出産報告を受けると準備するのが出産祝いですね。どんなものを贈ろうかと、相手の喜ぶ顔を思い浮かべて準備をするのは楽しいものですが、出産祝いには、いろいろなマナーがあることをご存じでしょうか?
喜ばれる出産祝いを贈るためには、マナーもしっかりチェックしておきましょう。ここでは出産祝いのマナーについて、解説したいと思います!
この記事の目次
- 出産祝いのマナー1:いつまでに贈るべき?
- 出産祝いのマナー2:何を贈る?
- 出産祝いのマナー3:相場はいくら?
- 出産祝いのマナー4:のしについて
- 出産祝いのマナー5:双子の場合はどうする?
- 出産祝いのマナー6:手紙などメッセージを送るときの注意点
- 喜ばれる出産祝いを贈ろう!
出産祝いのマナー1:いつまでに贈るべき?
出産祝いは、出産の報告と母子の健康状態を確認してから準備をします。母子の体調にもよりますが、日数としては、出産後7日~1ヶ月までに出産祝いを贈るのが一般的なマナー。
妊娠中や、出産報告を聞く前に出産祝いを贈るのは基本的に避けてくださいね。
万が一、死産だったり、母子の健康にトラブルがあった場合に、相手の悲しみを深めてしまいます。
出産祝いは必ず、出産報告を聞いてから準備ましょう。
出産祝いを病院に届ける場合のマナー
まずは、病院に訪問して直接渡す場合のマナーを確認しましょう。病院への訪問は、仲のよい友人であっても、誘われた場合のみにします。
産後はママの体調が不安定だったり、慣れない育児で疲れているものです。突然の訪問は、ママにも赤ちゃんにも負担をかけてしまうかもしれません。
親しい間柄であれば余計に、早く出産祝いを渡してお祝いの気持ちを伝えたいところですが、必ず相手の都合や体調を尋ねてからにしてくださいね。
出産祝いを自宅に届ける場合のマナー
つぎに、相手の自宅に訪問して出産祝いを届けるときのマナーを紹介します。
相手の都合を確認してから訪問する
相手の自宅に訪問するときも、必ず相手の都合や体調を尋ねてからにしましょう。
お祝いに駆けつけたいと思っているのは周りも同じで、産後は親戚や友人などの来客も多いものです。
ママの体調も伺いながら、体調が良い日に訪問しましょう。
自分の体調が悪いときは控える
自分の体調が悪いときの訪問もマナーとして控えましょう。
「ちょっと喉が痛いくらいだし…」「風邪の治りかけだから大丈夫」と、安易に考えるのはNGです。
大人にとってはちょっとしたことでも、まだ抵抗力の弱い赤ちゃんには、病気がうつる可能性もあります。
勝手に同伴者を連れていかない
自分に子供がいる場合、できるだけ連れていくのは控えましょう。
子どもが騒いで寝ている赤ちゃんを起こしたり、赤ちゃんにちょっかいを出してしまうことも考えられます。
仲がいいからといって友達を誘ったり、自身の配偶者を連れていくのもマナー違反です。
訪問先のママに気を使わせることがないように、勝手に同伴者を連れていくのはやめましょう。
長居をしない
産後のママは、おむつ替えや授乳など、赤ちゃんのお世話で大忙し。あまり長居をしては、ママも落ち着いてお世話に集中できません。
相手から「もう帰ってくれる?」とは言いにくいものですから、滞在時間は30分を目安にして変えるようにしましょう。
出産祝いを配達する場合のマナー
産後の生活はなれないことが多く慌ただしいものなので、よほど親しい場合をのぞいて、この方法が一番スマートでしょう。
出産祝いを配送する場合は、手紙やカードでメッセージを添えてお祝いの気持ちも一緒に伝えるのがおすすめです。
六曜は気にするべき?仏滅はマナー違反?
お祝いといえば、昔から大安吉日が良しとされていますが、出産祝いを渡すマナーとしてはどうなのでしょうか。
最近では、あまり気にしないという人も増えていますが、地方によっては配慮した方がいい場合もあります。なかには「仏滅にお祝いを持ってきた」と怒る人もいるため、、一応カレンダーを見て確認しておくとよいでしょう。
よい日取りということで、大安以外はマナー違反なのかというと、そうでもありません。
友引は大安の次によいとされ、「正午はダメだが、朝晩は吉」、先勝は「物事を行うなら午前中が吉」とされています。
出産祝いを届ける日取りを気にするのであれば、友引と先勝の午前中もおすすめです。
出産祝いの時期を逃してしまった場合は?
