子供はお金がかかると言いますが、実は、小さいころはたいした出費ではありません。本当にお金がかかってくるのは高校からの教育費。


大学まで行かせるなら、家一軒が買えてしまうほどの教育費が必要だと言われます。


どのような貯め方をしたらよいか迷っていると、あっという間にその時がやってきて慌てることに…。


子供が小さい今だからこそ、教育費の上手な貯め方を一緒に考えてみましょう!


貯蓄術に関してはさまざまな情報があふれていますが、今回は我が家のリアルな貯蓄事情も交えてお伝えしますよ。


この記事の目次

幼稚園から大学まで、教育費はいったいいくら?


一般的に、子供の幼稚園入学から大学卒業までの教育費は1人あたり900万~1,200万円だと言われています。


学費のほか、塾や教材費、通学定期代、大学が家から通えなければ生活費の仕送りなども考慮に入る必要があります。


公立に行かせるか私立に行かせるか、また、大学は文系か理系かによっても大きく異なりますが、教育費が高額であることは間違いありません。


◆私立大学(理系)は4年間で1000万弱!

日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(平成28年度)」によれば、私立大学理系平均教育費約は4年間で879万7,000円。


ずっと国公立の教育機関に行ってくれれば比較的経済的ですが、大都市の私立大学、特に理系に進学したいと子供が言った場合、大きな支出となっても進学希望を叶えてあげたいのが親心。


さらにスムーズに進学できればいいですが、浪人なんてことも・・・


親として子どもに残せる最大の財産、それは教育。

 高校生になるとお小遣いが増えたり、塾や習い事にも余計にお金がかかるように。


中学生までは毎月の収入でまかなえても、高校や大学の資金は事前に貯めておかないと間に合わない。

◆年単位で分かりやすく考えてみよう!

例えば必要な教育費を1,000万円、子どもが0歳とすると18年かけて年間60万円の貯蓄が必要です。月に割ると5万円ずつ。


子どもが小さいうちは何とかなりそうですが、習い事などを始めるとそれとは別に5万円貯めるのはなかなか難しそうですね。


しかし毎月2万円でも、子供が生まれてすぐから貯めていけば子どもが高校3年生18歳になるまでに約400万円貯まる計算です。


大学4年間全てをカバーするには少し心細い金額ですが、これだけあればまずは子供を進学させてあげることができるのです。


必要な金額がイメージできたところで、みんなはどのような貯め方をしているのでしょうか。


より効率的に貯める方法、貯め方のコツを見ていきましょう!


家計管理:2つのポイント


10年先、15年先を見つめ、今からコツコツと貯めていくことが比較的無理のない教育費の貯め方です。そして貯蓄のスタートには準備が必要です。


1:家計の収支を見極める


なんとなく貯金しないとまずいな・・・とは誰もが思っているはず。それならまず、現在の家計がどうなっているのか実態を知ることが大切です。


◆まずは収入と支出を項目ごとに見直す

保有口座など全財産を書き出したのち、月々の収入と支出を項目ごとに洗い出します。


お財布を握っているのがパパでもママでも、それぞれ別管理の場合も、世帯全体としてどういう状態かさらけ出すことがまず第一歩。


もちろん隠し口座も何かのときに必要かもしれませんので、そこはそれぞれの判断でいいと思います・・・。


支出の代表例は住居費・光熱費・食費。その他被服費やお小遣いなどです。

通常は収入-支出が貯蓄ですが、一部使途不明金かもしれません。


◆<我が家の場合>金融のプロに収支チェックをお願いした

我が家は夫婦で金融関係の仕事に就いておりますが、自分たちのこととなると後回しで無頓着になってしまいがち。


そこで知り合いの外資系保険の営業の方に相談しました!


他家庭の家計をじっくり拝見したことがないので、第三者に入ってもらうことが良い機会となりました。


具体的には、平均値と比べてこのままで良い部分・変えた方がいい部分の整理が出来たのがよかったです。


ライフプランや家族構成、収入や支出に大きな変化があった時なども随時見直してもらうこともオススメです!


2:必要金額を逆算して貯める


大切なのは、教育費の基本の貯め方は目標金額を決めての「逆算」。


子供が大学に入学するまで何年かかるか計算し、貯蓄額を試算をしてみましょう!


