1年中スーパーで見かけることのできる食材のひとつである、きのこ。
きのこには栄養が豊富なだけでなく、年間を通して価格変動が少ないのでいつでもリーズナブルに購入できるのもメリットです。
今回は離乳食中期(生後7~8ヵ月)と離乳食後期(生後9~11ヵ月)から食べることのできるきのこを使った、おすすめの離乳食レシピをご紹介します!
離乳食期にきのこを調理する際気をつけたいポイントや、保存方法もあわせて紹介しているので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
この記事の目次
- 離乳食中期と後期ではどのきのこが使える?
- きのこの魅力的な栄養素
- 離乳食できのこを調理するときのポイント
- きのこの扱い方と保存方法
- きのこを使ったおすすめのレシピ【離乳食中期】
- きのこを使ったおすすめレシピ【離乳食後期】
- 旬のきのこを離乳食に活用しよう!
離乳食中期と後期ではどのきのこが使える?
きのこと言っても、様々な種類があります。
離乳食中期(生後7~8ヵ月)と離乳食後期(生後9~11ヵ月)で使えるきのこは以下の通り。
・しいたけ
・しめじ
・まいたけ
・ひらたけ
・エリンギ(できれば後期以降)
・えのき(できれば後期以降)
エリンギとえのきを後期以降としたのは、固めの食感で噛み切りにくいからです。
しっかり刻めば離乳食中期でも食べられるかもしれませんが、無理して食べさせる必要はないと考えます。
松茸は1歳以降!
秋の高級味覚のひとつである、松茸。
新鮮なものをいただく機会があると、赤ちゃんにも食べさせたくなりますよね。
しかし、松茸は特定原材料に準ずるもの20品目に含まれています。
アレルギーを引き起こす可能性があるので、離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月)以降から与えるのが無難でしょう。
また、アレルギーだけでなく、松茸は歯ごたえがあるので、歯が生えそろっていない赤ちゃんにとって食べにくい食材。
しっかり噛み切れるようになってから与えるとよいですね。
きのこの魅力的な栄養素
様々なきのこがありますが、共通して含まれている栄養素を見ていきましょう!
食物繊維
きのこは食物繊維が豊富な食材!
食物繊維(100gあたり) | |
しめじ | 2.9g |
まいたけ | 3.7g |
エリンギ | 2.7g |
ひらたけ | 2.2g |
離乳食が始まると便秘がちな赤ちゃんが増えてきますが、きのこを上手に利用して便秘解消に役立てたいですね。
ビタミンB1、B2
ビタミンB1とB2も豊富に含まれているきのこ。
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きがあり、B2は脂質・たんぱく質・炭水化物をエネルギーに変える働きがあります。
特にビタミンB2は成長に欠かせないビタミンと言われているので、離乳食に欠かせないのです。
ビタミンB1 (100gあたり) |
ビタミンB2 (100gあたり) |
|
豚肉 | 0.63mg | 0.23mg |
しいたけ | 0.13mg | 0.20mg |
しめじ | 0.15mg | 0.17mg |
まいたけ | 0.09mg | 0.19mg |
ビタミンB1、B2が豊富な豚肉と比較してみたのが、上の表です。
特にビタミンB2が豊富なことがよくわかりますね。
ビタミンD
ビタミンDは、骨を作るのに欠かせない栄養素。
ビタミンD (100gあたり) |
|
しいたけ | 0.4μg |
しめじ | 0.5μg |
まいたけ | 4.9μg |
エリンギ | 1.2μg |
えのき | 0.9μg |
まいたけがダントツで多いことが分かりますね。また、ほかのきのこも日光(紫外線)に当てることで、ビタミンDの量を増やすことができるのです。
紫外線にはビタミンDを増加させる効果があります。
時間に余裕があるとき、きのこを天日干ししてみませんか?
参考:紫外線照射による各種キノコ中のビタミン D2含量に関する研究
離乳食できのこを調理するときのポイント
きのこは、離乳食中期(生後7~8ヵ月)から食べさせることができる食材。
その理由のひとつに、火を通してもやわらかくなりにくくペースト状にしにくい、歯茎ではすりつぶしにくいという点があげられます。
よって、離乳食期の赤ちゃんへきのこを食べさせるときは、細かく切ることが大切。
あんかけなどとろみをつけることで食べやすくなるので、ぜひ試してみてください。
また、加熱は必ず行ってくださいね。
きのこの扱い方と保存方法
基本的にきのこは、水洗いしない方がいい食材。(なめこを除く)
水洗いするときのこが水分を吸って、味が落ちてしまいます。
また、水分がついたまま保存すると、傷みやすくなるのも洗ってはいけない理由です。
汚れはキッチンペーパーなどで拭いて落としましょう。
ただし、あまりにもゴミ(おがくずなど)がついている場合は、さっと水洗いしてもOK。その場合はしっかり拭いてくださいね。
どう保存するのが正解?
