幼稚園選びに欠かせないことの一つが教育方針。


パパ・ママが幼稚園の教育方針を理解していないと、自分たちのイメージする育児ができないですよね。


私の子供は現在年少(3歳)ですが、「モンテッソーリ教育」の幼稚園に通わせています。最近では棋士の藤井聡さんが受けたことでも有名になりました。


そこで今回は、「モンテッソーリ教育」の基本の考え方について実体験を交えてご紹介!幼稚園・保育園選びの参考になりましたら幸いです。


この記事の目次

私と「モンテッソーリ教育」の出会い


私は世田谷区に住んでいるワーママでしたが、1歳児保活に失敗したため職場復帰を果たさずに子供と過ごすことを選択しました。


保活失敗には相当落ち込みましたが、こうなったら「とことん子どもと向き合おう」と決意したタイミングでもありました。


❝子供の教育や習い事について、良質で、我が子に合っているものを見つけたい。お金を理由に諦めない。妥協しない。❞


同時に、仕事と子どもの教育の2本柱を妥協せずに取り組もうと決意したのでした。


ママ友に教えてもらった「モンテッソーリ教育」幼稚園


幼稚園入園前、親しく遊んでくれるママ友がいたのですが、本当に穏やかで子供との接し方にいつも「余裕」を感じていました。


毎日バタバタで余裕なく過ごしていた私は、その優雅さともいえる余裕にびっくり。


思い切って、どんな子育てをしているのかママ友に聞いてみることにしました。


「余裕」の正体は母親の「声かけ」と「待つ姿勢」だった

「これは幼稚園で教わったことなんだけどね・・」と言いながら、ママ友に教わったのは、子供がやっていることをまずは観察して口出しをしないということ。


つい親目線で、


「早くしなさい!」

「遅刻するよ」

「なんでできないの!」


と言いがちですが、モンテッソーリ教育ではこれらの声かけはすべてNG。


<子供は子供のタイミングでできるようになる>


子供ができるようになるのをいつまでも待つのが基本。急かしたり焦らせたり、親自身のペースで事を運ばないように気を付けるのが大切ということでした。


「待つ」というのは親自身の忍耐力が試されますが、この「待つ」姿勢こそがモンテッソーリ教育の基本だったのです。


大人は子供の「サポート役」でいるということ

あわせてママ友は、子供から「ママ手伝って!」「ママ教えて!」と言われたら、喜んで助けると言っていました。


これもモンテッソーリ教育の基本。


子供自身が“ひとりでできるようになる”ために、環境を整えたり援助を行うこと

が大切なのです。あくまでも主役は子供。


子供自身の主体性を高めるために、親はサポート役であり続ける必要があるのです。


2歳児クラスに入園!「モンテッソーリ教育」幼稚園


モンテッソーリ教育が受けられる幼稚園は、我が家から少し離れますが、せっかくのチャンスなので受験しました。


運よく週2回クラスに入園が決まり、我が家の「モンテッソーリ教育」がスタートしました!


“環境を整えること”を徹底した幼稚園だった

ママ友から聞いていた通り、幼稚園では自発的に活動できるように、そして子供が自由にやりたいことができるように万全の準備がされていました。


びっくりしたのが子供たちの集中力が高さ。


2歳児が10名程度集まっている教室にも関わらずしーんと静かに集中して教具と触れ合っていたのです!