万が一学費の高い学校に進学したいと言い出した時のことを考え、教育費の額は出来るだけ高い目標を持ちたいものです。


◆インフレ上昇・教育費アップも視野に入れて

子供が高校・大学になるときまでのインフレ率の上昇や少子化による教育費そのもののアップも考慮に入れておくと安心です。


目標金額は高い方がいい場合もあれば、現実感がある方がいい場合もあります。無理のない範囲に設定するのがポイントと言えるでしょう。


◆思い立った今からすぐ始めよう!

時間を味方につけ、できるだけ早いうちから貯め始めることでより負担が少なく、より大きな金額を達成できます。


この記事を読んだ今からでも遅くありません!教育資金・貯金額を具体化して、漠然とした不安を払拭しましょう。


我が家で実践中!5つのオススメ家計管理術


教育費の貯め方には、大きく分けて4つの方法があります。どの貯め方が自分に合っているかを見極めることが必要です。


ここでは、我が家の家計管理術を公開します!


1:すべてカード払いに


我が家はパパの意向でクレジットカードを一本化。


ママ友でも使っている人は多いですが、航空会社のクレジットカードでマイルも貯める、いわゆる陸マイラーです。私は家族カードで支払いをしています。


現金払いだとポイントがつくお店や、自社のクレジットカードだとさらにポイント上乗せなどありますが、結局どれがお得かどうか比較するのは難しいもの。


貯めたマイルで旅行ができるのも、貯蓄のご褒美。


クレジットカードを変更するのは勇気と手間がかかりますが、すべて管理できるのでシンプルで悩みません!


◆デビッドカード(即時払い)もおすすめ!

クレジットカードでなくても、デビッドカードなど即時払いのカードでもOK!


夫婦それぞれクレジットカードを持たず、支出を一括管理することが分かりやすいかなと思います。


明細を見れば一目瞭然なので家計簿をつける手間も省けますよ!


<PC限定>家計簿をつけるなら「Money通帳」がおすすめ

我が家は、クレジットカードに一本化してから基本的には家計簿はつけません。


それまではアナログに手書きの家計簿をつけていました。


今は光熱費などだけ、Windows版のフリーソフト「Money通帳」を使って月々の推移をグラフにして管理しています。


>>「Money通帳」の詳細はこちらから<<


<Mac・スマホユーザーなら>家計簿をつけるなら「マネーフォワードME」で管理

我が家はPC管理が便利で「Money通帳」を使っていましたが、最近ではアプリでも家計簿管理ができます。


コンビニで使った電子マネーも、お買い物で使ったクレジットカードも、お給料が振り込まれた銀行口座も、お金の出入りをこれ1つで確認できるのはこ「マネーフォワードME」の魅力


ぜひ参考にしてみてください。


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2:臨時収入はしっかり貯金!


ボーナスなど一時的な特別収入があった時は、少しでも貯金に回すのが我が家流。


子供が高校生になると急な出費も増えます。


先輩ママに聞くと子供が小さいうちに一時収入での貯金をおすすめされたので、我が家も実践中です。


あると嬉しい!子ども名義の通帳

子どもが大きくなったときに渡せるよう、子ども名義の通帳を作っています。


最初の預入金額を子どもの出生体重にすることも記念になりますね!


臨時収入や子どもへのお祝い金、お年玉もこちらへ。

いくつまで続けられるかわかりませんが、我が家は年齢×100万円(3歳なら300万円)を目標にしています!


◆ご注意◆

子どもの口座開設は本人確認などが面倒な点、名義預金(子どもの名義借りをして実際は親の資産分別と見なされ、相続時に課税対象の資産と見なされるもの)や、贈与(基礎控除額は年間110万円)など少しだけ気にしておくと安心です。


そのうえで、いくら貯まったか明確に分かる子供名義の口座を持っておくのが良いでしょう。


金利の高いネット銀行を利用!

大手行はどこも金利が横並び。


ネット銀行の口座を持っておくと便利です。特にボーナス時期の定期預金キャンペーンなどは手堅く活用しましょう!


―金利の高いネット銀行例―


①楽天銀行

https://www.rakuten-bank.co.jp/

※「楽天証券」と口座連動すると、普通預金金利が大幅アップ!


