小学校低学年からの英語教育導入が決まり、英語の早期学習熱が高まっています。


特に子供を小さい頃から英語教室に通わせるご家庭が多くなり、一番人気は2歳ころから始まる教室だそうです。


英語の早期教育は、百害あって一利なしという反対派と、1歳でも早く始めた方が良いという賛成派があります。


反対派、賛成派のそれぞれの意見に納得するところがあるので、子供の教育を真剣に考えたいからこそ悩んでしまいますよね。


ここでは、実際に、来年小学校入学の子供に語学の早期教育をしている私の目からみた、英語の早期教育について思うことをまとめてみました。


ぜひご参考ください。

この記事の目次

なぜ今英語の早期教育をすべきなのか


子供の教育に最も力を注いだ方がいい時期はいつでしょうか?大学受験の時?高校受験の時? 


私はそのどちらでもなく、幼児期だと思います。ただし小学校受験を勧めているわけではありません。


力を注げば注ぐほど効果的に結果が出てくる可能性が最も高いのが幼児期。幼児期こそ、将来、大輪の花が咲くように種をまく時期だという意味です。


これは、慶應義塾大学の中室牧子先生が分析し、提唱する「教育経済学」の考え方です。


特に英語などの語学においては、大きくなってからでは体得しづらい力が幼児のうちに取り組むと遊んでいるだけで浸透していくのです。


英語の早期教育、といっても実際には何歳からやるべき?


一番効率のよい英語の早期教育は2歳、3歳のあたりから始めることだと思います。


先生の言っていることがある程度分かったり、例えばりんごを見せて先生が「アップル」といったらリンゴはアップルと言うんだなと言うことが分かる歳だからです。


また、おしゃべりが上手になってくる子もいるので、先生の発音をまねて使ってみることに興味もでてくる歳です。


英語の学習で大切なことは実際に使ってみることなので、「真似っ子」ができることは英語学習の強みになります。


もっと早く始めたい場合は0歳からでもいいと思います。歌を聞かせたり、英語で話しかけることから始めましょう。


ただし、英語は何歳からでもはじめてもマスターすることは可能です。事情があって小学生、中学生からしか始められない場合でも、決して焦らないようにしましょう。


英語の早期教育のメリット


英語の早期教育にメリットがあることは否定できません。


早期教育をしなければ手に入りにくいメリット、大人になってからではかなり努力しなければある程度のレベルに到達できないと言われる早期教育のメリットをまとめました。


メリット1:よりネイティブな発音に近く


口の動きをつかさどるのは筋肉。


口の形は発音に直結するため、運動と同じで、口周りの筋肉が固まっていない若いうち、1歳でも早く始めた方が英語らしい発音が見につく可能性が高くなります。


メリット2:自然とリスニング力が高まる


英語は日本語にはない抑揚やトーンがあります。


日本語が使う音域は125ヘルツから1500ヘルツ。でも、英語は2000ヘルツから1万2000ヘルツと非常に高い音域です。そのため、日本語だけを聞いている耳には次第に聞こえない箇所が出てきます。


使わない機能は11歳ごろまでに退化していきますので、高いヘルツ数を聞き取る能力は、使わないと成長するにしたがって聞き取りにくくなります。


聞こえない音を発音するのはとても大変。大きくなってから英語を習い始める場合、発音が悪くなりがちな理由の一つです。


メリット3:日本語にはない概念に慣れる


早期教育として幼少のうちから英語を繰り返し聞いていくと、英語学習者がよくつまづく冠詞や不定詞などの日本語にはない概念に慣れていきます。


文章を書いた時に、ネイティブのように書けるようになるかどうかは早期教育だけでは成し得ないと思いますが、耳から覚えて「これはこういうもんだ」として使えるようになります。


