離乳食中期(生後7~8ヵ月)にもなると、いろいろな食材が食べられるようになるので、食事のバリエーションが増えてきますよね。


うれしい反面、食事回数が増えたり食材を準備したりする手間が増えてくるもの。


そんな離乳食中期に大活躍なのが「豆腐」です。


下ごしらえが楽なだけでなく、たんぱく質やビタミンなど栄養素がとても多いのが特徴。


さらに、お手頃価格で手に入れることができるため、離乳食中期にはとても役立ちます。


今回は、そんな豆腐の調理方法から、保存方法、忙しいママにおすすめの離乳食中期時短レシピまでをご紹介。ぜひ参考にしてみてくださいね。


この記事の目次

離乳食中期でも豆腐には火を通して


大人は豆腐を冷奴などでそのまま食べますが、赤ちゃんにも同じように食べさせてもよいのでしょうか。


豆腐に関する疑問と解決方法をご紹介します。


豆腐には必ず火を通す


離乳食初期(生後5~6ヵ月)の頃は、豆腐にも必ず火を通してから調理していたと思いますが、離乳食中期(生後7~8ヵ月)に入ってもやはり同じです。


離乳食中期の赤ちゃんは消化機能がまだまだ未発達。細菌への抵抗力も高いとは言えません。


豆腐は固める段階で加熱をしないので、細菌が潜んでいる可能性もあります。


そのため、離乳食中期になっても必ず火を通して殺菌してから食べさせてあげてください。


いつから加熱せずに与えても大丈夫なの?

では、いつ頃から加熱前の生の豆腐を与えても大丈夫なのか、疑問に思うかもしれませんね。


一般的には、離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月)以降からは大丈夫と言われています。


冷奴やサラダのトッピングで試してみましょう。


レンジでの加熱殺菌が簡単でおすすめ


豆腐の加熱方法としては、一般的にはお湯で30秒程度ゆでて加熱する方法がありますが、毎回お湯を沸かすのも面倒ですよね。


電子レンジなら、豆腐をお皿に出してそのまま加熱するだけで殺菌が可能です。



耐熱容器に豆腐と豆腐がかぶるくらいの水を入れて、20~30秒程度加熱しましょう。


あまり加熱しすぎると、爆発する可能性もあるので気をつけてください。


離乳食中期におすすめの豆腐は?


離乳食初期(生後5~6ヵ月)は、絹ごし豆腐を推奨されていましたが、離乳食中期(生後7~8ヵ月)はどの豆腐が適しているのでしょうか。


メニューによって使い分けよう


豆腐には大きく分けて2つ、絹ごし豆腐木綿豆腐があります。


離乳食初期(生後5~6ヵ月)には、なめらかで赤ちゃんも食べやすい、絹ごし豆腐を使っていたママも多いはず。


しかし、離乳食中期(生後7~8ヵ月)以降は、絹ごし豆腐と木綿豆腐をメニューによって使い分けるといいでしょう。


  • 他の食材と混ぜるときや食感を重視するとき(豆腐ハンバーグ、麻婆豆腐、湯豆腐など)→絹ごし豆腐
  • しっかりと形を残したいとき(汁物、煮物、炒め物など)→木綿豆腐

これは大人の料理でも同じですよね。


それぞれの豆腐に栄養の違いはあるの?


結論から言うと、絹ごし豆腐と木綿豆腐に含まれる栄養素に大きな違いはありません。


木綿豆腐のほうが絹ごし豆腐より、たんぱく質とカルシウムを少し多く含んでいますが、ほかの栄養素に大きな差はありません。


栄養的な面よりも、用途に注目して選んでくださいね。


豆腐を選ぶときのポイント

ひとえに豆腐と言っても、スーパーの売り場にはさまざまな種類の豆腐が並んでいます。


離乳食の豆腐は、安心安全なものを使いたいですよね。


選び方のポイントとして、下記を参考にしてみてください。

  • ・遺伝子組み換えでないもの
  • ・国産大豆100%のもの
  • ・できればにがり(塩化マグネシウム)を使っているもの
  • ・大豆とにがりのシンプルな豆腐

消泡剤が使われている豆腐もありますが、こちらはきちんと法律で定められた添加物です。


豆腐になる段階でほとんど残っていないとも言われているので、あまり神経質にならなくても大丈夫でしょう。


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画像出典:co-op

 

こちらは、co-opから発売されている100%国産大豆を使ったお豆腐。消泡剤も使用していません。使い切りに便利な小分け2個パックです。


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離乳食中期の豆腐の目安量と大きさ



離乳食中期(生後7~8ヵ月)は前半30g、後半40gが目安量です。(※たんぱく質源に豆腐のみを使用した場合)


小分けの豆腐(150gのもの)だと、1/5程度の量を使いましょう。


豆腐はくせがなく、好きな子が多いのでパクパクと美味しそうに食べている姿を見ると、ついたくさんあげてしまうママも多いかもしれません。


しかし食事には栄養のバランスが大切。食べ過ぎには注意してくださいね。


豆腐の大きさはどのくらい?