②イオン銀行

https://www.aeonbank.co.jp/

※対象ステージにより、普通預金の金利が0.150%に!


③東京スター銀行

https://www.tokyostarbank.co.jp/index.html

※住宅ローンを検討している人におすすめ!給与口座指定で普通預金金利アップも


3:児童手当に手を付けない!


児童手当を教育費として手を付けずにとっておく方法も我が家の鉄板!


現制度であれば中学校終了まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)、子どもの年齢や世帯収入によって月5,000円~15,000円が支給されます。


チリツモですよね!


児童手当なら2人目、3人目と子どもが生まれても、子どもの人数分もらえますので、ありがたいです。


たとえ毎月少額でも、15年間絶対におろさないという貯め方をすれば確実に貯まります。


4:預金以外の方法:保険


いろいろなお話をしてきましたが、我が家は結論、保険料というかたちで貯蓄しています。


どういったかたちであれ、天引き・先取りが功を奏します。つみたて定期預金などにしない理由は、保険のほうが預金よりも利率がいいからです。


我が家流!保険の考え方

我が家が入っている保険は、終身保険と収入保障保険。


終身保険とは満期がない一生涯の死亡保障を確保できる保険のこと。万が一の際に死亡保険金がおります。


もちろん保障としての役割があるとともに、解約返戻金が元金を上回ってさえいれば(※)将来学費が必要となった時期に解約し、教育資金として使うことができるのです。


※通常早期に保険を解約すると解約返戻金が払い込んだ保険料の合計より少なるケースが大半です。

一般的に解約返戻金は保険の加入期間が長くなるにつれて増えていきます。


学資保険・子ども保険は利回りが低い

以前は子どもの教育費準備として、学資保険やこども保険の加入が当たり前でした。


しかし現在は本当に利回りが低いです。


メリットといえば、親に万が一のことがあった場合は、支払いが免除される点や自動的に満期でおりてくるのみ。それ以外のメリットはないのが現状です。


また収入保障保険は掛け捨ての場合が多いのですが、探せば掛け捨てでないものもあります。


利率はあまりよくありませんが、掛け捨ての保険には医療保険(共済)を少額で加入しているのみです。


結論!我が家は年間100万円を保険にかけている

具体的にお話しすると、月4万円・3万円(ドル建て)、2万円(円建て)の保険料を支払っています。


年間で100万近い掛け金(=貯金)で、もちろん利率は預金よりいいです。利率が良い限り、これからも続けていきたいと思っています。


5:NISAやiDecoも利用しよう!


私自身つみたてNISAを店頭で案内していました。


私は運用が好きなので毎月定額ではなく相場をみて売り買いしていますが、普段マーケットを見る機会のない忙しい方には毎月自動的に積み立てられるので楽チンです。


ここでは、NISAとiDecoについてご紹介します。


1.NISAとは

「少額非課税投資制度」といって国が貯蓄から投資へとお金を回してほしいということから、出来上がった制度。


非課税投資額の上限は「年間」120万まで。非課税期間は最長5年ですが、2014〜2023年までと時期が定められています。


そのため、今年(2019年)からはじめる方は約3年半が対象期間となります。検討されている方はお早めにどうぞ!


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>>こちらでNISA診断もできますよ!<<(SBI証券サイトへ)


NISA活用例


例えば投資額10万円が運用が上手くいき15万円になったとして、通常であれば5万円の20%=約1万円も譲渡益として税金で取られてしまいます。


しかしNISA口座で購入すれば非課税で利益分全額受け取れることに!


NISA口座は枠として考えていただき、その中で年間120万円(つみたてNISAであれば40万円)まで投資商品が購入できます。


▼▼【2019年】ネット証券ランキング|初心者におオススメはどこ?▼▼

>>比較サイトで検討してみる!<<


2.iDecoとは

iDeCoは「個人型確定拠出年金」の愛称。掛け金が全額所得控除され、所得や掛け金に応じて納めた税金が戻ってくる制度です。


ファンドと呼ばれる投資商品は何百種類とあります。まずは比較サイトで検討してみるのがおすすめです!


