赤ちゃんがスプーンを嫌がるせいで離乳食が進まない…。そんな悩みを抱えているパパ・ママは多いものです。
そんなときはまず、赤ちゃんの気持ちを想像しながら対策をしてみましょう。
ここでは赤ちゃんやパパ・ママに人気のスプーンもご紹介しています。できることから1つずつ試しながら、赤ちゃんが気に入る解決策を見つけて下さいね!
この記事の目次
赤ちゃんがスプーンを嫌がる理由
離乳食後期ごろになり手掴みで離乳食が食べられるようになるまでは、基本的に離乳食はスプーンで与えますよね。それなのに、スプーンを口に近づけるだけで嫌がる赤ちゃんや怒ってしまう赤ちゃんも。
離乳食初期~中期は箸でつかめるようなかたさの離乳食ではないし、フォークを使うのはまだ危ないと、パパやママは悪戦苦闘。パ
パやママががんばればがんばるほど、赤ちゃんが嫌がることもよくあります。
ただ、赤ちゃんがスプーンを嫌がるのにも理由があるはず。
その理由は赤ちゃんにしかわかりませんが、一般的にスプーンを嫌がる理由として挙げられているものがいくつかあるのでご紹介しますね。
1.まだ上手に舌が動かせないから
離乳食を始めて数か月間は、舌が前後にしか動かないと言われています。
つまり、赤ちゃんはスプーンが嫌なわけじゃないのに、舌が思うように動かせないせいでスプーンを押し出してしまっているのです。
そのことが赤ちゃんのイライラにつながって、スプーンに対する嫌悪感を抱いているのかもしれません。
2.かたい食感になれていないから
また、今まではおっぱいやミルクを当たり前に口にしていたため、急にかたいスプーンを口に入れられることに驚いていることも考えられます。
赤ちゃんは何でも口に入れたがりますが、基本的に自発的な行動。パパやママに何かを口に入れられるという体験自体におびえているのかもしれません。
赤ちゃんがスプーンを嫌がる理由を教えてくれることはありません。
なので、私たちには想像することしかできません。
ただ、何かの理由があってスプーンを嫌がっているということを頭に入れて、焦らずに対応することが大切です。
赤ちゃんがスプーンを嫌がるときの3つ対策
スプーンを嫌がる理由はさまざまありますが、まずは恐怖心を排除する工夫をしてみましょう。スプーンを嫌がるからと離乳食を食べずに過ごすことは、リスクを伴います。
焦る必要はありませんが、赤ちゃんが少しでも離乳食を食べてくれるよう、次のような方法を試してみてはいかがでしょう。
1.指で食べさせる
離乳食初期~中期は、スプーンから離乳食を食べることよりも、おっぱいやミルク以外の食べ物を知ることに意味があります。そのため、スプーンを嫌がるならスプーンを使わずに離乳食を食べさせればいいのです。
そこで使うのがパパやママの指。指はぬくもりがあるうえ柔らかいので、赤ちゃんの口に近づけても嫌がらないことが多いです。
離乳食を与える前は、パパやママは爪を短く切ってからしっかりと手を洗うことを忘れずに。その後、指先に少量の離乳食を載せてみましょう。
赤ちゃんが特に嫌がる様子がなければ、「あーん」と声をかけながら口元に指を近づけてみてください。そこで赤ちゃんが口を開けてくれたら作戦成功。
指で離乳食を食べることに慣れてきたら、スプーンでも食べさせてみましょう。その時も「あーん」と声かけすれば、赤ちゃんは怖いものではなく美味しいものが口に入るとわかり、安心して口を開けてくれるはずです。
2.楽しい演出で盛り上げる
スプーンを嫌がる赤ちゃんは、パパやママの「食べてくれるかな?」という不安を敏感に感じ取っていることもあります。
そんな気持ちを悟らせないために、楽しい演出をしながらスプーンを使うのもおすすめ。
よく用いられる演出が、「ぶーん」と声を出しながら、飛行機が飛んでいるかのようにスプーンを運ぶ方法。
赤ちゃんの口に到達したら、「あーん」「ぱくっ」など明るい声で語りかけるだけでスプーンが克服できたという話もよく耳にします。
離乳食の時間を楽しい時間と感じてもらえれば、それ以降もスムーズに離乳食が進むことが多いようです。
3.離乳食の前に授乳する
