果物にも負けない甘さと、シャキシャキとした食感が魅力のとうもろこしは夏が旬。
栄養満点な上に赤ちゃんに好まれやすいので、離乳食にも積極的に取り入れたい食材の一つです。
今回は、とうもろこしの選び方から調理方法、レシピを総まとめ。ぜひこの夏にむけてチェックして下さい♪
この記事の目次
- 栄養価の高いとうもろこし
- どれが美味しいの?とうもろこしの選び方
- とうもろこしの上手な保存方法
- 夏の旬の味を逃がさない調理法
- 離乳食用の下処理も忘れずに!
- 夏野菜のとうもろこしを使った離乳食おすすめレシピ
- 旬の新鮮な美味しさを無駄なく離乳食に
栄養価の高いとうもろこし
とうもろこしは穀物なので、ほかの野菜よりもややカロリーは高め。その分、糖質、タンパク質を含み、高い栄養価があります。
主成分の糖質(炭水化物)は、人の体を動かすエネルギー源です。
また、とうもろこしの胚芽(粒の根元)には、ビタミンB1、B2、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分などの栄養素が含まれます。
とうもろこしの栄養素を詳しく見てみよう
【ビタミンB1、B2】
夏バテの解消に役立つ栄養素です。糖質をエネルギーに変換する役割を持っています。
特に、ビタミンB1は疲労の回復に不可欠!
とうもろこしは、胚芽(粒の根元部分)に多く含まれているので、上手に利用しましょう。
【カロテノイド】
とうもろこしの黄色い色素はカロテノイドという成分です。目の網膜を保護してくれると考えられています。
【食物繊維】
粒の薄皮や胚芽に含まれている食物繊維は、便通を整える働きもあります。
離乳食が始まると、便秘になりやすい赤ちゃんも。
離乳食初期(生後5~6ヵ月)には薄皮を取り除いてあげほうが食べやすいですが、それ以降は粒ごと食べたり、細かく刻むことで食物繊維を摂取できます。
胚芽を食べよう!
先ほどもご紹介したように、胚芽(粒の根元)には、たくさんの栄養素が含まれています。
口当たりが悪いので、離乳食初期(生後5~6ヵ月)に取り入れるのは難しいかもしれませんが、離乳食中期(生後7~8ヵ月)以降は、細かく刻んで取り入れてみてください。
どれが美味しいの?とうもろこしの選び方
夏が旬のとうもろこしは、美味しいものを選びたいですよね。
皮つきの場合は、
- ・皮が濃い緑色のものが新鮮
- ・先端のひげが褐色のものが完熟しているサイン
- ・ひげが多いほど中に粒が多く詰まっている
- ・粒が先端まで詰まっている
- ・粒がふっくらツヤツヤしている
以上の項目を目安に選ぶと、美味しいとうもろこしを見つけられますよ!
また、とうもろこしは収穫後24時間を経過すると、味や栄養が落ちていきます。
新鮮なとうもろこしを手に入れたら、すぐに調理しましょう。
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とうもろこしの上手な保存方法
先ほどの説明した通り、とうもろこしは収穫後24時間以内に食べるのが理想。しかし、すぐに調理したり食べたりするのが難しいときもありますよね。
そこで、スーパーなどで購入してきたら、冷暗所で保存しましょう。
皮つきの場合、皮を残したまま保存すると乾燥を防げます。
また、畑で生えていた時と同じように、ひげの部分を上にして立てて保存するのがオススメです。
冷凍保存はできる?
とうもろこしは、冷凍保存OKな食材!茹でたり蒸したりしたとうもろこしを、
- ・芯から外し、粒だけの状態にする
- ・3cmほどの輪切りにする
などの方法で冷凍保存しましょう。
保存期間は、1ヵ月が目安です。
夏の旬の味を逃がさない調理法
とうもろこしの代表的な調理法、茹でる・蒸す・焼くの3つについてご紹介します。
<茹でる>
茹でる場合は、水から茹でるのがオススメ。でんぷん質がより多く糊化するので、粒がプリプリになります。
沸騰してから5分程度茹でたら、ざるにあげて粗熱を取りましょう。
茹ですぎると栄養がお湯に流れ出てしまいます。
<蒸す>
蒸し器で蒸してもOKですが、少々手間がかかりますよね。
そんなときは、電子レンジを使ってみましょう!
皮をむいたとうもろこしを水に濡らし、そのままラップでくるみます。
1本あたり、500Wで4分ほど加熱すれば完成。(機種によって調理時間が異なります)
<焼く>
焼く場合は、生のとうもろこしの状態から調理するのがオススメです。
茹でたり蒸したりしたとうもろこしを焼くと、水っぽくなる原因に。
すぐに食べない場合は○○して保存!
とうもろこしを丸々1本調理した場合、食べきれないこともしばしばですよね。
また、すぐに食べない場合もあるでしょう。
そんなときは、調理したての熱々のとうもろこしに、ラップを巻いて保存するのがオススメ。
粒にしわがよらず、キレイな状態のまま保存できます。
冷蔵庫に入れて保存すれば、2~3日は持ちますよ!
離乳食用の下処理も忘れずに!
基本的なとうもろこしの下処理方法は、茹でたり蒸したりして加熱し、包丁や手で芯から実を取り外しましょう。
手で取り外す場合は、下記の方法を参考にすると、簡単にできますよ!