離乳食中期(生後7~8ヵ月)の豆腐は、2~3mm角がおすすめ。


いろいろな食材に慣れてきたとはいえ、まだまだ大きさには注意してあげる必要があります。


特に、少し硬めの木綿豆腐はモグモグしやすい大きさにしてあげてください。


知っておきたい豆腐の保存方法


豆腐を安全かつおいしく保存するには、どのような方法が適しているでしょうか。


冷凍保存は可能?


生の豆腐は冷凍できないわけではありませんが、冷凍すると豆腐から水分が抜けて高野豆腐のような状態になってしまいます。


大人の料理には使えますが、固いので離乳食中期(生後7~8ヵ月)には適していません。


豆腐を冷凍保存するには、つぶしたり他の食材と混ぜたりした状態がおすすめです。


豆腐ハンバーグや豆腐のおやきなどは、冷凍しても豆腐の食感にほとんど変化がありません。


少しだけ余らせるのももったいないので、豆腐料理を作ってストックしておきましょう♪


なお、冷凍した豆腐料理は2週間程度を目安に使い切ってください。


冷蔵で保存するには



料理に加工せず、そのままの状態で豆腐を使いたいときもありますよね。


しかし、空気に触れるほど豆腐の品質は落ちていきます。


できれば1回限りにするのが望ましいですが、1日であれば保存も可能です。


豆腐の保存方法

タッパーに豆腐と、豆腐がかくれるくらいの水を入れて冷蔵庫で保存しましょう。


ポイントは、豆腐が完全に水に浸かっていること。


1日以上保存した豆腐は、大人の料理に使ってくださいね。


忙しいママにおすすめ!離乳食中期の豆腐時短レシピ


豆腐を赤ちゃんに積極的に食べさせてあげたいけれど、いつも同じ料理になってしまったり、作るのに時間がかかってしまう....そんなママは必見です!


早速作りたくなるような、離乳食中期(生後7~8ヵ月)におすすめの豆腐レシピをご紹介します!


1.じゃが豆腐おやき


混ぜて焼くだけの超簡単時短レシピ。


豆腐をつなぎに使うことでふわふわな食感に!


おやきは、素材に触れる「手先の知覚」という発達段階において大切な、手づかみ食べの練習にもなります。


冷凍保存もできるので、多めに作ってストックしておくと助かりますよ!



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2.豆腐とほうれん草のしらす和え



豆腐、ほうれん草、しらすのカルシウムたっぷりのレシピです。


ほうれん草単体では青臭くて食べてくれない赤ちゃんもいますが、豆腐が風味をカバーしてくれるので食べやすさもアップ!


また、しらすのおかげで調味料なしでもおいしくなります。



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3.豆腐と鶏ミンチの肉団子


ソースをかけてメインにしたり、汁物の具にしたり、汎用性が高い肉団子です。


電子レンジで出来るのでとにかくお手軽!


時短メニューなのに凝った料理に見えるのもうれしいですね。



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4.きなこバナナ豆腐


豆腐を使った、おいしいデザートはいかが?


豆腐とバナナのやさしい甘さに赤ちゃんも大満足間違いなしの一品です!


乳製品アレルギーのある赤ちゃんの、代替食としてもおすすめ。


なめらかなほうがおいしいので、絹ごし豆腐を使ってみましょう。


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5.豆腐とささみの卵炒め


たんぱく質たっぷりのレシピです。


鶏ささみを缶詰や、冷凍のストックを使えばさらに時短に♪


飲み込みにくそうであれば、だし汁に水溶き片栗粉でとろみをつけたものをかけてあげると食べやすくなります。


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 6.麻婆豆腐


大人顔負けの麻婆豆腐が、離乳食中期から食べられます。パパやママと同じメニューに、赤ちゃんも大喜び♪


麻婆豆腐は、絹ごし豆腐を使うのがおすすめです。


離乳食分を取り分けたあとに、甜麵醬や豆板醬をプラスすると、さらに本格的な味わいに。


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7.豆腐としらすのうま煮

豆腐と好きな野菜をだし汁で煮込むだけ!中途半端に余った野菜を片付けるときにもぴったりです。

電子レンジを使用するので、時短メニューとして活躍しますよ。

そのまま食べるだけでなく、おかゆやうどんにかけてもOK。

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8.のり豆腐

家に離乳食の材料がなにもない!なんてときに役立つのが、こちらのレシピ。

材料は豆腐とのりとだし汁だけでできます♪

また、包丁も使わないので、忙しいときでもパパっと作れるのもポイントです。

>>レシピはコチラ<<

9.コーン豆腐

コーンクリーム缶とだし汁を混ぜ、豆腐を加えたら電子レンジで加熱するだけで完成!

甘いコーンと豆腐がたまらないおいしさです♪

コーンクリーム缶以外にも、とうもろこしフレークをつかってもOK。

>>レシピはコチラ<<

離乳食中期のレパートリーを広げる豆腐


離乳食中期(生後7~8ヵ月)は、ママも赤ちゃんも少しずつ離乳食に慣れてくる頃。


豆腐を取り入れることで、離乳食のレパートリーが増え、さらに食事の時間も楽しくなってきます。


また、柔らかいのでほとんど下ごしらえがいらないところも、忙しいママにとってうれしいですね。


豆腐はたんぱく質をはじめ、体に良い栄養素もたくさん含まれているので、今回ご紹介したレシピを参考に豆腐料理を作ってあげてくださいね。


Photo by Photo AC