最近、本屋の実用書のコーナーやママ雑誌、テレビの情報番組でも「整理収納アドバイザー」の方に触れる機会が増えました。
そもそも「片付けなさい!」と言われて育ち、子供にしつけている私たちも、正確には「整理の仕方・収納の仕方」を教えてもらう機会はなかったように思います。
整理収納アドバイザーは、「整理・収納の仕方」を気づかせてくれる、いわば伝道師のような存在。
そんな私も産休を機に、整理収納アドバイザーの資格(2級・1級)を取得しました。ママでも取得できて生活に活かせる実用的な資格でもあります。
今回は私の体験談を踏まえながら、「整理収納アドバイザー」について詳しく紹介します。
この記事の目次
整理収納アドバイザーは、どんな資格?
探し物がなかなか見つからない
片づけてもすぐに元通り・・・
こういったことで悩んだ経験はありませんか?
整理収納アドバイザーは、物や部屋が片付かない原因を根本的に解決するためのノウハウ ・メソッドを体得できる資格のひとつです。
整理収納が得意になると、いいことがたくさん!
探し物が減った!
無駄遣いが減った!
段取り上手になった!
家で過ごすことが楽しくなった!
イライラが減った!
家事をするのがラクになった!
などなど。実際に日常の暮らしだけでなく、ワーママとして仕事での考え方にも活かせていると実感しています。
整理収納の資格はたくさんある
整理収納のノウハウを展開している「ハウスキーピング協会」では、整理収納に関する資格を多く展開しています。
<ベーシック>
・整理収納アドバイザー3級
・整理収納アドバイザー2級
<アドバンス>
・整理収納アドバイザー1級
・整理収納アドバイザー2級認定講師
・整理収納コンサルタント
<スペシャリスト>
・整理収納教育士
・住宅収納スペシャリスト
整理収納のスキルを活かして活躍したいなら、整理収納アドバイザー1級を取得するのがおすすめ。
整理収納アドバイザー2級は、3級を保持せずとも取得可能ですが、1級を受験するためには、2級を取得していることが条件となります。
より上位の資格(整理収納コンサルタント等)を受験するためには、整理収納アドバイザー1級取得が条件です。
★整理収納アドバイザー2級は、こんな資格
2級では、まずモノとの向き合い方を学びます。
プロとして働くことは考えていないけど、自分の暮らしのために整理収納の勉強をしてみたい!
というママにおすすめ!
・基本的な 整理の考え方
・具体的な 整理の方法
・実践的な 収納のコツ
これらについて、事例を交えて詳しく学ぶことができます。
2級を取得すると…
● 自宅が片づいて快適に過ごせるようになります!
● 職場環境の改善に役立ちます!
自分やその周囲の環境を快適に過ごすために「自分自身が変わる」ための資格です。「整理収納アドバイザー」を名乗って仕事をすることは、できません。
★整理収納アドバイザー1級は、こんな資格
1級では2級で学んだメソッドをより深め、他者に対して整理収納をファシリテ
イト(促す)する手法を学びます。つまり「整理収納のプロ」と名乗れる資格です。
整理収納アドバイザーとして、仕事にしたい!
と考えているママにおすすめ。
「整理収納のプロ」として、社会で活躍できるような考え方と知識が備わっているかを、試験で試されます。仕事に活かしたいという方は必ず通る道です。
整理収納アドバイザー2級:資格取得の流れと費用
それでは、資格取得のための流れと費用を説明します。ちょっと長くなってしまったので、2級・1級を通して端的にお伝えしたいことは2点。
1:受講料・受験料、意外と費用がかかります。
2:市販としてテキストが販売されておらず、自学自習で受験できない仕組みとなっています。
この2点は実際に私が勉強をスタートしてみて、少し盲点だったこと。この2点を踏まえて、詳細をお伝えしていきますね。
取得までの流れ
①2級認定講座を終了 → 整理収納アドバイザー2級認定証が届く
この①については、2通りの方法があります。
(その1)整理収納アドバイザー2級の認定講座を受講する
▼受講費用:23,100円 (税込)※テキスト代、認定料含む。
▼受講時間 :10:00~17:00 まる1日がかりの講座を1度受講。
ハウスキーピング協会のHP(リンク)より、アカウントを取得の上申し込みます。その際「講座一覧」から行けそうな講座を選択します。
当日の受講を終えればOK!試験はなく、後日「認定証」が届きます。
▼メリット:
1日で資格を取得できる。
▼デメリット:
土日は講座が人気で、満員の可能性がある。
(その2)ユーキャンの通信教育を受講する
▼受講費用:49,000円(税込・一括払い)
ユーキャンのHP(リンク)より講座を申し込むと、テキスト・資料・添削課題が届きます。2級のテキストを自分のペースでこなし、添削課題を送ります。
目安は2ヶ月。課題が及第点に達していれば、後日「認定証」が届きます。
ユーキャンの場合、価格が割高と感じるかもしれませんが「1級の予備講座」も含まれています。1級も合わせて取得したい方にはおすすめです。
▼メリット:
自分のペースで在宅学習ができる。1級予備講座も含まれている。
▼デメリット:
講師に直接質問できない。長期戦になるので、モチベーションを維持することが難しい。
私は「ユーキャン」で資格を取りました
産前産後と自分の性格を考えて、私は(その2)のユーキャンでの自宅学習を選択しました。
もちろん「1日の拘束時間が長くても1日で取得できるほうが、いい」という考え方もアリ!
