お宮参りは生後1ヶ月くらいに実施しますが、この時期の赤ちゃんはまだ体温調節が苦手。衣装選びを失敗すると、赤ちゃんの体調が悪くなってしまうこともあります。


そうならないためにも、お宮参りの衣装は季節や気候に合わせて選ぶのが鉄則。そこで、お宮参りの衣装の選び方や着せ方をまとめました。


この記事の目次

お宮参り用の正式な衣装とは


お宮参りの際の正式な衣装をご存知ですか?


赤ちゃんは肌着の上に白羽二重(しろはぶたえ)の内着を着せて祖母か母に抱っこしてもらい、赤ちゃんを包むように掛け着をかけて、祖母か母の首の後ろで結ぶというスタイルがお宮参りの正式な衣装です。

 

男の子の衣装は龍や鷹、虎などが描かれた黒や紺、青の掛け着が人気。


女の子の衣装は牡丹や芍薬が描かれた赤やピンク、黄色など華やかな色合いの掛け着が人気です。

 

そこに大黒帽子(だいこくぼうし)と呼ばれる帽子をかぶったり、よだれかけをつけることもあります。

 

パパやママのおさがりがある場合は利用してもよいですし、最近は写真スタジオのレンタルを利用する人も増えています。また、ネット通販では安価で正式な衣装一式をそろえることができるので、購入するという人も。

 

お宮参りで利用した掛け着は七五三でも利用可能なので出番が一度きりということはありません。


特に男の子の場合は一度紋付で着物を作っておくと代々受け継ぐこともできるので、購入する人が多いようです。


 お宮参り用の衣装はツーウェイオールが主流に


最近はお宮参りに正式な衣装(白羽二重)を着せることは少なくなってきました。


代わりに主流になってきた衣装がツーウェイオールです。


出典:Amazon 


ツーウェイオールとは新生児用の洋服の種類の一つで、裾のボタンを留めるとズボンタイプに、ボタンを開けるとスカートタイプにできるという便利な衣装


お宮参りの衣装として利用する場合は、スカートタイプにすることが多いです。

 

お宮参り中のおむつ替えやお着替えなどの赤ちゃんのお世話も白羽二重より楽にできるうえ、気候に合わせて衣装の素材を選べるので、今後もツーウェイオールをお宮参りの衣装に選ぶ人が増えていくのではないでしょうか。

 

ツーウェイオールをお宮参り用の衣装として選んでも、掛け着を着せるのでほとんど外からは見えません。


それでもフォーマル向けのツーウェイオールは多く出回っているので、こだわって選ぶという人も多いです。


季節別お宮参り衣装の着せ方


お宮参りの衣装はお宮参りに行く時期に合わせて選ぶ必要があります。


そのため、お兄ちゃんやお姉ちゃんのおさがりがあるから…と準備を怠ると失敗することもあるので要注意。

 

お宮参りは必ず「生後1ヶ月の日」に行かなければならないということはありません


衣装だけで対応しきれないくらい天候が悪い場合は日程を変更することも検討しましょう。


春・秋のお宮参り向け衣装


新生児でも過ごしやすい気候の日が多い春は、お宮参りにも安心して行きやすい季節です。


しかし、5月・9月~10月ごろには夏日になる日も。天気予報をこまめにチェックして、お宮参り用の衣装について考えましょう。

 

まだ寒い日もある3月~4月(春)、11月ごろ(秋)

短肌着に長肌着を着せてから白羽二重やツーウェイオールを着せるのが一般的。


少し暖かさがある5月ごろ(春)、9月~10月ごろ(秋)

肌着は短肌着や長肌着1枚だけでも大丈夫な日も多いです。

 

朝晩冷える場合は肌着を重ね着して出かけ、神社で脱がせることもできます。赤ちゃんが「寒い」と感じる状況にならないよう、臨機応変に対応しましょう


 夏のお宮参り向け


夏の強い日差しや高温は赤ちゃんにとって刺激が強すぎることもあります。


そのため、最近はお宮参りの日程を「生後1ヶ月」にこだわらず、過ごしやすい気候になるのを待ってからお宮参りに行くという人も増加中。

 

