梨やりんごに並んで、秋の代表的な果物である柿。


柿には「柿が赤くなれば医者は青くなる」ということわざがあるように、栄養素が豊富で離乳食にピッタリな食材です。


しかし、柿はアレンジが難しいと感じる多い食材のひとつではないでしょうか。


そんなママの悩みを解消すべく、柿を使った離乳食のアレンジレシピについてまとめてみました。


この記事の目次

離乳食の柿はいつから食べられる?


柿は離乳食初期(生後5~6ヵ月)から食べられるという意見もありますが、ほかの食材に慣れてきた離乳食中期(生後7~8ヵ月)以降に与えるとよいでしょう。


柿には、タンニンという渋みのもとが含まれているので、食事に慣れていない離乳食初期の赤ちゃんには食べづらいかもしれないからです。


また、柿はアレルギーが比較的出にくい果物ですが、はじめて食べさせる場合は、ひとさじ与えて様子を見てくださいね。


ほかの食材と同じく、小児科が開いている平日の午前中に試してみることをおすすめします。


柿の栄養って?


柿は医者いらずと言われるほど、栄養満点のフルーツです。


  • ・ビタミンC
  • 免疫力を高める効果が期待できる
  • ・カロテン
  • 抗酸化作用が期待できる
  • ・タンニン
  • 生活習慣病の予防や、口臭予防が期待できる
  • ・カリウム
  • 細胞を正常な状態に保つ働きがある
  • ・食物繊維
  • 便通を整えたり、血糖値上昇を予防する働きがある

などの栄養が豊富に含まれています。


ただし、柿に含まれるタンニンは、鉄の吸収を阻害する働きも。


レバーや牛肉など鉄分豊富な食材を離乳食に使うときは、柿を与えるのは避けたほうがよいでしょう。


さらに、食べ過ぎると体を冷やす可能性があると言われているので、食べすぎには注意が必要です。



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知っておきたい柿の豆知識


栄養豊富な柿をもっと深く知るための豆知識をご紹介します。


知っておいて損はない情報ですよ!


柿の種類

柿はなんと1000種類以上もあるのだそう!そのなかでも甘柿の代表的な品種をご紹介します。


富有柿(ふゆうがき)

甘柿の一種。市場に出回る柿の8割がこの富有柿だそうです。


強い甘みと、とろけるような食感が人気の柿。もちろん、離乳食にも使いやすい品種ですよ。



次郎柿(じろうがき)

富有柿と対比されがちな柿です。種はありませんが、食感は硬め。


離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月)以降に与えたほうが食べやすそうです。


渋柿に当たらない?

品種によっては、甘柿と渋柿が混ざって育つものもあります。


もしかしてスーパーで並んでいるものの中に、渋柿が混ざっているのでは…?と心配になるかもしれませんが、機械で甘柿と渋柿を選別しているので、ほとんどのものが大丈夫。


しかし、ごくごくまれに渋柿に当たる可能性もないとは言い切れないので、先に味見をしておいたほうがよいかもしれませんね。


柿の選び方


せっかく離乳食に使うなら、おいしい柿を選んであげたいですよね。


おいしい柿の選び方のポイントをまとめてみました。


  • ・ヘタが実にへばりついているもの
  • ・ヘタが緑のもの
  • ・全体的に濃いオレンジ色をしているもの
  • ・形が整っているもの
  • ・手に持つとずっしりとしているもの

以上を目安に選ぶと、おいしい柿に巡り合えるでしょう。


柿の保存方法


柿は、常温で放置しておくと2日ほどで柔らかくなります。


離乳食用に柔らかくしたいのであれば、常温保存でもOKですが、日持ちさせたいのであれば、ポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。


干し柿は離乳食に使えるの?


ねっとりとした食感の干し柿。


甘みも強いので離乳食に使えますが、外側が固いので離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月)以降に細かく刻んであげましょう。


もしくは、中の柔らかい部分だけを使い、細かく刻んであげると離乳食後期(生後9~11ヵ月)からOKです。


柿を使ったオススメ離乳食レシピ10選


柿は野菜としても、デザート感覚としても、離乳食のバリエーションが広がる食材です。


中期・後期・完了期にわけて、柿を使ったオススメ離乳食レシピを紹介していきます。


1.柿の角切りとペースト【離乳食中期】


柿は生でも食べられますが、加熱するとトロッとした食感になるので離乳食中期(生後7~8ヵ月)にピッタリ!


