出産おめでとうございます。自宅で過ごす方、実家に里帰りしている方、出産後の過ごし方は様々だと思います。
いずれにせよ産後1ヶ月の過ごし方には注意が必要です。病院の先生からは、「産後1ヶ月の間は無理をしないように。」と言われたり、「安静にしていてください。」などと言われましたよね。
でも、どの程度の安静が必要なのか、いつ頃から普段通りの生活をしてもいいのか、産後1ヶ月の過ごし方について疑問を抱く方も多いようです。
そのため今回は、産後1ヶ月の間特に注意すべき点や、産後のトラブルを回避するための過ごし方をご紹介します。
この記事の目次
産後1ヶ月に起こりやすいトラブルと予防法・解決策
出産直後のママの体はボロボロで、体力も免疫力も低下しています。産後1ヶ月は無理をしないようにと言われるのはそのためです。
出産後は、まとまった睡眠がほとんど取れないせいもあり、様々なトラブルの原因に。
まずは産後起こりやすいトラブルと、その予防法をご紹介。予防法は産後の過ごし方の参考にしてみてください。
1.産褥感染症
出産の際にできた傷や、開いたままの子宮口に細菌が感染し、下腹部痛や発熱などの症状を引き起こすそうです。また、悪露が原因で尿道炎や膀胱炎になることもあるようですよ。
予防法
こまめにトイレに行き、清浄面で外陰部を清潔にしましょう。ナプキンで蒸れると菌が繁殖しやすくなるので、交換すると効果的とも言われていますが事前に対策方法について病院に確認しておくのがおすすめです。
2.乳腺炎
乳腺炎も産褥感染症の1つ。その殆どが乳腺のつまりによるものだそうです。もともと乳腺が細い方は特につまって炎症を起こしやすいようですよ。
乳腺が詰まる原因は、同じ抱き方、同じ向きでの授乳により吸われにくい乳腺が出てくるからなのだそうです。また、授乳の間隔が開きすぎても乳腺がつまりやすいので注意が必要です。
予防法
授乳の際、色々な抱き方で授乳すると効果的だそうです。おっぱいにしこりがないかも確認しましょう。
授乳の間隔は3時間が基本。ですが、産婦人科の先生は母乳は消化にいいので欲しがるだけ与えていいと言っていましたよ♪
赤ちゃんが眠ってしまったときは3時間以上の間隔が開いててしまうことも。そのときは無理に起こさず、搾乳器で絞ると乳腺炎の予防になります。
乳腺炎を経験したママ(30代前半)
産後、母乳が出すぎるせいかおっぱいがパンパンでガチガチに。子供に母乳を飲ませても一部のしこりは解消されませんでした。
「痛いなぁ…。」と思いながら、なんとなくしこりのある部分を手でマッサージしながら授乳していたら、乳腺のつまりは解消されました!どうやら詰まっている部分を軽く抑えながら授乳すると乳腺が開通することがあるようです。
それからは、おっぱいに違和感を感じたらその場所を圧迫しながら搾乳器で絞るようにすると効果がありました。
乳腺炎は悪化すると発熱を伴うこともあるようです。心配な場合はすぐに病院に行きましょう。
3.尿もれ、尿失禁
産後のママの多くが経験する尿もれ。産後の1ヶ月頃までは尿意を我慢する役割のある骨盤底筋がゆるくなるためだと言われています。
予防法
まずはとにかく頻繁にトイレに行くことが大切。尿意を感じてからでは我慢できないこともあります。
それでも尿もれしてしまうこともあるため、恥ずかしがらずに尿もれパットを利用しましょう。骨盤底筋を鍛えるための尿もれ体操をすると回復に効果的ですよ。
おすすめの尿漏れ体操がこちら!
<医師監修 >尿もれ対策に!骨盤底筋トレーニング【チャームナップ】(5分49秒)
産後でも手軽で簡単にできるので、ぜひ試してみてください♪
4.寝不足
産後のママは本当に寝る暇がありません。特に産後1ヶ月は3時間連続して睡眠がとれれば良い方ほど。
そんな中、先輩ママたちはどのようにして寝不足の日々を乗り切ったのでしょうか?
