とうもろこしは甘味が強く、赤ちゃんに好まれやすい食材の代表格です。そんなとうもろこしは、ペーストにすれば離乳食初期から使えます!
いろいろな食材と組み合わせられるので、基本の作り方をマスターしておきたいところ。
今回は、とうもこしの基礎知識だけでなく、とうもろこしペーストを使ったレシピも10種類厳選してご紹介します。
この記事の目次
- とうもろこしの栄養に注目!
- 離乳食初期用とうもろこしペーストの作り方
- 生以外のとうもろこしをつかってもいいの?
- ブレンダーを使うときは気をつけて!
- とうもろこしのペーストは冷凍保存OK
- 離乳食初期に使えるとうもろこしの便利アイテム
- 離乳食初期のとうもろこしレシピ10選
- とうもろこしペーストでレシピの幅を広げよう
とうもろこしの栄養に注目!
とうもろこしは夏に旬を迎える食材ですが、実は野菜ではなく穀物扱い。しかし、ビタミン類やカルシウム、ミネラルもバランスよく含まれている栄養価の高い食材です。
では、どんな栄養が含まれているのか、詳しく見ていきましょう。
糖質
脳や体を動かすエネルギー源となり、生きていく上で欠かせません。
離乳食初期(生後5~6ヵ月)は、お粥が主な糖質源ですが、味気がなくイマイチ食べてくれない…という場合は、とうもろこしを混ぜて甘味をプラスするのもひとつの方法です。
たんぱく質
人の体の素となるのがたんぱく質。筋肉や内臓、皮膚、骨、髪の毛などあらゆるものにたんぱく質が使われています。
肉や魚、大豆製品などに多く含まれていますが、穀物にも含まれているのです。
ビタミンB1
糖質をエネルギーに変える役割をするのが、ビタミンB1。不足すると、夏バテの原因にも。
ビタミンB2
皮膚を健やかに保つ働きがあったり、糖質やたんぱく質、脂質をエネルギーに変えたりする働きがあります。
ビタミンE
脂溶性ビタミンのひとつであり、文字通り油に溶けやすい性質を持ちます。
抗酸化作用があり、生活習慣病やガンなどを予防することが期待されている栄養素です。
カリウム
ミネラルの一種。細胞のバランスや血圧などを調整する働きがあります。
血圧を低下させるだけでなく、骨密度をアップさせたり、脳卒中の予防も期待できるミネラルです。
食物繊維
とうもろこしの薄皮は、セルロースをいう不溶性食物繊維からできています。
離乳食初期(生後5~6ヵ月)の間は口当たりが悪いので取り除きますが、離乳食後期(生後9~11ヵ月)以降は薄皮も取り入れると、便秘予防にも。
胚芽が大事
とうもろこしを芯から外すと、実の下に白いものが付いてきます。これが胚芽。
実は、ビタミン類の多くはこの胚芽部分に含まれています。
離乳食初期(生後5~6ヵ月)は、裏ごしをする際に胚芽も取り除かれてしまいますが、細かく刻んで食べさせる離乳食中期(生後7~8ヵ月)からは、胚芽も取り入れましょう。
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離乳食初期用とうもろこしペーストの作り方
離乳食初期(生後5~6ヵ月)の間は裏ごしをして、ペースト状にして使うのが基本です。
薄皮には食物繊維が豊富に含まれていますが、口当たりが悪く、飲み込みにくいので裏ごしをして取り除きましょう。
生のとうもろこしを使った
基本のペーストの作り方
①とうもろこしの皮やひげを取り除いて、水を張った鍋に入れて火にかけます。
②沸騰して5分たったら取り出し、粗熱を取りましょう。
③芯から実を取り外し、細かく刻んでからすりつぶします。
④裏ごしをして滑らかなペースト状になったら完成。
生以外のとうもろこしをつかってもいいの?
フレッシュなとうもろこしが手に入る夏であれば、生を使った方が美味しいペーストができます。
しかし、それ以外のシーズンもとうもろこしは使いたいですよね。
その場合は、冷凍のとうもろこしを使ってもOK。できれば国産のものを選ぶとよいでしょう。
また、とうもろこしの缶詰も販売されていますが、食塩や砂糖が加えられているものも。
できるだけ離乳食初期(生後5~6ヵ月)は缶詰を避けた方がよいのですが、使うときには、食塩や砂糖が加えられていないものを選びましょう。
ブレンダーを使うときは気をつけて!
