妊娠したママが気になるのは、どこで赤ちゃんを産もうかなということですよね。
産院は風邪をひいたときのように1回だけ通院するのではなく、数ヶ月にわたって通院するので、どこにするかを選ぶのは慎重に進めたいところ。
今回はそんな産院選びをスムーズに進めるためのポイントを伝授します。
ママだけではなく、パパにも参考になるないようとなっていますので、ぜひ一緒に読んでみてください。
この記事の目次
産院はいつまでに選べばよい?
産院をいつまでに選ぶかは、明確に決まっていませんが、多くの産院は「妊娠20週」を目安に受付としていることが多いです。
ただ、産院選びは「予約制」だということは、要注意!
人気の病院は、妊娠20週を待たずに予約でいっぱいになることがあります。なので産院を選ぶのは、妊娠がわかってから少しずつ進めていきましょう。
里帰り出産のとき:産院の選び方
妊婦さんの中には、里帰り出産を考えているかもしれません。その場合は妊娠してから早めに産院を選ぶ必要があります。
産院によっては、「妊娠10週」までに予約必要となっているところもあったり、事前に検診を受けに行く必要があったりとさまざま。
事前にしっかり下調べしておきましょう。
産院にはどんな種類がある?
産院は大きく、「産婦人科専門の病院もしくはクリニック」「総合病院・大学病院」「助産院」の3つに分かれています。
ここでは、それぞれどんな場所なのかを説明していきますね。
1.産婦人科専門の病院もしくはクリニック
基本的に産婦人科のみを謳っている病院やクリニックのことを指します。
産院としては一般的なものになるため、多くの妊婦さんに選ばれることが多いです。
ただ、産婦人科を謳っていても、「不妊治療専門」など出産ができない場合もあるため、選ぶときにはきちんと確認しておきたいところ。
2.総合病院・大学病院
こちらは、産婦人科だけではなく、内科や外科といった複数の診療科目を扱っている病院を指します。
1つ目の産婦人科専門と違うのは、最初から総合病院を選ぶことができないということ。
妊娠中トラブルがあるなら総合病院へ
この総合病院や大学病院で出産する例として、切迫流産しそうなときや、胎児になにかトラブルが起きてしまったときが挙がります。
このようなケースは、産婦人科専門病院で取り扱いができないことが多いので、紹介状を書いてもらって転院することとなります。
産院としてあまり選びたくないかもしれないですが、万が一のときにはきちんと先生と相談しましょう。
3.助産院
最近ではあまり聞かれなった産院の形態ですね。こちらは、助産師さんが開設する病院のことを指します。
ドクターがおらず医療行為ができませんが、自然分娩までの流れや産後のケアなどは、助産師さん独自で進められることが特徴です。
ただ、妊婦さん全体の1割程度しか選ばれないようです。参考程度に押さえておきましょう。
それぞれの産院のメリット・デメリット
いままで紹介した産院の特徴をおさえた上で、簡単にメリット・デメリットも整理していきましょう。
産婦人科専門病院・クリニック
メリット:出産後も同じ医師に診てもらえる
基本的に、産婦人科専門病院やクリニックは、医師1名で開業していることが多いため、出産後も同じ医師に診てもらうことになります。
どういう状況で出産をしたかを踏まえて検診をしてもらえれば、出産後も安心ですね。
デメリット:帝王切開などの難しいお産は対応していない
難しいお産というのは、帝王切開の他にもあります。例えば、妊娠しながらインフルエンザにかかってしまったり、盲腸になってしまったり、などです。
このような状況を合併症といいますが、この場合は総合病院へ転院が必要になってしまいます。
あくまで産婦人科専門病院・クリニックなので、それ以外の病気は専門外になってしまいます。
総合病院・大学病院
メリット:医療設備が充実している
ドラマでよく出てくる病院のイメージ通り、総合病院・大学病院は医療設備が充実しています。
それによってハイリスクな出産にも万全な状態で臨むことができます。仮に未熟児で出産したとしても、NICU(新生児集中治療室)があれば安心です。
デメリット:診てもらう医師が日によって変わる
総合病院や大学病院は、複数の医師が働いているため、担当する妊婦さんも日によって担当制になることが多いです。
そのため、医師の間できちんと申し送りがされていないと、同じことを2度聞かれたり、誰になにを確認したらよいかわからなくなったり、ストレスが溜まることも。
助産院
メリット:助産師のフォローが充実している
他の施設と違い、助産師しかいないところなので、自然分娩や出産後の母乳指導などが充実しています。
また、主として「フリースタイル分娩」を行っており、妊婦さんが希望する出産方法に合わせて、助産師が適切にフォローしてくれます。
デメリット:医師がおらず、医療行為ができない
医療行為とは、医師にしかできないことになりますので、助産院では行われません。
具体的にはエコー検査や血液検査、感染症検査などができないため、受ける場合には提携の病院へ出向く必要があります。場合によっては手間になるかも?
産院を選ぶときの3つのポイント
妊娠してよい出産を迎えるためにも、産院選びのポイントも整理しておきましょう。里帰り出産にもあてはまるので、参考にしてください。
産院選びのポイント①:自宅からのアクセスがよいか
妊娠初期はつわりがあったり、妊娠後期はおなかが大きくなって動きにくくなったりと、妊婦さんは気軽に移動することができなくなります。
よってできるだけ家からのアクセスがよい産院を探すほうがよいでしょう。
具体的には、公共の交通機関で通えるか、や夜間タクシーでも通えるかどうかがポイントです。
産院選びのポイント②:どんな分娩スタイルがあるか
最近では、自然分娩だけではなく、フリースタイル分娩・LDR・無痛分娩などさまざま種類があります。
特に自然分娩以外のスタイルは産院によって取扱あるところが限られていますので、HPを参考にしてみましょう。
産院選びのポイント③:産後のフォロー体制があるか
出産というのは、出産できたらおわりではなく、出産後にも乳幼児検診や妊婦健診が控えています。
クリニックによっては、母乳指導や産後ヨガといった独自のフォロー体制がある場合もありますので、こちらもHPを参考にしながら、ご自身にあう産院を選べるようにしましょう。
自分にあった出産ができる産院選びを!
産院にもいろいろ種類があるので、自分にあったところを選べるようになってきました。
そのためにも産院の特徴を自分自身で集めていくことが重要!
パパ・ママの間だけではなく、ご両親とも相談しながらどんな場所で出産がよいかを決めていくようにしましょう。
(Photo by Photo AC)