きのこは冷蔵庫でも比較的長持ちする食材ですが、カットして冷凍保存するのがおすすめです!
その理由は、冷凍によってうま味が増すからです。
おいしい状態が長く保てるだけでなく、うま味が増すなんて使わない手はありませんね。
もちろん、大人用の料理に使うきのこも冷凍保存しておきましょう♪
きのこを使ったおすすめのレシピ【離乳食中期】
ここからは、離乳食中期におすすめのきのこを使ったレシピをご紹介します。
-
1.離乳食中期~きのこミックス
いろいろなきのこを使って作る、きのこミックス♪
フードプロセッサーでしっかりペースト状になるまで刻むのがポイント☆
お味噌汁や麺類などに足すと栄養価がアップするので、冷凍ストックしておくのがおすすめです!
-
2.しめじと鶏挽肉のおじや
きのこと野菜がたっぷり入ったおじやです。
秋が旬のきのことさつまいもを合わせて、季節感たっぷりのメニューに仕上げましょう♪
お肉も入っているので、この一品で栄養バランスがとれるのもうれしいですね。
3.野菜としいたけのミンチ餡
きのこと野菜がたっぷり入った、離乳食用あんかけレシピ♪
おかゆにかけたり、麵類にかけたり、アレンジを楽しんでみてください。
しいたけは噛み切りにくいので、しっかりと刻んであげましょう。
4.きのこ野菜うどん
たっぷりのしめじと野菜を入れたうどんです。
しめじは傘の部分が喉に引っかかる可能性があるので、しっかりと刻んであげてください。
離乳食中期(生後7~8ヵ月)から離乳食後期(生後9~11ヵ月)への移行レシピとしてもおすすめ。
5.長芋えのきのふわふわ焼き
こちらも離乳食後期(生後9~11ヵ月)への移行レシピとしておすすめします。
手づかみ食べにもぴったりな、ふわふわの長芋焼は大人の取り分けレシピとしても◎。
少ない材料なので、思い立った時に気軽に作れます!
きのこを使ったおすすめレシピ【離乳食後期】
ここからは、離乳食後期(生後9~11ヵ月)の赤ちゃんにおすすめのきのこレシピをご紹介します。
1.しいたけ炊き込み御飯
干ししいたけを使った、炊き込みご飯のレシピ。
干ししいたけのビタミンDと、鉄分補給のできるひじきが入っているので栄養満点です。
おかゆモードで炊くことで、離乳食後期の赤ちゃんでも食べやすい炊き込みご飯をつくることができます!
2.えのきと豆腐のごま煮
えのきと豆腐を、ごまと出汁で煮るきのこレシピ♪
とっても簡単なレシピですが、ごまの風味で美味しく食べられますよ。
えのきは大きく切ると食べにくいので、歯がしっかり生えるまでは小さめに切ることをおすすめします。
3.まいたけ塩昆布ソテー
ビタミンDたっぷりのまいたけと、野菜を塩昆布でソテー。
レシピではピーマンとなすを使用していますが、他の野菜に変更してもOKです。
塩昆布はほんの少しでも味がつくので、控えめに入れてみてくださいね。
-
4.魚とキノコの蓮根饅頭
きのこと蓮根が入った、食物繊維豊富な一品です。
れんこんはすりおろすことで、もちもちした食感に♪レシピでは皮ごとすりおろしていますが、泥汚れなどが気になるときは皮をむいてもOKです。
しいたけの他にしめじやえのきも合います。
5.さつまいもまいたけおやき
さつまいもとまいたけ、意外な組み合わせですが、甘みとうま味が絶妙にマッチしています♪
ポイントは、まいたけを細かく刻むこと。存在感がなくなるので食べやすくなりますよ!
おやつやおかずの一品にどうぞ。冷凍保存もできます。
旬のきのこを離乳食に活用しよう!
1年中スーパーで見かけることのできるきのこですが、きのこの旬は秋。
産直市や道の駅などで地物を見つけたら、ぜひ購入してみて。
旬のものは風味が良いだけでなく栄養価も高いので、おすすめです!
栄養価が高く、コスパ◎なきのこを、上手に離乳食に取り入れましょう♪
Photo by Photo AC