“環境を整えること”だけで(だけではないのですが・・)、こんなに低月齢の子供でも、集中力を高めることができるのか!とびっくりした時間でした。


幼稚園で教わった!モンテッソーリ5つの教育


ここでは、「モンテッソーリ教育」の基本についてご紹介。今からご紹介する内容は、2歳児保育入園前に幼稚園の先生から教わった内容に基づいています。


最初に断っておくと、モンテッソーリ教育を受けたからと言って、天才が育つわけではないということ。


最近話題の教育方法ではありますが、モンテッソーリ教育は魔法の教育方法ではありません。


これは先生も何度も仰っていたので、私からもお伝えしておきますね。


あくまでも

<子どもの自主性を重んじる>

<子供が本来持っている能力を適切に引き出す>


教育方法であることを、まず最初に理解しておく必要があります。


第一人者である「マリア・モンテッソーリ」

画像出典:http://www.monte-tokyo.com/?page_id=86


マリア・モンテッソーリはイタリア生まれの女性で、医者でもあり教育者でもあります。


その彼女が20世紀初頭に作った、貧困家庭の子供たちを対象とした「こどもの家」という保育施設での教育方針が、世界で一躍有名となったのです。


「ママ、一人でするのを手伝って」

画像出典:Amazon


こちらは、モンテッソーリ教育でも有名なフレーズ。本にもなっているほどです。


マリア・モンテッソーリが発見したのは、小さい子どもが生まれながらに「自分ひとりでできるように、手伝ってください!」と願っているのだということ。


モンテッソーリの発見した子どもの見方や考え方を知れば、子供の成長を助けることにつながるという考えなのです。


子供には、自分を育てる力が備わっている

(出典:日本モンテッソーリ教育綜合研究所HPより)


という有名なフレーズがあります。


「自分を育てる力」とは?

たとえ話で分かりやすくお伝えすると、子供が歩けるようになるのは、大人が歩けるようになにか教えた結果ではなく、子供自らが歩こうと思ったから歩けるようになった。


すなわち「自分を育てる力」があるからだ、ということです。


モンテッソーリ教育では「自己教育力」がキーワード

この「自分を育てる力」を「自己教育力」と言い、自己教育力が発揮できる環境を整えると、子供は自発的に成長するようになると考えるのが、モンテッソーリ教育の基本となります。


モンテッソーリ教育のゴール


自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てることが目的

(出典:日本モンテッソーリ教育綜合研究所HPより)


パパ・ママの中には、↑↑のようなお子さんを育てたい!と思う方も多いのではないでしょうか?


ただし、「自立」と言っても全て月齢によりそのハードルは異なるもの。年齢による獲得内容も異なります。


次からは、年齢別にみるモンテッソーリ教育の具体的な教育方法についてみていきましょう。


保育参観で見た!モンテッソーリ教育のアプローチ


先述の通り、モンテッソーリ教育は子供の年齢によってアプローチ方法が変わります。


実際にどのようにアプローチするのか、「0歳から3歳まで」と「3歳から6歳」までの2つに分けてご紹介します。


0歳から3歳までは「吸収」


モンテッソーリ教育では、この0~3歳が一番大切な時期とされています。


なぜなら、人生の中で最も子供の吸収力が強く、その後の人生でいくら時間をかけても達成できないことがたやすくできるようになり、社会に適応していく時期とされているから。


パパ・ママの中には「こんなことできるようになったの!すごいね!」とお子さんを褒めた経験のある方もいらっしゃるでしょう。


これはまさに子供がさまざまなことを吸収している証です!


<保育参観での出来事>静かに集中している時は敢えて「声をかけない」

これは、保育参観中に先生が徹底していたことでした。


子供は外の世界のありとあらゆることを自分の中に取り入れ、それを自分なりに表現し、吸収しようとしています。


じっと物事に集中して取り組んでいる時は、声かけは一切NG!サポート役として、温かく見守っていました。


お仕事と言われる教材のやり方を教える時も、不要な声かけはせず、ゆっくりと子どもの前でやり方を見せていたのが印象的でした。


言葉の説明がなくとも、子供たちは見本を見れば吸収しできるようになるのです。


3歳から6歳までは「意識の芽生え」


モンテッソーリ教育では、3~6歳の時期を0歳から3歳までに吸収した色々なことを、意識的に整理して子供なりのルールを定めていく時期とされています。


今までは周りの環境や刺激に左右されて子供は行動していたという点で無意識な行動だったのが、3歳以降には、吸収したことを取捨選択して自分なりに意識した上で行動に移せるようになる、ということ。


<保育参観での出来事>先生は「自己育成力」を育てるサポートをしていた

先述の「吸収したことを取捨選択して自分なりに意識した上で行動に移せるようになる」ことを自己育成力と言います。


朝教室に着いて身支度を整えた後は、年少さんはそれぞれが好きな「お仕事」(※)を行います。


教室内にある活動を自由に選び、満足するまで繰り返すのです。


教室内には1つずつお仕事が用意されていて、終わったら元の場所に戻すのがルール。「次の人のために」使ったものは元通りに直します。


お弁当までの2時間弱、先生のサポートを受けながら3歳児はこの活動を繰り返し繰り返し行っていました。


※お仕事とは

モンテッソーリ教育では、普段の活動や教具を使った遊びを「お仕事」と呼んでいます。


モンテッソーリ幼稚園の勉強会で学んだ「5つの考え方」


さきほどお伝えした「自己育成力」を養っていくためには、5つの環境が必要といわれています。


1.日常生活の練習


2.感覚教育


3.言語教育


4.算数教育

 