日本語の文法でも、どうして?と聞かれても説明するのが難しいときがありますよね。そのようなポイントが自然と飲み込めるようになる可能性を広げてあげることができます。


英語早期教育のデメリット


早期教育にはデメリットもあります。でも、どれも早期教育をすることで起こるデメリットではなく、進め方と心構えの問題だと私は思います。


デメリット1:日本語の習得が遅れる可能性がある


日本語を聞いているはずの時間を英語に費やすので、語彙が英語の早期教育をしていない子と比べると少なります。そのため、日本語の語彙が育たないという言語専門家の意見があります。


もちろん正しい意見ですが、私は、その分意識して日本語の語彙を増やしてあげる、本を読んであげる、お話してあげることで埋めていけると考えます。


普通に意識しないで育っているお子さんより、英語を並行させて学んでいるからこそママが意識して様々な日本語の語彙に触れさせてあげたお子さんの方が、結果として語彙が広がるのではないかと考えています。


デメリット2:日本語も英語も中途半端になる可能性


日本語が不自由なうちに他の言葉を教えると、きっちりと考える力がつかない、そして日本語も英語も中途半端になる可能性はないとは言い切れません。


複数の言葉ができても複雑な思考をどの言語でも表現できない人は存在し、セミリガルやダブルリミテッドと呼ばれます。


しかし、日本に住んでいれば多くの場合は日本語の学校に行くでしょうし、母国語は日本語です。


インターナショナルスクールに行かせるなど、特別に英語に触れる機会が多くなるような環境でなければ、母国語である日本語が中途半端になることはないのではないかと思います。


インターナショナルにスクールに行く場合でも、世界を見れば生まれた時から2か国語以上を話す国民がほとんどという国もあります。将来的に論理的思考が育たない場合は、英語の早期教育だけが原因ではないと思うのですが、どうでしょうか。


デメリット3:経済的な圧迫


確かに、早期教育はお金がかかる場合があります。


アメリカで行われた調査で、家の収入と子供の学力は比例するという結果を示すものがあるのですが、やはり多少裕福な家庭は子供に割ける時間やお金があるのでしょうね。


でも、お金をかけるだけが早期教育ではないです。CDやDVDの副音声で英語があるものを選ぶなど、できる範囲で行ってみたらどうでしょうか。


年齢別:一番最初に購入すべきおすすめ英語教材


英会話教室に通わせてあげるのは、お子さんが楽しんで通っているなら良いと思いますが、ここでは経済的に英語の早期教育に役立つアイテムをご紹介します。


子供によって好き嫌いがあるので、似たようなアイテムから自分の子供が好きそうなものを選んでも良いですね。


0歳

0歳児の早期教育は楽しい音楽を中心に英語を取り入れましょう。


Little Baby Bum DVD with えほん


0歳から小学校低学年ぐらいまで使えるDVDです。歌を聴いているうちに、ネイティブのような発音で歌えるようになります。


パパやママも一緒に歌えるように歌詞を覚えてもいいですね。


DVDだとテレビを見せることになってしまうので気になる場合は、CDで英語の童謡を収録したものがなどが結構沢山出ていますよ。


じいじやばあばの家が遠方の場合など、車で長距離の移動するときなどにかけてもいいと思います。


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1歳

たっちができるようになる1歳ごろには、視線の位置が上がり、いろいろなものが見えるようになった好奇心を満たしてあげるようなものにより興味を持ちます。


冷蔵庫用マグネット


ママをキッチンまで追いかけてくる子が多くなる時期。冷蔵庫に貼って立って遊べるこんな磁石がおすすめです。アルファベットに親しみながら、色や形の認識や分類能力も高めてくれます。


価格:¥1,400

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2歳

指先が上手に使えてくる2歳は、手先を動かしながら脳を刺激。英語と同時にモータースキルも高めましょう。


ABCパズル


パズルとして遊んだり、アルファベットだけを並べてみたりという2通りの遊び方ができます。集中力と思考力を養いながら英語に触れましょう。


ぱたんとひっくり返すと、アルファベットの書き順も載っています。


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3歳

3歳の英語教育は、発音だけでなくアルファベットや単語のスペリングが書かれていて実際に目で見られるものがいいと思います。使い方が簡単で、小学校まで使えるものが理想です。


