1歳10ヶ月を過ぎたころ、我が子は自己主張がとても強くなってきたことを覚えています。


思い通りにいかないと癇癪を起こしたり、頭から仰け反って大泣き!全身で感情を表現します。


「これがイヤイヤ期なのだろうか?」と思いつつ、同時に気になるのが「しつけ」の存在。


2歳半に成長した今、私自身が考える1歳の子供のしつけについてご紹介します。


「どこまでしつけをしたらいいのか」悩めるママ・パパのみなさん、必見です!


この記事の目次

1歳児にしつけは必要?


「まだ小さいのにしつけ?」と思われるママ・パパも少なくないかもしれません。私もその一人でした。


ですが「○歳になったからしつけをしよう」と、突然始めるものでもありません。


「いけないこと」「危険なこと」を繰り返し教えていくことで、子供に礼儀やマナーを身につけさせていくことができます。


1歳児しつけの3つのポイント


1歳は自我が芽生え、自己主張が強くなってくる時期。「○○をしたい」気持ちが強くなるだけに、それを阻止されると猛烈に反発します!


我が子もまさにそうでした。


何にでも興味を持ち、自分の「したい!」という気持ちが優先するので危険なことや、いたずらも増えますよね。


ここでは、基本的なしつけの考え方をご紹介します。


1.いたずらは無理やり止める必要なし


子供のいたずらは、好奇心が芽生えた証拠。


いたずらは好奇心を育てるため、まわりに迷惑がかからなければ無理に止める必要はありません。


事故が起こらないよう安全に注意しながら、子供がやりたいことをさせる環境を作りましょう。


2.ルール違反や危険な行為は、根気強くしっかりと伝える


危険なこと・ルール違反なこととなると、別問題。


頭ごなしに叱るのではなく、「○○したかったのに、できなくて悔しいね」など子供の気持ちをまずは受け止めましょう。


他のことで気をそらしたり、場所を移動するなどして、気分転換をさせるのも◎。


根気強く言い聞かせ、善悪の判断をつけることが大切です。


3.忍耐強く1→2を繰り返す


<1歳児のしつけは、ママ・パパにとっても忍耐の時期>

(出典:たまひよ新基本シリーズ「初めての育児」より)


こちらのたまひよ(育児書)の言葉、私自身とっても響きました。


育児やしつけは忍耐力を伴うもの。目をそらさずにしっかり繰り返すことが、子供の成長へとつながります。


ママ・パパをはじめ、親の成長も試されているのかもしれません。


しつけが必要な4つの場面


1歳児にしつけが必要は場面は、具体的に4つだと考えています。


1.生活習慣のしつけ


2.食事のマナー


3.叩いたり、噛んだ時


4.公共の場で走りまわってしまった時・危険に遭遇した時


次の章からは、これらのシーンでどんなしつけができるのか、私の体験談を交えながらお伝えします。


1.生活習慣のしつけ


起きる時間・寝る時間、挨拶、歯みがき…これらは1歳児から取り入れたい生活習慣です。


パパ・ママの夜更かしに子供を付き合わせないように、朝・晩、毎日なるべく同じ時間に起床と就寝をさせましょう。


我が家で実践!「挨拶」を繰り返す


挨拶ができるって、大人になっても大事なコミュニケーションですよね。


「三つ子の魂百まで」ということわざもあるくらいですから、1歳のうちから挨拶の習慣を身につけさせたいもの。


我が家では、挨拶を意識的に行うよう生活習慣を整えました。


我が子は「ワンワン」よりも「おはよう」を習得


1歳5ヶ月から保育園に通い出した我が子は、入園当初全く喋れませんでした。ですが、振り返ると「ワンワン」よりも「おはよう」を先にマスターしていたように思います。


具体的に振り返ると、入園後・・・


1歳10ヶ月ごろ:

私が「おはよう」と声をかけるとお辞儀で表現


2歳ごろ:

私のあとに続いて「おはよう」「バイバイ」「あーと(ありがとう)」が言えるように。


2歳6ヶ月(現在):

「おはよございましゅ(おはようございます)」

「すみましぇーん(すみません)」

「さようなら」


をマスター!