5.文化教育

(出典:日本モンテッソーリ教育綜合研究所HPより)


通わせている幼稚園では定期的にモンテッソーリ教育に関する勉強会が行われています。ここでは、そこで学んだことを順に説明していきます。


1.日常生活の練習


日常生活の練習では、日常生活に必要な行動ができるようになることを目的とします。具体的には、歩くことや水を飲むことや洗濯をすることなど。


真似をすることが理解・吸収の第一歩

子供は大人が行うことを真似しようとしますよね。


これこそが、モンテッソーリ教育の日常生活の練習ではすごく大事なことなんです!


真似することで、子供は「これをやったらこうなるからこう行動しよう」と考えるようになり、自立心が芽生えて、自分の体を自分の思い通りに動かせるようになっていきます。


そのためにも日常生活を再現できる場所が必要なのです。


モンテッソーリ幼稚園では「全てが子供サイズ」

保育参観でびっくりしたことがあります。それは、すべて子供サイズの教具が用意されているということ、


ハサミやペンはもちろん、アイロン・包丁・針・ピッチャーまでもです!


子供サイズに合わせて真似することで、「できた!」の達成感を大切にしています。


2.感覚教育


感覚教育では、いわゆる五感を使って外部の情報を収集できること


例えば、落ちているものが拾えるようになることやにおいがわかるようになることです。


3歳になると感覚器官はほぼ完成する

子供は3歳をすぎると、感覚器官がほぼ完成すると言われています。その感覚器官をより洗練させることによって、知性や情緒が発達するのです。


「感覚教育」は全ての教育の基本となる

あわせて覚えておきたいことは、感覚教育は、他の「言語教育」「算数教育」「文化教育」の基礎になるということ。


0~3歳期に、しっかり「感覚」を養っておくことがモンテッソーリ教育では必要です。


3.言語教育


言語教育では、文字通り言葉を話せるようになること


子供は生まれたときから言葉を持っているわけではなく、周囲の環境で話されている言葉を聞き、それを母語と認識します。


モンテッソーリ教育では、子供の言葉の発達段階に合わせてアプローチを変え、語彙を豊かにしていくことを狙いとしています。


入園式でもあった!毎日の絵本の読み聞かせ・紙芝居と演劇

ことばは、人と人とをつなぐコミュニケーションに必須なツール。そして考えるために必要なものです。


言葉を聞いただけでそのものがイメージできたり想像力が豊かになることで、子供は適切に発達します。


なんと入園式では、絵本の読み聞かせと先生による10分程度の演劇がありました!


先生と子どもの信頼関係を築くのも、言葉から。モンテッソーリ教育では、言語教育も大切にしています。


4.算数教育


算数教育では、数の概念の基礎を身につけることを目的とします。ただし足し算・引き算が早期にできるようになるというものではありません。


数を数えられるようになるのは言語教育に分類されていきますが、モンテッソーリ教育の「算数教育」では数を具体的なもので表すようにしています。


保育参観で見た!「5つのりんご」

「5つのりんご」を説明するときには、実際のりんごをつかってその意味を伝えておきます。


先生:「ここにはりんご、なんこあるかなぁ?」


子供:(りんごを指差しながら)「1・2・3・4・5・・・あっ!5個だ」


といった具合に。


この訓練を重ねていくと、子供はりんごや数の概念を頭の中でイメージできるようになり、次第に暗算ができるようになっていきます。


5.文化教育


文化教育では、言語教育と算数教育以外に子供が興味を示すものに応えていくことを目的とします。


子供が通うモンテッソーリ教育の幼稚園では、「宗教の時間」や「おかえりの時間」とされています。


モンテッソーリ教育では、子供が興味を持つことには応えていき、興味の種を可能な限り蒔くことが重要です


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モンテッソーリ教育で子供の可能性を広げよう


教育方法は世の中にたくさんあふれていますが、モンテッソーリ教育に共感したパパ・ママも多いのではないでしょうか。


取り入れている幼稚園は最近増えてきましたが、必ずしも入園できるとはかぎらないのも事実。


でもモンテッソーリ教育の基本的な中身を理解していれば、ご自宅でもできることはたくさんあります!


お子さんの可能性を広げるためにも、ぜひ参考になりましたら嬉しいです。


(Photo by Photo AC)