アンパンマン カラーキッズタブレット


ひらがな、カタカナと一緒に英語や数学が学べるマルチなタブレットなので小学校までがっつり使えます


子供はガツガツと同じボタンを押すので、同じ単語を繰り返し聞かされることになりママは大変ですが、”気に入って遊んでくれれば全てよし”です。うちの娘は、2歳ごろは「まくら、まくら、まくら……」と何度も押していましたよ。


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こどもずかん


200万部をこえるベストセラー!うちの娘も使っています。


3歳になると、ひらがなが少し読めるようになる子もいると思います。ひらがな(もしくはカタカナ)で書かれた単語を英語の単語に結び付けてくれます


ネイティブの発音で教えてあげるのが1番ですが、繰り返し学習の方が英語の学習では大切。カタカナ読みが振ってあるので、パパやママがはじめは日本語、そのあとに英語で読んであげてください。


おえかき ぬりえ


水でお絵かきができるセットで、アルファベットを書く練習をしてみましょう。


手や洋服、お部屋を汚すこともないですし、乾けば消えるので何度でも繰り返し遊べるのが嬉しいですね。


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英語反対ことばカード


3歳では少し早いかもしれませんが、反対言葉を覚えるとぐっと語彙が広がります。こちらも小学校に上がっても使えるということでおすすめです。


反対語を勉強させるアイテムは、「thin-fat」(痩せているー太っている)という見てわかるものだけでなく、「up-down」(上ー下)という概念のようなものも表しているセットを選ぶことをおすすめします。


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ネイティブを目指さない英語の早期教育


私が経験からおすすめしたいのは、肩の力を抜いた英語の早期教育です。


早期教育は『ネイティブのように英語を使えるようになる』ということにあまりにも注目が集まっているので、多くの英語教育専門家が英語の早期教育を否定しているのではないでしょうか。


たしかに早期教育は、英語ネイティブのような発音や自然にイントネーションが聞ける耳が育つというのがメリットです。


そのため、ネイティブを目指さないというと矛盾しているように聞こえますが、”ネイティブ”というのは文化などの背景を知っていたり、単語の使い方など全てを含めてのことだと思います。


そのため、ネイティブのレベルになるには早期教育だけでなく後々の本人の頑張りも必要。子供は覚えるのは早いですが忘れるのも早いもの。続けることが大切す。


そして、続けるためには最初から英語ばかりに目を向けて頑張りすぎないことが大切だと思います。


日本語など他の学習も大切に


これからの社会で本当に必要なものは、英語でも日本語でも言語は関係なく『自分で考えることができる頭』です。


英語を話すこと、聞けることだけに集中することなく、考える力を育てるように導いてあげましょう。


そのためには、日本語学習をはじめとする勉強による知識はもちろん、運動したり、友達と遊んだりすることを通して人間関係や社会での距離感などを習得できるよう、バランスよくたくさんのことを経験させてあげたいですね。


英語の早期教育は可能性を広げる投資


英語の早期教育は、子供の将来の可能性や選択肢を広げてあげるための投資です。


ただし、気を付けたいのはバランス。「がんばって早期教育で英語を覚えさせる!」と意気込まず、まずは習い事のひとつとして楽しむような気持ちで取り組むのはどうでしょうか?


そして、子供が嫌がったらやめる、一定期間距離を置くという勇気も大切です。


そうならないようにするために、是非、パパやママも英語を一緒に習いましょう。小さいうちはパパやママと『一緒にする』ということがそのまま喜びに繋がります。


英語って楽しい!と思うようになれば、上達も必然的に早くなりますし、将来的にもっと勉強したい、上手くなりたいという意欲につながってくると思います。



\子供のIQを伸ばすことも大切/

子供の早期教育といえば、ひらがなを読めたり、数字を数えられたり"お勉強"をイメージする方も多いのでは?


しかし、これらは左脳を鍛えるトレーニングであり、小さい頃に大事なのはどちらかというと"右脳教育"。瞬間的に記憶や情報処理する力が高まることでIQも伸び、結果的に、左脳教育にもメリットがあります。


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