自分の性格やライフスタイルを考慮して、進めやすい方法を選びましょう。
整理収納アドバイザー1級:資格取得の流れと費用
1級を受験するためには、「整理収納アドバイザー2級」を既に取得していることが条件です。
取得までの流れ
①1級予備講座を終了
②1次試験(筆記:マークシート)
③1次試験合格
④2次試験(発表:事前にプレゼン資料を用意)
⑤2次試験合格 → 整理収納アドバイザー1級認定証が届く
なんと、2次試験まであるんですね。
①予備講座…(方法その1)予備講座を会場で受講する
▼受講料: 32,400円(税込)※テキスト代込(当日配布)
▼受講日数: 2日間(連日)
▼受講時間: 10:00~17:30 (両日共)※会場により異なります
こちらも、ハウスキーピング協会のHP(リンク)から、申し込みが必要となります。流れは2級と同じですが、日数が「2日間」という点は気をつけてください。
1級予備講座の受講を終えることで「1級の受験資格」を得られます。
①予備講座…(方法その2)ユーキャンを受講する
2級の時点でユーキャンの講座を受講していたら、その続きになります。添削課題を送って合格することで、「1級の受験資格」が得られます。
②1次試験(筆記:マークシート)
1次試験の申し込みは、ハウスキーピング協会のHPから行います。こちらも、受験会場と日数に限りがありますので、早めに申し込みましょう。
※開催日の90日前から申し込みがスタートしています。
▼受験料:8,640円 (税込)
▼受験時間:120分(2次試験説明 30分・筆記試験 90分)
▼受験資格:2級認定者かつ、1級予備講座受講修了者
▼試験形態:筆記試験(マークシート形式 100問)
1次試験対策用の問題集アプリ(リンク)がリリースされており、私はそれを使って試験に備えました。
(※アプリは2,400円で購入してダウンロードします)
③1次試験合格
ハウスキーピング協会のHPで、合格者の受験番号が掲載されます。合否通知は届きません。
2次試験の準備(実作業と発表資料作成)を行い、2次試験をHPから申し込みます。
④2次試験(発表:事前にプレゼン資料を用意)
▼受験料:10,800円 (税込)
▼試験時間:約180分(2次試験説明 約30分・実技試験 一人20分間)
▼受験資格:1次試験合格者
▼試験形態:研究発表(プレゼンテーション形式 一人20分間)
※3~5名のグループで行います
2次試験は準備がとても大切。
2018年度の時は「提案:第三者に対しどんな提案をするのか」または「実作業:実際に行った整理収納の実体験の目的と効果」のどちらかを選択し、グループの中で発表しました。
テーマはハウスキーピング協会のHPでも公開されています。
私のグループでは、すべて後者の「実作業」で発表するメンバーでした。発表の仕方は人それぞれですが、枚数と持参する部数は指示があります。
⑤2次試験合格 → 整理収納アドバイザー1級認定証が届く
晴れて「整理収納アドバイザー」を名乗り、仕事にすることができます。
資格を取って仕事も家事も効率アップ!
整理収納アドバイザーの考え方は、子供がいるからこそ、ママの暮らしにとても役立つものだと思っています。
新年を迎えて一念発起、ぜひチャンレンジしてみてください!
(photo by:写真AC)