解決策
まずはとにかく赤ちゃんに合わせた生活ペースを作りましょう。赤ちゃんが寝ているときは、朝だろうが昼間だろうが睡眠を取ることが最優先。
そのためには、ママと赤ちゃん用のいつでも眠れる部屋を用意してもらえるよう家族に協力してもらいましょう。
見事寝不足解決に成功したママ(30代前半)
今でも旦那に馬鹿にされる育児ネタがあります。その名も、「おっぱい丸出し事件」。
あまりにも睡眠が取れなすぎて満身創痍の私が無意識にあみ出した作戦が、おっぱい丸出しで寝ること。世間で言われる「添い乳」の最終形態です。
赤ちゃんが起きる、目の前におっぱいがある、飲む、私は爆睡。朝方夜勤から帰ってきた旦那は驚愕したそうです。
産後の睡眠不足はママにしかわからない辛さですよね。
生まれて間もない赤ちゃんとの添い寝は、赤ちゃんを潰してしまう危険性もあるため、十分に注意する必要があります。
3当分に折ったタオルケットをくるくると巻き、赤ちゃんとママの間に置くと押しつぶし防止に効果的ですよ。
5.ストレス
出産後は、思うようにいかないことが多く、きちんと眠れないことも追い打ちをかけストレスがたまりやすくなります。そのストレスを上手に発散できず、塞ぎ込んでしまうことも。
産後、ストレスを溜め込まないためにはどうすればいいでしょうか。
対策
精神的、体力的に辛いと感じたら、無理せず家族に相談しましょう。旦那さんに協力してもらえるなら、可能な限り助けて貰うのが一番早い方法です。
ですが、旦那さんも家族が一人増え、仕事は前以上に頑張らないといけませんよね。その中で、手伝って貰ったら感謝の気持ちを伝えることが大切です。
なかなか家族に助けを求めることが難しい方もいらっしゃいますよね。そんな時は無理せず産褥ヘルパーや産後家事サポートを利用しましょう。
買い物はネットスーパーがおすすめ。私は、朝一で頼むとその日のうちに配達してもらえるイオンのネットスーパーを利用していました♪
また、上の子がいる場合は、保育園で一時保育を利用できることもあるようです。出産時の一時保育は、入院中から産後1ヶ月の間で利用できる園もあるので助かりますね。
ママは赤ちゃんと一緒にお昼寝することができ、上の子は静かにしている必要もなくお友達と遊べるので楽しそうですね!
アニメ好きのママ(20代後半)
ストレス解消には泣くのが1番!泣けるアニメで検索すれば、涙なしでは見られない感動名作が多数あります。
一番簡単な方法は動画サイトに登録すること。DVDを借りに行く必要がなく、自宅で見れるのは産後のママにとって嬉しいですよね♪
里帰り出産で2人目を出産したママ(30代前半)
歌が好きだった私は、比較的子供が寝てくれている時間(お昼頃)に母に子供を託し、1時間だけカラオケボックスで1人カラオケ♪思い切り歌うと、スッキリしますよ!
自分流のストレス発散法を見つけるために、先輩ママにいろいろ話を聞いてみるといいですよ♪
おすすめの産後1ヶ月の過ごし方
産後1ヶ月の間は、いつもの生活に戻していくために少しずつ体を慣らして行く必要があります。無理をしてはいけませんが、いつまでも寝てばかりでも良くないようですね。
その為、生活の項目に産後1ヶ月の過ごし方を徹底解説していきます。
【産後1ヶ月の過ごし方1】家事
産後3週間目に入るまで、特に産後1週間は病院での生活と同じような生活が望ましいようです。とはいえ、里帰り出産できる方ばかりではありませんよね。
旦那さんに手伝ってもらったり、お惣菜を利用してまずはママの体の回復を第一に考えた生活を送りましょう。
買い物は、自宅に届けてくれるネットスーパーがおすすめ。
買い物ぐらい大丈夫だろうと産後すぐ買い物に出かけていたママの中には、下腹部痛や腰痛に悩まされるようになった方もいるようです。
産後3週間目頃は床上げと言われており、この頃から軽い家事をする方が多いもの。
それでも体が辛い場合は無理をせず、周りの方に手伝ってもらいましょう。
家事は完璧にこなそうとすると無理をする原因に。産後1ヶ月の間は手抜き家事でもいいのではないでしょうか。
【産後1ヶ月の過ごし方2】入浴
産後1ヶ月は、基本的にシャワーで済ませます。体調がいいときは洗髪もOKですよ。
悪露が少なくなってきた1ヶ月頃から入浴を許可している病院が多いようです。1ヶ月検診のときに先生に相談してみましょう。
二人の子供のママ(30代前半)
2人目の出産は2月だったため、シャワーのみの入浴は堪えました。母が足湯を用意してくれて、シャワーのあとに浸かると温まり、リラックスすることができましたよ。
【産後1ヶ月の過ごし方3】外出
外出は、家事などに体が慣れてきた産後1か月以降にするのが安心です。
その他、インフルエンザの流行なども考慮し、赤ちゃんやママの体が心配なら自宅で過ごすようにしましょう。
\買い物が難しい時は食材宅配/
産後どうするか大きな課題の一つが「買い物」。周りに手伝ってくれる方がいないと、自分で買い物に行かなければなりません。
しかし、産後一ヶ月経たないうちに赤ちゃんを外につれていくのは不安ですよね。
そのため、産前から「生協」などの食材宅配を契約しているママも多いの現実!
