まだ、しっかりとした味付けができない離乳食に欠かせないのが”だし”です。


だしというと、「手間がかかる」「めんどくさい」というイメージもありますが、簡単にできる方法も!


今回は、離乳食にも使えるだしの簡単な作り方や保存方法に紹介します。


簡単な作り方を覚えておけば、離乳食に役立つだけでなく、普段の料理の味を格上げしてくれるかもしれませんよ。


この記事の目次

だしは離乳食初期から使えて味付けのベースになる


離乳食初期(生後5~6ヵ月)は、素材の味を生かした薄い味付けが基本ですが、食材の味のみでは赤ちゃんも飽きてしまうことも。


何より使える食材が限られているので、離乳食のメニューもマンネリ化しがちですよね。


また、味付けに欠かせない調味料は、離乳食初期のうちは使えません。


そんな時にだしがあると、味付けのバリエーションを増やせるのです


そうはいっても離乳食の調理は、つぶしたり、すりおろしたり、裏ごししたりと、手間がかかりますよね。


だしは簡単な方法でさっと作って、離乳食作りの負担を軽くしましょう。


そもそもなぜだしは美味しいの?


だしに使われる食材は、かつお節、昆布、干ししいたけ、煮干しなどさまざまですが、どれも塩気のある食材ではありませんよね。


では、なぜ食材を煮出すだけで「美味しい」と感じるのでしょうか。


その答えは旨味にあります。


旨味とは、甘味、塩味、酸味、苦味を含めた5つの基本の味のなかのひとつ。


人の舌は、旨味を感じ取ることができるので、塩気がなくても美味しいと感じるのです。


その旨味の中でも、イノシン酸グルタミン酸グアニル酸が3大旨味成分と呼ばれています。


イノシン酸

イノシン酸は、主に動物性の食材に含まれます。


  • ・かつお節
  • ・煮干し
  • ・さば節
  • ・鶏肉
  • ・牛肉
  • ・豚肉 など

グルタミン酸

グルタミン酸は、主に植物性の食材やチーズに含まれています。


  • ・昆布
  • ・チーズ
  • ・緑茶
  • ・トマト
  • ・玉ねぎ
  • ・白菜
  • ・ブロッコリー
  • ・アスパラガス など

また、グルタミン酸は母乳にも含まれている成分。


そのため、赤ちゃんはだしを口にする前から、グルタミン酸に親しんでいるのです。


グアニル酸

グアニル酸は、きのこ類のごく限られた食材にしか含まれていない成分です。


・干ししいたけ

・えのき茸

・乾燥ポルチーニ茸


掛け合わせるともっと美味しくなる

この旨味成分は単体よりも、掛け合わせるとより美味しくなります!


かつお昆布だしが主な例です。


かつおのイノシン酸×昆布のグルタミン酸を合わせることで、旨味が相乗効果を発揮!


旨味は少し科学的な話ですが、覚えておくと普段の料理にも役立ちますよ♪


参考:食材別うま味情報丨特定非営利活動法人 うま味インフォメーションセンター


離乳食のだしは冷凍保存も可能!


いくら簡単にできるとはいっても、少量しか使わない出汁を毎回とるのは手間がかかるので、心が折れてしまうことも…。


離乳食用にだしを作るときは、多めに作って冷凍保存しておきましょう♪


だし汁のように水分が多いものを冷凍保存する場合は、製氷皿を使うと便利です。


基本的なだしの冷凍方法

1.製氷皿にだし汁を入れ、ラップをして凍らせる。


2.凍っただし汁を取り出し、ジップロックなど密封できる袋に入れて冷凍庫にしまう。


このように冷凍も簡単にできるので、ぜひ活用してください。


水分は凍ると膨張するので、容器の8割くらいの量を目足すに入れるとよいでしょう。


ジップロックで密封するときに、できるだけ空気を抜くのがポイント。冷凍保存した場合の保存期間は約2週間を目安に使い切ってください。


解凍する場合は耐熱容器に移し替えて、ラップをしてレンジで加熱するだけ簡単に使用できますよ!


冷蔵保存の場合は、1~2日で使いきりましょう。


離乳食に使うことが推奨されていないだしって?