▼▼iDeco比較サイトはこちらから▼▼

>>どこが良い?よく見られているiDeCo(イデコ)金融機関ランキング<<


【ママ友の口コミ】

投資には抵抗があったけど、積み立てNISAなら始めやすかった。

自分の投資タイプにあったものを選べた!どうせやるなら値上がりしたり、増える可能性のあるものがいいと思った。


毎月定額のつみたてであれば時間を味方につけ、リスクを分散することができます。


「高い時は少なく、低い時は多く」購入することができ、ドルコスト平均法といって購入単価を平準化することができるのです。


大切な教育資金なので、元本割れの可能性などリスクも必ず確認したうえで、自分にあった貯め方がを探しましょう。


私自身も働き方を見直した!時代と共に変化する働き方


私自身、娘の幼稚園入園をきっかけに正社員を辞め、働き方を変えました!


子どもといられる貴重な時間を通勤時間などに割くことがもったいないと感じ、在宅でできる仕事を選びました。


同じように考えるママも増えており、現状フリーランスや在宅勤務も新しい働き方の一つではないかなと思います。


共働きだとたくさん貯まる?

我が家はもともと共働き。収入も多い分、支出も多かったのが現実です。


家庭の考え方によって異なりますが、日々忙しく時間がない分「お金で解決できるものはお金で」といった考えになり、周りをみても意外と貯蓄出来ていない家庭も多くあります。


今は正社員の頃と違ってボーナスなどはないですが、空いた時間にパートタイムなどコツコツ貯めており、何もしないよりはいいと思っています。


「うちは専業主婦家庭だから」と焦らず、出来る方法を一緒に積み重ねていきましょう!


どうしても教育費を貯めるのが難しい場合


どのような貯め方をしても、どうしても思ったように教育費が融通できない場合に思い出してほしいのが、奨学金の存在。


子供の希望を叶えてあげるため、ちょっと不安がある場合は事前に調べておきましょう。


奨学金の種類

奨学金には、大きく分けて2種類あります。卒業後に返還義務が発生する「貸与」型と、返還の必要がない「給付」型です。


1:学校の奨学金

私立の学校は、高校でも奨学金を設置していることがあります。


給付方式はいろいろで、例えば運動や学業の成績優秀者は授業料免除となる場合も。多くの場合、成績優秀者への奨学金は特待生制度と呼ばれています。


もちろん、成績が飛びぬけて優秀ではない場合でも受けられる奨学金もあります。


家庭が一定の所得以下の場合や、公立の教育機関の場合は大学のある地域出身の学生が受けることができる地元出身者優遇制度などです。


学校独自の奨学金で教育費を補いたい場合は、各教育機関のウェブサイトに掲載されていたり、総務部に電話すれば教えてもらえます。


希望の学校が決まったら早めに相談しましょう。


2:民間の奨学金

希望の学校には奨学金のシステムがない、または自分の子供が受給者として該当しない場合でも、民間の奨学金を申し込むことが可能です。


昔は日本育英会と呼ばれた日本学生支援機構では、毎月6万円程度から3万円くらいの奨学金を子供名義の銀行口座に振り込んでくれる奨学金があります。


奨学金制度の中では最も利用者が多く、安心して申し込める制度です。


このほか、地方自治体で奨学金制度を持っているところもありますし、有名なところでは「新聞奨学生制度」、また保護者に不幸があった子供を対象にしていますが「あしなが育英会」や「交通遺児育英会」などがあります。


子供が希望の高等教育機関に進むには奨学金が必要だと感じた時はぜひ、調べてみましょうね。


【番外編】特待生に育つかも?!習い事も視野にいれよう!


習い事にかけるお金は月平均15,000円~20,000円。未就学児でも月に1万円近い費用をかけている家庭も多くあります。


せっかく教育費として投資するなら、価値あるものにしたいですよね!


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教育費は、今から準備すれば大丈夫!


教育費は巨額な支出ですが、時間を味方につければ心配する必要はありません。


効率の良い貯め方が出来るように金融商品などを利用した貯め方がおすすめですが、リスクを冒さない貯め方を選んでも、毎月積み重ねれば子供と一緒に少しずつ、でも確実に成長していいきます


来月から…来年から…と先延ばしにせず、子供のために「今」から計画的に貯蓄をはじめることが一番大切です。


また、どんな貯め方をしてもウチでは難しい~!と感じた場合は、奨学金などの補助制度を賢く利用。


子供に「その学校はダメ!」という前に、行政や学校に相談しましょう!


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