クラスの誰よりも大きな声で(時には叫びながら 笑)言えるようになりました。


まだ子供が喋れないからといって気を抜かず、親や大人が手本となって挨拶をすることが、大事なしつけだったと感じます。


我が家で実践!夜の歯磨きは念入りに行う


歯みがきも大事な生活習慣ですが、「歯みがきをいやがる」子供と手を焼くママがまわりに多かったです。


唾液の分泌が減る夜こそ、しっかりみがきましょう。いやがるからといって、諦めてはしつけになりませんよ。


子供の歯磨きは「そーっとそーっと。トマトを撫でるように磨いてみて。」


自治体の歯みがき指導のクラスで、保健師さんに↑↑のアドバイスをもらいました。


いやがるから短時間で終わらせようとママの手に力が入ることで、「痛い!=歯磨きがイヤ!」となってしまうのだそう。


我が子は1歳10ヶ月ごろまで歯磨きの時間になると泣いて暴れていましたが、そーっと撫でるように磨いてみると、すんなり歯みがきを受け入れてくれるようになりました。


2歳6ヶ月の今では、「しあげ〜」と自分から歯ブラシを持ってくるまでに!しっかりフロスまで通します。


「歯みがきを嫌がって、暴れて暴れて毎日大変」と悩んでいた保育園のママ友にも教えたところ、翌日から歯磨きを嫌がらなくなった!と嬉しい報告をもらいました。


保健師さんの魔法の言葉で、ぜひやさしい歯磨きを実践してみてください!


◆補足情報◆歯科医よりもらったコメント

・「子供の歯(乳歯)は溶けやすく再生しやすいため日々のケアがとっても大事」

・「特に‪上の前歯が虫歯になりやすい。」


とのこと。ぜひ参考にしてみてください。


2.食事のマナー


1歳はまだ「食事」が「遊び」と区別がついていない子も多いのではないでしょうか。ここでは、食事マナーのポイントをご紹介します。


我が家で実践!遊び食べが始まったら食事を切り上げる


我が子の遊び食べが始まったのは、1歳10ヶ月ごろ。


お茶をコップからお皿に移したり、おかずとおかずをまぜまぜしたり…と、明らかに食べる行為が減りました。


そんな時は、食事量が少なくても「もう、ごちそうさまなんだね」と言って切り上げてしまいます。


30分以上のだらだら食べNG!メリハリのある食事を

これは、栄養士さんが教えてくれました。我が家は「食事は30分」が一つの目安になっています。


基本マナーとして、


・前を向いてきちんと座る


・遊ばずに食べる


・席を立たない


も、家庭でしっかりしつけたいところです。


お菓子やジュースは保育園のタイミングを参考にした


1歳を過ぎると、お菓子のレパートリーが少しずつ増えていきます。我が子は1歳の間、おせんべいといったスナック菓子と、りんごジュースが大好物でした。


保育園でのタイミングと同じように、以下を徹底しました。


①保育園のおやつ(9時・15時)のタイミングに合わせる


②お菓子やジュースはなるべく子供の目の届かないところにしまう


「おやつを完全禁止」にするのではなく、「おやつを食べられる楽しみがある」ことを伝えていくと、日常にもメリハリがつきます。


「唾液で口の中をきれいにする習慣を」

こちらも保健師さんから教わったこと。


食事と食事の間をしっかり取り、唾液で浄化させる時間があれば虫歯リスクは減るようです。


寝るまでの時間が短い夕飯後のお菓子やジュースは危険!


虫歯の問題だけでなく夕ご飯をしっかり食べてもらうためにも、夕飯後のおやつの習慣は避けたほうが良さそうです。


3.叩いたり、噛んだ時


「噛んだ・噛まれた」「叩いた・叩かれた」問題は、1歳児にとって避けては通れない問題です。


自分の気持ちを言葉で説明できないことや、自分の気持ちをコントロールすることがまだまだ難しい1歳児。大人はどうやってしつけができるのでしょうか?


