夏になると、新鮮なとうもろこしをご近所からいただいたり、田舎で安く買えたりなんてこともありますよね。
6月ぐらいからは、生のとうもろこしをスーパーで買うこともできます。
「甘くておいしいとうもろこしを赤ちゃんに食べさせてあげたい。でも、とうもろこしって消化に悪くて離乳食に向かないのでは?」と感じているママ!
実は、消化に悪いのは粒の周りの薄皮だけ。薄皮を取ればとうもろこしは離乳食初期から食べられる食材なのです。
ここでは、とうもろこしの栄養や調理法、離乳食中期におすすめのレシピをご紹介します。
この記事の目次
- とうもろこしの栄養素
- とうもろこしの調理法
- とうもろこしの下ごしらえと保存法
- 【みんなが作ってる】離乳食中期におすすめ!とうもろこしレシピ9選
- ほとんど味付けをしない離乳食期だからこそ、とうもろこし選びも大切
- 赤ちゃんの初めての夏に、とうもろこしが大活躍!
とうもろこしの栄養素
暑い時期に完熟しておいしくなるとうもろこしは、赤ちゃんが暑い夏を乗り切るための栄養がたくさん!
とうもろこしは、離乳食中期(生後7~8ヵ月)の赤ちゃんにもピッタリな栄養素を含んでいます。
夏バテ対策にとうもろこしが効果的!
とうもろこしは夏の食材。そのため夏バテ対策になる栄養素が多く含まれています。
特に、「たんぱく質」「脂質」「糖質」の三大栄養素と呼ばれる成分がバランスよく含まれているので、食欲が落ちる暑い夏でも、みずみずしいとうもろこしを食べれば赤ちゃんもしっかり栄養補給ができるのです。
体を動かすのに必要な糖質とビタミンB1
体を動かすことが増えてくる離乳食中期(生後7~8ヵ月)。ハイハイができるようになると、赤ちゃんの運動量は倍以上になるのです。
そんな赤ちゃんピッタリなのが、ビタミンB1!
ビタミンB1には、糖質をエネルギーに変えてくれる働きがあります。
離乳食中期の食事に欠かせないごはんやパンにとうもろこしを加えれば、赤ちゃんが運動する活力になりますね!
厄介者の塩分を排出してくれるカリウム
離乳食に味付けは不要。と言うほど、赤ちゃんは塩分の排出が苦手です。
その理由は、赤ちゃんはまだ腎臓の働きが未熟のだから。
しかし、とうもろこしには塩分の排出を助けてくれるカリウムが含まれています。
そのため、塩分が気になる魚などの魚介類と一緒に取るのがおすすめです。
【とうもろこしと魚の組み合わせもGood】
さらにとうもろこしに含まれている食物繊維が、魚のカルシウムの吸収率を上げてくれます!
離乳食中期に取っておきたいカルシウム、魚ととうもろこしというすばらしい食べ合わせを覚えておくといいですよ!
栄養が詰まっている胚芽
胚芽は、とうもろこしの根元に付いています。手でとうもろこしをむしると付いてくるものです。
見逃しがちですが、実はとうもろこしの栄養はこの胚芽に詰まっています!
離乳食中期(生後7~8ヵ月)の赤ちゃんには口あたりが悪いかもしれないので、絶対食べて!とは言えませんが、離乳食後期(生後9~11ヵ月)以降は取り入れてみましょう。
とうもろこしの調理法
ここでは、離乳食中期(生後7~8ヵ月)にピッタリな、とうもろこしの茹で方と下ごしらえの仕方、保存方法をご紹介します。
塩は使わず長めに茹でる
離乳食中期の赤ちゃんには柔らかめになるように茹でる時間は長めに。
この時期に塩分は必要ないので、塩は使わずに茹でてあげましょう。
とうもろこしの調理法2つ
離乳食中期(生後7~8ヵ月)におすすめのとうもろこしの茹で方と蒸し方は以下の通りです。
【とうもろこしの茹で方とコツ】
- 1.一枚だけ皮を残しておく。(皮付きのとうもろこしの場合)
- 2.とうもろこしがひたひたになるぐらいお湯を沸かし、グツグツお湯が湧いたらとうもろこしを入れる。
- 3.再び沸騰してから中火で12分茹で、火を止める。
- 4.お湯の中で10分放置。
- 5.お湯から上げたら、すぐに食べる。
コツは4.でとうもろこしを10分放置すること。
こうすることによってとうもろこしが程よく冷め、水分の蒸発を防いでくれます。
すぐに食べない時は、粗熱が取れてから一枚残した皮ごと、ラップでくるんでおきましょう。
【とうもろこしの蒸し方とコツ】
- 1.最後の一枚だけ皮を残しておく。
- 2.沸騰した蒸し器にとうもろこしを入れ、中火で10分加熱。
- 3.火を止めたら2~3分放置。
そのまま粗熱がとれるまで放置しておくと、実にシワが寄ってしまいます。
火傷に気を付けながら、皮とヒゲを取り除いて、ラップにぴっちり包むとシワが寄りにくくなるのでお試しあれ!
