離乳食後期(生後9~11ヵ月)は、食べられる食材が増えて、調理の手間もだんだんとかからなくなってくる時期。


ただ、離乳食後期とはいえ、離乳食で使用できない野菜があるのをご存知ですか?


そこで今回は、後期の離乳食に使える野菜、使えない野菜を紹介するとともに、野菜を使った離乳食レシピも紹介したいと思います。


この記事の目次

そもそも離乳食後期はいつから始まるの?


生後9〜11ヶ月頃になると、離乳食も後期メニューへシフト。


ただし、この時期は子供の成長に個人差があるので、「9ヶ月になったから、離乳食後期のメニューにしなくちゃ!」と月齢で考えるのではなく、子供の様子に合わせて進めましょう。


以下の項目を離乳食後期のステップアップの目安にしてみてくださいね。


  • ・柔らかいかたまりを、口を動かして食べている
  • ・子供茶碗だと軽く1杯くらい食べている
  • ・バナナの薄切りを与えると、かみ切るようなしぐさをする

ただし、食が細い赤ちゃんでも、3回食にすることは大切。


3回食事を摂るというリズムを作ってあげることで、消化液が出やすくなり、空腹を感じやすくなるからです。


上記の項目はあくまでも目安なので、口を動かしながら上手に食べられるようになったら、ステップアップしましょう。


離乳食後期(生後9~11ヵ月)に食べていい野菜は?


離乳食後期(生後9~11ヵ月)は、ほとんどの野菜を食べても大丈夫です。


ここでは、おすすめの野菜をご紹介します。



                             おすすめの理由

にんじん

緑黄色野菜。甘味もあり、食べやすい。

大根

だしや少量の調味料で煮ると食べやすい。

小松菜

カルシウム補給に◎。葉先のみを使うこと。

ほうれん草

鉄分が含まれている食材。葉先のみを使うこと。

さつまいも・かぼちゃ

ほくほくして食べやすい。甘いので好まれやすい。

じゃがいも

いろんな食材と好相性。つぶしても、四角のままでも◎。

トマト

リコピンが豊富。皮と種を取り除いて使って。

パプリカ

ピーマンより甘く食べやすい。加熱して皮をむいて使って。

ブロッコリー

緑黄色野菜。ビタミン豊富。

れんこん

ビタミンCや食物繊維が豊富。あく抜きをして、すりおろして使う。加熱するととろみやモチモチ感が出る。


どの野菜も、基本は皮と種を取り除くこと。トマトやパプリカは電子レンジで加熱すると、皮がむきやすくなります。


これらの野菜の中でも、特におすすめなのがトマトとかぼちゃ。どちらも具材になるだけでなく、スープやソースの材料として活用できます。


離乳食後期(生後9~11ヵ月)にNGな野菜は?


続いて、離乳食後期(生後9~11ヵ月)にはまだ与えないほうが良い野菜も紹介します。


 

                       まだ与えない方がいい理由

ゴボウ

食物繊維が豊富だが、離乳食後期にはまだ固すぎる。

にんにく・しょうが

刺激が強すぎるので、与えるなら1歳以降に少量ずつ。

アボカド

脂質が多いので、与えるなら1歳以降が無難。

ゴーヤ

ビタミンCが豊富だが、苦味が強く、離乳食には不向き。


加熱しても固すぎる野菜、香りや刺激が強すぎる食材は離乳食後期(生後9~11ヵ月)には不向きです。


アボカドはビタミンEが多い食材ですが、脂質が多いのでこの時期にはまだ与えないほうがよいでしょう。


ゴーヤは言わずと知れた苦味の強い野菜。大人でも好き嫌いが分かれる食材なので、離乳食では避けた方が無難です。


離乳食後期(生後9~11ヵ月)の進め方


離乳食後期(生後9~11ヵ月)は、大人と同じように1日3回の食事になります。


1日に必要な栄養素のほとんどを、食事で摂取するのが理想。


食べる量が少ない場合は、授乳の量を減らしてみましょう。ただし、前述の通り、食事の回数を減らすのはNG。


食べる量が少なくても、1日3回のリズムを作ってあげることで、消化液の分泌が多くなり、お腹が空きやすくなるからです。


また、後半になってきたら、手づかみ食べができるメニューも取り入れるようにしましょう。


食べる量・固さ・大きさの目安は?

