最近では、会社内の公用語を英語にする企業も出てきているように、英語の習得へのニーズが高まってきています。
さらに子供の英語教育においては、2020年には小学校3年生から英語教育を始めることがすでに決まっています。
子供の英語教育開始が早まる中、「いつから子供の英語教育を始めたらいいの?」と悩むパパ・ママもいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、いつから英語教育を進めたらいいか・年齢別の英語教育のポイントをご紹介します!
この記事の目次
子供の英語教育はいつから始めるのがよいの?
実は、英語教育をいつから始めればいいかの正解はありません!
1つだけ言えることは、英語教育を早く始めれば始めるほど子供の英語習得は進みやすいといわれています。
英語教育はなぜ早く始めるのが良い?ポイントは「臨界期」
人間の脳には、臨界期と呼ばれるタイミングが存在します。臨界期とは、物事を習得するのに最適なタイミングのことを意味します。
特に言葉を習得する際の臨界期は、「9歳まで」と知られています。
9歳より前から英語を習得できるように教育を進めれば、子供は自然と英語を話せるようになると言われているのです。
なにがなんでも早くから英語教育を進めるのが良いというわけではありません。
「臨界期」から逆算して、子供の英語教育をスタートするタイミングを考えてみるのがおすすめです。
<年齢別>英語教育のポイントを整理
言語習得の臨界期がわかったところで、「自分の子供にどんな英語教育をしたらいいの?」と悩むパパ・ママもいらっしゃることでしょう。
ここで、年齢別に英語教育のポイントを抑えていきます。ご自身の子供にどんな英語教育ができそうかイメージしてみましょう。
【英語教育】0歳から1歳にかけて
■「音」を利用した英語教育が効果的!
0~1歳頃の子供は、五感の中でも特に聴覚が一番優れていると言われています。
CDやテレビで英語の歌を流しておいたり、映画を流しておいたりと、英語が聞こえている環境を作ってあげるとよいでしょう。
また、できるだけ同じものを長期間流しておくようにすることも大切。子供の聴覚へ適度な刺激となり、英語教育の効果が上がると言われています。
【英語教育】2歳から3歳にかけて
■子供の興味に合わせた英語教育が効果的!
2歳~3歳頃の子供は、少しずつ日本語を理解しながら話せるようになり、好き嫌いもはっきりしてきます。
そんな子供の好き嫌いに合わせて、英語教育の教材を選んでいくとよいでしょう。
アンパンマンやディズニーキャラクターが好きな子供なら、それにまつわる英語の本やおもちゃを用意するのもいいですね。
歌を歌うことが好きな子供であれば、CDに合わせてパパ・ママと歌ってみたりしてもよいでしょう!
子供が楽しく英語教育を続けてもらえるように、工夫してみましょう。
【英語教育】4歳から6歳にかけて
■日常会話に英語を取り入れていくと効果的!
4~6歳の子供は、日本語も不都合なく話せるようになっているので、英語を日本語でも理解できるようになっていきます。
そのため日常会話の中で少しずつ英語を交えてコミュニケーションも可能になります。
例えば、パパ・ママとの会話で、「『犬』って英語でなんて言うの?」という問いかけをしてあげたり、挨拶を英語でやってみたりするのが、英語習得に効果的ということになります。
また、幼稚園や保育園などで友達もたくさんできるので、友達と英語を話す機会を作ってあげてもよいでしょう。
この時期からの習い事で「英会話スクール」通わせるのも、一つの手ですね。
【英語教育】小学校低学年
■英語を「書く」ことを取り入れると効果的!
小学校に入学すると、ひらがなだけでなく漢字を覚える時期にもなりますので、読み書きを習得するには最適な時期といえます。
子供が今まで耳で覚えてきた英単語を文字にする練習を重ねていくと、子供の語彙力はさらに増えていきます。
他の子供と一歩差をつけさせたいと考えているパパ・ママにはおすすめの方法です。
【子供の英語教育】と言っても、年齢別にいろいろなアプローチの仕方があることがわかりますよね。お子さんの好みや年齢に合った英語教育を選択するようにしていきましょう。
子供の英語教育:2つのメリット
年齢別の英語教育方法を抑えたところで、その方法にどんな効果があるかをわかっていないと意味がありませんよね。
ここで、あらためて子供の英語教育のメリットを整理していきましょう。
メリット1.子供の英語の習得を早めることができる
言語の習得に臨界期があるとお伝えしたように、英語教育を始める時期が早いほど、子供の英語の習得は早くなります。
そうすると、小学生で中学校の英語の勉強に手をつけることができるようになり、他の生徒さんと差をつけることができます。
メリット2.早くから異文化に触れることで子供の視野が広がる
仮に、子供を英会話学校に通わせて、その学校の先生がネイティブの方だったとしましょう。
外国人の先生とコミュニケーションも取るようになると、知らずに自分の知らない世界を知るようになってきます。
またそういう経験が、大人になって外国人と接することに抵抗がなくなったり、日本と違う文化に自然と馴染めるようになったりすることにつながっていくのです。
子供の英語教育:2つのデメリット
子供の英語教育にメリットがある一方で、デメリットもあることも事実。メリットと合わせて整理していきましょう。
デメリット1.日本語がうまく習得できない可能性がある
言語習得は英語だけではなく、日本語もきちんと習得しないといけません。
英語教育を詰め込みすぎてしまって、日本語の習得が疎かになってしまうのは言語道断でしょう。
一般的に第二言語は母国語以上に発達することがない、と言われています。そのため、日本語も英語も習得が中途半端とならないよう、パパ・ママがしっかり子供をフォローしていくことが重要です。
デメリット2.英語教育を子供の意志で継続しなければ意味がない
いくら早くから英語を始めることに意味があるからと言って、それを子供が続けてくれなければ、英語の習得は進みません。
パパ・ママが過度にプレッシャーをかけてしまっては、子供がストレスを感じてしまい、途中でやめてしまって「英語嫌い」になる可能性もあります。
子供のペースできちんと英語教育を継続してもらえるように、様子を伺いながら教育プランを立てていくようにしましょう。
子供に適した英語教育のプランを!
子供の年齢によって、英語教育もいろいろな方法があることがわかっていただけましたでしょうか?
自分の子供がどんなことに興味があるのか、どんな方法なら楽しく英語教育を進められそう、パパ・ママの間でしっかり考えることが一番大切。
無理なく続けられる英語教育が考えられると良いですね。
(Photo by Photo AC)