小さめの角切りでも、ペーストでもどちらでもOK。


そのままあげたり、ヨーグルトにトッピングしたりして楽しんでください。


余った柿は製氷皿などに入れて、冷凍保存できます。


>>レシピはコチラ<<

2.柿のトロトロプリン【離乳食中期】


離乳食のデザートとしてもオススメなのが、柿を使ったトロトロのプリン。


卵やゼラチンを使わなくても、柿に含まれているペクチンのおかげで牛乳や豆乳が固まるのです!


牛乳だと硬くなりますが、豆乳を使用する事でトロトロした食感を楽しめます。


甘いデザートに赤ちゃんもニッコリ♪もちろん、大人のデザートにもどうぞ。


レシピにあるコンデンスミルクは、赤ちゃんが食べる分には入れないでください。コンデンスミルクは糖分が多いので、離乳食が終わってから挑戦しましょう。

柿の甘さだけで赤ちゃんの舌には十分甘く感じます。


>>レシピはコチラ<<


3.ほんのり甘い柿入りパン粥【離乳食中期】


柿入りのパン粥は、パンのちぎり方によって、とろみ加減が変わります。


パンを細かくするほど、とろみが強くなるので、赤ちゃんの好みに合わせて調整してくださいね。


潰したバナナなどをトッピングすると、離乳食のデザートにも♪



>>レシピはコチラ<<


4.ヨーグルトの柿ソースかけ【離乳食中期】


酸っぱいヨーグルトも、甘い柿ソースで絶品デザートに大変身!


離乳食中期(生後7~8ヵ月)は、柿を小さめに刻むと食べやすくなります。


離乳食後期からは、少し大きめに粒を残してもOK。残った柿ソースは、小分けして冷凍保存しておけば他の料理にも使えて便利ですよ♪


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5.柿としらすのあえもの【離乳食中期】


柿にしらすとは少し斬新なコラボレーション。


しかし、柿の栄養に加えて、しらすからカルシウムが摂れるので栄養満点なレシピなんです!


しらすの臭みが嫌いな赤ちゃんでも、柿の甘さがあれば平気かもしれませんね。


>>レシピはコチラ<<


6.柿の白和え【離乳食中期~】


柿の白和えは、料亭でも出てくるメニューなんです。そんな組み合わせがおいしくないわけがありませんよね!


どちらもトロッとした食感で口当たりがよく、とても食べやすいですよ。


離乳食後期(生後9~11ヵ月)以降は、柿の形を残してみましょう。


>>レシピはコチラ<<


7.柿のクリームチーズ和え【離乳食後期】



柔らかく甘い柿と、クリームチーズの酸味が絶妙にマッチしたメニュー。


柿は熟しているものを使いましょう。


柿を切ってクリームチーズを添えるだけなのに、おかずやデザートになるなんてうれしいですね。


>>レシピはコチラ<<


8.簡単柿蒸しパン【離乳食後期】


朝ごはんはおやつにおすすめの、ホットケーキミックスで作る蒸しパン


潰した柿を混ぜ合わせるので、柿単体で食べるのが苦手な赤ちゃんも気に入るかもしれません♪



離乳食後期(生後9~11ヵ月)は、一口サイズに切ってあげるとよいでしょう。


市販のホットケーキミックスは添加物が多いものも...

無添加のものを選んだり、小麦粉とベーキングパウダーで自作すると安心です。



>>レシピはコチラ<<


9.パクパク柿とチーズのおやつ【離乳食完了期】


柿の甘味とチーズの塩気が相性バツグンのメニューです。大人が食べてもおいしいので、親子のおやつタイムに最適♪


ヤケドをしないように冷ましてから食べさせてくださいね。


餃子の皮はアプリ『ステップ離乳食』では紹介していない食材です。使う場合はカミカミ期以降、はじめは柔らかく湯がいたものを一さじから試してみましょう。


>>レシピはコチラ<<


10.レンジDEお月様蒸しパン【離乳食完了期】


りんごの自然な甘ずっぱさが、柿とさつまいもの甘みとベストマッチ!甘くて美味しい上に、栄養素も豊富なのがオススメのポイントです。


おやつや朝食にどうぞ!


重曹はアプリ「ステップ離乳食」では紹介していない食材ですが、パンなどに含まれています。パンを問題なく食べられる場合はこちらのレシピも試してみてくださいね。


>>レシピはコチラ<<


柿を使ったレシピで離乳食のバリエーションを増やそう!


甘くておいしい柿ですが、食べすぎには注意!


体を冷やしたり、便秘になったりすることもあるので、赤ちゃんがたくさん食べたがっても、ほどほどにしてあげてくださいね。


しかし、それ以上に体にうれしい栄養素が詰まったフルーツなので、旬の秋になったらぜひ離乳食に取り入れてみましょう。


主食にもデザートにも使える柿を活用して、離乳食のバリエーションを増せるといいですね。


Photo by Photo AC