生協の場合、スーパーよりお値段高いのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はスーパーと同等、安いものもあり、高くても数十円ぐらい。
食材もスーパーより美味しいものもあるので(ママびよりスタッフの感想)、とってもおすすめです!
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【産後1ヶ月の過ごし方4】車の運転
車の運転は、産後1ヶ月を過ぎてからが望ましいとされています。
産後1ヶ月は殆ど寝られない状態が状態が続くため、注意力が散漫し、それが原因で事故を起こす可能性も。
また、産後は骨盤の弱りから腰痛を引き起こしやすくなっています。どうしても車で移動しなければならないときのために、タクシーや地域のファミリーサポートをチェックしておきましょう。
【産後1ヶ月の過ごし方5】運動
産後1ヶ月は散歩も含め外出は控えたほうが良いようです。
そのため、産後の運動は産褥体操がおすすめ。産後すぐから始められます。
産褥体操は、体の調子を整えたり、子宮が元に戻るのを助けてくれます。産褥体操の参考動画がこちら!
退院後の体操|産後の体操(産褥体操)|明治ほほえみクラブ
明治赤ちゃんチャンネルでは、他にもままに役立つ情報がいっぱい!ぜひチェックしてみてくださいね♪
【産後1ヶ月の過ごし方6】乳房、乳頭のマッサージ
毎日おっぱいがたくさん出るように、乳房、乳頭のマッサージをしましょう。マッサージの仕方はこちらの動画で紹介されています。
母乳マッサージ
市販の乳頭用保湿クリームを使ってマッサージすれば、赤ちゃんへの授乳もなくて安心♪保湿もできておすすめですよ。
【産後1ヶ月の過ごし方7】性行為
なかなか人に聞けない悩みの1つが、産後はいつから性行為をしていいのかという疑問。一般的に外陰部の傷が治る6週間頃と言われているため、産後1ヶ月は控えたほうが良さそうです。
排卵がいつ始まるかは大きな個人差が。家族計画を話し合い、必要ならば最初の行為からしっかり避妊をするようにしましょう。
【産後1ヶ月の過ごし方8】仕事
会社によって産休を取れる期間は違いますが、産後1ヶ月は自宅で休養した方がいいです。仕事への復帰後も、産後6週間頃までは重い物を持ったり、お腹に力が入る仕事は代わってもらうようお願いしましょう。
産後すぐに会社復帰したママ(20代後半)
私は、家庭の金銭的な理由から産後2週間で仕事に復帰しました。仕事内容は重い物を持ち上げることが多い志事だったため、1、2時間もすれば下腹部にズーンと重い痛みが。
結局半年後、腰痛が酷くなり仕事をやめることに。10年経った今、腰痛は治りましたが長時間重い物を持つと下腹部が痛むことがあるのは、産後に無理をしたからかもしれません。
赤ちゃんとママの健康のために産後1ヶ月の過ごし方が大切
家事に休みはありません。子供が生まれたら育児も加わり、ママはますます忙しくなりますよね。
産後1ヶ月ぐらいは、家族に甘えても良いのではないでしょうか?産後1ヶ月をゆったりとした気持ちで過ごすことは、産後の回復にとても大切なことです。
そしてその先も、家族で協力して子育てをしていけるといいですね。
(Photo by:写真AC)