だしにもいろいろな種類がありますが中には、離乳食の時期には避けた方がよいものも。


大人用の市販のだし

塩分が強く添加物が入っていることもあるので、離乳食への使用は避けましょう。


コンソメも簡単に味付けできて便利ですが、塩分が気になるので、使うのであれば赤ちゃん用のコンソメがオススメです。


エビだし

エビはアレルギーが出やすい食材なので、だしであっても使うのは離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月)以降にした方が安心。


初めてエビだしを与えるときは、少量のエビでアレルギーが出ないことを確認してからにしましょう。


離乳食にオススメ!簡単なだしの取り方


基本的に離乳食中期(生後7~8ヵ月)までは味付けをしないので、うまみとなるだしの役割は大きなもの。


味だけではなく、パサついたものを食べやすくしたり、ペーストを伸ばしたりといった活躍もします。


ここでは簡単なだしの取り方を紹介します!


離乳食用のだしの簡単な作り方1:野菜だし


離乳食初期(生後5~6ヵ月)から使用できる、簡単でシンプルなだしが野菜だしです。コンソメの代わりとして、スープに使うのもオススメ


だしに使った野菜を、そのまま離乳食に使えるので一石二鳥ですね。


30分煮るのは長すぎるのでは?と思うかもしれませんが、甘味がグッと増すのでぜひじっくり煮込んでくださいね。


ゆでた野菜を別々に離乳食を作りたい場合は、野菜をお茶パックなどに入れてから煮立てるとごちゃ混ぜにならず、後で分けやすいですよ♪


キャベツやにんじんなど、アクが少なくて甘みのある野菜がオススメです。


<材料>

  • ・キャベツ:80g
  • ・玉ねぎ:80g
  • ・にんじん:80g
  • ・水:1リットル

<簡単な作り方>

  • 1.それぞれの野菜を適当な大きさに切る。
  • 2.水の段階で切った野菜を鍋に入れ火にかける。
  • 3.沸騰したらそこから弱火で30分煮る。
  • 4.最後にこし網でこしたら完成。
  • ※煮た野菜は細かく刻んだりペーストにしたりして活用しましょう!

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離乳食用のだしの簡単な作り方2:昆布だし


昆布だしも離乳食初期(生後5~6ヵ月)からOK。食物アレルギーの心配が少ないので安心して使用できますね。


やわらかい風味で、和風だけでなく洋風や中華など、さまざまな料理に活躍するだしです。


火にかけず、冷蔵庫で一晩置いておくだけでも、簡単に離乳食用のだしができますよ♪


<材料>

  • ・水1リットル           
  • ・昆布8cm

<簡単な作り方>

  • 1.昆布に汚れがある場合は布巾などで汚れを拭き取る。
  • 2.水に昆布を入れて、冷蔵庫で一晩寝かせる。
  • 3.鍋を火にかけて、鍋の内側にフツフツと泡が付き始めたら昆布を取り出して完成。

※沸騰させないように注意!粘りが出て雑味が出ます。


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離乳食用のだしの簡単な作り方3:かつおだし


動物性のだしなので、離乳食中期の7〜8ヶ月頃に使うことをオススメします。


かつお節でとっただしは、おみそ汁や煮物など、定番料理に使いやすいですよ。


だしをとった鰹節は捨てずに、佃煮にして大人用のごはんのお供にしてみましょう!


<材料>

  • ・水:1リットル          
  • ・ 鰹節:30g

<簡単な作り方>

  • 1.鍋に水を入れて中火にかけ、沸騰したら鰹節を入れ、弱火でアクを取りながら煮立てます。
  • 2.沸騰直前に火を止めます。
  • 3.鰹節が沈んだらざるでこして完成です。

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離乳食用のだしの簡単な作り方4:煮干しだし


煮干しを使った簡単だしは、離乳食中期(生後7~8ヵ月)から使えます。


煮干しの粉が気になる場合は、キッチンペーパーでこすとよいでしょう。


離乳食に使うのであればお味噌汁がオススメ♪煮干しのうまみがあるので、味噌は少しでも大丈夫です。


<材料>

  • ・水:1リットル          
  • ・煮干し:30g

<簡単な作り方>

  • 1.下処理として、煮干しの頭とはらわたを取る。
  • 2.30分ほど水につけておく。
  • 3.火にかけて10分ほど弱火で煮る。
  • 4.最後にこし網でこしたら完成。

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離乳食用のだしの簡単な作り方5:ささみだし


ささみだしは離乳食中期(生後7~8ヵ月)から使用できます。


鶏のうまみが特徴のささみだしは、うどんのスープとして使うのがオススメ!