離乳食初期(生後5~6ヵ月)の野菜ペースト作りではブレンダーが活躍しますが、とうもろこしにはやや不向き。
ブレンダーを使うととうもろこしの皮までペーストになりますが、この皮は消化しにくく、赤ちゃんの胃や腸の負担になってしまうので注意が必要です。
ブレンダーでとうもろこしをつぶした場合も、必ず裏ごししましょう。
とうもろこしのペーストは冷凍保存OK
完成したとうもろこしペーストは、ベビーフード保存容器やフリージングバッグに入れて冷凍保存することが可能。
冷凍保存した際は、できるだけ1週間以内に使い切ってくださいね。
解凍は調理時に加熱するか、電子レンジの解凍機能を使うのがおすすめ。自然解凍は雑菌が繁殖しやすいので避けた方が無難です。
離乳食初期に使えるとうもろこしの便利アイテム
とうもろこしペーストを作りたくでも、とうもろこしの旬が過ぎてしまうと入手が困難になります。
また、丁寧に裏ごししている時間がない!というママもいるでしょう。
そんなときは、とうもろこしペーストを簡単に作ることができる便利なアイテムをオススメします。
手作りのとうもろこしペーストよりも日持ちするだけでなく、普段の離乳食づくりの中で「もうひと工夫したい!」と思ったときにもさっと使えて便利です。
和光堂 裏ごしとうもろこし
お湯をかけて混ぜるだけで簡単にとうもろこしペーストが完成する便利なベビーフード。
フリーズドライ製法で保存料や食品添加物を一切使用していません。
国産のスイートコーンとでんぷんのみで作られているので、安心して使用できます。
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吉粋 とうもろこしフレーク
北海道産のとうもろこしのみを使用してつくられたフレークは、離乳食づくりにも最適。
加熱調理済みなので、水やお湯でふやかすだけでOK。火を通さなくても食べられます。
離乳食作りにはもちろん、大人の料理用にも使える便利なアイテムです!
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キューピーベビーフード北海道産コーン
こちらはビンを開けたらすぐに食べられるとうもろこしペースト。
少し、砂糖や食塩を使っているので、とうもろこし100%の味が苦手な赤ちゃんでも食べやすい風味に仕上がっています。
お出かけにも便利です♪余ったら、冷凍保存もできますよ!
(※食べかけを保存するのはNGです)
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離乳食初期のとうもろこしレシピ10選
とうもろこしペーストだけでも十分美味しいですが、他の食材との相性も抜群!
そこで、とうもろこしのおすすめレシピを集めてみました!ぜひ離乳食づくりに役立ててくださいね。
1.魚と枝豆のコーン煮
甘いとうもろこしが、魚独特の風味をカバーして食べやすくしてくれます。
彩りに枝豆を添えるとキレイに仕上がり、赤ちゃんも喜んでくれるかも♪
2.魚とほうれん草のクリーム煮
魚×ほうれん草のちょっぴり食べづらい組み合わせも、とうもこしの甘さでカバー!
レシピではほうれん草を刻んでいますが、食べづらい場合はすりつぶしたものを使ってくださいね。
3.コーンスープ
とうもろこしの甘味をストレートに味わえるのが、コーンスープ。材料を混ぜ合わせるだけのお手軽さも魅力的!
サラサラして飲みにくい場合は、片栗粉などでとろみをつけてもOK。
4.ほうれん草のコーンポタージュ
とうもろこしペーストとほうれん草ペーストをベビーフードの出汁で溶くだけのお手軽離乳食レシピ。
出汁の代わりに粉ミルクを使うとクリーミーな味わいに仕上がります。
5.とうもろこしとじゃがいものスープ
とうもろこしとじゃがいもと粉ミルクで作るポタージュ風スープ。
とうもこしの甘みとじゃがいものとろみが合わさり、離乳食初期の赤ちゃんでもごっくんしやすい食感に仕上がっています。
粉ミルクの代わりにベビーフードの野菜スープを使うのもおすすめ。
6.とうもろこしのパンがゆ
冷凍した食パンをすりおろして使う、離乳食初期でも食べやすいなめらかなパンがゆレシピ。
とうもろこしペーストを加えるだけで格段に風味がよくなります。パンがゆが苦手な赤ちゃんにも一度試してみてほしいレシピです!
7.じゃがいもとコーンのおかゆ
じゃがいもに少し甘みを加えたい時は、コーンペーストを加えるのもおすすめ。豆乳や牛乳でとろみを調整すれば離乳食中期でも使えるレシピです!
8.とうもろこしのリゾット
裏ごししたとうもろこしと豆乳を使ったまろやかなリゾットのレシピです。
とうもろこしのやさしい甘みがお米の甘みとベストマッチ。
レシピでは粉チーズを使用していますが、離乳食初期は省略してくださいね。
9.かぼちゃととうもろこしのチーズリゾット
とうもろこしのほか、かぼちゃとブロッコリーを使用した栄養満点のリゾット。
レシピでは粉チーズを使うことになっていますが、塩分が気になるので、離乳食初期(生後5~6ヵ月)の間はカッテージチーズで代用しましょう。
具材のアレンジが自在なレシピなので、チーズと相性がいいトマトやほうれん草を加えてもいいですね。
10.とろとろ豆腐のコーンクリーム煮
ベビーフードのとうもろこしを使った簡単レシピ。
離乳食初期(生後5~6ヵ月)の中でも、早くから使えるレシピなので、レパートリーに困ったら取り入れてみてはいかがでしょうか。
とうもろこしペーストでレシピの幅を広げよう
定番メニューにとうもろこしを加えるだけで、離乳食初期のマンネリ化しがちなレシピを格上げしてくれます。
また、自然な甘みとコクはどんな食材とも相性抜群!
「苦手な食材もとうもろこしペーストと混ぜたら食べてくれた!」という声もよく耳にするほど。
栄養価が高く、赤ちゃんにも好まれやすいとうもろこしを、ぜひ積極的に離乳食づくりに活用してみてくださいね♪
Photo by Photo AC