離乳食も終盤とはいっても、まだ噛む力は強くありません。まだ歯が生えていない赤ちゃんもいるため、大きさや固さには気を配りましょう。


目安として、バナナくらいの固さ、大きめの角切り(5~7mm程度)を意識しましょう。


1回の食事量は、子供用の小さいお茶わんに軽く1杯分の量が目安ですが、個人差があります。子供の食べる様子に合わせて調節することが大切です。


よく食べる赤ちゃんは、野菜を少し増やして対応するようにしましょう。


注意点

後期離乳食は、味付けにも注意が必要。


見た目は大人の料理に近づいてきていますが、調味料はほんの少しにとどめておきましょう。


まだまだ腎臓が未発達なので、大人と同じ味付けでは体に負担をかけてしまいます。大人と同じ料理から取り分けをする場合は、味付け前に取り分けましょう。


離乳食を食べない!どうしたらいいの?


せっかく栄養バランスや彩りを考えた離乳食を作っても、食べてくれないこともしばしばあるでしょう。


離乳食後期(生後9~11ヵ月)は、遊び食べやムラ食いなどをする赤ちゃんも出てくる時期


「きちんと食べないと、栄養不足になるのでは…」「昨日は食べたのに何で食べてくれないの!?」などと、悩むママが多いのも事実。


しかし、深刻にとらえなくても大丈夫です!


これも発達の過程なので、温かく見守ってあげましょう。


好き嫌いが出てくるのは、より複雑な味の違いが分かるようになってきた証拠。今の時点で好き嫌いがあっても、ふとした拍子に食べるようになることもあります。


離乳食の段階では、


  • ・食事が楽しいと思ってもらう
  • ・食事のリズムをつかむ

ができていれば100点!今の状態がずっと続くわけではないので、気楽に構えてくださいね。


離乳食後期(生後9~11ヵ月)にオススメの野菜レシピ


ここからは、離乳食後期(生後9~11ヵ月)にオススメの野菜をたっぷり使ったレシピを紹介します。


レシピ1:簡単ミートソース


トマトの酸味と肉の旨味が食欲をそそるレシピ。スパゲティはもちろん、おかゆにかけてドリア風にするのもオススメ。


ブロッコリーや皮をむいたナスなど、冷蔵庫にある野菜を追加しても美味しく作れます。知らず知らずのうちに野菜をとれるレシピなので、大きくなっても活用できるレシピです。


また、こちらのレシピではささみを使用していますが、赤身の豚ひき肉や牛ひき肉でもOK。ただし、どのひき肉でも脂肪が少ないものを選んでくださいね。

>>レシピはコチラ!<<


レシピ2:うどんと野菜のグラタン


赤ちゃんも大好きなグラタン。野菜をホワイトソースと合わせることで、食べやすさがアップ!


グラタンはマカロニを使いますが、ゆでる手間がかかるのでうどんで代用したレシピです。使用するうどんは、ゆでめんでも冷凍でもOKです。


口当たりがよく、するっと食べられるので、食が細い子でも食べやすいメニューになっています。


ホワイトソースを作るのが手間なら、ベビーフードを活用しても◎。


>>レシピはコチラ<<


レシピ3:4色野菜と豚肉のだし煮


肉と野菜のバランスがよいレシピ。とろみがついているので、赤ちゃんでも食べやすいのもオススメポイントです。


冷蔵庫にある野菜や、旬の野菜を使って自由にアレンジしてみましょう!


