「医療費控除」という言葉を普段使うことは少ないと思いますが、特にママの妊娠・出産のタイミングとなると、医療費控除の話を聞くことが増えると思います。
この「医療費控除」をうまく利用すると、妊娠・出産費用の負担を減らすことができるだけでなく、育児費用を節約できたり、住民税を減らすことができたりと、お得なことがいっぱいです。
今回はこの医療費控除を詳しく説明して、妊娠・出産・育児の際にどのように利用すればよいかをお伝えします。
この記事の目次
- そもそも「医療費控除」って何?
- 【妊娠・出産限定】「医療費控除」の受け方と、当てはまるもの・当てはまらないもの
- 実際にシミュレーション!医療費控除ってどうやるの?~我が家の体験談をご紹介~
- 「医療費控除」を行うと保育料が安くなる!?
- 医療関係の領収書はきちんと保存!賢く税金対策を
そもそも「医療費控除」って何?
国税庁のHPを見ると、以下のような記載があります。
医療費控除はいつ受けられる?
【妊娠・出産限定】「医療費控除」の受け方と、当てはまるもの・当てはまらないもの
今回は妊娠・出産を迎えるママ・パパ向けになりますので、妊娠時や出産時のことに限ってご説明していきますね。
医療費控除の金額計算方法
まずは、医療費控除対象の金額の計算の仕方からご案内します。
項目3の「10万円もしくは所得金額の5%」は控除の上限額を指しますので、詳細な説明は省きます。項目1と項目2を順に説明していきますね。
項目1:実際に支払った医療費の合計額
これはイメージしやすいかなと思いますが、おおまかにいうと「治療にかけた金額」になります。
薬局の処方箋や、病院にかからず薬局で買った薬代、歯医者代、そしてなんと治療の際にかけた交通費も該当します!!
ただし、交通費に関しては「電車やバスで通院が困難だった場合」という条件があるので要注意!
例えばママが出産の際に陣痛で電車に乗れずタクシーを使う、といったものが該当しますね。
詳しくは国税庁のHPも参考にしてみてください。
項目2:保険金などで補填される金額
実際にシミュレーション!医療費控除ってどうやるの?~我が家の体験談をご紹介~
ここでは、妊娠・出産の際に医療費控除を受けるまでのフローを簡単に説明していきます。
詳しい医療費控除の申請の仕方は専用サイトの案内に準じますが、我が家での妊娠・出産の体験談中心に紹介します。
まず、医療費控除申請の仕方には2種類あります。
「手書きで医療費控除申請」もしくは「webでの医療費控除申請」です。個人的には「webでの医療費控除申請」をおすすめします。
というのも自宅にいながら作業ができるのと、手書きよりもPCで打ち込むほうがはるかに効率的ですからね。
そんなわけで、我が家もwebで医療費控除申請をしましたので、以下ではwebでの手続き方法をご案内します!
事前に用意するもの
・1年間の医療にかかった領収書(明細書)
・源泉徴収票(申請する年に収入がある場合)
・e-tax(確定申告用のサイト)にアクセスする環境
・プリンターのある環境
e-tax上での申請方法は、下記サイトを参考にしてみてください。
我が家の体験談
失敗1:使用するブラウザを間違えてしまった。
実はGoogle Choromeでは医療費控除の申請作業ができません。
e-taxの手続きを進めていくと、途中で確認もされますが、なぜかそのまま申請作業自体は進めることができます・・・。
我が家の場合は、気づいたのが申請の最後のボタンを押すタイミングでした。そうならないようにご注意ください。
これも事後的に発覚しましたが、申請自体はweb完結ができるものの、申請書をプリントアウトする必要があります。それができないと、確定申告の手続きに進められません。
自宅にプリンターがない場合は、コンビニなどのネットプリントを利用することをおすすめします。
以上、紆余曲折ありましたが、我が家でもなんとか医療費控除を受けることができました。
「医療費控除」を行うと保育料が安くなる!?
意外と知られていないのが、医療費控除を行うと保育料が安くなるということ。一見すると関連がないように見えますが、どういうことでしょう?
先ほどお伝えした通り、医療費控除を受けるようになると所得税が減免されますよね。そうすると、実は住民税も減免されます。
理由としては、住民税の金額はその年の所得金額によって変動するためです。
そして、保育料は一般的に住民税の金額によって決められているので、医療費控除を受けると保育料が安くなる可能性が高いのです!
妊娠・出産にまつわる医療費控除を受けた結果、ご自身の保育料がどのくらいなるかは、ぜひチェックしてみてください。