夏にお宮参りをする際の衣装は、掛け着を風通しのよい素材のものにしたり、省略することも


赤ちゃんの肌着やツーウェイオールもガーゼ素材のような通気性・吸汗性のあるものを選ぶなど工夫し、赤ちゃんが熱中症にならないよう十分気を配ることが重要です。

 

ただ、神社によってはクーラーが効いていることも。お宮参りに行こうと思っている神社について事前にリサーチし、最適な衣装がわからない場合は問い合わせてみるのも手です。


冬のお宮参り向け


寒い時期のお宮参りの衣装は、肌着をしっかり着せてさらに必要に応じてアフガン(おくるみ)を利用し、しっかりと防寒対策することが大切


雪や雨が降る日は赤ちゃんにとってはつらい外出となります。日程調整は臨機応変に行い、体調もしっかり気にかけてあげましょう。

 

冬のお宮参りでは、よだれかけが首から冷たい空気の侵入を防ぐのに一役買います。また大黒帽子も髪が少ない赤ちゃんにとって重要な防寒対策になりますよ。

 

衣装から足がはみ出すと赤ちゃんの体温が下がることも。新生児用のベビーシューズや靴下も用意しておくと安心です。


おすすめのお宮参り用の衣装5


最後に、具体的なお宮参り用の衣装を見ていきましょう。


ここではお宮参りに利用する人が多いツーウェイオールから、おすすめの衣装を季節ごとにピックアップしています。

 

新生児用のツーウェイオールは基本的に男女兼用のものが多いです。レース付きのものもありますが、男の子でも違和感なく着せることができますよ。


春・秋向けセレモニードレスセット


肌触りのよい綿100%のスムース素材のドレスは春・秋のお宮参りにぴったり。レース控えめなので男女問わず人気があります。おそろいの帽子もかわいいですよね。

 

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夏向けセレモニードレスセット


綿100%のツーウェイオールですが生地が薄め。暑い時期にぴったりなドレスです。日本製なので縫製も丈夫。レースがたっぷり使われているのでとてもかわいいですよね。

 

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冬向けセレモニードレスセット


ツーウェイオールはスムース生地なので1年を通して赤ちゃんが快適に過ごすことができます。


ただし、このセットの魅力は、中綿入りのアフガンや帽子、肌着、靴下、ハンカチまでセットになっている点。冬のお宮参りもこのセット1つあれば対応可能です。

 

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男の子向けツーウェイオール


セレモニードレスは男女兼用のものがほとんどですが、男の子にはやはり男の子用の衣装を用意したいという人もいますよね。


そんなときはタキシードタイプのツーウェイオールがおすすめ。金のボタンがアクセントになってとてもかっこいいです。

 

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女の子向けドレス


女の子らしさを存分に出したい場合はスカートタイプの衣装を選ぶのがおすすめ。


肌に触れる部分は綿100%なのでデリケートな赤ちゃんの肌にも安心。足が出るデザインなので冬のお宮参りに利用する際はアフガンを用意しておくといいですね

 

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お宮参りのしきたりよりも臨機応変な対応を


お宮参りにはいろいろなしきたりがあり、装はもちろん、誰が参加して赤ちゃんを抱くか、衣装をどちら側の実家が贈るか…など、細かく決められています。

 

しかし、最近はしきたりよりもパパやママの意向や効率を重視することが増えてきています。ただ、しきたりを重んじたい家族がいる場合、お宮参りのやり方についてトラブルになることも。

 

お宮参りは生後1ヶ月くらいに行うので、出産前から話題にして話し合っておくと安心です。衣装についてもこだわりがある親御さんもいるかもしれないので、しっかり打ち合わせをしてから用意するようにしましょう。

 

Photo by Photo AC