【とうもろこしを調理するタイミング】
ちなみに、とうもろこしは収穫後すぐに調理することがおいしく食べる絶対条件。
次の日以降は、とうもろこしが自身の糖分を消化してしまうので、おいしさも栄養をガクッと下がってしまうのだとか。
そのため、とうもろこしを調理するは収穫してから24時間以内がベストだそうです。
農家の方など収穫直後のおすそ分けならもらってすぐ、スーパーなどで購入した場合も出来るだけ早めに調理しましょう。
どうしてもすぐに食べられない場合は
- ・皮つきのままラップに包み野菜室へ
- ・皮つきのまま新聞紙に包みポリ袋に入れて野菜室へ
- ・生の状態のまま実を外して冷凍保存
のどれかで保存してくださいね。野菜室で保存する場合の期限は、2~3日が目安。
常温保存はどんどん糖分が消費されてしまうので、絶対NGです!
とうもろこしの下ごしらえと保存法
「とうもろこしのつぶってどうやって外すの?」
「皮は食べさせても大丈夫?」
そんな疑問にお答えする、離乳食中期におすすめの下ごしらえ方法をご紹介します。
すいかを食べる時に使うギザギザスプーンを使うと、簡単に果肉だけ取り出せるんです!
裏ワザ!楽々とうもろこしの薄皮取り☆
【用意するもの】
・ギザギザスプーン 1本
【やり方】
- 1.茹でたとうもろこしを包丁で削ぐ。薄く表面の部分だけでOK。
- 2.ギザギザスプーンで、実をかき出しす。(皮は芯に付いたまま)
- この方法であっという間に柔らかい中身だけ取り出せます。
離乳食中期(生後7~8ヵ月)でも上手にモグモグできるようになれば、とうもろこしの薄皮を食べられます。
嫌がらなければ、食物繊維が豊富で便秘にもいいので、最初に削った粒の表面の実も細かく叩いて食べさせても構いません。
この方法だと皮を裏ごしする必要がないので、細かく刻むだけで料理に使うことができますよ!
出典:クックパッド
とうもろこしの実をバラバラにしたいときは
【やり方】
- 1.とうもろこしを2~3等分(扱いやすい大きさ)にカット
- 2.1列だけ包丁をV字型に入れ、実を外す
- 3.2を足掛かりに、親指を使って身を横にはがす
元のレシピでは、生の状態のとうもろこしを使用していますが、ゆでたとうもろこしでも同じ方法で実が外せます。
この方法で実を外せば、粒のまま使いたい離乳食後期(生後9~11ヵ月)以降でも大活躍しますよ!
出典:クックパッド
とうもろこしは冷凍保存が可能!
ジップロックの袋に入れて、平たく伸ばして冷凍すれば、使う分だけ少しずつ砕いて使用できます。
なるべく新鮮な状態のものを与えたいので、冷凍したとうもろこしは1週間を目安に使い切りましょう。
【みんなが作ってる】離乳食中期におすすめ!とうもろこしレシピ9選
離乳食中期(生後7~8ヵ月)になると、赤ちゃんは食べられるものが増え、形のあるものをモグモグとつぶして食べられるようになります。
とうもろこしはプチプチと食感も良いため、離乳食後期のカミカミ期への移行にも、もってこいの食材です。
香りが良く、甘くて、赤ちゃんが大好きな味のとうもろこしを離乳食中期のメニューに取り入れれば、赤ちゃんもよろこんで食べてくれるかも♪
それではさっそく、離乳食中期におすすめのとうもろこしレシピをご紹介します。今日の献立の参考にしてみてくださいね。
1.コーン枝豆ポタージュ
大人も子どもも大好きなコーンスープ。枝豆をプラスすることで、たんぱく質の摂取も期待できます!
