをプラスしても美味しいですよ。
4.ラタトゥイユ風(離乳食中期)
具の大きさを変えれば、離乳食中期(生後7~8ヵ月)から幼児食まで使えるレシピ。
じっくりと煮込むのでトマトの酸味が和らぐだけでなく、野菜の甘味や旨味が引き立ち、美味しくなりますよ!
5.トマトとりんごのゼリー(離乳食中期)
トマトはデザートにもなってしまう優れもの。甘いりんごと合わせれば、離乳食中期(生後7~8ヵ月)以降の赤ちゃんのおやつに最適です。
あまり食欲がないときでも、つるっと食べられるのもオススメポイント♪
このレシピはゼリーにするために寒天を使っていますが、なくてもOKです。擦りおろしリンゴとトマトのデザートになります。
なお、ゼラチンは豚由来のため、離乳食中期は使用しないようにしましょう。
6.チーズとトマトの納豆丼(離乳食後期)
離乳食後期(生後9~11ヵ月)は、鉄分が不足しがちな時期。このレシピに使われている納豆は鉄分が含まれている食材です。
また、トマトのビタミンCが鉄分の吸収を助けます。
洋風の食材+納豆の意外な組み合わせですが、クセになる味です。
7.豚肉のトマトソテー(離乳食後期)
トマトのさっぱりとした味わいが、暑い夏にピッタリ!
豚肉に含まれるビタミンB1、B2は夏バテ予防に効果的な栄養素です。
さらに、アスパラガスに含まれるアスパラギン酸は、疲労回復効果が期待できます。赤ちゃんだけでなく、大人にもオススメのレシピです。
8.ツナトマトうどん(離乳食後期)
暑い日には、つるっとのどごしがよい麺が食べやすいですね!
きざんだうどんに、トマトとツナを乗せるだけの簡単スピードメニューなので、時間がないときにもオススメ。
少量のオリーブオイルをかけても◎。
9.枝豆としらすの彩りごはん(離乳食完了期)
枝豆の食感としらすの塩気、トマトの酸味が絶妙にマッチ!トマトをつぶさないように、さっくりと混ぜるのがポイントです。
枝豆は誤飲事故の原因になりやすい食材です。レシピ通り皮を取って半分に。大人の目のある所で食べるのも大切です。
彩りが鮮やかなので、赤ちゃんも喜んでくれるかも♪
10.牛肉のトマト煮込み(離乳食完了期)
牛肉は、鉄分が不足しがちなこの時期にピッタリな食材。トマトと一緒に煮込むことで、鉄分の吸収率がアップします。
ビーフケチャップ風の味付けで、ごはんが進むこと間違いなし♪
夏が旬のトマトをどんどん離乳食に取り入れよう
暑い日でも、爽やかな酸味と甘さが特徴のトマトなら食べやすいはず。
真っ赤に完熟しているトマトを選べば、甘くて美味しいのはもちろん、栄養もたっぷり詰まっていますよ!
美味しくて体にいいトマトを離乳食から取り入れて、毎日元気いっぱいに過ごしましょう♪
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赤ちゃんに食べさせる離乳食は作り方だけでなく、食材もこだわりたいと感じますよね。ただ、スーパーの数ある商品から国産や無添加商品などを探すのは結構大変..。
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(Photo by:写真AC)
(参考文献:オススメは朝or夜?トマトの栄養リコピンを効率良く摂る方法|カゴメ株式会社)
(参考文献:カゴメ株式会社 > もっと知りたい トマトと野菜 > トマト大学 > 医学部 > リコピンのさらなる可能性)