豚肉にはビタミンB1、B2などが豊富に含まれています。


疲労回復や夏バテ予防に効果的な栄養素なので、体力が落ちやすい夏場にもピッタリです。


また、レシピでは豚もも肉を使用していますが、豚ひき肉に変更してもOK。薄切り肉はまだ歯が生えていないと食べにくいので、赤ちゃんの状態に合わせて選んでくださいね。


>>レシピはコチラ<<


レシピ4:焼きうどん


焼きうどんと言えば、ソースを使うのが一般的ですが、離乳食後期(生後9~11ヵ月)はソースの使用はNG。


代わりに、だしとほんの少しの醤油で味つけをしましょう。


どんと野菜を炒めるだけの簡単なレシピなので、パパッと作りたいときにもピッタリですよ!


豚ミンチとだしの風味で、赤ちゃんもモリモリ食べてくれるかも♪


レシピにのっている野菜以外を使用してもOKです。赤ちゃんが好きな野菜や、旬の野菜を組み合わせてみてくださいね。


>>レシピはコチラ<<


レシピ5:ひき肉と野菜の卵とじ


卵のまろやかな風味が、クセのある野菜の風味もカバーしてくれるので、野菜嫌いな赤ちゃんでも食べやすいレシピです。


これひとつで、野菜とたんぱく質を穫れるので、あとはお粥や軟飯を用意するだけで済むのもうれしいポイント!


なお、こちらのレシピでは全卵を使用していますが、離乳食の進み具合によっては卵白は控え、卵黄のみ使用した方がよいでしょう。


>>レシピはコチラ<<


レシピ6:野菜豆腐ハンバーグ

 

離乳食後期(生後9~11ヵ月)は、手づかみ食べの練習が始まる時期。

 

野菜がたっぷり入った豆腐ハンバーグは、手づかみ食べにピッタリなだけでなく、ふわふわで食べやすいメニューです!

 

野菜をハンバーグに混ぜてしまうので、野菜嫌いな赤ちゃんでも食べやすくなってます。


>>レシピはコチラ<<


レシピ7:いろいろ野菜のおやき


こちらも手づかみ食べにピッタリなレシピです。

 

じゃがいものモチモチとした食感が美味しく、おやつにもオススメ!

 

レシピにある野菜以外にも、小松菜やほうれん草などの葉物を入れても美味しくできますよ。

 

>>レシピはコチラ<<

レシピ8:ふわふわロールキャベツ

大人も子供も大好きなロールキャベツ!

 

離乳食後期(生後9~11ヵ月)でも食べやすくするためには、しっかりと煮込む、タネをふわふわに仕上げるの2点が大切です。

 

また、食べさせてあげるときは、小さく切ってあげてください。

>>レシピはコチラ<<

レシピ9:ひき肉となすの味噌煮

 

夏野菜のなす、ピーマンをひき肉と一緒に煮込んだレシピ。

 

ピーマンは苦みがあるので苦手な赤ちゃんも多いですが、味噌と合わせると食べやすくなりますよ!

 

ごはんにかけて丼にしても◎。

>>レシピはコチラ<<

レイピ10:野菜いっぱい肉じゃが

 

肉じゃがは大人と取り分けができるお役立ちレシピです♪

 

こちらのレシピは、定番の材料に大根をプラス。

 

たっぷりの野菜を弱火でコトコト煮込んで、旨味と甘味を引き出しましょう!

 

>>レシピはコチラ<<

 

離乳食の時期から積極的に野菜を取り入れよう


離乳食後期(生後9~11ヵ月)は、ほとんどの野菜が食べられるようになりますが、中には注意が必要な野菜もあります。


茹でても柔らかくなりにくい野菜や、香りや刺激が強い野菜は、後期離乳食には向きません。


子供の好き嫌いが増える後期の離乳食は、栄養バランスはもちろん、おいしそうな見た目も重要です。


調理方法や味付けに気を付けて、バランスのよい食事習慣を身につけてくださいね!




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