だしをとったささみは、離乳食の材料として使用しましょう。


<材料>

  • ・ささみ:2本
  • ・キャベツ:30g
  • ・にんじん:30g
  • ・たまねぎ:30g
  • ・水:1リットル
  • ・昆布:8cm   

<簡単な作り方>

  • 1.水、昆布、ささみ、野菜を鍋に入れて弱火で60分煮る。
  • 2.アクや脂肪分が浮いてくるのを取り除く。
  • 3.こし網でこしたら完成。

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離乳食用のだしの簡単な作り方6:しいたけだし


水につけたおくだけでOKな簡単なレシピです。しいたけだけでもOKですが、昆布を加えると、より旨味がアップします!


離乳食初期(生後5~6ヵ月)から使えます。


<材料>

  • ・干ししいたけ:10枚
  • ・昆布:10cm
  • ・水:適量

<簡単な作り方>

  • 1.あらかじめしいたけと昆布の汚れをふき取っておく。
  • 2.容器に1を入れ、一晩寝かせて完成。

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もっと手軽にだしを使うならコレ!


先ほどご紹介しただしのとり方は簡単!とはいえ、毎日毎日丁寧にだしをとれない日もあるでしょう。


そんなママを助けてくれるのが、離乳食用の市販のだし。


市販のだしは何が入っているか分からないから、抵抗がある…というママもいるかもしれませんが、ちゃんと赤ちゃん用に開発されているから大丈夫!


安心できるものを厳選してみました。


1.和光堂 手づくり応援 和風だし


かつおと昆布のあわせだしが、粉末になっています。国産の食材しか使用していないところも安心できるポイント。


適量を加えるだけで、豊かなだしの風味が味わえます。


価格:548円

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2.オリッジ イブシギンのしぜんだし


こちらも粉末タイプの、かつおと昆布のあわせだし。


かつおは鹿児島県指宿産、昆布は北海道道南産というこだわりが!


化学調味料や食塩など気になる成分は一切使われていないので、安心できます。


価格:1,426円

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3.まるさん すくすくあんしんだし(いりこ)


こちらのだしを使えば、いりこのはらわたを取ったり、水につけたりという手間が省けます。


いりこだけでなく、かつおや海藻、きのこなどさまざまな食材を使用しているため、離乳食後期(生後9~11ヵ月)以降に使うのがよいでしょう。


家庭で作るのは難しい、複雑なだしのうまみが手軽に味わえますよ!


価格:648円

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4.やまひこ 5ヵ月からの離乳食だし昆布


一見ただの昆布ですが、こちらは水に3時間程度つけておくだけで、おいしい昆布だしがとれます!


火加減に気を付ける心配もないので、とっても楽♪


価格:843円

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5.やまひこ 8カ月からの離乳食だしパック


だしパックタイプが好みのママにおすすめの商品。


昆布とかつおを5:5の割合で配合しています。もちろん、化学調味料や食塩は無添加。赤ちゃんから大人までみんなで楽しめます。


価格:1,080円

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離乳食のだし作りは簡単!料理のバリエーションも広がる♪


一見めんどくさそうなだし作りですが、実際にはそれほど手間がかからず簡単にできるもの。だしを使うことで離乳食のバリエーションも増えますよ!


また、冷凍保存を利用することで、さらに離乳食作りが簡単になります。


離乳食には簡単に手作りできるだしを使って、美味しさを引き出しましょう!


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赤ちゃんに食べさせる離乳食は作り方だけでなく、食材もこだわりたいと感じますよね。ただ、スーパーの数ある商品から国産や無添加商品などを探すのは結構大変..。


そのため、離乳食時期から生協を利用するママはたくさんいますよ!


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Photo by Photo AC