<離乳食初期(生後5~6ヵ月)>
とうもろこしを茹でた後、実を包丁でそぎ落としてみじん切りにします。その後すり鉢などですりつぶし、裏ごしをしましょう。
ペースト状が目安です。
薄皮はまだ食べられないので、裏ごしをするとキレイに取り除けます。
<離乳食中期(生後7~8ヵ月)>
手順は離乳食初期と一緒で、形態はペースト状か細かいみじん切りが目安です。
離乳食に慣れてきたとはいえ、まだ薄皮は消化吸収しきれないので、裏ごしして薄皮を取り除くと食べやすくなります。
<離乳食後期(生後9~11ヵ月)>
加熱したら、粗めのみじん切りにします。薄皮は取り除かなくてもOKですが、食べづらそうであれば、取り除いてあげてくださいね。
離乳食後期からは、栄養が詰まっている実の根元部分も取り入れてみましょう。
手で取り外すと根元まで外れるので、オススメです。
<離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月)>
粒のまま食べられるようになるのは、離乳食完了期から。自分できちんと食べ物が噛めるようになったらフィンガーフードとしてあげることも可能です。
一粒づつ拾って口に運ぶという行為が、赤ちゃんのファインモータースキル(微細運動能力)を促してくれます。
ただし、粒のとうもろこしをあげたら、目の届くところで常に気を配りましょう。
残った芯も有効活用!
実を外した芯はそのまま捨てることが多いと思いますが、芯を活用する方法があるのです!
それが、とうもこしの炊き込みごはん。
芯からもいい出汁が出るので、捨てるのはもったいないですよ。
夏野菜のとうもろこしを使った離乳食おすすめレシピ
旬の味をよりおいしく味わってもらうための、離乳食レシピをピックアップ!
離乳食初期から完了期まで幅広く対応しているので、チェックしてみてくださいね。
とうもろこしのペースト(離乳食初期)
とうもろこしの甘さをギュッと詰め込んだペーストです。
そのまま食べさせるのはもちろん、スープにしたりお粥に混ぜたりといろいろな使い方ができますよ!
水でのばす代わりに、絹ごし豆腐を電子レンジで1分程度加熱したものを混ぜ込んでも美味しくできます。
コーン入りパン粥(離乳食初期)
いつものパン粥に、とうもろこしのペーストをプラスするだけの簡単レシピ!
コーンの甘さが食欲をそそり、いつもは食が進まない赤ちゃんもパクパク食べてくれるかも♪
コーンスープ(離乳食中期~)
とうもろこしの代表的な料理といえば、コーンスープですね。味付けはシンプルに、旬の野菜が持つ甘味を引き出しましょう!
牛乳を粉ミルクや豆乳に変更しても◎。
ただでさえ暑い夏は、常温にするか冷蔵庫ですこし冷やして、冷製スープにしても美味しく飲めますよ♪
じゃがいもとコーンのおやき(離乳食中期~後期)
歯が生えてきた赤ちゃんや、手づかみ食べがしたい赤ちゃんには、おやきを作ってみましょう。
こちらは冷凍もOKなので、時短にもなる離乳食レシピです。片栗粉を混ぜることで、もちもちした食感が楽しめます。
マカロニとコーンのスープ(離乳食後期)
コーンスープのアレンジバージョンです♪
ちょっと口当たりを変えたい、ボリュームを出したいと思ったら、マカロニを入れてみましょう。
マカロニは、どんな形のものを使ってもOK。離乳食の進み方に合わせて固さや大きさを選んで下さいね!
とうもろこしのパンケーキ(離乳食後期)
パンケーキに、甘味たっぷりのとうもろこしをプラスした美味しいおやつレシピ。
ホットケーキミックスがあればすぐにできるので、赤ちゃんを待たせません!
手づかみ食べの練習にもオススメ。
*ホットケーキミックスは添加物がなるべく少ないものを選んでください。
ほうれん草のソテー(離乳食後期)
バターの風味が美味しい、ほうれん草のソテー。
コーンの甘味のおかげで、ほうれん草の風味が苦手な赤ちゃんでも食べやすくなってます。
また、ほうれん草には、ビタミンC、カロテン、鉄分がふんだんに含まれているので、離乳食にはもってこいの野菜。皮なしウィンナーなどを混ぜてもおいしく食べられますよ!
離乳食後期(生後9~11ヵ月)のうちは、コーンを少し刻み、食べやすくしてあげてくださいね。
レシピではバターが多めに書かれています。小さじ1/4〜1/2(1〜2 g)を目安に調節します。
赤パプリカとコーンのピラフ(離乳食後期~)
とうもろこしの黄色と、パプリカの赤が夏の食卓に良く映える一品です。鮮やかな色合いに食欲がそそられること間違いなし♪
ごま油を使って香ばしく仕上げましょう。
ちなみに、使用する赤パプリカも夏に旬を迎える野菜。
ピーマンよりもビタミンCやカロテンが豊富なのに、苦味がなく、食べやすい味です。
ツナとレタスの混ぜごはん(離乳食完了期)
シャキシャキのレタスに、プリプリとしたコーンの食感が楽しい一品です。
バター醤油の風味がよく合い、大人でも美味しくいただけますよ♪
レンジでチンするだけの簡単レシピなので、時間がないときや、赤ちゃんを待たせたくないときにもピッタリ!
コーンプリン(離乳食完了期)
甘いとうもろこしは、デザートにもピッタリな材料。プリンにしても美味しくいただけます。
甘いとうもろこしが手に入ったときに作ってほしいレシピです!
口当たりがいいので、暑い夏でもペロリと食べられますよ!
旬の新鮮な美味しさを無駄なく離乳食に
旬の野菜は手に入りやすく、コスパも良く、なにより、旬となる時期に必要な栄養素が詰まっています。
夏野菜であるとうもろこしは、夏の暑さに負けない体を作るための栄養素の宝庫。
とうもろこしを使った離乳食で、赤ちゃんに夏に必要な栄養素をたっぷり摂ってもらいましょう。
Photo by Photo AC