おっぱいが好きな赤ちゃんは、離乳食よりもおっぱいが飲みたくてスプーンを嫌がることが。
つまり、スプーンを嫌がっているのではなく、「離乳食よりおっぱいが飲みたんだよ!」という意思表示をしているということ。
その場合、どんな工夫をしても赤ちゃんはスプーンを嫌がるどころか、離乳食にすら興味を持ってくれません。
そんなときは、離乳食の前に授乳をするのも一つの方法。おっぱいをもらって機嫌がよくなったら、そのまま離乳食を食べてくれる可能性は高いです。
もしくは、搾乳したおっぱいを離乳食の食材にしてしまうという方法もあります。
おっぱいの匂いがすれば、赤ちゃんは安心して口を開けてくれるかもしれません。
赤ちゃんに人気のスプーン5選
スプーンを嫌がる赤ちゃんのために対策をしても、やっぱりスプーンを嫌がる…。そんなときはスプーンを変えてみるのもおすすめ。
離乳食用のスプーンはさまざまな形状・素材のものがあります。その中から、赤ちゃんに人気のあるスプーンを5つ厳選しました。気になるスプーンが見つかったら、ぜひ試してみてくださいね。
1.リッチェルおでかけランチくん
おでかけ用のスプーンセットですが、やわらかくて柄も細く、赤ちゃんが食べやすい形状になっています。リッチェルのおでかけランチくんを使うと、今まで苦手だと思っていた食材も難なく食べたというレビューも。価格もリーズナブルなので、試す価値があるスプーンです。
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2.ピジョンはじめてのフィーディングスプーン
ピジョンのフィーディングスプーンは離乳食初期に特化したスプーン。そのため、一般的な離乳食用のスプーンより小さめで、赤ちゃんが嫌がることが少ないと多くのパパ・ママから支持されています。
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3.ののじ離乳食スプーン
離乳食用スプーンにしては珍しいステンレス製のスプーン。赤ちゃんの舌の動きを研究して作られているため、意外と嫌がる赤ちゃんが少ないようです。グッドデザイン賞を受賞するなど、各方面からの評価も上々。シリコン製に比べて汚れにくいのもうれしいポイントです。
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4.エジソンはじめて使うスプーン
離乳食を食べさせることよりも、スプーンに慣れるためのなめなめ専用スプーン。赤ちゃんが自らスプーンを握って離乳食にディップ。それを口に運ぶことで、スプーンへの恐怖心を軽減させることができます。
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5.モグフィ
もはやスプーンではないのですが、離乳食を食べる道具を口に入れる練習ができるのがこのモグフィ。
サック部分に離乳食を入れれば、哺乳瓶の乳首感覚で赤ちゃんは自然にモグフィを口に含んでくれます。おっぱいや哺乳瓶以外のものから食事をとるトレーニングに最適な便利グッズ。周りを汚さずに食べられるので、おでかけ時にもぴったりです。
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何よりも焦らない気持ちが大切
離乳食の進行状況は、周りの赤ちゃんと比較しがちですよね。お兄ちゃん・お姉ちゃんがいる家庭などは特に離乳食が進んでいて、焦ってしまうこともあるでしょう。
しかし、赤ちゃんの成長は一人一人違って当たり前。
今はスプーンを嫌がることで離乳食が進まなくても、この先もずっと離乳食が食べられないということはありません。
スプーンを嫌がる慎重な性格をむしろ誇りに思って、焦らずに少しずつ離乳食を進めていきましょう。時にはおっぱいやミルクに逆戻りしてもいいと思います。
赤ちゃんの「食べたい!」「美味しい!」という気持ちを引き出すことを最優先にして、臨機応変に対応していけるといいですね。
Photo by Photo AC