甘みが強いので、調味料は加えなくても十分おいしくいただけますよ。
多めに作って冷凍保存しても◎。
2.ツナたまコーンのパン粥
これから運動量が増える離乳食中期の赤ちゃんには、丈夫な足腰を作るための栄養が必要!
とうもろこしに含まれている水溶性の食物繊維が、魚に含まれているカルシウムの吸収率を高めてくれます。
やっぱりお魚は苦手…という子もいると思いますが、このレシピならとうもろこしとパンの甘さで、お魚をおいしく食べてくれるかもしれません。
ゆで卵は、離乳食中期前半の場合は卵黄にしておくのがベター。
3.アンパンマンのお粥
子どもが大好きなアンパン!顔の色がとうもろこし、ほっぺは人参、目と眉毛はのりでできているので、栄養満点です。
赤ちゃんの喜ぶ顔が目に浮かびますね!
時間があるときや、お祝いにもおすすめです。
4.ナポリタン風煮込みうどん
暑い夏は、トマトの酸味ととうもろこしの甘みでさっぱりたべられる麵がおすすめ!
程よく歯ごたえのある食材ばかりで、モグモグとつぶす練習にもぴったりです。
徐々に具財を大きくしていくこともでき、離乳食中期から離乳食後期への移行にも役立つレシピです。
5.三色丼
見た目も可愛い三色丼は、これひとつでしっかり栄養を取れる便利なメニューです。
まだ多くの量を食べることができない離乳食中期の赤ちゃんにおすすめ。
レシピではとうもろこしフレークを使用していますが、自作のとうもろこしペーストや、刻んだとうもろこしでもOKです。
絹さやが固いと感じたら、ほうれん草や小松菜などの葉物に変更しても。
6.コーンとささみの豆乳リゾット
新鮮なとうもろこしだからこそ、おいしさが際立つリゾットをご紹介。
とうもろこしの甘さと豆乳のまろやかさに、赤ちゃんも大喜び♪
裏ごしせず細かく刻んでいますが、上手に飲み込めない場合は裏ごししてくださいね。
7.かぼちゃとコーンのチーズリゾット
かぼちゃ×とうもろこしの甘い野菜コンビが、離乳食のおいしさを格上げします。
さらにカッテージチーズをプラスすることで、まろやかさも加わり、赤ちゃんも大満足な味に♪
いつもは苦手な葉物野菜も、このリゾットなら食べやすくなるかもしれませんね。
8.ポテトコロッケ風
ほくほくのじゃがいもにとうもろこしの甘みが加わって、いくらでも食べられそうなおいしさに!
コロッケといっても揚げ物はまだ控えたいので、丸めて焼き色を付けるだけにしておきましょう。
大人顔負けのコロッケに、赤ちゃんもよろこんで食べてくれそうです。
9.コーンのもちもちおやき
とうもろこしの甘みが存分に味わえるおやきは、おかずはもちろん、おやつにもピッタリ!
とうもろこし・豆腐・片栗粉の3つがあればできる手軽さもうれしいですね。
手づかみ食べに興味を持ち始めた赤ちゃんに作ってあげませんか?
ほとんど味付けをしない離乳食期だからこそ、とうもろこし選びも大切
とうもろこしも、産地や栽培方法にこだわって食材選びをすると、おいしさが全然違うもの!
食材をこだわって選び販売している"生協"とスーパーのとうもろこしを購入したママの声をお届けします。
先日、生協で初めてとうもろこし を購入したのですが、スーパーとの味の違いに驚き。
一粒一粒がふっくらしていて、子どももたくさん食べていました!
スーパーと値段もそんなに変わらないので、離乳食で利用するなら生協のとうもろこし はおすすめです!
ママびよりライター:いっちー
今、ママびよりから生協の資料請求を申し込むと、応募者全員に素敵なアイテムをプレゼント!ぜひチェックしてみてください。
赤ちゃんの初めての夏に、とうもろこしが大活躍!
とうもろこしは消化に悪いから赤ちゃんは食べられない。なんて勘違い!
こんなにたくさんの栄養があって、甘くて赤ちゃんが大好きな味の穀物は他にありません。
また、とうもろこしは、様々な食材の栄養価を高め、離乳食中期の赤ちゃんの成長を助けてくれる食材。
ぜひ、いつもの離乳食に甘くておいしいとうもろこしを加えてみてはいかがでしょうか?
(Photo by:写真AC)