最近、ママの間でも資格取得をされる方が増えてきました。そんなママたちの間で人気の資格のひとつが「色彩検定」。
育休を終えて、仕事復帰する時にスキルアップしておきたい!
今は仕事をしていないけれど、資格取得で就活を有利にしたい!
このような経緯で資格取得に励むママが多く、色彩検定はあらゆる分野で活躍できる点がママにとっても魅力的。
働く場面だけでなく、洋服のコーディネートを考える時、食事の盛り付けを考える時など、ママの日常生活でもメリットがたくさん。
今回は、そんな色彩検定についてご紹介します。
この記事の目次
色彩検定とは?
「色彩検定」は1990年にスタートした「文部科学省」後援の公的資格。
これまで累計140万人以上の方が受検しており、とても幅広く知られた資格だとわかります。
色彩検定では色の基礎から、配色技法(色の組み合わせ方)、専門分野における利用などを幅広く学習します。
「色彩検定」の学習によって感性や経験によらない、理論の土台を身に付けることができるのです。
色彩検定の気になる合格率。3級は7割超え!
色彩検定は、レベルに応じて3級・2級・1級と難易度が上がっていきます。2017年度の合格率は以下のとおり。
・3級の合格者:73.6%
・2級の合格者:64.9%
・1級の合格者:35.6%
色彩検定について勉強したことがないママでも、3級なら挑戦しやすそう。
3級取得を足がかりに、2級・1級とステップアップすることでより専門的に活躍できそうです。
色彩検定の受検者は「学生」が多い
色彩検定の志願者は幅広い年齢層に広がっており、文部科学省後援の検定試験ということで「学生」が非常に多いのが特徴のひとつ。一般社会人も、少しずつ増えてきています。
その内訳は、ファッション、インテリア、グラフィック等のいわゆるデザイナーと呼ばれる人達。そして販売、企画、事務といった職種の人達などです。
事務職の受験者も増えている!
「事務」の方に多いのは意外ではありませんか?色づかいの理論を学ぶことで、自分の資料作りの「見栄え」をアップさせたい方が多いんです。
「人は見た目が9割」なんて言葉が一時期流行りましたが、資料も同じ。同じ内容・まとめ方であっても、色づかいひとつで資料の印象は大きく変わるもの。
求職中のママは、事務職を希望される方も少なくないかと思います。色彩検定のスキルを活かして、ほかのママ同僚に差をつけられるチャンスかも!?
色彩検定はこんな人におすすめ!
具体的に色彩検定を取得することで、活躍できそうな分野を見てみましょう。色彩検定の学びは、あらゆる分野で活躍できること間違いなしです!
<美容・ファッション>
・アパレル販売
・ファッションコーディネーター
・ネイリスト
・美容師
・メイクアップアーティスト
<出版・広告>
・企画・広報
・印刷業・DTP
・グラフィック・WEBデザイナー
<建築・工業・空間デザイン>
・インテリアコーディネーター
・建築デザイナー
・プロダクトデザイナー
<飲食業>
・テーブルコーディネーター
・パティシエ
<そのほか>
・営業
・フラワーデザイナー
「センスがいいね」って言われたい人もおすすめ!
ママ友の間でもいませんか?「なんとなく、センスがいいな」って思う人。でも「センスの問題だから」と諦めるのはもったいない!
「毎日、何を着ていいか悩んでしまう」
「せっかくママ友とホームパーティーするから、少しでもインテリアやテーブルコーディネートをかっこよくしたい」
こんな悩みを日常的に感じているママは、色彩検定のスキルを日常生活に取り入れてみては?
服を選ぶ時、化粧をする時、インテリアを考える時…これまでの悩みの種が、楽しみに変化するかもしれません!
色彩検定を取得したら?
実際に、色彩検定の資格取得をした方の体験談を見てみましょう。
私自身、色彩に関する専門知識を身につけたことで、接客トークに自信が持てるようになったと実感しています。(アパレル勤務)
より魅力的なプレゼンテーション資料を作成できるようになりたい。そう考えていたときに、色彩検定と出会いました。
1級合格後はプレゼン資料の配色を工夫することで、自信を持って発表できるようになったと思います。(メーカー勤務)
お客様との打合せの際に多くの方が配色や色選定で悩まれていました。感覚的な視点からではなく理論的にアドバイスできないものかという思いから、色について勉強し始めました。
勉強を通じて、仕事だけでなく、顔映りの良い服装やメイクの色がわかるようになったことは、日常生活においてとても役立っています。(メーカー勤務)
色彩検定協会のHPでは「合格者の声」を多数掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてください!
資格取得までの流れ
色彩検定の試験会場は、54拠点。
北海道から沖縄まで全国に設置されており、比較的受検しやすいです。
色彩検定試験は、夏期に1回・冬期に1回(1級は冬期のみ)開催されます。
回数が限られているので、しっかり開催時期を確認して計画を立てたいところ。
<資格取得の流れ>
①受講申し込み
1.郵送(事前に書類請求)あるいは書店で申し込み
2.検定料金の決済(クレジットカード決済またはコンビニオンライン決済)
3.受付完了のメールが届く
②受験票が届く
試験日のおよそ10日前までに届く
③試験を受ける
④合否通知が届く
⑤合格証(資格認定証)の交付
勉強方法は「テキスト」&「問題集」
色彩検定の勉強の仕方は、テキスト&問題集の組み合わせが一般的。どちらも書店で購入することができます。
テキストは、級によりますが3,000円前後〜4,500円。問題集(1年度あたり1冊)、1,080円〜2,000円程度です。
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【参考】日本能率協会マネジメントセンター 色彩検定3級コース(リンク)
【体験談あり】合格するための3つのポイント
そんな私も、育休中に資格を取得したママのひとり。(取得した資格は、整理収納アドバイザー2級・1級です)
家事・育児をしながら勉強の時間を作るのは、ママにとってハードルが高いですよね。ママが勉強するために、アドバイスとしてお伝えできることは3点です。
(1)計画をきちんと立てること
資格試験は、年間で回数が限られています。「●月に受検するのか」きちんとゴールを設定しましょう。
あとは、受検日から逆算してスケジュールを組み立てていきます。コツは予定をびっしり入れないこと。
「調整日」など多少余裕を持たせておいたほうが、続けやすいですよ。子供の発熱だったり、ママ自身の体調が優れないこともありますから、そのような状況に対応できるようにしましょう。
また「できなかった」が続いてしまうのも、挫折しやすいもと。そのためにも「調整日」が必要なんです。
(2)家族の協力を得ること
パパや、ご実家など「私は●月までに、色彩検定●級を取得します!」と宣言し、協力を仰ぎましょう。私も夫が休みの時は、数時間だけ娘を預けて喫茶店などで勉強しました。
「●時まで」と終わりが決まっていたので、集中して取り組めたように思います。ママの資格取得の勉強には、家族の理解が不可欠だと感じました。
(3)資格取得した後の「なりたい自分」を意識すること
一番難しいのは、ママ自身のモチベーションを保つことではないでしょうか?
「色彩検定の資格を取得して、どんなことがしたいのか?どんな自分になっていたいのか?」そんな「目標」を自分の中で描いておき、しんどくなった時に自分を励ませるようにしたいものです。
色彩検定で色の楽しさを知ろう
せっかく勉強するなら、得るものが多く、役立つ資格を取得したいもの。色彩検定の学びは、仕事だけでなくママの日常生活にも、きっと役立ちます。
勉強や資格取得を通して、チャレンジして達成する喜びを味わいましょう!
(photo by:写真AC)