出産祝いを贈るには産後7日~1ヶ月がマナーとされていますが、必ずしもこの時期にこだわることはありません。
産後半年くらいまでであれば、マナー違反とまではならないでしょう。
もし、出産祝い渡す時期が遅れてしまった場合は、「遅れて申し訳ない」という素直な気持ちを伝えて渡します。
産後1年近く経ってしまった場合には、出産祝いではなく誕生祝いとして贈るのもよいですね。
出産祝いのマナー2:何を贈る?
出産祝いには何を贈ればよいのか悩む人も多いのではないでしょうか?出産祝いには現金や品物を贈るのが一般的です。
ここでは、現金や品物を贈るときのマナーを紹介していきます。
現金を贈るときのマナー
現金を贈る場合には縁起が悪い「四」「九」の数字が入った金額はマナー違反です。気を付けてくださいね。
お札はできるだけ新札を用意しましょう。
商品券を贈るのもよいですが、商品券の種類によっては、使える場所や期限が限られていることもあるので、注意が必要です。
品物を送るときのマナー
出産祝いに品物を贈るのであれば、おむつやタオル、スタイなど、いくつあっても困らないものが喜ばれるでしょう。
好みが分かれる食べ物やベビー服は、相手の好みをリサーチしてから贈るのがおすすめです。
哺乳瓶やおくるみ、ベビーベッドなど、すでに用意している可能性のあるベビー用品は避けましょう。
カタログギフトという方法も♪
相手の好みや欲しいものがわからないという場合には、カタログギフトもおすすめです!
カタログギフトであれば、相手に好きなものを選んでもらえます。好みの商品を選ぶ時間も、とても素敵なプレゼントになるでしょう。
出産祝いのマナー3:相場はいくら?
出産祝いを贈るときに、いくらぐらいを目安にすればいいかと悩みますよね。
あまり高額なものを贈ると、内祝いで相手に負担をかけてしまいますし、安すぎるのも気が引けます。
おおよその金額目安を確認しておきましょう。
親戚:1~3万円ほど
親友:1万円ほど
友人・知人:5,000~1万円ほど
同僚・会社関係:5,000~1万円ほど
近所・隣人:3,000円ほど
互いの関係性や経済状況によっても変わってきますが、出産祝いの額に迷ったらここで紹介した目安の金額を参考にしてくださいね。
出産祝いのマナー4:のしについて
出産祝いののしは、蝶結びで紅白の水引を用意しましょう。
結び終わりが下を向いて広がるような蝶結びは、出産祝いのように「何度でもおめでたい祝いごと」のときに使います。
結び終わりが上を向いている結びきりは、入院のお見舞いや結婚祝いなど「もう2度とないように」という意味があるので使わないでくださいね。
表書きは、「御出産祝」とし、 毛筆を使い、楷書体で書きましょう。品物を贈る場合、のし紙と包装紙はどちらが上でも正解です。
商品にのしをつけてから、包装することを「内のし」、包装紙の上からのしをすることを「外のし」と言います。
控えめに贈りたい場合は内のし。直接渡す場合には外のしと使い分けるとよいでしょう。
出産祝いのマナー5:双子の場合はどうする?
赤ちゃんが双子の場合、出産祝いはどうするべきでしょうか。
金額は2人だから2倍と考えがちですが、あまり高額になってしまっても、相手に内祝いの負担をかけてしまいます。
あくまで目安ですが、双子のお祝いの金額の目安は1人分と同じくらいか、1.5倍くらいが一般的な相場です。
双子育児はベビー用品も2倍必要です。品物贈るのであれば、オムツやベビー服など生活必需品を贈ると喜ばれるでしょう。
また、ベビー服やタオルを贈る場合には、双子ならではの色ちがいでおそろいの服や、それぞれの名入れをしたタオルを贈っても素敵ですね。
出産祝いのマナー6:手紙などメッセージを送るときの注意点
出産祝いの品物と共に、手紙やメッセージなどを添える場合にも注意したいことがいくつかあるので確認しておきましょう。
・ブラックジョークはひかえる。
・「ながれる」「きえる」などの忌み言葉は使わない。
産後のママはデリケートになりがちです。
些細なことで気持ちが沈んでしまうこともあるので、文面には気をつけてくださいね。
喜ばれる出産祝いを贈ろう!
出産祝いには、意外にたくさんのマナーがあるものです。
今回紹介したようなマナーはもちろん重要ですが、一番大切なのは、お祝いしたいという気持ちですよね。
最低限のマナーは守りつつ、喜んでもらえるような出産祝いを贈りましょう。
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