育児は分からないことの連続。日々、試行錯誤しながら離乳食を作っているママも少なくないでしょう。
「おかゆと野菜に慣れたらたんぱく質を与えましょう」と育児書に書いてありますが、離乳食初期から使えるたんぱく質とは何なのでしょうか。
そこで今回は、離乳食初期に食べられるたんぱく質を含んだ食材、その食材を使った離乳食初期のレシピを紹介します!
この記事の目次
- なぜたんぱく質を積極的に摂取する必要があるのか
- 離乳食初期から食べられる"たんぱく質を含む食材"とは?
- たんぱく質を含む食材の注意点
- 離乳食初期にオススメ!たんぱく質を摂取できるレシピ10選
- 食べやすいたんぱく質のメニューを見つけよう
なぜたんぱく質を積極的に摂取する必要があるのか
そもそもたんぱく質は、体を構成する栄養素。筋肉や血液、内臓、髪の毛、皮膚、ホルモン、抗体などになります。
そのため、生きていくためには必要不可欠な栄養素なのです。
炭水化物は意識しなくても摂りやすいのですが、たんぱく質は意識しないと不足しがちに。
そのためには、まずどんな食材にたんぱく質が含まれるのか、知っておく必要がありますね。
離乳食初期から食べられる"たんぱく質を含む食材"とは?
たんぱく質は、肉、魚、大豆製品、乳製品などに多く含まれます。
しかし、離乳食初期(生後5~6ヵ月)の時点で使用できるたんぱく質源は、ほんのごくわずか。
その理由は、
- ・低脂質なたんぱく質源が少ない
- ・固い食材が多い
からです。では、どんな食材だと食べられるのか、確認してみましょう。
離乳食初期に食べられる
たんぱく質を多く含む主な食材
- 白身魚(カレイ・タイ・ヒラメ)
- しらす
- きな粉
- 絹ごし豆腐
- 高野豆腐
- 麩
など
どれくらい食べさせればいいの?
離乳食初期(生後5~6ヵ月)は、どれくらいたんぱく質を含む食品を食べさればいいのか、まとめてみました。
※1種類だけを選んだ場合の量です
食品 |
1回の量 |
白身魚(カレイ、タイ、ヒラメ) |
5~10g(お刺身1/2~1切れ) |
しらす |
5g(大さじ1程度) |
絹ごし豆腐 |
25g |
高野豆腐 |
2.5g(すりおろして使う) |
麩 |
2g(4~5個) |
たんぱく質を食べてくれない!大丈夫なの?
「たんぱく質を摂れる離乳食を作っても食べてくれない…」という経験をしたママもいるでしょう。
しかし、この時期は粉ミルクや母乳などでもたんぱく質を摂取することはできるので心配しなくても大丈夫。
「絶対たんぱく質の含んだ食材をあげないと!」と思うのではなく、「食べてくれたらいいな」ぐらいの気持ちで見守ってあげてくださいね。
たんぱく質を含む食材の注意点
たんぱく質を含む食材を赤ちゃんに与える際、ママたちに注意してもらいたい点を紹介します。
最初は1さじずつ
離乳食の基本ですが、初めて与えるたんぱく質源は1さじだけ与えましょう。
アレルギー反応などが見られなかったら、次の日はもう1さじ追加…というように徐々に量を増やしてください。
アレルギー反応の可能性あり
たんぱく質を含む食材には、アレルギー症状を起こす食材があります。
絹ごし豆腐は大豆アレルギー、白身魚は魚アレルギーに反応する可能性があります。これらの食材を初めて食べさせるときは、小児科が開いている平日の午前中にしましょう。
また、たんぱく質は炭水化物よりも消化しにくいという性質があります。そのため、食べ過ぎると消化器官に負担をかけてしまい下痢をおこすことも。
念のため、離乳食初期(生後5~6ヵ月)の頃は、様子を見ながら少しずつ食べさせていきましょう。
離乳食初期にオススメ!たんぱく質を摂取できるレシピ10選
ここからは、離乳食初期(生後5~6ヵ月)にオススメの、たんぱく質を多く含む食材たちの簡単レシピをご紹介します!
1.ほうれん草と豆腐のトロトロ
ほうれん草単体だと、細かく刻んでも食べにくいという赤ちゃんが多いですよね。
しかし、喉ごしのいい絹ごし豆腐と合わせることで、するっと食べやすくなります!
また、電子レンジを使うレシピなので、手間がかからず楽ちんです♪
2.タイ入りおかゆ
毎回ただの10倍がゆだと、食の進みが悪くなる赤ちゃんも出てくるでしょう。
そんなときは、すりつぶしたタイを混ぜてみましょう!
パサパサ感が苦手で白身魚単品だけだと嫌がる子も、おかゆに混ぜると食べてくれることも。
タイ以外にも、カレイやヒラメなどでアレンジ可能です。
3.しらす入り小松菜とじゃがいものとろとろ
しらす、小松菜、じゃがいも、どれも単体だと食べさせにくいですが、混ぜてあげることで食べやすさがアップ!
たんぱく質だけでなく、カルシウム、ビタミンCがたっぷり摂れるレシピですよ。
4.きな粉入りバナナスムージー
栄養満点のきな粉ですが、そのままでは食べるのが難しい食品。ほかの料理と混ぜて食べさせてあげましょう。
きな粉入りバナナスムージーは、きな粉の香ばしい風味と甘いバナナの組み合わせがとっても美味しい一品です!
簡単にできるので、おやつにどうぞ♪
5.バナナ豆腐
離乳食初期(生後5~6ヵ月)の頃の豆腐は、味気なくて食べづらいかもしれません。
そこで、バナナを混ぜてあげると甘味がプラスされるだけでなく、豆腐のクセも感じにくくなります!
デザート感覚でパクパク食べてくれますよ♪
6.魚とかぼちゃのとろとろ
魚単体だけだと、パサついて食べにくかったり、臭いが気になったりすることも。
そんな魚を、かぼちゃとすりおろした高野豆腐でまとめることで、飲み込みやすくしています。
魚+高野豆腐でたんぱく質がたっぷりとれますよ!
7.じゃがいもの豆乳ポタージュ
なめらかなポタージュは、離乳食初期(生後5~6ヵ月)の赤ちゃんでも食べやすい料理。
コンソメや塩などで味付けをすれば、大人も美味しくいただけますよ!
8.りんごと麩のとろとろ
りんごのすりおろしだけだと、ザラザラして食べにくいこともありますが、麩と混ぜるとなめらかな口当たりに。
デザートからたんぱく質がとれるレシピです。
9.ブロッコリーの白和え
葉酸たっぷりのブロッコリーを、絹ごし豆腐で和えた一品。
ブロッコリーがモサモサして食べにくくても、豆腐と合わせればのどごしがよくなります。
10.きな粉のおかゆ
ミルクの優しい甘さと、香ばしいきな粉の風味が楽しめます。
まるでおはぎのような味わいに、赤ちゃんも大満足♪
食べやすいたんぱく質のメニューを見つけよう
たんぱく質は体を作るとても大切な栄養素です。
しかし、母乳やミルクをずっと飲んでいた赤ちゃんにとって、たんぱく質を含む食材は未知の物体。
急には食べてくれないこともあるでしょう。
しかし、焦らず少しずつ"たんぱく質を含む食品"を離乳食初期から取り入れていくことが大切。
たんぱく質源を、赤ちゃんが食べやすい食材に混ぜるなど、いろいろ試してみてください!
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(Photo by:写真AC)