よくお友達を噛んでしまっていた我が子の話


気の強い我が子は、2歳2ヶ月ごろまで「お友達を噛んだ」という報告を保育士さんから受けることがしょっちゅうでした。


そのたびに「仕方がない」と頭ではわかっていても、やっぱりショックを受けてしまうのが親心。どう接したらいいのか保育士さんに相談しました。


「まずは共感し。その後に諭す」を根気強く続ける


頭ごなしに「だめでしょう!」と声を張り上げるのではなく、「○○だったんだね」と冷静に共感することが大事と、担任の保育士さんから教わりました。


その上で、されたお友達が痛かった・悲しかった気持ちを伝え、やってはいけないことだと諭します。


我が子の場合は、自分が遊んでいたところにお友達がやってきて「邪魔しないで!」という気持ちが出た様子。


根気強く「共感」と「諭す」を繰り返しください。


2歳6ヶ月を過ぎ、おしゃべりも上手になってきた我が子。今では「お友達を噛んだ」という報告がすっかりなくなりました。


この悩みはずっと続くわけではありません。ママやパパの根気強さが大切と言えそうです。


4.公共の場で走りまわってしまった時・危険に遭遇した時


子供が危険な目に遭う可能性や周りに迷惑をかけてしまう場合は、しっかりしつけをしましょう。


注意する際は、親の表情・口調も大事。「いつもと違う」様子は子供にも伝わります。目を見てしっかり伝えてみて。


まだ会話ができない1歳児だとしても、親の言いたいことは理解しています。


我が家で実践!1歳から交通ルールを刷り込む


まだ「自分で歩く!」と主張する前の1歳のうちから、保育園の送迎では「信号が赤なので止まりまーす」と声をかけることを意識していました。


その甲斐あってか「自分で歩く!」と言ってきかない現在、信号の概念を理解し始めています。


赤で渡ろうとする様子は今のところありません。「青だから行くよ」と自分から話すこともでてきました。


我が家で実践!積極的に電車を使う


「公共の場で騒ぐと焦る場所No.1」は、電車やバスではないでしょうか?私も何度か冷や汗をかいたことがあります。


車がない我が家は、お出かけとなると電車がほとんど。「泣いてしまったらどうしよう!」という思いもありました。


しかし、2歳6ヶ月を過ぎ、我が子がひとりで座席にちょこんと座れるようになった様子を見ていると、電車移動に果敢に挑戦してきてよかったなと感じます。


◆1歳児の電車移動で気を付けていた3つのこと

①空腹前など機嫌の悪くなる時間を避ける(おやつを食べてから乗車する)


②動画やお菓子に頼らない


③温度調節に気を配る(暑くて泣くケースが多い)



「泣く=動画を見せてもらえる」「泣く=お菓子をもらえる」とインプットしてしまうと、子供は想像以上に賢いので、次も繰り返してしまいます。


我が家ではそれを避けたかったので、子供に話しかけて外の景色を楽しんだり、お気に入りの絵本を読んだりしました。


どうしてもぐずって止まらない時は、一度電車を降りて気分転換することも!気分を入れ替えてご機嫌になっていましたよ。


今では電車が大好きな我が子。


場数を踏めば子供だってマナーを学習するんですね。

積極的に電車に乗ることも、実践的なしつけのひとつだったなと思います。


パパとの協力体制も大切!


1歳児のしつけは、ただでさえ大変!うまくいかないことが多いですよね。ママひとりで抱え込まず、パパをはじめ家族の協力を仰ぎましょう。


私の反省!スタンスの違い


我が家では、ママである私のほうが子供に厳しく接していると感じます。


先に「お菓子やジュースをあげるタイミングに注意している」「なるべく動画を見せない」などと書きましたが、パパはあっさりとお菓子やジュースをあげたり、動画を見せているんです(笑)


こうなると、我が子は自分にやさしいパパにすり寄りますよね〜。私の反省は「気をつけていること・しつけのスタンス」を、ちゃんとパパと話し合って共有すべきだったこと。


ちなみに今もそのあたりは曖昧なのですが…(だめですよね)


ママとパパが一貫したスタンスでないと、子供にとって「何が正しいことなのか」判断がつきにくくなります。


私の反省を踏まえて、夫婦で子育てのスタンスについて話し合っておくことは大事なことだと痛感しています。


いっぱい褒めることもしつけの一環


ここまで「注意」が必要な場面にクローズアップした「しつけ」についてお伝えしてきましたが、いっぱい褒めることだって「しつけ」の一環です。


「上手にスプーンでごはんが食べられたね〜」


「歯がとってもピカピカになったよ〜」


など。


ちょっとしたことでも、少し大げさなくらいに褒めたほうが子供に気持ちが伝わるものです。


褒められると誇らしく笑顔になる我が子。褒められれば「次もやってみよう」と子供も自信に繋がるはず!


叱るだけではなく、褒められることでママ・パパの愛情もしっかり感じ取れます。


我が家で実践!意識して褒めている


どうしても「できたこと」が、だんだん「当たり前」になってしまうと褒めることを忘れがち。だからこそ、「褒める」を意識して実践している私です。


大きな声で「おはよう!」と言えた時。


「ぴっかり〜」と言って、空っぽになったお茶碗を見せてくれた時。


靴を自分で脱いで、履いていた靴下を靴の中に丸めて入れた時。(脱ぎ散らかさない)


仕上げの歯みがきで、フロスまでしっかりやらせてくれた時。


どんな些細なことでも「●●できて、すごいね〜」と声をかけると、ニイッ!と満面の笑みを見せてくれます。


「褒める」があるから「注意」が活きるのかなと感じます。



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しつけに早過ぎるということはない


1歳児は、言葉が出なくてもパパやママの言いたいことをだいぶ理解しています。


のびのびと好奇心を育てていきたい一方で、大事にしたいのが「しつけ」。


偉そうに体験談を書かせていただきましたが、その時その時はうまくいかない瞬間が多かったのも事実。後になって振り返るから言えることだなと感じます。


今悩んでいるママも「きっと来年には成長がある!」と信じて、日々お子さんに接していただけたら嬉しいです。


お互い試行錯誤しながら、一緒に子供の成長を見守りましょう。


(photo by:写真AC)